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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第32話

~前回までのあらすじ~
う~ん……別にやらなくてもいいようなことをやってしまった……無駄に話数を重ねているような感じになってしまいました。反省します……
が! 今回は新キャラさんを登場させたいっすね! いや、するよ! マジで!
ライ「………あの人か。出すの早くねぇか?」
うん。ま、いいじゃない♪
ライ「…………」
では、始まりますよ~♪


ライは何をするわけでもなく、部屋の窓からボーッと外を見ていた。ベッドの方にはノアとレアが寝ている。相変わらず、雅は部屋に籠っているのか、こちらには顔を出していなかった。
「………あれ、寝ないんですか?」
「ん~……まだいい」
仕事を終えて部屋に帰ってきたショウが首をかしげた。いつもなら、真っ先にベッドの上で寝息をたてているはずなのに、と不思議なのだろう。
「珍しいっすね……何か考え事ですか?」
「そうとも言うな」
「まあ、別に止めませんけど……あんまり遅くなっちゃ駄目ですよ。ライ、朝起きれないんですからね」
「わかってるよ……おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
ショウが自分のベッドに入るのを確認すると、ライはまた窓の方に視線を戻した。
ショウに何か考え事か、と聞かれたとき、大して何も考えていなかった。特に何もせず、なんとなく外を眺めていただけである。なぜそんなことをしているのか、と問われれば、今日に限って寝るのが嫌だからとなるのだが、それを詳しく言えるほど、ライはお人好しでもなかった。
「…………早く行かないと、怒られちゃうかな」
そう思うものの寝れそうになく、結局、ライがベッドに入ったのは、三十分後であった。

真っ白な空間で目を覚ました。周りには何もなく、自分しかいないように思えてしまうが、一人だけそこにいる。その人物に恐る恐る話しかけてみた。
「………アリシアさん? 何して…」
「ライフのバーカ。今日は私とお話しする日なのに、来てくれないんだもん。遅い」
ライのことを本名で呼ぶ、アリシアはライと同じく垂れ耳のピカチュウだ。ライと違うところと言えば、左耳には花の髪飾りを着けて、クセっ毛がないことだろう。彼女はむぅと頬を膨らませ、いかにも不満ありげな表情をしていた。
「いや~……ちょっと寝付けなくて」
「嘘。どーせ、私とお話しするのが嫌なんでしょ! 見え見えだよ」
「え~……あはは……ごめんなさい。話のネタが思いつかなくてですね…」
「………私のこと、嫌いなくせに」
「それは違いますって! なんでそうなるんですか」
「どーだか。ライフ、嘘つくんだもん」
「否定しませんけど、アリシアさんに嘘なんて通用しないじゃないですか。俺で遊ばないでください」
「てへへ。ごめんね♪」
この空間がどこなのか、ライにはいまいちピンと来ていないが、恐らく、この世界ではないどこか、になるのだろうと考えていた。そして、ライが彼女と意志疎通出来るのは、ライが求めるか、彼女が求めるかのどちらかである。基本、自由気ままな彼女に振り回されることが多いが、ライは彼女を頼りにしている部分もあった。
そんなアリシアは少し真剣な顔付きになり、ライのことを見つめた。
「ライフ、私に聞きたいことあるよね」
「………わかりますか」
「もちろん」
「話さなくてもわかりますよね。あの遺跡のこと」
「あそこには行っちゃ駄目」
「理由を聞いてもいいですか?」
「駄目。なんにも教えない」
「いつもなら、教えてくれるじゃないですか。今回に限ってそれはないですよ」
「駄目ったら駄目なの! 教えなーいっ!」
すくっと立ち上がり、ふいっとそっぽ向いた。ライは頑なに教えたがらないアリシアに疑問を持つ。普段なら、何か聞くとアリシアはライに知識を与えてきた。ライが全く知らないことでも、アリシアはそのことか、と笑顔で答えてくれたのだ。
「何かあるんですか? あの遺跡」
「………教えないってば」
「今回、俺達のギルドとプクリンギルドの人達が遠征しに行くんです。あまり情報もないみたいですし……何か知っているんなら…」
「情報がないのも無理ないよ。情報消して、嘘流して、あそこを守ってたんだからね」
「それをしたのは……もしかして」
「そうだよ。とにかく、あそこまでして守ってるんだから、教えませんよーだっ! それにライフは行かないんでしょ? なら、いらない情報じゃん」
「そうですが……探検隊の性です! めっちゃ気になります! ぶっちゃけ、私欲しかありません」
正直だね、とアリシアが呆れながら呟いた。はあ、とため息をつきながら、ライの真正面に座る。
「なんでそうも知りたがるのかなぁ……」
アリシアさんだって好奇心ってあるでしょう?」
「好奇心って怖いものだってわかって言ってる?」
「それをそっくりそのままお返しします」
「じゃあ、私はそれをバットで打ち返す」
「それなら俺はそれをバットで………って、終わらないじゃないですか、これ。止める人もいないのに」
「よくわかったね。天才だね」
「嬉しくありません。………はあ、仕方ない。今回はアリシアさんに頼りません。最悪、自分の目で確かめるまでです」
本心で言った訳ではなかったが、これを聞いたアリシアはびくっと体を揺らした。そして、自分のなかで葛藤しているのか、頭を抱え、低い声で唸る。
「ア、アリシア……さん? そこまで悩まなくても……そんなに危ないところなんですか……」
「そーだよ! だから、駄目って言ってるのに、ライフが意地悪言うのがいけないんだからね!」
がばっと顔をあげ、涙目になりながらもライに訴える。アリシアのそんな様子に焦りを感じたのか、慌ててなだめた。
「え、ちょ……とりあえず、泣かないでください? 行きませんから。ちょっと勢いで言っただけなので…」
「泣いてないもん。ライフなんて知らないんだもん」
「機嫌直して……えぇっと………その……」
どうしようかと言葉に迷っていると、ぽつりとアリシアが呟く。その言葉をライは逃さなかった。
「………あそこはね、一度入ったら出られなくなるんだよ。生と死の狭間にあるって言われている。これは嘘なんかじゃない」
「それってどういう……」
「これ以上は言えません。………ここまで言ったんだから、見返りちょーだい」
ふいっとそっぽを向き、頬を膨らませた。こうなってしまった以上、黙って言うこと聞く他ないだろう。ライは説得することを諦め、アリシアのご機嫌取りに専念することにした。
「……………はい。一緒に遊びましょう。それで機嫌、直してくれますか?」
「ライフの頑張り次第」
「了解です。……でも、遊びで何を頑張るんです?」
「そこは全力で楽しむんだよ」
「全力で……ですか。ピンときませんが、やってみます。そういうの、よくわかりませんから教えてくださいよ?」
ライがそう言うと、アリシアは先程までの膨れっ面はなく、満面の笑みを浮かべた。
「うんっ♪ 約束だよ、ライフ! ちゃんと楽しんでねっ!」



