satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第224話

~前回のあらすじ~
面白くなってきた。
ピカ「適当か! 前回は結婚制度の話をしたって言え! ちゃんと!」
ポチャ「……」
あ、ポチャだ! なんだか久しぶりな感じがするね! やっほっほーい!
ポチャ「なんでこんなにテンション高いの、作者」
ピカ「さあねぇ~」
こういう日常的な話って言うの? 書いてて楽しいわけよ。バトルなんて書きたくない。文章思いつかないんだもん!
では、始めますよ!


あ、あの……? え?
戸惑うぼくには気にもせず、ピカは前に向き直しつつ、話を続けた。
「住む方に従うつっても、ポチャは王族だから、試練はするでしょ? んでもって、王宮に届けられるわけでしょ? でも、同じデータが重複しちゃうわけで、ややこしいよなぁって。まあ、そういうのを集計するコンピュータがあって、そんなの気にしないって言うなら話は別だけど、そんなの出来るのは陸だけだしさー……あ、でも、中央の島で全部集まるならいいのか……?」
ぼくの驚きは無視されて、ピカのマシンガントークは終わらない。けれど、ピカの結婚疑問はどうでもよくなるくらいに、衝撃は大きかった。
ぼくが、陸か空の国の女の子と結婚したらって話……? 飛躍しすぎだよね!? ピカの頭の中でどうなってその疑問になったの!? というか、あの、待って……それって……それって!! 遠回しに、あれ、えっと……えっとぉぉ!?
「根本的なところから言えば、王族の人って、他の国の子と結婚なんて出来るのかってのも疑問なんだけどね? 身分違い恋とか、物語じゃあるあるだけど、実際のところ……って、ポチャ?」
ぼくがどんな顔をしていたのかは分からないけど、大方予想は出来る。きっと、顔を真っ赤にして見るに耐えない顔になっているんだ。そんなことを気にしていられる心理状況にないけどね!!
「おーい……? どしたん?」
ぼくの目の前でふりふりっと手を振って、反応を確かめているらしい。見えてるし、反応してあげたいんだけど、やっぱりそれどころではない。
お、落ち着け……ピカのことだ。こういうときのピカは何も考えてないんだから……単純に疑問に思っただけなんだ。きっとそうだ。変に勘違いするな。勘違いすると、恥ずかしいやつだ……落ち着け落ち着け……
「……ふぅー」
「え、何? 急に深呼吸なんてしちゃって」
「ううん。なんでもないよ……んと、ピカの話なんだけどさ。多分、今までに事例がないから、ぼくからはなんとも言えない、かな」
平静を保って、いつも通りに答えればいいんだから。大丈夫大丈夫……出来てる、よね?
「事例ないの? 一つや二つはありそうだけど」
「まあ、海の国に住んでて、わざわざ住みにくい陸の国に行く理由がないからさ。出会いもないわけだよ」
「あ、なるほど。確かにそうだわ。陸に住んでる人達は海の国に移り住むことなんて滅多にないもんね。その逆も然り、か」
ふむふむ、とようやく納得がいく答えに辿り着いたようで、すっきりしたみたいだ。よかった。ぼくの態度に関しても突っ込みもないから、大丈夫だったってことだよね。
「でも、仮にそんなことがあったとして、試練はやると思う。仕来たりだから、やめることはないだろうし」
「ふーん……住む世界が違うと色々大変だなぁ」
そ、そうだね……
あぁ、こういうことは考えたことなかったけど、大変なんだな。ピカとぼくが結婚なんてことになったとしても、色々……って、何考えてるんだ!?
「ど、どうした、ポチャ? 挙動不審で怖いんだけど。隣歩きたくないレベル」
「いえ、なんでもないです……」
ピカの目にぼくはどう映っていたのかわからないけれど、とりあえず挙動不審になっていたらしい。
「……そう? まあ、いいけどね。さて。もうちょい歩いたら、そろそろ帰ろうか」
「ん。満足したの?」
「うん。したした♪ ポチャとデート出来て私は満足だよぉ~♪」
ピカはにっと笑うと前を向いた。満足したのなら、よかったけれど、振り回される身にもなってほしいよ。ま、楽しいけどね……ん?
「デート出来てって…………えっ? デートだったの? えっ!?」
「お祭りは二人で回れなかったからね。その代わりだったんだよ。というか、私達、付き合ってるんだし、十分雰囲気あったと思うけど?」
え、いや、雰囲気はあった……けど、え?
「こういう場面は探検隊のチームだとか親友としてじゃなくて、ティールの彼女として、私のことを見てよね~♪」
……えっ!?
困惑ばかりしているぼくを見て、ピカは楽しそうに笑った。なんだか、手のひらで遊ばれている気分。
「帰ろっか、ポチャ」
君って人は、ほんと、本性を見せてくれない。
君は、ぼくにどうしてほしいのさ。ねぇ、ラル?



~あとがき~
はい。ポチャはいつも通りの日常として過ごしていたみたいですけど、ピカはデートしてたみたいです。認識が違ってる二人でした。

次回、ポチャとフォースの男同士で話すだけです。……多分ね!
ポチャとフォースって言ってるけど、もうちょっとだけ、ピカとポチャの話は続くよ!

今回短いんですけど、許してくださいな。きりがよかったんです!
後半、どうしめようか悩んでたんですけど、そういえば、ポチャはデートだって意識してなかったなと思い、そこを突っ込ませてもらいました。ピカの質問に戸惑いは見せてたけどね!
ほんま進展しない二人ですね(笑)

ではでは!