satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第91話

~前回までのあらすじ~
うん。とりあえず、フォース君のパワーアップ編? が終わったということで……お願いしまーす。
ピカ「鈴流さん再登場編でいいよ」
鈴流「私だけをピックアップなの……?!」
フォース「…………それだけじゃねぇしな」
ウィル「俺のこと、忘れないでほしいな~」
ま、今回はフォースとピカのいなくなった、ポチャたちをメインに進めていきますね。
結論から言おう! ピカたちを…
ピカ、フォース
「それ言ったら、意味ねぇだろぉぉぉぉぉ!!」
うおぉぉぉぉ?!
ごめんなさぁぁぁぁいっ!!
ウィル「なあなあ、俺、思ったんだけど、いつかのかーくんと鈴流ちゃんが話すシーンあったじゃん。端から見たら、ピカちゃんとかーくんがイチャイチャしているように見えるy…」
フォース「言うな! それだけは言うな!!」
ピカ「きゃあぁぁぁ?! やめてぇぇぇ!!」
鈴流「ピカちゃん、照れてるの? 可愛いね~♪ よしよし」
ピカ「撫でられも嬉しくないです……全く落ち着けません」
では、スタートしまーす♪


すーくんが私のところからいなくなって、何日たったんだろう? よくわからないけれど、凄く長い間いないようにも思えるし、まだ時間がたっていないようにも思える。心配するなって言ってたけど、しない方がおかしいと思うんです。
「うー……やだぁぁ…」
「そんなことをワタシに言われても……イブ、揺らさないでよ」
「だってだって! わかるよ? 私が一緒に行っちゃダメなことくらい。でも、やっぱり心配するよね?! 私、間違ってるかな?」
「そうじゃないと思うけどさ……でも、ワタシたちじゃどうにもならないよ。言いたくないけど、強くないもん」
ですよねー……うん、私は弱いんですよ。
私は部屋の中でバタバタと足をバタつかせる。すーくんが見ていたら、バカにされるところだ。バカにしてくる相手が今、いないけど。
力を少しでも扱えたら違うのだろうが、全くと言っていいほどに無力だ。技が使えない以上、幼稚園児にも負けそうだよ……私。
「いや、流石にそれはないと思う」
「うー……なんかピカさんもいないしさ。……ポチャさん、そこまで気にしてないみたいだけども」
「仕事柄、別行動は珍しくないらしいね。ピカさんとポチャさんは二人で行動することが多いけど、仕事が多いときは仕方なくこの形を取るとか取らないとか……」
私たちが別行動なんてした日には、帰ってこれる自信がない。無理だ。
私はチコちゃんの方を見て、ある提案をした。
「チコちゃん、ポチャさんのところに行ってみない? このまま帰りを待つのできる気しない」
「断言しちゃうの?! でも、まあ、行ってみようか。それでイブの気が晴れるならさ。ワタシも気にはなってるし……」
「よしっ! 決定! 早速レッツゴー!」
例によってまた、アポなしではあるが、ポチャさんなら快く迎えてくれる………はずだ。
迷惑だったら、すぐに帰ってこよう。そうしよう。

