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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第33話

ポケダン 約束

~前回までのあらすじ~
新キャラ、アリシアちゃん登場!
アリシア「よろしくね~♪」
性格に似合わず、博学な彼女。どこでその知識を得ているのやら……
アリシア「ちょっとー? 性格に似合わずってどういうこと? 私がお馬鹿さんってことか!!」
ライ(違うと思う……)
今回はアリシアにいじられるライ君を書きたいです!
アリシア「それ、前回のあとがきでも二回おんなじようなこと言ってたよね~」
ライ「!!!」
では、始まり始まり~♪


「…………っ」
アリシアの笑顔に何か思ったのか、ライは慌てて目を逸らした。そんな彼を不思議そうに見つめ、首をかしげた。
「う~? どーしたのー? なんで顔背けるの?」
「いや………ちょっと思い出しちゃっただけです。……ごめんなさい。………ダイジョーブデス」
「いや、全然大丈夫に聞こえないよ? あ、もしかして、女の子といちゃいちゃしてるのぉ~?」
「してません! 出来ません! 俺、そういうの分かりませんから!!」
「そんなこと言っちゃって~」
「からかわないでくださいっ!」
普段の遊びよりもいいおもちゃを見つけたと思ったのか、これでもかという程ライに詰め寄った。悪戯っ子のような笑顔を浮かべながら更に続ける。
「ライフ、好きな子とかいないのー? ねえねえ! チームって、女の子三人いるんでしょ!!」
「いますけど……強情娘にドSに引きこもりですよ。どう恋愛に結びつけろと」
「じゃあ、ギルドの人達は!?」
「年上過ぎる親方にドM娘にお転婆………無理です。いい人いません。男の人たちの方がまともです……」
「そうなの? 確か、いじられる先輩さん、サボり魔さん、まともさんが三人? あ、ライフもまともさんに入るね! 四人だね!」
「まともさん……ダネにゼルにショウか……確かにまともさんで間違いないけど…」
ギルドメンバーの顔を浮かべていると、アリシアがそっとライの手をとる。その行動の意味が分からず、首をかしげた。
「ライフ……世の中にはいい人いるからね? 変な扉、開けちゃ駄目だよ……? でも私はどんなライフでも大好きでいるからね!!」
「大丈夫ですよ!? そこまで世界狭いと思ってませんからね!? 最悪独身貫くんで大丈夫ですから、その哀れみの目をやめてください!」
「じゃあじゃあ、ライフが次の日女の子になってたりしない!? 大丈夫だよね! ライ君って本当に女の子みたいで可愛いよね~とか言われて、病んじゃって、女装とかに目覚めて最悪、せいて…」
「しませんってば!! 大体、そこまで病んでないからね!? 情緒不安定にはなるけど! 手術はしませんからね!!」
「あ、でも、情緒不安定にはなるんだ」
「毎日女の子扱いされれば、嫌にもなりますよ。気の迷いも起こりますって……止める人がいるからいいけど……」
「…………なんかごめんね」
「い…いえ………」
二人の間に変な空気が流れた。勢いに任せて、色々言ってしまい、後悔しか残らない。幼い頃からアリシアといるが、情緒不安定になるということは、ここで初めて言ってしまったのだ。
この空気をどうしようかと言葉選びに悩んでいると、言いにくそうにアリシアが口を開く。
「まあ、ライフが女の子になっちゃっても、私は大好きでいるよ……?」
「女の子に変わることはないので安心してください。………けど、その気持ちはありがとうございます…」
「ではでは、改めて聞こう! ライフは好きな人作らないの?」
「………どうでしょう? 好きとか恋愛とかよく分かりませんし……そもそも俺なんかが恋愛なんて……」
「せっかく現世で生きてるのにしないなんてもったいないよー! 私だったら作るのに!」
冗談混じりにアリシアが言うと、ライは少しうつ向いた。それに気づいたアリシアは気にしないで、と言うようにライの頭を撫でる。
「ごめんなさい」
「なんで謝るの? それに私が現世にいたら、危なくて大変だもん。こっちの方が安全安全♪」
「………でも」
「約束でしょ! そんな顔しないの~!」
無理矢理ライの顔を上げさせ、頬を引っ張った。びよーんとゴムでも引っ張るかのようにぐいぐいやられ、流石のライも涙目になってくる。
「い……ひはひれふ……」
「ライフがらしくない顔するからだよ。笑って」
「わらひまふ…………わらひまふのれはなひて…」
「むっ……目が笑ってない! ライフの馬鹿ぁぁ!」
「いってぇぇぇ!?」
べちんっと両側の頬を思いきり叩き、それと同時にライは叫んだ。アリシアは立ち上がりふんっと鼻を鳴らし、あまりの痛さにうずくまっているライを見下ろす。
「…………最後に教えてあげる。あそこの遺跡を築いたのは、ディルト文明って言われてるよ。………ある神様とも交流があったみたい」
「いっつ………えっと、アリシアさん、それって…」
「もう言わない。もし言う機会があるなら、お母さんから許しが出たときだけだよ」
「………そうですか。ありがとうございます、アリシアさん。……ところで、まだ教えてもらってません」
「だから、もう教えることは……」
「違います。遊びの方ですよ? 何もしてませんもん。楽しく出来てませんから」
そう言うと、立ち上がり、アリシアを手を握った。ライの行動に驚いたのか、多少戸惑っているようだった。そんなアリシアを安心させるかのようににこっと笑う。
「まだまだ時間、ありますよね?」
「………しょーがないなっ! 遊んであげなくもないぞ!」
仕方がないと言いつつ、嬉しそうに笑うアリシアにとことん付き合ってやろうと密かに決意する。時間が許す限り、言われるがままになっていた。

