satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第136話

~前回までのあらすじ~
フォースとイブのデートの話のつもり。
ネタないから、さっさと終わる気がする。っていうか、終わらすわ!!
イブ「……いっそなかった方がスッキリしてたかもしれないね?」
フォース「んでも三日間あるし」
イブ「や、だから、詰め込みすぎる三日目のあれをちょっとずらせばいい感じになりそうじゃない?」
フォース「おー……確かに」
なんだよなんだよ!! 当事者がテンション低いって! 私だって頑張ってるんだぞぉぉ!!
フォース「ペースは上がってるけどな。でもま、学校始まったら元通りだしなぁ」
イブ「夏休み中に今の話が終わればいいよね……?」
フォース「無理だろ。この先戦闘シーンがいくつあると思ってんの?」
イブ「………確かにね」
あうっ……と、とりあえず、始めっぞ!


わたあめを買って歩きながら食べようかと思ったけれど、よくよく考えれば私は四足歩行だったのを思い出し、仕方ないからすーくんに肩車されてもぐもぐしています。
甘くて美味しいなぁ……♪
「つーか、買ったあとのこと考えてなかったのかよ」
「わたあめ食べたいしか考えてなかったの~!」
「あーはいはい。頭上でめっちゃ甘い臭いするって何、この状況……?」
「んー? ほしいならすーくんにもあげるよ」
「いらん。甘いの好きじゃない」
人の親切を無下にして。わがままめ。
ま、これ、すーくんのお金で買ったんだけどさ。
「で、次はどこいくの?」
「何か食べよう!」
「えっ? まだ何か食うの?」
すーくんに聞かれ、即座に答えた。まだまだ食べたりないんだからねっ!
「今度はすーくんも一緒に食べよ?」
「おれはいらない。興味ないし」
「えぇ? それ、お祭り楽しんでるの?」
「楽しい楽しい」
この適当な返事、楽しいとか思ってないな。
自分の返答に私が満足していないと思ったのか、すーくんは少し考えると、諦めたかのようにため息混じりに言う。
「……おれはすぅが楽しいって思ってるならそれでいいから」
……!
これ、素で言ってる? 策略とかじゃないんだよね? 嘘なんかじゃないんだよね?
「……すーくん」
「え、何? なんで声小さくなってんの?」
「だって、あんなこと言うから」
「……? さっきの? 別に嘘ついてないぞ。だって、こんな平和になるなんて思わないだろ。まあ、チコの故郷もなかなかだったけど」
た、確かにいろんなことありましたね……
「お前と会って波乱万丈な生活だもんなぁ?」
「え、そんなに大変……?」
「そりゃ、すぅと出会ってすぐにお前を追ってきた敵と戦闘になるなんて思わないでしょ。力の暴走で辺り一面吹き飛ばすし、おれはおれで力操れてなかったし」
あうっ……そんなこともありましたですね。はい。
「お前はお前で勝手にいなくなることもあったし、ちょこまかしやがって、気の休まるところがなかったし……」
「色々ごめんなさい!! でも! 力操れないは私のせいじゃなくない!?」
「あはは~♪」
笑ってごまかすなっ!
……まあ、ほとんどすーくんの言う通りなんだけど。間違ってはいない。チコちゃんと会うまでは色々なところを転々としていた。こんな風に大勢に囲まれて心休まることなんてなかったかもしれないし、考えなかったことかもしれない。
「ここにいる人達が優しいおかげだね」
「……そうだな」
「ありがと、すーくん」
「ん? 急にどした」
「なんとなくありがとうしたかっただけっ!」
「え、怖い。やめて」
本気で言っているわけではないと思うけれど、すーくんの態度にムッとした私は効くかもわからないけれど、ちょっとだけ脅してみることにした。
「そんなこと言うならその口にわたあめ突っ込むよ? 口の中、めっちゃ甘くしてあげるよ?」
「どこでそんな脅し文句覚えてきた。言い方がピカそっくりじゃん……するのはいいけど、お前の食う分がなくなるだけだぞ」
そっか。じゃあ、やめよ。
やっぱり、すーくん相手に脅しは無理か。ピカさんみたいに上手くいかないな。
「今さらかもだけど、ピカみたいに育つなよ。素直なままでいいからね。可愛いらしくそのままでいいからね?」
「すーくん、ピカさんを何だと思って…………え?」
すーくんの口から可愛いとか聞こえたんだけど。どういうこと?聞き間違い?
