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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第147話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
なんか……あれだね。全く進んでないのに解説視点とかするんじゃなかった……失敗した……!
ピカ「悔やんでいるらしい」
フォース「今更かよ」
今回はバトルするよ!!
フォースともえぎVSエレキとアクア……あれ。アクアはエレキの味方なのか……?
アクア「違います」
エレキ「キッパリ言うな」
ピカ「じゃ、そこも対立か……」
対立するらしい。まあ、アクア、伸びてるんだけどね?
アクア「気絶してない」
ピカ「そこら辺も本編読んでくださいなーっと」


もえぎに飛ばされたエレキは案外けろっとした様子で、その場にすくっと立ち上がる。二、三度軽く頭を振って気持ちを切り替える。
「ふーん? もえぎは何にもしてこないと思ってたんだけどな」
「…………さっきまではするつもりなかった…です」
ぼそぼそっとしたか細い声で言う。この声がエレキに届いたのかは定かではない。しかし、未だに警戒を解かないもえぎを見れば、言わずとも伝わるだろう。もう、彼女がただの傍観者ではないことを。
「あ、えっと…フォース、くん……?」
「呼び方はお好きにどーぞ。……で、何?」
「じゃあ、フォースくん、で。……あの、それで……私の相手、どうしたらいい……?」
たどたどしさは残っているが、もえぎは完全にフォースのことは警戒していないようで、指示を仰いできた。そんなもえぎが不思議に思え、わざと意地悪な質問を投げかける。
「へえ? おれのこと、信用するんだ。これ、バトルロイヤルだよ。ルール知ってんの?」
「知ってる。……けど、この場の……三人の中で信用出来る、から」
お人好しだ、と心底思った。もえぎに限った話ではないが、フォースの周りには疑うといったことをする人が極端に少ない。まあ、フォースも人のことは言えないかもしれないのだが。それでも、今回のこのルールではフォースが裏切り行為をしてもおかしくないと疑うのが定石であり、まして協力しようとする方が変な話である。協力をするふりかもしれないが、もえぎにそんな気がないのは心を読まずとも目に見えている。
「おれに利用されても文句言わないでよ。あと、オネーサンをこの先助けるなんて期待もなし。……あくまでおれ達は敵だから」
「……うん。…………大丈夫」
一応、念には念を入れ釘を刺すが、もえぎは動じなかった。本気で理解しているのか疑わしく思うほどに。しかし、仮にもえぎにその気がないのなら、フォースにとってマイナス面はない。原状は放っておいていいだろう。
ふっと意識をもえぎからエレキに向けた。こちらの会話が終わるのを待っていたのか、何かをした様子はない。
「さっさと終わらせたい……でもなぁ」
まだピカからの明確な指示がない。倒せるなら倒してしまってもよさそうな雰囲気だが、それではあまり意味はない。フォースの目的は一秒でも長く、この場に生き残ることだ。
「あのサンダースがいるとこにはあまり手を出したくないんだよね」
ピカが警戒している相手、太陽のいるチームだからだ。ピカが警戒するなら、こちらもそう思っておくに越したことはない。しかし、これは試合。何もしないわけにもいかない。
なんてところを考えたところで、フォースはあっさりと思考することを放棄し、回避行動に移っていた。近くに立っていたもえぎも同様である。ちらりと攻撃してきた人物を見た。
「わあ……あっぶなぁ~い」
「そんな風に思っていないくせに」
そう言い放つ人物に言葉を返す代わりに、にやりと笑って見せた。二転三転して着地をすると、先程までフォースが立っていた場所にアクアが立っている。攻撃してきたのもホタチを構えたアクアである。そんなアクアにエレキは不思議そうに問いかけた。
「なんだ、伸びてたんじゃないの」
「あんなことで伸びるわけないでしょ。馬鹿にしないでください。エレキさんこそ、相手に全然技当たってませんけどっ!」
そう言いながら、“みずのはどう”を繰り出すアクア。エレキはなんでもないように電撃で破裂させた。互いに目が合い、睨み合う。
「手加減してんの。だって、すぐ終わったら意味ないって言うからさ?」
「そう言って、さっさと終わらせたいくせに」
「まあね……けど、そんなワガママ通じないんだよね。残念なことに」
「……確かに、そうですね。じゃ、さっさとやられれば正当な言い訳が出来ますね」
「あはは……そこに気づくとはね」
そこで会話が途切れ、同時に攻撃を繰り出した。互いの技がぶち当たり、相殺していく。