ポチャさんは普通に迎え入れてくれた。
部屋は以前来たとき同様、書類やらで散らかっている。ピカさんのいない間に仕事をこなしていたのだろうか。
私がキョロキョロしている間にチコちゃんが、ポチャさんに質問を投げかけていた。
「ポチャさん、早速ですみません。フォースの居場所、知りませんか?」
「え?……フォースの居所? いや、知らないけど」
「ですよね。ちなみに、ピカさんは……?」
「さあ……何も言わないで出てったからね。勝手に行ったくらいだから、理由があるとは思うけどさ。だから、こちらも勝手に予想すると、ピカはフォースといるんじゃないかな」
すーくんとピカさんが一緒……?
ポチャさんはこくん、とうなずくと床に落ちていた書類を私に差し出した。わけがわからないまま、受け取り、目を通した。
どうやら、警察からのお礼状らしく、道具の名前がいくつか書いてあるということは、それらはお礼品か何かだろう。しかし、それをなぜ今、私に見てたのだろうか?
「それ、ジバコイルさんからきたやつなんだけど、ピカ、お尋ね者を捕まえたらしくて……って言っても、説得して自首させたみたいなんだけどさ」
「お尋ね者に自首させるって……どんな説得なんですか? ワタシ、想像つきません」
「ピカ、一人でお尋ね者退治とかに行くと、必ずと言っていいほどに相手が自首するらしいんだよ。恐怖政治なのか、単なる説得なのか……ぼくにもわからないけど」
恐怖政治って言った方が納得できる私って一体……
私はポチャさんから受け取った書類を返し、ポチャさんと向き合った。
「それで、イブたちはフォースの居場所を聞いてどうするの?」
「心配するなって言われたんですけど……どうしても…何て言うか……」
「なるほどね。んー……ピカとフォースが一緒にいるなら、わからないわけじゃないんだけど……」
「へっ?! どういうことですか?!」
「イブ……ちか…」
「“つるのムチ”。イブ、落ち着いて落ち着いて」
チコちゃんのムチに絡め取られ、身動きが取れなくなる。そして無理矢理ポチャさんから引き剥がされた。
「今回のイブ、結構焦ってると言うか……落ち着いて? ちゃんと理由、教えるから」
ご…ごめんなさい……
私が謝ると、ポチャさんは笑って許してくれた。チコちゃんも私が落ち着いたと判断したのか、拘束を解いてくれた。
「えっと、わかるかもって言った理由は、これなんだけど」
そう言って取り出したのは、探検隊バッジ。ピカさんたちはマスターランクだから、バッジの色は黒い。しかし、そのバッジがどうかしたのだろうか?
「ピカ、自分のバッジを持って行ったから、これで反応を辿れば会えるはずだよ」
「本当ですか?!」
「うん。……なんなら、一緒に捜しに行く?」
ポチャさんから思いがけない提案を聞き、私とチコちゃんは顔を見合わせた。チコちゃんがハッとなり、ポチャさんに慌てて聞き返した。
「え……でも、いいんですか? ポチャさん、仕事とかあるんじゃ……」
「そうだけど……ピカいなきゃ調子でないし。なかなか進まないしね。それに詳しい話もなしに勝手に行ったからね……ちょっと怒ってあげないと」
にこりと笑いながら平然としているポチャさん。しかし、ポチャさんの口から怒ってあげないと……って?
ていうか、ポチャさん……
「お…怒るんだ……!」
「イブ? ぼくをどんな風に思って……」
「きっと怖いヤツだよ……」
「あの、チコまで何を言って……?」
「ごめんなさい! 勝手に話進めて、協力仰いでごめんなさい!」
「いやいや、二人とも落ち着いて?! 二人に怒る理由がないからね?! っていうか、そんなに怖くないから!」
は…はい……
でも、いつも穏和なポチャさんか怒るとどうなるのか、少し気になることではあるけれど、身を持って体験したいとは思わないや。
「じゃあ、明日。十字路で待ち合わせしようか」
「はい! よろしくお願いします!」
よし……すーくんに何言われようと、追いかけてやろう。そして、目一杯文句言うんだ。



~あとがき~
まあ、ピカたちが鈴流のところを出たときって思ってくれていいです。
ポチャのもとに届いたあれは、ポチくんたちのやつですね。はい。

次回、出発前夜……というか、ポチャの話です。
スイとセツを喋らせようかと思います♪
さあって……スイとセツ、覚えている方はいらっしゃいますかね~……?

ポチャが本気で怒ったら怖いと思います。以上。
イブ、チコ「やっぱり………!」
ポチャ「いやいやいや?! 何でそうなるの?!」
ま、ポチャが本気で怒る描写なんてないと思うけど、怖いことは確かですねっ!

そう言えば、調子が出ないとか、進まないとか言ってますね。まあ、ただ単に彼の悪運発揮していて、モンスターハウスを当てまくるから、いつも通りにいかなくて、調子出てないし、進まないだけなんですが。
ポチャを先頭に冒険なんて行った日には、死ぬ思いで帰ってくることでしょう……
問題児を抱えるピカに同情するわ~…うん。
ポチャ(問題児扱いされた?!)
ピカ「そうっすね~……あー…」
ポチャ「?!」

ではでは!