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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第117話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
ピカとポチャがとてもいい感じになりました。
ピカ「まあ、基本的には何も変わらないけどね~」
ポチャ「まあね……これから色々突っ込まれそう…」
ピカ「あはっ♪ 私は別にいいけど?」
ポチャ「ぼくがよくないんだよ!」
ピカ(コクった本人のくせにって言ったら可哀想かな)
書いたこっちも恥ずかしかったぜ……でも満足だ!
さてさて、今回はイブ達に視点を置いて、話を展開させていくつもりです。すぐ終わります! 多分!
始めまーす!


ピカさん、ポチャさんに怒られなきゃいいけど……
まあ、それは置いといて、だ。
「………あのー?」
「む。そういえば、初めまして、かの」
「あ、はい……」
ピカさんから出てきたような気がする。この不思議なピカチュウさん。
「我は雷姫。妖刀と言われておるが、れっきとした神器じゃ」
そう言われても……ん、妖刀ってことは、刀?
前にピカさんが刀を持って大剣持ったピチューと戦っていた。その時の刀?
「それじゃな。よく覚えとるの、娘」
「あ、ありがとうございます……?」
雷姫さんからは敵意を感じない。まあ、ピカさんの刀らしいから、敵意を向けられてもどうすることも出来ないのだが。
刀が実体化するのもおかしな話ではあるが、それは神器、というところに関係するのだろう。すーくんなら何か知っていそうだけど、いないので聞くことも出来ない。
「そういえば、雷姫さんはフォースのこと、知ってるんですか?」
「知っておるよ。それなりの付き合いがあるぞ」
つ、付き合い……!?
私の心を読んだかのように雷姫さんは私の方を見て、付け加えた。
「勘違いするな。男女間の感情はない。奴も我のことはただの道具として見ておろう。我とて、奴に使われるだけだと思うとる」
それはそれでどうかと思いますが!? って、聞こえによっては色々アウトのような……
すーくん、色々知ってるもんね……きっと、男女の恋愛とかも………その先も…
「イ、イブ? どうかしたの……?」
「なんでもない。……それなら、雷姫さん。ビクティニさんのことも知っていますか?」
私も変な方向に考えを持っていくところだった。危ない危ない……
「? まあ……娘、あいつに会ったのか? それは災難じゃな」
「あの人って何なんですか……? 少しお話ししたんですけど、よく分からなくて」
「分からんならそのままでよい。というか、忘れた方がよいぞ。奴に関わるとろくなことにならん」
そ、そうなのか……
雷姫さんは小さくため息をついた。余程ビクティニさんのことが好きではないのだろうか。
「まあ、基本的なことは知っといて損はないか。奴は力を司り、制御者を作り出した神。他にも色々手を出しておるが、基本的な仕事は力のコントロールだったか」
古風な喋り方の中に近代的な言葉が入ると、不思議な感じがするな。
「他には……生命の神の代わりに生命の管理もしとったか……まあ、そちらの方面はやる気のないようだが」
生命の神……ウィルさんことだ!
しかし、こんなところで反応するわけにもいかず、私は黙って雷姫さんの話を聞く。
「奴は何を考えているのか掴めん。……だからこそ、腹立たしいことだが、勝手に使われていることがあるのだ。……そういった意味では用意周到な奴だ」
あの感じだとそんな風には見えなかったけれど、それはあのビクティニさんが演じていたってことなのかな。難しい……
「………どうやら、時間潰しにはなったようじゃな」
雷姫さんがある一点を見つめながら、呟いた。私も雷姫さんの視線の先を辿る。その先にいたのはずっと会いたかった人がいた。
「…………すーくん…!」
いつものすーくんだ。ただ、両目とも紅くなっていることを除けば、だけれど。すーくんは私達のことを見ると、小さくため息をついた。
「何。着いてきたの。……馬鹿な奴らだな」
「なっ……なによ! 私はすーくんのこと…!」
「はいはい。分かった分かった。……すぅ達がいるのはいいが、なんでお前までいる? 雷姫。ラルはどこだ」
「ふん。我がいては駄目か? 心配せずともマスターはパートナーと一緒じゃ」
