satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第37話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界ではちゃめちゃする物語です。本編とは一切関係ございません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
前回、ようやくお使いを終わらせ、ステラとツバサちゃんの距離も縮みましたね。目的達成や……
ステラ「長かったよ!」
ツバサ「そうだね~」
まあ、まだ挨拶を済ませていない方々はいらっしゃるんですけどねぇ……
ステラ「アリアさんとかどうしたら会えるの……」
リーフ「そこだよね」
ツバサ「あーちゃん……かぁ」
まあ、どうにかなるなる。


二人に生徒会室まで運んでもらい、部屋の前まで戻って来た。と、ここで三人とも手が塞がっているから、扉を開けられないことに気づいた。どうにかして開けられるかな?
「大丈夫。すーくん呼ぶから」
「ステラちゃん。……すーくんって?」
「出てきて、すーくん」
召喚魔法か何かなのかな。でも、ステラちゃんから魔力を感じないし、魔法は使えないはず……
なんて思っていたら、目の前の扉を勢いよく開けられる。扉を開けてくれたのはフォースさんだ。私達を見て、状況を理解したのか、ふっと笑う。
「こんな近場で呼び出しされるとは思わなかったわ。ご用件をどうぞ」
「これを見ればわかるでしょ!! すーくん、女の子をパシりにして、こーんな大荷物持たせるなんて最低! 恥を知れー!」
なんて言いながら、フォースさんにタックルするステラちゃん。でも、フォースさんはびくともしなくて、ステラちゃんを抱き止める。これじゃあ、ステラちゃんが抱き付きに行ったみたいに見え……って、すーくん? え、フォースさん……?
「すーくんはおれだよ。ツバサ」
「ほ、ほえー!? あ、フォースだから、すーくん……ですか?」
「そ。こいつがおれにつけたあだ名」
私があーちゃん、みーちゃんって呼ぶのと似た感じかな。あーちゃんもみーちゃんもあだ名だから。
「平然とするな! 聞いてるの!?」
「何も聞いてなかったですねぇ。まあ、入れよ。りぃも。ついでにすぅも」
「ムカつくー!」
さっきまでほんわかしていたステラちゃんだったけれど、フォースさんとお話ししていると全然雰囲気が違う。戸惑いつつも、リーフちゃんと一緒に生徒会室に入った。
部屋に戻ってくると、ラルさんとティールさんが何か相談しているみたいで、ラルさんの机で何かを見ているみたいだった。二人とも、見ているものから顔を上げなかったけれど、おかえりーと言ってくれた。
「お疲れさん。助かったわ。資料、貰うよ」
フォースさんはふんふんしてるステラちゃんを引き離した。そして、私とリーフちゃんに向かって手を差し出してきた。
「あ、はい。でも、結構な量ですよ」
「そうだな。おれが頼んだし」
あ、そうだった。
フォースさんに資料を預けると、私みたいによろけることはなかった。そのまま自分の机まで持っていくと、お仕事を始める。でも、フォースさんが持っていったのは、私とリーフちゃんの分だけで。
「私のも受け取ってよ。無視!?」
ステラちゃんの持ってた資料はそのままだったんだよね。フォースさん、もらうのを忘れちゃった……わけじゃなさそう?
「すぅは持ってこれるだろ」
「意地悪~! いいけどね。すーくんが意地悪なのは今更だもんねぇ?」
あ、これ、ケンカになるやつだ。でも、フォースさんはいつもと変わらないし、相手にする気がなさそうに見える。ステラちゃんもそんなフォースさんを気にしていないみたいだけど。
「二人ともお疲れ様。今日はツバサにやってもらいたい仕事がないんだけど、アラシ達はまだ来てないから……とりあえず、その辺に座ってて。リーフも」
ティールさんがジュースが入ったコップ三つとクッキーを持ってきてくれた。クッキーはいくつか入っていて、袋詰めにされている。でも、値札も何もない。市販じゃない?
「あ、これ、ラルさんの?」
ぽつりと呟いたリーフちゃん。それを聞いていたティールさんがにこりと笑った。
「昨日かな。雫と作ってた」
「無性にやりたくなるときあるじゃん。そういうことだよ~」
ラルさんは自分の席から立たずに笑いながら話す。雫って……確か、しーくんってラルさんが呼んでる男の子だったっけ。
「雫が言い出したんだけどね。本当に甘いなぁ」
「私はいつでも、可愛い子の味方だからっ♪ ってことで、お口に合うかは分からないけれど、それでもよければどうぞ。ほら、ティール君。私のところに戻ってきて~?」
「はいはい。どう検討しても変わらないと思うけどね」
「ありがとうございます、ラルさんっ! 私、クッキー大好きなんです~♪」
袋から取り出し、クッキーを一口かじる。さくさくっとしていて、ほんのり甘い。うん。とっても美味しいっ! ラルさん、お料理するんだなぁ。そういえば、今日のご飯どうしようって呟いてることあるし、よく作ってるのかな?
