satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第9話

「できるよ、大丈夫!」


「リーちゃん、リーちゃーん……やっぱり起きない……」
打ち所でも悪かったのだろうか? 一向に起きる気配がない。
「ポチャのせいだ」
「ひ、否定できない……」
ピカさんはリーちゃんに近づくと、様子を伺うように覗きこんだ。
「多分……緊張の糸が切れたんじゃないかな? イブちゃんに会って安心したんだと思うよ」
そうなんですか? なら、よかった……
色々あって疲れたし、私も寝たい。叶うわけないけどさ……うん。
グラエナを転送しようっと」
あぁ……忘れてた。
そういえば、ピカチュウって“かわらわり”を覚えるんだな。
この世界の人達は、最低でも四つの技を覚えることができる。いや、ほとんどの人達は四つの技しか使わない。それが限界だから。
しかし、ピカさんとポチャさんは、その限界を越えている……少なくともピカさんは、越えているだろう。
気配……というか、勘だけど、ピカさんは普通の域を越えている。普通の人…ポケモンではない……そんな気がした。
「どうかした? イブ」
「あ、その……ピカさんって何者ですか? いや、ポチャさんもなんですけど。なんとなく普通の域を越えている……そんな気がして……いえ、すいません、野暮ですよね」
「なんの話ー?」
あ、ピカさん。
ポチャさんは、私が今言った言葉をピカさんに伝えた。ちなみに、一語一句間違えなかった。
「ふーん……やっぱ、いるのかな?」
「え……? なんのことですか?」
「ううん、独り言だよ♪ えっと、私が何者か、だっけ?」
はい……まぁ、そうです。
「今は、ただの探検隊だよ♪……としか言えないんだよね。ごめんね? イブちゃんを信用していないわけじゃないんだ。でも、むやみやたらに言えることでもなくてさ」
そうですよね、ごめんなさい。
確かに、今日会ったばかりの私に教えられないだろう。私にだって、リーちゃんに言えないことはあるし……
「でも、技については教えるよ」
え、いいんですかっ!?
「うん、減るもんじゃないし? えっと、私の覚えている技は、ピカチュウが使える技、ほとんどだよ」
………え、そんな人いるんですか!?
「私だけじゃないよ? ポチャもそうだし」
えぇぇぇっ!?
「やっぱり、凄い人逹だった!!」
「嬉しいこと言ってくれるね♪ イブちゃんは」
「周りの皆は、この二人だし当たり前だよね~?……みたいな雰囲気だからね。改めて言われると、なんか、照れるな」
どんな環境ですか……それ。
「あはは♪ まぁ、今更気にしないからね。さて、帰ろっか? イブちゃん逹がいるから歩きかな」
「え? バッジの能力で帰れないっけ?」
「無理。イブちゃん逹はうちらのチームに入っていないから……私達だけ転送される」
「あ、そっか……リーフはぼくの担当ですよね……わかってます」
「ごめんなさい……ポチャさん」
「いいんだよ。女の子にやらせる仕事じゃないから」
ポチャさん、いい人だ……
すーくんとは大違いだね?
『うっさい』
心の中で一喝されたぁ……だって、本当のことじゃん……うそじゃないのに。
ポチャさんは、さっきのようにリーちゃんを抱えた。ピカさんはその様子を見て、グッと背伸びをする。
「今度こそ帰ろーっと!」

「………え、ピカさん逹って、プクリンギルドに入門していたんですかっ!?……卒業してますか?」
「あったり前じゃん♪ 一発合格だったよ☆ 卒業試験っ!」
ふぇぇぇ……うそじゃないですよね?
「うん、本当だよ? ね、ポチャ」
「あれはなんだったのか未だに謎だな……ぼく」
…………? 卒業試験じゃないんですか?
「卒業試験については教えちゃいけない決まりなんだよ。なんでか知らないけど」
へぇ……やっぱり、大変なんだなぁ……
「私……探検隊、なれるでしょうか? なったとしても、やっていけるのかな……」
はぁぁ……自信なんて最初からなかったけど、一気に沈むなぁ……
おそらく、今日の出来事が一番の原因だろう。逃げ回ってもし、ピカさん逹に会えなかったら……?
考えただけでおそろしい。考えたくもない。
ピカさんは私の様子を見て、にっこり笑った。
「イブちゃんなら、できるよ、大丈夫! だって、一人でリーフちゃんを助けに行ったんだから♪ もっと、自信持っていいよ?」
ピカさん……優しいです……
「ぼくらだって、イブ逹と同じときがあったんだよ? 今、世界で活動している探検隊の人逹みーんな、同じだよ」
ポチャさん!!
「そうですよね……ありがとうございます!……私、自分に負けないように強くなりたくて、探検隊になろうって決めたんです。まぁ、言い出しっぺはリーちゃんだけど」
「へぇ……そうなんだ。あ、ぼくらにできることがあれば、手伝うよ?」
じゃあ、探検隊について詳しく教えてください!!
そんな話をしている中、ピカさんは少しだけ空を見上げる。私もつられて空を見てみると、空の色は夕日が綺麗で茜色に染まっていた。
「………今日は野宿かな」
「だね……仕方ないかな。どこにしようか?」
「どこでも……適当でいいんじゃん?」
ピカさん……おそろしいこと言いますね。
ここ、森の中ですよ?
私達は、少しだけ広いところで野宿することに。
ポチャさんはリーちゃんを降ろすと、私の方を向いた。
「じゃあ、探検隊について詳しく教えてあげるね」
お願いしますっ!!



~あとがき~
野宿をするらしい四人。
ゲームでは、パッと帰って来ますけどね。実際は、無理だろうし……
なんてね。

次回は、探険隊について!
同時にゆるゆるトークも書いていきます。
あ、ネタがないっ!!
……イクミに相談。
イクミのキャラ……出してもいいですか?
ピカ「それって、アリ!?」
お返事、お待ちしてます( *・ω・)ノ
では!