satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

気ままな神さま達の日常記録 vol.5

こちらは『学びや! レイディアント学園』の番外編でございます。スピンオフというか、なんというか。全く本編に関係のない皆々様に焦点を当てたお話となっております。
今回から何話か番外編をお送りします!
前回は短編をいくつかやりましたが、今回はちょっと長めになります。
そして、登場人物紹介から!


☆さくっと登場人物紹介のコーナー☆
ファウス:力の神様。ずぼらな性格で部下である制御者達(特にフォース)からの信用度は低い。趣味は料理。

ウィル:生命の神様。人懐っこい性格。普段はアルフの下で働き、暇さえあれば、弟的存在のフォースの側でにっこにこしてる。ファウスとは反りが会わない。

フォース:制御者の一人で、最高位の色を制御する。現在、ステラの制御者として下界で暮らしている。天界では振り回されポジ。

エレル:制御者の一人で色は青。明るく後先考えない性格で、トラブルメーカーっぽい。現在はフリーで天界でのんびりしてる。

ミィ:アルフに仕える蒼い目をした白猫。誰にでも優しい性格。天界にある図書館の主。アルフ以外だと、フォースと仲がいい。



★小さな従者の神様探し★
ここは天界。様々な神様が住まう場所。
様々な神様がいるということは、それぞれの神様専用の自室や仕事部屋も当然あります。
でも、それ以外に神様たちが共有して使う場所もいくつかあるの。
神様に仕える従者たちが使う訓練場だったり、神様同士でお話しする休けいスペース。あとは趣味で料理やお菓子などを作るためのキッチンなんかもあったりするね。
今、私がいる場所もその一つ。叡智の図書館と呼ばれているこの場所も、神様やその従者たちが共有して使う部屋になってます。
ここには、この世界ができてから現在までが書かれている創世記とか、それぞれの能力を司る神様たちが私たち従者が読むように執筆した本とか、はたまた「なんでこんな本までここに?」って感じの変わった料理本とか手芸本とか色々保管されてるよ。
そんな膨大な本と図書館の管理を任されているのが、子猫のミィこと私、リュミエールのお仕事なのです! えっへん♪ すごいでしょ♪
子猫一匹で広大な図書館の管理ができるのかって話なんだけど、実は意外とできちゃうものなんだよね〜
まぁ、私にはちょっとした能力があるから、それを利用すればできちゃう話なんだけどね?
そんな私は現在、その叡智の図書館にある読書スペースのテーブルの上で読書&日向ぼっこ中です。
「にぃ〜」
ここの図書館の読書スペースは丁度、陽の光に当たってあったかいから、お昼寝にいいんだよね〜♪
あっ、ちなみに私が読んでいる本は、地上の生き物たちが書かれている図鑑。前に一度読んだことがあるやつだけど、暇つぶしにまた読んでみました♪
そんなぬくぬくしながら読書をしていた私ですが、不意にガチャっと図書館の扉が開かれる音が聞こえたので、そちらの方に顔を向ける。
そこには大量の本を抱えたフォースくんとエレルちゃんが仲良く入室してきたところだった。
「ったく、あのアホ……少しでも目を離すとすぐに図書館の本を借りパクしやがって」
「うぅ〜……フォースぅ……この本、分厚すぎて重いよ〜……」
「にゃあ?」
フォースくんとエレルちゃんが持ってきてくれたあの本は……もしかしてこの前、私がうたた寝してたとき、こっそりファウス様が持ち出してたやつかな?
本来、図書館の本は基本的に持ち出し厳禁。でも、私が図書館にいるときなら、一言言ってから借りれるってルールがある……はずなんだけど、ファウス様はたまに無断で持って行っちゃう時があるんだよね〜……
まぁ、だからといってこれといった処罰があるわけじゃ無いんだけどね?
あるとすれば、私の子猫パンチを一発お見舞いするくらいかな〜? ダメージは全然無いんだけど。
「仕方ねぇだろ。マスターのやつ、分厚い歴史本ばっか借りパクしてたんだから……っと、ミィもいたのか。もしかして読書中だったか?」
「にぃ」
大丈夫だよ、フォースくん。読書と言っても日向ぼっこがメインな感じだったから。
読書スペースにいた私の存在に気づいたフォースくんは、たくさんの重そうな本を持っているのにも関わらず、スタスタと軽快な足取りでこちらに来てくれた。
それを見ていたエレルちゃんも納得してなさそうな顔をしながらも、フォースくんを追いかけるような感じで近寄ってくれた。
「もう! なんでフォースはそんな軽々と持っていけるの!? 量はそっちの方が多いのに!」
「鍛え方が違うからな。鍛え方が」
「むう……」
ドスンッと本を置きながら、エレルちゃんは恨めしそうな顔でフォースくんを見つめる。
フォースくんは気づいているはずなのに、エレルちゃんからの視線を無視している。
そんな二人の様子を見つつ、私はフォースくんたちが置いた本のタイトルを確認する。
えっと……フォースくんとエレルちゃんが返しに来てくれたのは、この世界の歴史が書かれている創世記のやつだね。しかもよくファウス様が持ち出すやつ。
