satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第139話

~前回までのあらすじ~
二日目終わりました。正直、ここまではお遊びさ……三日目が本番だよぉぉ!!
ピカ「いや、祭りは遊ぶためのものだから」
ポチャ「そ、そうだね……ぼく、作者が考えていることが怖いんだけど」
フォース「長くなる予感しかないから内容を削ることを希望しまーす」
それは私の気分だな!
では、始めていこうか!
ピカ「やりたくなーい……どっちかなくなんねぇかな……祭りは、楽しむものなんだからさぁ」


今日はお祭り最終日。四季祭りは春しか知らなかったけれど、今回のはお祝い事というよりは、皆で楽しもう、という空気が大部分を占めているように感じる。まあ、楽しいから全然いいんだけどね。
「三日目は一日中、騒ぐから覚悟しといてね~」
ピカさんはにこっと笑いながら言った。昨日のやる気のなさはどこへやら、だよ。
昨日と同じく、ピカさん以外のメンバーはすでに会場へと行ってしまったらしく、私達といるのはピカさんだけだ。すーくんも今日は先に行ってしまっている。ちなみにまた、基地に残ってシフト決めていたらしい。
「疲れたら帰るが吉だから、二人とも無理しちゃ駄目だよ?」
「はーい!」
私とチコちゃんは互いに顔を見合わせこくりとうなずいた。それを見たピカさんは満足げにうなずく。
昨日と何か違うことでもするのだろうか?
「今日は最後に花火が上がるんだよ。最終日だし。ぶっちゃけ、今日が一番人多いんだよね」
なるほど。それは楽しそうかも……!
ピカさんの話に心を踊らせながら、本部に行くと昨日と同じようにスカイメンバーが各々待っていた。ポチャさんとソルさんが何かを話していて、チルさんにコンちゃんがもふもふしていて、フィフィ君がシャボン玉で遊んでいる。すーくんはフィフィ君の近くに座って、恐らくフィフィ君に渡されたであろうシャボン玉を吹いていた。すーくんはシャボン玉をしろと強要でもされたのだろうか?
「ポチャ、持ってきた」
「ご苦労様。イブもチコも、おはよ」
そっか、おはようの時間か……
「おはようございます。今日は早いんですね」
「うん。昼前から屋台は出るし、夜は花火が上がるからね……っとピカ。親方が呼んでたよ?」
「はあ? なんで」
「さあ……? 頼みたいことでもあるんじゃない?」
あ、そういえば、昨日のあれに関係するのかな?
「あれって?」
「昨日、チコちゃんとギルドのお手伝いをしに行ったんです。そこで何かの会場みたいなのを作ってたので……チコちゃん、作り終わったの?」
昨日、私は途中で抜けたから完成したのかは知らない。きっとチコちゃんなら知っていると思うんだけれど。
「うん。なんかこう……コロシアム? みたいなのが!」
その言葉を聞いたピカさんは何かを察したらしく、ぴたりと動きを止めた。ついでにポチャさんもえっと顔を強張らせた。
「待って、それでいて親方が呼んでるの? 嘘だろ。嫌だよ、嫌だからね!?」
「ピカさん、落ち着いてください。まだそうと決まったわけではないですし、もしかしたら、運営を手伝ってほしいのかも」
「ソル、本気で思って言ってる?」
「…………いえ、思ってません」
正直なソルさんの言葉にピカさんはその場で崩れ落ちる。私には何がなんだか分からないけれど、きっと何かあるんだろうな……
「あ、ピカ~♪」
「!? 親方! やだ、超逃げたい」
頭の上にセカイイチを乗っけた我らが親方、プクリンさんがこちらに向かってきた。それと同時にさあっとピカさんの顔から血の気が引いて真っ青になっている。
「ピカ、あのね。このあと、午後イチでバトルロイアルすることになったから、チームよろしくね!」
「ほらあぁぁぁ!! こういうことだろうと思ったぁぁ!!」