「えー? 何だとって……口が達者で一筋縄じゃいかないようなめんどいやつ?」
すーくんがピカさんについて述べているけれど、私はちょっとそれどころではない。が、掘り返すのやめよう。掘り返したところでダメージを受けるのは私だけだし、すーくんのことだからこんなときに嘘なんてついていないだろう。そうなると、すーくんは私のことを可愛いって思ってくれていることになるのか。
……ちょっとだけ、嬉しいかも。
「すぅ、どーした? いきなり黙るなよ」
「あぁ、ごめん! すーくんがピカさんのこと、そんな風に思ってるとか失礼な人だと思ってた!」
「はあ!? 間違ってないだろ! 大体、思考がまどろっこしいんだよ。変にぐちゃぐちゃ考えすぎだし、ほんと可愛くねぇわ、マジで」
ピカさんのいないところですーくんがボロクソに言ってます……これ、本人が聞いたら笑いながら追いかけてくるとかありそう。
「すーくんから見て、そんな感じなんだね。頭のいい人だから色々考えているんじゃないの?」
「いや……こう、考えなきゃなんないときってあるだろ? そういうときに人一倍考えているのはいいけど、普段、自分の気持ちを伝えるときとかそういうときの話」
こうして話を聞いていると、別にピカさんのことを嫌っているわけではなく、心配しているように聞こえる。要は素直になってほしいってことなのではなかろうか。……というか、ちょっと待て。
「……すーくんって、素直な子が好きなの?」
「そうだな。思考がシンプルで影響されないから」
意外なところで好み発覚。んでも、これは好きなタイプとは違う気がする……
そういえば、すーくんは人の心を読むことが出来るんだっけ? そのせいか。きっと余計に考える人は読むと疲れるから嫌なんだろう。……そこか。もう、聞いちゃおうかな。ここまで来たら恥ずかしさもないや。
「この際だから聞くけど、すーくんの好きなタイプってなんなの?」
「この際って何? え? 女の好みってこと?」
「ストレートだね……でも、まあ、そうかな。女の子の好み」
そう聞くとすーくんは考える素振りを見せる。何度か唸り、首をかしげつつ自分なりの答えを探しているようだ。
「そう、だな。……明るくて前向きなやつとか。あと、行動力あるやつとか」
「行動力?……どーゆこと?」
「なんつーかな……極力動きたくないから、勝手に引っ張ってくれると嬉しいかなって」
なんという他力本願。けど、確かに自主的に動くすーくんなんてあまり見たことがない。誰かに言われて動くってのがすーくんのデフォルトだ。それはきっと制御者として、そういう生き方が板についたからなんだろうな。
……今、すーくんが言った好みってあのお墓の人の……すーくんの好きな人の性格だったのかな。
「お前は?」
「……へ?」
「好きなタイプ。そういうの考える年頃じゃん?」
えぇぇぇ!? 聞く!? 私に、聞くの!?
完全に不意打ちだ。油断してた。すーくんの好み聞いて満足していた! どどどどうしよう!!
「あっ! あそこの輪投げしたい!!」
「あ、え? 輪投げ? 食べ物は?」
「今、ものすごく輪投げしたくなったの! いいでしょ!?」
「う、うん? いいけど、どうした……?」
「輪投げ楽しいからねっ! 行こ行こっ!!」
苦しい! 苦しいけど、こうするしかなかった。
いきなり輪投げしたいなんて言ったにも関わらず、すーくんは素直そちらの方に向かってくれる。絶対に変に思われたけど、もういい!
……好きな人本人に好み知られるとか、どう接していけばいいのかわかんないもん。
まだ、ないしょのままでいい。すーくんに知られるのはまだ、先でいいんだ。



~あとがき~
話、ごちゃごちゃしてますよね(^q^)

次回、イブとフォースの前に表れたものとは……!
もうね、ここの次回予告みたいなのも適当になってきてますね。展開考えてないからこうなるんですね。分かります。

そして! 特に言いたいことはないです!\(^o^)/
……そうですね。あれだ。何度も言うけど、イブのこの恋心は叶うことはないです。フォースには鈴流って子がいるんで叶うはずないんです。それはイブ本人も知ってるんですが、それでもどうにもならないことってあるよね?
こういう悲しい恋もありかなって思います。あるよね? こういうの。
まあ、普段はわちゃわちゃしてて恋なんて考えてませんけど☆

ではでは!