~あとがき~
ごめんなさい。もう少し続きます。
アリシアにいじられるライ君を次回はお送りしたいと思っておりますゆえ……もう少し付き合ってくださいなっ!

次回、この遺跡の話に終止符を打ちたい。
あ、次回のメインはアリシアにいじられるライだからね! ここ重要ね!

アリシアは結構子どもっぽい性格をイメージしております。ライはさん付けですが、大体同じくらいの年だと思います。精神年齢はライの方が上! 何歳も年上だからね! まあ、彼は彼で理由があってさん付けなんですがね(笑)
んでも、精神年齢低いなんて言ったら、アリシアにビンタ食らいそうだけど……事実だし……あ、皆さんはそこら辺お口チャックしてあげてくださいね……?

ちょいちょい伏線貼ってます。今後に関わるような伏線だらけっす。遺跡の話が主だけどね!
早く遺跡の話をしたいところですが、それはまだまだ先の話になりそうです。

ライ「アリシアさん、基本的には何を?」
アリシア「ふっふっふっー……聞いて驚け! ドミノで遊んでいるのだっ!」
ライ「…………ドミノ?」
アリシア「そだよ♪ 規則正しく並べて、たまーに遊び入れて、最後に倒すアレ!」
ライ「………………楽しいですか?」
アリシア「なんだよぉ~? その哀れみに満ちた目は! ドミノって意外と頭使うんだぞ! 並べ方とか気を使うんだよ!?」
ライ「アリシアさん、そんなことに頭使ったり、気を使ったりするなら、もう少し俺に優しくしてください」
アリシア「んー? 私、何かしてるっけ?」
ライ「してますよ!? 急に呼び出したり、無茶な要求したりするじゃないですか。やめてくださいよ、ほんとに」
アリシア「ワタシ、ソンナコト、シリマセン」
ライ「嘘つけぇぇぇぇぇ!!!」

ではでは♪