satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第12話

「関係?」

「………ピカ? 起きてるの? まだ交代の時間じゃないよ?」
ポチャに話しかけられ、ピカは木の上から顔を覗かせた。
「あ、バレた? まぁ、二時間は寝たんだけどね。目が覚めたから交代しようか」
「まだ平気だよ?」
その言葉を聞き、空を見上げたピカ。そのままの体勢でポチャに話し始める。
「だいぶ空も明るくなってるし……あと二、三時間くらいで夜が明けるんじゃないかな……?」
「え、本当?……意外に寝たの遅かったんだな……ごめん、じゃあ寝るね!」
「うん、おやすみ♪」

うーん……朝……?
空には太陽が昇っていた。雲一つない快晴でとっても気持ちいい。
うん、いい天気だ!
「おはよう、イブちゃん」
「あ、おはようございます。ピカさん、木の上から降りたんですか?」
「まあね。交代しなきゃだし。ポチャはまだ寝てるから……寝ててもいいけど?」
いえ、目が覚めたので。あの、昨日から聞きたかったんですが……
そう言うとピカさんは首をかしげた。
「ポチャさんとはどういう関係ですか?」
「え? ポチャ……? ただのパートナーだけど」
本当に不思議そうな顔。他にも言い回しがあるか考えているのかもしれない。
やがて、思いついたのか私に教えてくれた。
「友達かなー……でも、前に親友だって言われたけど……多分、イブちゃんが期待しているような関係じゃないよ?」
…………バレてた。
「ピカさんはポチャさんのこと好きですか?」
「うん、好きだよ。でも、友達としてだし、関係的には友達以上恋人未満ってやつ」
あー……そう来たか。
ポチャさんは、恋愛対象として見てない……ですよね。
私はピカさんに『そーだよ♪ 当たり前じゃん』とか肯定する答えが来るだろうと思っていた。今までの話の流れでそう思ったし、話し方でもそう思った。
しかし、ピカさんの口からは違う答えが返ってきた。
「恋愛対象? ポチャを?……うん、見てるよ」
「………………え」
「なんで? なんでそんなに驚くの?」
えぇっと……ですね。そんな答えが返ってくるとは、思ってなかったので。
「あははっ♪ そっか~ まぁ、いいけどね。でも、多分これ以上の関係にはならないかな~? ポチャ、こういうの苦手だから」
そうなんですか?
そう言うとピカさんはうなずいた。
「照れてるんだろうね。顔真っ赤になって黙りこむんだよ」
へぇ……ちょっとカワイイかもです。
ピカさんはだよねっと言って笑う。
「うーん……」
「あ、リーちゃん!! おはよう」
「う……イブ? あ、ここどこ!?……うわっ! このピカチュウ、誰? ポッチャマもいるっ!!」
あ、そっか……リーちゃん、ずっと寝てたから……二人に助けられたの知らないんだったね……
私はリーちゃんに今までのことを説明した。リーちゃんはかなり混乱していたみたいだけれど。それでもなんとか納得させた。
「………で、助けてくれたのがピカさんとポチャさん」
「そうだったんだ……ありがとうございましたっ!!」
「いえいえ、無事でなによりだよ。で、探検隊になりたいんだったら、ニックネームを考えた方がいいよ」
急な展開だけど……なんで?
リーちゃんも同じことを考えたのだろう。首をひねっていた。ピカさんは私達の反応に気づいたのか、詳しく説明してくれた。
「探検隊のほとんどは本名じゃなくて、ニックネームなんたよ。理由は単純、危険だから」
「危険?」
私達は声をそろえて繰り返した。
「お尋ね者退治とかするでしょ? 本名がバレると危ないから。本名があれば色々調べられるしね」
それはあるかも……
「親しい間柄ならいいけどね。けどまあ、あまり知られない方がいいよ?」
そうなんだ……じゃあ、ピカさんもニックネームですか?
「もち! 本名は別にあるよ。ポチャもね」
「そうなんだ……って、ワタシ……バレバレだよぅ……」
「んー? イブちゃんはリーフちゃんのこと“リーちゃん”って呼んでたし……平気だよ?」
ピカさん、バリバリ本名言ってます。危ないのでは?
「平気。周りに他の人はいないからね。バレちゃいけない相手ってのは、いわゆる危ない人達のことだからさ。私の本名、教えとくよ」
え、いいんですか?
「うん。私の本名は、ラルっていうの」
ラル……いい名前ですね! じゃあ、私の本名も言っときますね。
「私はステラです。ステラ・フォレス」
「え、イブちゃんって、本名じゃなかったんだ……へぇ……でも、カワイイね♪」
ピカさんは笑って褒めてくめた。
ちょっと嬉しいです……ありがとうございます♪ ピカさん。
じゃ、ワタシもっ!…と、リーちゃんも名乗りあげた。
「リーフ・アイラです。……あ、ニックネーム、どうしよう……」
そうだったね……単純にチコちゃんでいいんじゃない? ピカさんもポチャさんも種族名から取ってるんだし……
「そっか……うん、チコにしようっ!」
リーちゃん改め、チコちゃんだね。
チコちゃんはよろこんでくれたみたいでよかった。嫌だとか言われたら軽くへこむし……
チコちゃんの名前を決め、ピカさんはよし、と呟いて立ち上がった。
「そろそろ行こっか! ポチャ、起こしてこよう♪」
そういえば、まだ寝てましたね……ポチャさん。
ピカさんは少し楽しそうにポチャさんに近づいた。そして、ぺちぺちとほっぺたを叩く。
「ポチャー朝だよー? 起きなよ~? じゃないと電撃かますよ?」
!!
ピカさんの最後の一言で飛び起きたポチャさん。ピカさん、最後の一言だけ声のトーンが低かった……のは聞かなかったことにしよう。

