satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第11話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界で好き勝手する物語です。本編とは一切関係ありません。この世界では擬人化された設定で話が進み、友人と設定を練っています。苦手な方はブラウザバック!
前回は三つ目の見学先、剣術部へ! 今回はその続きです。一話で終わると思ってたけど、終わりませんでしたね。他の部活は一話で終わると思われ。
ラル「そうやってずるずるいくんだろうね」
……わかるぅぅ~(泣)


周りにどう見えているのかは私には分からない。そのため主観的な話になるが、舞を舞うときはいつも神経が研ぎ澄まされる。冷たい空気を感じ、周りの目がどこを見ているのか、どう魅せるべきなのかを考え、体を動かす。
舞にも様々なジャンルがあるようで、技の切れ味、スピードを魅せる構成や技の精度を強調し、優雅に魅せる構成等々。私はどちらかと言えば後者だ。速さよりも一つ一つの所作を丁寧に気を使って、剣技をより際立たせる。普段の立ち会いでは悠長にそのようなことはしないが、舞の場合は別だ。これは魅せる競技であり、速さはなくてもいい。
なんとなくの流れを頭で構築させながら、雷姫を自分の胸の高さまで掲げる。そして、右足を前に出しつつ、刀で一文字に斬る動作をする。次に流れるように体を捻りながら、体勢を整えて、突きの動作。刀を腰の位置に戻しながら、一呼吸置いた。ふっと息を吐くのと足の踏み出しは同時だ。体を回転させ、抜刀する。抜ける訳がないんだけれど、そんなイメージを浮かべ、左斜め下から斬り込み、反対の右斜め上に斬る。そして、再び体を回転しつつ、もう一度横一文字に斬りつけた。自分の周りの風を斬る感覚がしたのを確認して、ゆっくりと姿勢を正す。雷姫をベルトに固定して、片足を半歩後ろに引いた。最後に片手を雷姫に添え、もう片方の手でワンピースの裾を掴み、軽く頭を垂れる。
「ありがとうございます」
私の一言と周りの歓声は、ほぼ同時に発せられたように思う。拍手の中でそれを気にも留めず、雷姫に巻き付けていたリボンを解いた。そのリボンを首に巻きながら、心で雷姫にお礼をする。そして返ってきた言葉は……
『……忘れてなかったのだな』
その一言である。
あはは。……そっすね。
剣術部所属をしておらず、更に習ったことがない舞をここまで出来るのは、雷姫が教えてくれたからである。教えてもらった理由は単純で、剣術部の助っ人を頼まれたためである。大会ではなく、何らかのイベントだったと思うが、詳しくは覚えていない。そのイベント開催日が近くなった頃、メンバーに欠員が出たとか何とかで、どうにかならないかとキーくんに頼まれたのだ。そこで色々あって、二、三日で形にし、本番に挑んだ記憶がある。そこでは制服ではなく、舞の演出にあった衣装を着せら……あぁ、嫌な思い出だ。これ以上はいいか。とにかく、その経験があり、私は多少の心得があるというものだ。しかしまあ、それ以降、雷姫に教えを乞うたことはない。
体で覚えたことはいつまで経っても忘れないんだよ。雷姫。
『そういうことにしておこう』
満更でもない声色はふっと消える。やれやれ、難しいお姫様である。フォース君が時折、雷姫を拒絶する素振りを見せるのも分かる気がしたのは、雷姫には内緒だ。

