satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第47話

~前回までのあらすじ~
ピカ「バトル途中」
ポチャ「雑すぎませんか」
ピカ「えぇ……じゃあ、今更だけど読むにあたっての注意でもしとくか」
ポチャ「まてまてまて……ちょっと待って? これ、もうすぐ50話…」
ピカ「はい! まず始めに!」
ポチャ「ぼくの意見は無視ですか?」
ピカ「まあ、見ての通り、オリジナル要素が多いので、そこら辺のアレンジが嫌だとか、本家イメージが崩れるのが嫌な方は閲覧注意です」
ポチャ「……あの?」
ピカ「次。流血沙汰にはあまりなりませんが、過激表現があるかもしれません……つか、あります。そうなったら、流血もありますよ。そりゃ」
ポチャ「ピカさーん? リーダー? ぼくの声、聞こえてる? 届いてるよね?」
ピカ「んと、ラスト。ポチャはいじられキャラでーす♪ では、始めていきます! 作者、よろ!」
ポチャ「ラストいらないよね!? なんで言った? 新手のいじめか!?」
はーい、始めていきますよー!
ポチャ「……………」


一体、どうなったんだろう?
えっと……二人とも技を出したってことでいいのかな? いいんだよね……
技の衝突により発生した爆発が……煙が晴れないよ。見えないよー! どーなりましたー!?
「……あ、見えた」
チコちゃんがぽつりと呟いた。
えっと……あ、あれか……?
ピカさんが煙の中から飛び出してくるのが見えた。ポチャさんは相変わらず見えないけれど……
「…………さむ…」
地面に着地したピカさんの第一声はそれだった。言ったあと、ふるふると体を震わせる。どうやら、ポチャさんの技があたったようだけれど、それにしたって、かなり寒そうにしている。
もしかして……寒いの苦手?
まあ、接近してからの氷技だもんな……寒くなるのは当たり前なのかも。
少しずつ晴れてきて、ポチャさんの姿も見えるようになった。ただ、立ってはおらず、両手を地面についてしまっている。
「……こっちが若干、リード……かな?」
「……けほ…けほ…………! チッ…」
「わあ……ポチャ君の舌打ち聞けるとは」
「麻痺してたら、したくもなるよ……しかもあっちだとは誰も思わないじゃないか……」
まひ……? あ、状態異常か……
でも、あっちって……?
私が首をかしげていると、リムさんが何かに気がついたかのように、きゃっ♪ と、声をあげた。
「ピカさん、やりますねー! あっちをやるとは……ポチャさんもメロメロですよっ!!」
メロメロ?
リムさんのその一言でほとんどの人が理解したようで、あー……という声が所々で聞こえる。中には笑いをこらえている人もいるみたい。
全然、見当がつかないんだけどな。
まあ、麻痺って、言っているから、メロメロ状態ってわけではないのは流石にわかる。
じゃあ……一体?
「………もうそろ、やめようか。今回は勝ちを譲れ」
「ははっ……素直にそう譲れたら、こんなことにはならないだろう? 絶対に嫌だ! “ハイドロカノン”!!」
「そうだよね……そうこなくっちゃね。だから、ポチャとやるのは好きなんだよ! “ボルテッカー”!!」
二人して加減を忘れているような……
二人の技が互いを狙う……というところで、ぴたりと動きを止めてしまった。
「時間切れー♪ やっぱり、引き分けかなっ」
二人の間に割り込み、満面の笑みを浮かべた親方さんがそう放った。いきなり現れた親方さんに技を当てるわけにもいかず、不発。
「親方、滅茶苦茶いいところだったのに……毎回毎回……勝手に止めますか? ひどいですよ」
「だって、ピカ……二人があのまま続けたら、大変になっちゃうよ? 落ち着こーよ♪」
「まっ……いいですけど。……ポチャー? 大丈夫?」
「うん、大丈夫」
ピカさんがポチャさんのところに駆け寄り、手を差し出す。それに掴まり、立ち上がったポチャさん。
どうやら、これで終わり……のようだ。
「はーい、食べるー」
「えっ……押しこっ!!………ぐ…」
「麻痺らせてごめんね? ああするしかなくってさ。ポチャの技、寒いもん……」
「……………んぐ。えと…いいんだけど、なんであれなの?」
「え? あー! ダメージ与えた上に麻痺確実なんだもーん♪」
ダメージ与えた上に麻痺……って、確か……“ほっぺすりすり”って技があったよね? それ?
だから、メロメロとか言ってたんだ。ピカさんからすりすりしていくやつだから……なるほど。
ポチャさんは思い出して言っていたようで、今更のように顔が赤くなっている。それに対して、首をかしげるピカさん。
「………っ」
「ポチャ? どーした?」
「なっ…なんでもないよ!! ちょっと……思い出しただけだから!!」
「え、何を? なんかあった? んー……」
「考えなくていいんじゃないかなっ!? うん! 気にしないでね!!」
「………そう? じゃあ、いいか」
「うん! いい!! ピカが気にすることじゃ…」
「ピカさんはよくても、私はよくないんですよ………ポーチャさんっ?」
ひょこっとポチャさんの後ろから顔を覗かせたリムさん。にやり、と笑っているところを見ると、いじる気満々なのが見え見えだ。
「ぎゃっ!? リム…」
「あ、リムじゃん」
「ピカさーん♪ 今回もなかなかのバトルでしたよ! こっちまで熱くなるところでしたよ♪」
「え……ありがとう。でも、直さないといけないところはあるからなぁ……」
「それでもレベルは上がっていると思います! 後輩の私が言うのもあれなんですが」
「そんなことないよ。むしろ、そういうのは言ってもらった方がいいし。分かんないじゃん? 自分の癖って」
「そうですよね……あ、ピカさん。ポチャさんをお借りしてもよろしいですか? 少し、お話したいので」
「おはっ…!?」
「うん、いいよ。じゃあ、ポチャ、またあとで」
にこりとリムさんとポチャさんに笑顔を見せ、親方さんのところに戻った。そして残された二人……
これは……あれだな。リムさんの方、面白そうだ。
そう思って、私はリムさんとポチャさんの方に駆け寄った。



~あとがき~
え、強引? そんなことありません。
……………(´・ω・`)
いや、すいません。強引です。強引すぎます。
しかし、終わりだ! 二人の夢の対決は終わりなのだー!!
結局、決着はつかず! で、いいよね。

次回、リムさんがポチャさんをいじり倒します。多分。
ピカさんは親方さんと会話ですかね。
次回で打ち上げ編も終わりかな? わかんないけど。
まあ、でも終わったら、やっと! 私のやりたい、重々しいお話を………ふふふっ……
フォース君もいっぱい出せる♪
フォース「……………」

ではでは!