satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 6ー3

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしているため、原作のイメージが崩れる恐れがあります。苦手な方は閲覧を控えてね!
ピカ「前回は散々な目に遭った」
ポチャ「ごめんね、ピカ。ぼくがしっかりしてなくて……」
ピカ「ここでそういう話はいらないから!」
ではやってくぞー!
ピカ「作者、ここでの会話思いつかないんだよね? 正直に言ってもいいんだよ?」
あうっ……!


~6‐3 やってきたあいつらと失敗~


スカタンクと遭遇し、何かされるのではと思いつつ警戒をしていたけれど、私の考えとはよそに何事もなく平凡に数日が経過した。そして、いつもの朝会。難なく終わって、いつも通りに仕事をすればいい……と思っていた。
「皆、今日は仕事にかかる前に新しい仲間を紹介するよ♪」
新しい仲間……?
ペラップの言葉に他の弟子達もざわつき始めた。新しい弟子でも入ったのだろうか? 近々遠征があるというのにか。入ってくる新弟子にそんなのは関係ないのかもしれないけれど。
「おーい、こっちにきてくれ」
合図と共に入ってきたのは新しい仲間……ではなく、どこかで嗅いだことのある臭い。ペラップや親方は何の反応もしていないが、弟子達は何の臭いだの自分のせいではないだの更にざわつく。私の予感が当たらなければいいんだが、これ、スカタンクではなかろうか。
「あ、あいつら……!?」
「うわ~……スカタンク達が新しい仲間?」
臭いの後に入ってきたのは、ポケモンだ。ズバットドガース、そして、スカタンクの三人。ドクローズの三人だった。
「ケッ……ドガースだ」
「へへっ。ズバットだ。よろしくな」
「そしてこのオレ様がこのチーム……ドクローズのリーダー、スカタンクだ。覚えておいてもらおう」
そして、スカタンクは私達の方を向くと、嫌な笑顔を浮かべた。こっち見ないでほしい。知り合いなんて思われたくない。
「特にお前達はな……クククッ」
うっわぁ……! 抹消したい! 記憶から今すぐに抹消したい!!
「? なんだ顔見知りか? それなら話は早いな」
こんなやつら顔見知りじゃねぇよ……!
「この三人は弟子ではなく、今回の遠征の助っ人として参加してもらうことになったのだ」
……誰か、夢だと言ってくれ。
どっかの誰かさんがここの遠征の話を持ち出すから! いや、ぶっちゃけ言わなくてもこいつらのことだ。すぐにバレそうなものだけれども。
「えぇっ!?」
声に出して驚いたのは私の後ろにいるポチャだ。一瞬、私が声に出してしまったのかと焦ったが、私よりも顔に出やすいやつがいたな、すぐそこに。
ペラップさん、こいつはいちいち大袈裟なんですよ。クククッ」
んあぁぁ! 気持ち悪い。薄っぺらい敬語なんて使うなよ。普段使わないだろ、お前! 絶対!
私達とスカタンクの間に流れる微妙な空気を感じ取ったらしい、ペラップは少しだけ不思議そうに首をかしげる。が、深く突っ込むようなことはせずに話を進めていく。
「……まあ、いい。とにかく、今回の遠征ではこの三人がいてくれたほうが戦力になると親方様が判断されたのだ。ただ、いきなり一緒に行動してもチームワークは取れないから、この数日間生活を共にすることになった」
言いたい。こいつらの本性を洗いざらい吐いてやりたい。が、何を言っても信用されないだろうし、なんなら私より実力はあるし強いと思う。それに親方の判断となれば、聞く耳を持たないだろう。
あーあー……荒れるよ、この遠征……絶対荒れる。
「短い間だが皆、仲良くしてやってくれ♪」
仲良く、ねぇ……? 少なくとも私は願い下げだ。なるべく、関わらないように過ごせればいいのだが……変に絡んできそうで怖いな。
それにしても、この臭いについてペラップや親方は突っ込まないのだろうか。感じているけれど、何も言わないのか。これが大人の対応というやつなのか。親方はなにも感じてなさそうだけれど。
「それでは皆、仕事にかかるよ♪」
「……おー…」
いつもより皆の元気がない。そりゃそうだ。この部屋、臭いもん。スカタンクのせいで。
「おや? 皆、今日は元気ないね?」
「いや、だって……こんな臭うのに、元気出せって方が無理……」
ドゴームの最もな意見に弟子のほとんどがこくこくっと何度も頷いた。その瞬間、周りから地響きがし、ぐらぐらと揺れ始めた。地震かと思ったが、ずっと黙って前に立っていた親方がうつむき、体を震わせていた。
「タア…」
あ、これ、駄目なやつだ。この先のことは知らないけれど、駄目だって本能で分かる。
「! いかん! 親方様のいつもの怒りが……!」
「タアァァァ」
「親方様を怒らせたらとんでもないことになるぞ! 皆! 無理にでも元気を出すんだ! 今日も仕事にかかるよ!」
「おぉー!!」
いつも通り、いや、いつも以上に声を張り上げた。その声を聞いたらしい親方はぴたりととまり、部屋に戻っていった。皆も各々の仕事場に向かう。この場に残ったのは、私達とペラップ、そしてスカタンク達だ。
「クククッ……今日からよろしくなぁ?」
よろしくされたくない。
特に挨拶を交わすこともせず、ドクローズが出ていくのを見ていた。最近、いいことなんてこの先にあるのかと疑いたくなるくらいに嫌な予感しかしていない。
「……あいつら、絶対に怪しいよね」
「ま、今のところは何かをして来たわけではないし……こっちは気を付けていくことしか出来ない。……ポチャ、気を付けてよ?」
「分かってる」
今日のところはいつも通り、依頼をこなしていくしかない。そして何事もなく数日が過ぎるのを待つしかないのだ。



~あとがき~
ドクローズ、ギルドで生活することになりました。何を考えていることやら……
そして大切な仕事をすると言ったな。あれは入らなかった。次回にも入らないです!←

次回、スカイの三人の会話とドクローズの怪しい動き……? です! 何気にオリジナル展開多めで参ります!

なんかあれですよ。親方、不用心だよね!? 面識ないであろうドクローズをすんなり自分のギルドに招待するんだもん。
まあ、彼の気持ち的には「手伝ってくれるなら多い方がいいし、そっちの方が楽しそうだよね。トモダチトモダチ~♪」なんでしょうね。分からんけど。
もしかしたら、一緒に生活しようってのはくそ真面目なペラップさんの提案なのかなと思いつつ……
ピカは本性を知っているわけですが、「言いたいけど誰も信じねぇだろうな。信じないなら言わないわ。めんどいもんな」の精神で黙りです。
仮に空と海のピカだったら、どうにかこうにか言いくるめて阻止しそうなものです。成長って怖いね。

ここら辺はゲームとほぼ同じなので、知っている人にはつまらないと思います。ごめんなさい。まあ、今はピカちゃんの落ち着かない心情でも楽しんでてくださいな。もう少し進めていけば、ボス戦の描写やゲームシナリオの中にちょっとでもオリジナルの展開を入れていければと思っていますので、お付き合いくださ~い♪

ではでは!