そんなこんなで、朝ごはんを食べて出発した。食べ終わったあと、再び歩き出し、ピカさんとポチャさんは次の仕事のお話し中のようだ。
「ピカ、次の仕事は?」
「書類作り」
「………あ、そっか……保安官に?」
無言でうなずく、ピカさん。
納得顔のポチャさん。
そして、理解していない私達。
なんかやっぱり……大変だな、探検隊。何度も何度も繰り返している言葉だけど。
「ピカさん!」
「なーに? チコちゃん」
「探検隊って強くなきゃダメですかね?」
おろ。チコちゃんが変わったご質問を。
「別に? しぜーんと強くなっちゃうし。嫌でもね。どうよ、ポチャ」
「確かに……そうかもね。そう言うとピカも強くなったよね」
え、と驚き顔。
「褒めてるのか、ポチャ」
「褒めてるよ?」
「……………ありがとう」
あ、ピカさん、照れた。顔には出てないけど……
「そーゆーポチャだって強くなったでしょ。性格的にも力的にも」
「そんなことないよ……」
そんなことあるのにーとピカさんが小さく呟いた。ポチャさんは気づいてないようす。
「さて、もうすぐで着くかな……心の準備はいいかな?」
「は、はい!!」
やっと、着くんだ!! プクリンギルド!
「親方様……いるかな? ピカ」
「いるっしょ。多分ね」
親方……?
……あまり気にしてなかったけど親方さんって……どんな人なのかな?
もしかして……怖い人っ!?



~あとがき~
やっとのこさ、ギルドへー!
ってことは、ゆるゆるトークも出せるね♪
実は、もうできてるのだぁ!(ノ´∀`*)
あっちの方が楽なのです。
できてるから出してもいいかな……と思いつつ、放置している、ゆるゆるトーク。
不定期にすると本編ほったらかしでやっちゃうので……テヘペロ☆

次回は、ギルドへ♪
トレジャータウンへも、行けたらなぁ……
あてにならないけど( ̄▽ ̄;)