頭を抱えてうずくまるピカさん。顔は見えないから表情は読めないけれど、すごく嫌な顔はしているだろう。そんなピカさんとは対照的に、もう親方の行動に諦めているのかポチャさんが質問を投げかけた。
「親方、それってメンバーは何人ですか?」
「三人一組! ちなみに、各補佐達が中心になっているからね~♪」
「なるほど。だからピカなのか。……だってさ」
「なんで私なんだよ! もっといるだろぉぉ!! やだやだやだ! 皆、強い人連れてくるに決まってるもん! やりたくねぇよぉ!!」
補佐、というと……?
ミジュマルさんとフライゴンさんとナエトルさん、それとピカさんの四人ですね」
種族だけ聞くと強さは感じないけれど、この陸の国を治める四天王の補佐だ。簡単に判断出来ないだろう。
「もお、やだ。冬眠する……メンバーは警備後だし、やらせるの忍びないんだよ。それにあの化け物どもに勝てる人材なんてこの世に存在しねぇわ。そもそも集まんないよ、三人も……無理無理」
「その化け物はピカも含まれているから。まあ、ぼくも手伝うから、ね?」
「無理だよ。ポチャは解説するんだもーん」
「…………は?」
この場で話を聞いていた私達は声を揃えた。今までうずくまっていたピカさんでさえ、顔を上げて親方さんを見上げている。ここにいる私達全員、ぽかんと間抜けな表情を浮かべていることだろう。
それに一番驚いているのはポチャさん本人だろうし。
「だからね、解説席ってあるでしょ? そこに座るの! だから、ピカはポチャ以外からメンバー選出よろしくね!」
「…………終わった。ポチャとならワンチャンいけるかもと狙ってたけど、いないんなら死刑宣告されたも同じだ。サヨウナラ、イママデタノシカッタデス」
「かっ解説とか出来ませんよ!? ピカじゃないんだから、大勢の前で説明とか出来ないですって!」
……二人とも理由は違えど、かなり嫌がってる。
しかし、親方さんはこんな二人に動じることもなく、じゃあやめよっかとも言わずに、よろしくねと言い残して行ってしまった。流石、親方。
「……ふ、ふふ…ふふふふ……もーいいよ! 死ねばいいんだろ!? いいよ、分かった。飛び込むよ。清々しく処刑台に行ってやる! 覚えてろ、あの親方! くっそ! ボケが!」
ガバッと立ち上がったかと思ったら、壊れたようにピカさんが捲し立てた。そして、ビシッとある一点を指差す。その先にいたのはすーくんだ。
「ポチャ使えないんなら、お前しかいねぇわ!」
「? え、何……? おれ、なんかした?」
「りゅ? フォースお兄ちゃん、何かしたの?」
話を聞いていなかった二人は首をかしげている。そりゃいきなり指差されたらそんな反応だよね……
「フォース、お前、私の言うこと聞くよね?」
「ん? まあ、おれに出来ることなら……? え、怖いんだけど」
状況を飲み込めていないすーくんに、私が簡単に説明をする。私の話を聞いて、どうやら納得したようでピカさんの頼みを了承したようだ。
「あと一人……どうせなら勝てる相手がいいんだけど…………駄目元で頼み込むか。ポチャ、警備の方は任せたから!」
まだ呆然としているポチャさんに警備の仕事を任せて、どこかへ走って行ってしまった。どこか心当たりでもあるのか。
なんだか、大変なことになってきたような……大丈夫なのかな?



~あとがき~
やりたかった、三日目です!
戦闘あるので、ペース落ちそう!!

次回、ピカの選んだもう一人のメンバーとは……?
そして、他の選出メンバーとは!!

警備の話は特に何もないので飛ばしますよ。ピカが躍起になってメンバー探ししているだけだし、ポチャはポチャで解説とか無理、しか考えてない腑抜けになりますんで(笑)
新キャラいっぱい?……まあ、出てくると思います! 楽しいなぁ!?

戦闘頑張ります。
苦手なんですけどね、頑張ります……!

ではでは!