「ラルさんのご飯とかお菓子とか、美味しいんだよ。たまーに食べさせてもらうんだけどね」
「ふえ? そうなの? リーフちゃん、ラルさんのお家行ったことあるんだ?」
「ワタシだけじゃなくて、ステラとフォースもね」
へぇ~……あっ、ステラちゃんとフォースさん! こっちのお話を聞いていたら、あっちの話は聞いてなかったけど……
「もっとひどいからね!? って、そうじゃなくって! すーくん、ツバサちゃんを困らせるようなことさせないでっ」
「……例えば?」
……まだ、続いていたみたいです。
クッキーを食べながら、ステラちゃん達の方を見る。フォースさんは資料を見ていて、ステラちゃんを見ていない。でも、耳は傾けているみたいで、会話は続いている。
「今日みたいなことだよ。持ちきれないくらいの資料を運ばせるとか! 今日は私とリーちゃんいたからいいけどさ」
「あっれぇ? ツバサちゃんに会ってみたいーって毎日言って、うるさかったから、仕方なく助けてあげたんですけどねぇ?」
「みゃっ!? そ、そんなの頼んでないー! もっと! やり方あるよね!?」
「おれの最大限の優しさ。ありがたく思え」
「あ、あれがぁぁ!?」
「つーか、おれを相手するより、ツバサと話してくればいいのに。それとも、すぅちゃん。ツバサよりもおれとお話ししたいの? 人見知り?」
「んーっ!! すーくんのバカっ! 嫌い!」
ステラちゃんはぷんぷんしながら、こちらに近付いてきて、私の隣に座った。そんなステラちゃんに苦笑を漏らしながら、リーフちゃんが話しかける。
「ステラも飽きないねぇ? フォースに勝てるわけないのに」
「言いたいことは言ったからいいの。……もう。すーくんの愛情、分かりにくい」
「昔からじゃないの?」
「そーだけど! はぁ。ごめんね、ツバサちゃん。すーくんが意地悪して」
「ううんっ! ステラちゃんとお友達になれたから、悪いことなんて何もなかったよ?」
「うー……優しいね。でも、すーくんに何か嫌なことされたら言って。何とかするから」
フォースさんにやなことなんてされた記憶なんてないけど……うん。分かった!
私がうなずくのと同時に、いつの間にかラルさんの机近くにいたフォースさんが吹き出していた。ティールさんは肩を小刻みに揺らしていて、ラルさんも笑いをこらえているみたいだった。三人とも笑っているけど、何か変なこと言ったかな。
「や。ごめんね。気にしないで……ふふっ」
「我慢とか無理だろ。……責任取れよ。ラル」
「ごめんて」
「これっていつのだっけ。……というか、そもそも、なんでここにデータあるの」
「分かんない。けど、あるってことは私だよね。消す消す……いやぁ。引退前にデータ整理した方がいいかもしれない」
とりあえず、こっちと私達の話は関係ない……のかな?
「あの三人、仲いいよね。三年いればあんな感じなのかな。ラルさんとティールさんはもう少し長いけど」
「すーくん、そこそこ丸くなったと思う。……ツバサちゃん、帰るまでお話ししてもいい?」
「もちろん! あ、せっかくだから、アラシとレオンにも紹介したいな。いい? ステラちゃん」
「うん。いいけど……ツバサちゃんの友達?」
「そーだよ♪ 小さい頃から仲良しなの。アラシとレオンは同い年で、一つ上にシエルって男の子とみーちゃんってお友達がいて、もう一つ上にあーちゃんってお友達がいるよ」
「みーちゃんってミユルさんだよね。確か。で、この前一緒に来てたのが、アラシさんとレオンさん。ツバサ、友達たくさんいるね」
「昔からのお友達だからね。ここに来てからのお友達は多分、リーフちゃんやステラちゃんかな。自然に話せるって意味で」
クラスの皆さんも優しいけれど、敬語はそのままだし、楽に話せるお友達は少ないかもしれない。そういった意味では、二人はとっても貴重な友達……になるかも。
「うれしいっ! 私も、もっともっとツバサちゃんと仲良くなりたいっ」
ぎゅーっとステラちゃんが抱きついてきた。私も同じようにぎゅーっとし返す。
「うんっ♪」
そっと離れると、他愛ない話を三人で続ける。同年代の新しいお友達は本当に久しぶりで、とっても楽しくお話が出来た。



~あとがき~
今までのが長かったので、これが短く感じますね。そんなことないんだけど!

次回、多分終わる。

フォースとステラはどこで話してても何も変わりませんね。ステラの自然体はフォースと話しているときなのか……うーん。わからん!

話があちこちいってますが、許して! あちこちいってるけど、大した話は何もしてないです。はい。
ラル達三人が何をしていて、何を見ているのとか心底どうでもいいので、ご想像にお任せします。ぶっちゃけ、ラルとティールが何に関して話していたのかは考えてあるけど、三人が何を見て笑っていたのかは決まってない。まあ、なんかの仮装とかだろ。(適当)

ではでは!