アリシアと散々遊んだあと(遊ばれたともとれるような内容であったが)、眠った感じのしない目覚めとなったが、朝はやってきてしまう。それでもいつもより少し早いものになったようで、ノアとレアはまだ寝ていた。対して、朝から家事をこなすショウはすでに部屋にいなかった。
「………雅は部屋に戻らず、かな」
ふわりと欠伸をしながら立ち上がり、駄目元で雅伝いにアリシアから聞いたことを親方であるシアンに伝えるため、ライは部屋を出る。
そして雅がいるであろう部屋の扉をノックし返事が聞こえないうちに扉を開けた。
「雅、いるだろ?」
「……………返事、してない」
むすっと明らかに不機嫌そうな返事が返ってきたものの、追い出そうとはしなかった。その辺の配慮はされているのかとなんとなく思いつつ、部屋の中に入る。
「情報提供しに来た。聞く?」
「………聞く」
ライはふっと笑い、アリシアから得た情報を話した。隠すことも特になく、全て話したあと、雅が何やら考え込むように顎に手を当てる。ライは雅が何を考えているのか分からず、首をかしげた。
「………雅? 俺、変なこと言ったか?」
「ディルト文明……宝石類の加工を得意としてた文明。移動民族だと思ってたけど……定住していたところがあった……? いや違う……そうじゃなくて……」
「み、雅さん………?」
「確かここら辺に歴史書が………どこにしまったんだっけ」
雅のスイッチを入れてしまった、と察するのに時間はかからなかった。ライは黙って部屋のすみに移動し、極力探し物の邪魔にならぬようにじっとしていた。こういうときの雅は何を言っても答えてはくれない。かといって勝手にいなくなると、なんでいなくなるの、まだ聞きたいことあるのに、と睨まれるのだ。そのため、この場合は部屋のすみにいるのが最善の行動である。
「…………ライは…」
「ん? なんだ? つか珍しいな、話しかけてくるなんて。いや、いいんだけど」
「あのさ……ディルト文明、知ってる?」
「いんや。全く知らない。興味ねぇ」
「……………そう」
噛み合っているのそうでないのか微妙な感じの会話を終えると、雅は黙々と部屋を物色し始める。本来は雅の部屋ではないのだが、情報集めをするのが雅の仕事となり、自然と雅専用の部屋となってしまったのである。
「あった……………ライ、これ…親方に渡しといて」
「なにこれ。え、俺が渡すの? 雅渡してくれよ」
「これから出かける。しばらく戻らない」
ライに歴史書を押し付け、雅はそくささと出かける準備をし、部屋を出ていった。理由を問う暇もなく、ライは部屋にぽつりと置いてかれた。
基本、雅が外に出るときと言えば、何か重要なことを調べに行くか、単純に自分の仕事をこなすときのみである。ライは理由を知らないが今回は前者のような気がした。
「ま……渡せって言うなら、渡すけどね。勝手に置いてこよ。………雅のやつ、どこ行くつもりなんだか」
特に心配をするわけでもなく、雅に言われた通りに親方部屋に歴史書を届けに行った。部屋にはシアンがおり、雅のことを伝え、本も渡した。シアンは貰った本を少し眺め、そこで読むことはなく机の上に置く。
「ライ、雅から何か聞いた?」
「ディルト文明がどーのって……宝石類の加工が得意だったとかなんとか……?」
「ふーん……ありがとう。ところでライは何か知らない?」
「なんで俺が何か知ってる感じになってるんです。知るわけないでしょう。……探検隊だって副業なのに」
「レイラ……お母さんに聞いてみなさいよ。昔探検家だったんでしょ?」
「母さんに!? どうかな……母さん、結構秘密主義だし、こういうことには首突っ込まない質ですよ。知っていたとしても教えてくれるかどうかです」
「はあ……そうよねぇ………ま、駄目元で聞いてみてよ。急がないから、今度帰るときにでも。近いうちに帰るつもりでしょ」
「そうですけど……」
なぜか母親のレイラまで巻き込もうとしているシアンを見て、そこまで情報ないのか、と悟りつつ、頭を下げて部屋を出た。



~あとがき~
とりあえずこれで終わり! 次、新章です!
ショウ君の過去話やります! やったね!
しばらく主人公のライ出なくなるけど……いいよね←

次回、ショウとある探検隊の子の話!

ちょいと長くなり、イルちゃんの話から大分たちますが、まあ……いいよね。うん。

なんやかんやでアリシアさんはライに色々教えてくれましたね。それがいいことなのかよくわかりませんが! ライとアリシアはちょっと訳ありの深い関係のご様子。そういうのも先にはなるけど、明らかにしていきたいですね~♪
あ、ライは恋愛に対して、結構鈍い人です(笑)
恋愛とはなんたるか、というのは全く理解していません。きっとピカ(まあ、結果的に鈍い人を演じてただけだけど)以上に天然で鈍いんだと思います。
とりあえず、恋愛ってのは、好きってことだろくらいにしか思っていないっす。

アリシア「ライフ~? もし付き合うならどんな子がいい?」
ライ「え? つき………? とりあえず普通の子で」
アリシア「そういうことじゃないよー? 具体的な性格の話だよ?」
ライ「アリシアさん、そもそも付き合うってなんですか? 何かについていけばいいんです?」
アリシア「付き添いって意味じゃないよ? 女の子と男の子が仲良くすることだよ」
ライ「……………え? 異性同士が仲良くすることなんですか? それは友達と違うんですかね」
アリシア「全然違いますぅ~」
ライ「ごめんなさい、全然分かりません」
アリシア「恋愛って言葉は知ってるよね?」
ライ「え? えぇっと……好きってことですよね?」
アリシア「………ライフはまだまだ子どもだなっ!」
ライ「……………えっ!?」

ではでは!