毎度思うけど、なんで力の神様であるファウス様は創世記の本を持ち出すのかな〜?
何か調べて……っていうのはなさそうかな? フォースくんたちの話じゃ、よく部屋にぶん投げられてあるらしいし。というか、ここを管理する者として、図書館の本をぶん投げて欲しくないなぁ……ぶん投げるくらいなら返却して?
なんてこと思いながら、私は二人が持ってきてくれた本たちを眺めつつ、首元にある鈴を鳴らして力を使う。
チリーンという音に合わせて、私の目の前にあった本の周囲に淡い紫の光が発生し、本を包み込む。
そして、ふわりと光に包まれた本が私の頭上に浮かび上がる。
それを見たエレルちゃんは感心したようにため息をついた。
「相変わらずミィちゃんの念力は便利だね〜?」
「だな。かといってミィに頼りすぎもよくないんだがな」
「にゃふん!」
ふふん♪ すごいでしょ!
子猫の私だけど、普通の猫とは違って物を動かしたりできる『念力』という能力を持っているんだよ♪
これは、私がこの姿になってから使えるようになった能力なんだけど……まぁ、この話は別にしなくてもいいか!
とにかく。この能力のおかげで、気軽に本の出し入れもできるし、図書館の管理も私一人でできるというわけです!
……まぁ、フォースくんが言ってた通り、あまり過信しちゃいけないんだけどね?
この能力を使い過ぎると、疲れて眠くなっちゃうのが唯一の難点ではあるんだけどね〜?
そのことをよく知っているフォースくんは、私が浮かび上げた本のうち、特にページ数の多い重い本だけを取って持ってくれる。
それを見たエレルちゃんも慌てて、フォースくんが持っている本よりは軽いやつではあるけど、それでも数冊の本をとって持ってくれた。
別にこのくらいの量の本なら、どうってことないんだけどな〜?
「にぃ?」
「大丈夫なのに? って顔か? ミィが大丈夫でも、おれらは良くないんだよ」
「そうそう♪ 仕える神様は違えど同じ従者同士! 協力して本を片付けようよ、ミィちゃん♪ それに元々、私たちが持ってたやつだからね! そのままミィちゃんに丸投げするほど、私たちは非情じゃないよ!」
「……にゃあ♪」
んふふ♪
フォースくんとエレルちゃんは相変わらず優しいね〜
じゃあ、お言葉に甘えようかな?
ということで、ここからは私の案内の元、フォースくんとエレルちゃんにも手伝ってもらった。そして、ファウス様が持っていった本を元の本棚に戻したのでした♪
本の返却作業自体は特に問題もなく、綺麗に片付いたけど、手伝ってくれたフォースくんとエレルちゃんは浮かない顔をしていた。
どうしたのかなと思って、心配の気持ちが伝わるようにフォースくんの足元に擦り寄った。
「みゃ〜?」
「ん……いや、別に大したことじゃねぇよ」
「ミィちゃん、私たち、この後マスターを探さないといけないの」
「にゃ?」
ファウス様?
「ったく、あの阿保……おれらに部屋の掃除を任せっきりにしたまま、どこかにいきやがって……」
「私、マスターに稽古の相手をお願いしてたんだけどなぁ〜」
「……の前に、あいつ今日の分の仕事終わってんの?」
「さぁ?」
「にぃ〜……」
なるほどね〜……フォースくんたちはどこに行ったのかも分からないファウス様探しに行かないといけないと……
フォースくん、今は学校も「なつやすみ」?……ってやつでお休みのはずなのに、休んでもファウス様のお世話をしないといけないなんて大変だね〜?
「……っと、ここで言ってても仕方ねぇから、とっととマスターのやつを探し始めるか」
「だね! じゃあミィちゃん、本の戻し作業手伝ってくれてありがとね〜♪」
「にゃあ!」
いえいえ〜! こっちこそありがとね、二人とも〜!!
そう言ってフォースくんとエレルちゃんは、ファウス様を探しに図書館を出たのでした。
二人が去った後、図書館内は再びシンっとした空気に包まれ、また心地よい空間に……
……なるんだけど、私はさっきフォースくんたちが話していた会話を思い返していた。
フォースくんとエレルちゃん、二人でファウス様を探さないといけないのかな?
天界って結構広いし、それを二人だけで探すとなると大変だよなぁ〜……
……私、この後は特にこれといった仕事もないし、こっそり二人のファウス様探しに手伝いに行こうかな?
「にゃ!」
そう思い立ったら吉日! 早速、ファウス様探しに行ってみよう!
と言ってもさっき言った通り、天界は広いから……とりあえず、可能性は低そうだけど、ここから一番近い、ウィルくんの所に行ってみようかな?
しばらく行ってなかったから、遊びに行くのも含めて!
そう考えをまとめた私は、スクっと立ち上がり、そのまま出口の方へ向かい図書館を後にするのでした。



~あとがき~
まさか、子猫(神様の従者兼奥様)が主役だとは誰も思ってなかっただろ!!
私もだよ!!←

次回、子猫の冒険、後編。

いつもの文章と違うなーと思ったそこの読者様。……え、そんなことはない?? まあ、それならそれでいいや←
実は今回の本編、相方が書いてくれました。
私は最初の前書きとここのあとがきだけ書いてます。
ミィちゃん主役の話、前後編となりますが、それらは相方のmike猫様作となります。
お楽しみに~

ではでは。