すーくんは少し首をかしげるが、すぐに理解したのかなるほど、と呟き、にやりと面白そうに笑う。
「遂に来たか」
「そうじゃろうなぁ……ふふっ♪ これからが楽しみだ」
なんか二人して怖い……
というか、すーくん。
「なんか変わった……?」
「そう? ワタシは別れる前とそんなに変わんないと思うけど……まあ、イブの方がフォースのこと、見てきてるもんね。何か心境の変化でもあったのかも」
心境の変化……か。でも、そうかもしれない。目の色が変わっているから、何かあったことは明白だ。
「って、チコちゃん。別に私はすーくんのこと、そこまで見てないからね?」
「ん? あー……いや………うん、なんでもないや」
「時に小僧」
「小僧言うな。……で、何?」
「お前、ウィルのところへ行っていたのではないか? 奴の姿が見えんが」
「あーそうなんだけど……神の権限取り戻すっつって帰ったよ。マスターに渡したままだから」
聞きなれない単語だらけだけど、聞くと話長くなりそうだな。
私は黙って雷姫さんとすーくんの話を聞いていたのだが、雷姫さんが戻る、と言い出した。
「小僧……フォースも戻ってきたのだから、我がここにいる理由もなかろう?」
「お前、あの二人の邪魔すんなよ。黙って聞けよ。口出すなよ」
「その様な無粋な真似、せんよ」
くすっと笑い、そのままそこにいなかったかのように消えてしまった。雷姫さん、不思議な人だった。いや、刀だから、人ではないのかな。
「………自由だな、あのバーさん…」
「あの、すーくん……?」
「ん。何?」
「えーっと………その…」
色々聞きたいことはあった。しかし、何から聞けばいいのかがわからない。
「…………あ、この目か? 悪い。気付かなかったわ。今隠す………ものを持ってなかった。ラルに貰ったリボン、どこやったっけ……? いいや、ラルの鞄漁って探しちゃえ」
私がその色が嫌いなのを思い出したのか、すーくんは目隠しする物を探し始めた。
って、それはピカさんの鞄っ!
「目の色じゃなくて……! いや、それもそうなんだけど! そうじゃなくて…」
「…………?」
「…………し…心配、したんだからね……すーくんが強いの知ってるけど、でも」
すーくんが優しいの知っているから、仲間の人と戦うのは嫌だったはずで。それはすーくんにとってとても辛いことのはずだから。
「……………何、怖い。どうした、お前。おい、チコリータ、すぅの奴なんかあったのか?」
「え!? いや、何にもないよ?」
「えぇ…でも、こいつがこんな感じになるとか……ちょっと違うっつーか」
「どう言うことよ、それ! 人がせっかく心配してあげたのに!! 大体、すーくんは私のことほったらかしにし過ぎなのよ!!」
「ふうん? あ、甘えたい年頃なのか? いいよ、抱き締めてやろうか」
すーくんはにやりと意地悪な笑みを浮かべ、私に向かって両手を広げる。その姿がとても様になっていて悔しい。
「むう……」
そしてそれにつられる私も馬鹿だ。
ある程度近付くと、すーくんは私のことを抱き寄せ、ぎゅっと抱き締めてくれる。こんなことをしてもらうのはいつぶりなのだろう。
「心配かけて、ごめん」
「………………ほんとだよ。すーくんのばか…」
「もう心配かけるようなことはしないよ。………多分だけど」
「多分ー!? 多分って何よ!」
「ははっ♪ 未来のことなんて、おれにはわかんねぇからよ。絶対とは言わない。それに心配すんのはお前だからな。………まあ、極力、努力はするさ」
私を離し、優しく笑って見せる。そして、ぽんっと頭を撫でてくれた。
「ラル達が戻ってきたら帰ろうな。すぅ、チコ」
すーくんがチコちゃんのこと、種族名じゃなくて名前で呼んだ。私とチコちゃんはぱちぱちと瞬きをする。
「まどろっこしいんだよ。駄目か?」
「ううん! ちょっとびっくりしただけだから!」
どうやら、私達三人の距離が縮まったようです。
やっと、落ち着いた日常が戻ってくるんだな。きっと。



~あとがき~
はい! これでやっとトレジャータウンに帰れますね! 帰りますよ。はい。

次回、フォースの今後の話です。場所をトレジャータウンに戻し、まだ続きますよ。

イブも言っていましたが、日常が戻ってきますよ! やったね!! つっても、まだ回収しきれてないことがあるので、それをやってからですが。
色々ネタは考えているので、お楽しみに!

特に言うことはないですね。
なんか小説書くの、下手になった気がする(泣)

ではでは!