「またあの二人やってるし……」
エレキとアクアのやり取りを見て、フォースがぽつりと呟く。勝手に戦ってくれるのは構わないが、あそこまで執拗にやりあっていると、何か理由でもあるのではと思ってしまう。実際、深い理由はないだろうが、単純にやり易い相手ということなのかもしれない。
先程のように黙って潰し合いの見物をしていてもいいのだが、いい加減そんな状況にも飽きてきた。見ているだけなのも楽だが、時間がかかりすぎるのが欠点である。そろそろ本格的に動いてもいいだろう。そうでないと、終わりそうにない。
「……ねえ、もえぎ」
「ひゃ! ひゃい!?」
名前を初めて呼ばれたことで、驚いたらしいもえぎが飛び上がりつつもフォースの方を見た。オネーサン、と呼んだ方がよかったのだろうかと思案する傍ら、くいっとエレキ達の方を示す。
「どっちがいい?」
「た、戦うとして……ってこと?」
「それ以外に何があるわけ。オネーサンが選んでいいよ」
またびくつかれても困ると思い、呼び方をオネーサンに戻しつつ、意見を仰ぐ。もえぎは呼び方に関して特に気にした様子も見せずに少しだけ間を置く。そして、遠慮がちに答えた。
「……アクアさん、かな。タイプ的にも……バトルスタイル的にも、やり易いと思う。……でも、フォースくんは、いいの? エレキさんが相手になっても……?」
「おれはどっちでも同じだから。どうでもいい……それと勘違いしないで。手分けして狙う訳じゃないんだけど?」
「……?」
「オネーサン、言ったじゃん。おれに協力するってさ。だから、おれ達でやるんだよ」
「え、あ……で、でも、さっき」
もえぎはフォースが誰の助けも借りず、このまま戦うものだと思っているらしい。普段であれば、その通りではあるのだが、今回はそうではない。完全に信用するのもよくはないが、適度に信頼関係は築けるのである。
「さっきのは信用しすぎるなって話であって、協力しないって話なんかじゃないよ。まあ、オネーサンは敵だけど、今はその関係になるのは得策じゃないってこと」
「そ、うなの?」
「うん。おれはそのつもりで話してた」
「そうなんだ……わかった、じゃ、二人でエレキさんに加担すれば……」
「そうなんだけど、待って。露骨に手伝うのもまずいから、さりげなく……そうだな、あくまで中立の立場を保った方がいい。下手すると状況が悪化するから」
「……難しいことはわからないけど、うん。あまり、力を貸さなければいいってこと?」
こくっと首を傾げながら疑問を投げ掛けてきた。あまり、バトルをしないのか戦略が見えてこないようだ。これがピカやポチャといった、手練れなら何も言わずとも悟りそうなものだが、もえぎではそういった経験値が違うのだろう。ここははっきりした方がよさそうだと判断し、きっぱりと言う。
「極端な話、隙を見つけてサンダースさんにも攻撃するってこと」
「あ、えっと、敵……だから?」
「そ。敵だから。ま、そういうわけだからおれにも攻撃してもいいよ。敵だからね」
「……それは、しない、けど」
すればいいのに。本当に甘いやつだな、と喉まで出かかる。こんなことを言ったところで何にもならないと、ぐっと我慢して押し黙ることにした。そして、小さく息を吐くと、別の言葉を紡ぐ。
「とりあえず、あの二人の間に割り込むかなぁ……おれが適当に攻撃して割り込むから、オネーサンはミジュマルさんに攻撃してね」
「う、うん……わかった」
もえぎはずっと持ったままだった草の剣を構え直し、こくこくと何度もうなずいた。
「あぁ……それと、して欲しいことがあるんだけど。きっと、オネーサンになら出来るはずだから」
そう言ってにこっと笑って見せるフォースに、もえぎはただ首をかしげるだけだった。



~あとがき~
うぅーん……全然進みませんなぁ……(´・ω・`)
これは来年もやって……げふんげふん。

次回、フォースともえぎも本格的に参加して、さらにごちゃごちゃする予感!!

何度も場面が切り替わってすみません。そして、それだけ読むと全然バトルしてないんですけど、してるってことにしてね! 想像力だ! 想像力を駆使して読むんだ!!((
後半のところとかもえぎとフォースが話している横でエレキとアクアがどんぱちしてるんで! ほら、バトルしてるでしょ??
正直、バトル描写よりも日常会話というか、気楽に喋ってるところを書く方が楽です。なんならラブラブいちゃいちゃ書いてる方が楽……ぐぬぬ

ではでは!