ラルの舞を見ている間、ツバサは彼女を目で追いかけていた。入学式からずっと気になる先輩は、格好よくて、凛としている憧れの存在になりつつある。会って幾ばくもない自分のために時間を割いてくれるラルへ深い親しみを感じていた。
「会長、衰えてませんね」
「あ~……イツキが助け船求めたのって去年か。それ以来、ラルがこうしてるのは見たことないから、約一年振り……?」
「そうですね。さっすが、ラルせんぱーい! そこに憧れます!」
ティールとイツキの話に耳を傾けながら、ツバサは隣に立つアラシを見上げる。彼は部門が違うとはいえ、ここの部員である。そんな彼にどれだけ凄いことなのか聞いてみようと思ったのだ。
「……マジかよ」
アラシはかなり驚いた様子で、じっとラルを見ていた。その様子だけでも、ラルが離れ業をやってのけていることが窺えた。質問は口を出ず、そのままふっとラルに視線を戻す。ツバサには、技の一つ一つが大きな一つの作品に感じられた。知識のないツバサでさえ、そんな風に考えてしまうのだから、知識のある彼がどう考え、見えているのかが気になった。が、そんな質問が出来る程、余裕もなさそうなのは明白である。終わってから聞いてみようと考え、再び、ラルの生み出す芸術と化した舞に酔いしれる。
対するアラシは、ツバサに様子を窺われていたことにも気付かず、舞を見ていた。ここに来る間の会話から、多少の知識はあるのだろうと察してはいたのだ。ここまでだとは思っていなかったが。更に、突然言われたのだから、何も考えてなかったはずである。つまり、構成はその場で考え、練り上げたものになる。それなのに、形になってしまっているのだ。鞘から刀を抜くことなく、技も使用しない。それなのに、ここまでの完成度を魅せられる力を持っていた。そんな彼女の力量はアラシの目で測れなかった。
もし仮に、ラルが乱闘のルールに則って試合をすればどうなるのだろうか。そればかりを考えてしまう。芯の通った体感から、ふわりと柔らかな動作を得意とする彼女がどのように戦うのか。そして、それを目の前にした自分自身は如何にして攻略するのか。
「にしし。表情がマジですな、アラシさぁん?」
「んなっ!? ビックリした……」
いきなり目の前にレオンが現れ、思わず後退りしてしまった。レオンは隣から顔を覗かせただけなのだが、今のアラシには効果抜群だったらしい。
剣術に精通するアラシがこうも夢中になるのだから、ラルの舞はさぞ凄いのだろうと思う。しかし、レオンの興味はそこにはなかった。興味はただ一つ。彼女の持つ刀である。
「アラシ、ラルの持ってる刀、神器だぞ!」
「ん? あー……そうなの?」
「興味なさ過ぎかよー! まあ、いいけど」
世界にどれだけ存在しているのか確認が取れていない武器の一種、それが神器だ。考古学を学んでいるとたまに目にするし、神器に関する内容もある。実際に目にしたのは今回が初めてであった。その興奮を共有したかったのだが、アラシの興味はそこにはなく、ツバサはラル本人しか目がいっていないようである。
「刀型の神器かぁ~……あんま聞いたことないけど、雰囲気はそれだよね~♪」
「あれは雷姫っていう神器」
話が聞こえていたのか、ティールが笑顔で答えてくれた。レオンが質問する前にティールが続ける。
「触らない方がいいよ。雷姫さんはラルにご執心だからね」
「……へぇ? それが本当ならラルってただ者じゃないな♪」
神器の扱い難さは知る人にとって有名な話だ。そんな相手に好かれるなど、よくある話ではない。レオンは、ツバサやアラシとはまた違った理由で、ラルのことが気になり始めている。この先、楽しくなりそうだと内心、心が踊っていた。
ラルが舞を終わらせ、全員に向かって礼をする。見ていた人々の対応をしつつ、こちらに近寄ってきた。ティールから脱いだカーディガンを着直し、アラシ達に笑顔を見せた。
「ラルさん、かっこいいです! きれいでした!」
「ありがとう、ツバサちゃん。いやぁ~……ひっさしぶりで足がもつれたらどうしようかと思ったよ」
「普段から刀振り回してるんだから、転けることないでしょ」
「いや、頻繁に振り回してないからね」
ティールの突っ込みに冷静に返すラル。その二人を見たアラシは、いつもこんなやり取りをしているのだろうかと関係ないことを考えてしまった。
「ツバサちゃん、とりあえずここに来たけど……こんなガッチガチの体育系部活、どうだった?」
ラルがツバサの目線に合わせながら問いかけた。アラシとレオン的に危ないことはなしである。ここで興味を持たれたら、どうしようかと考えてしまうが、ツバサの表情はなんとも言えないものである。
「私もあんな風に出来たらなんて思いましたけど……私、ラルさんみたいにくるくる回れないです」
言うほど回ってはなかったが、ツバサでなくとも、ラルのように出来る人はそういないだろうとアラシは思う。そこを突っ込むのかと思ったのだが、ラルはあっけらかんとしていて、ツバサの頭をそっと撫でる。
「そっかぁ。……じゃあ、次だ~♪」
「えへへ……はいっ!」
ラルに撫でられ、ツバサは嬉しそうに笑う。対応してくれたイツキにラル達は礼を言い、練習場を後にした。



~あとがき~
剣術部見学、終わりです。
長かった……なぜ……?

次回、新たな部活へ!

いつかラルVSアラシもあり得るんですかね。ラル自身はやる気なさそうですか。どうなることやら。今んところ二人が戦う計画はありません!

入学式でもちょいちょい出てましたが、ここでも雷姫さんは健在です。本編よりも我儘なお姫様でいきたいと思ってます。……きっと、レイ学世界は平和で呼び出し回数が少ないんですね。きっと。

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第10話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界で楽しんでるお話です。本編とは全く関係ございません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品です。苦手な方はブラウザバック!
ティールをメインにしたいがために弓道部の話をしました。今後、かっこいいティールなんていないかもなんで……いや、知らないけどね?
ラル「一つの部活に一話使うならどれだけの時間がかかるんだ」
そうだなぁ……友人から上がってきた予定表では、二つ行かなきゃなんで、少なくとも二話です。そして、今回は私が勝手に付け加えてるやつなので、消化されません。
ラル「……」
えっと、はい。始めます!


弓道部の練習着から制服に着替えたティールと合流し、今度はアラシ君の所属する部活である剣術部へ向かうことになった。すぐそこだけれど、後ろでレオン君の楽しそうな声が聞こえてきた。
ティール、聞いたぞ! ファンクラブあるんだってー!?」
「えっ……? あっ、ラル!」
ティールはレオン君の言葉を聞いて、驚きを隠せなかったらしい。反論でもしてくるのかと思ったけれど、そんなことはなく、彼は呆れたように溜め息を漏らす。まあ、隠していたところですぐにバレるというものだ。さっさと明かしてしまえばいいし、さっさといじられてしまえ。
そしてこれ以上、後ろに聞き耳を立てるつもりはないので、意識をツバサちゃんとアラシ君に戻した。
「剣術部って純粋に剣の腕、技術を磨くんだよね。それで相手と対戦する。刃のついた武器ではなく、あくまで木刀とか木剣……言ってしまえば、レプリカを使った対戦だね。大会の成績もいいって聞くよ」
「ほへー……そうなんだぁ。アラシ、凄いんだね!」
成績がいいのがアラシ君なのかは知らないけれど、訂正する必要はないか。
「剣術の大会には二種類あるんだ。ラルが言った技術とかそういうのは、乱闘の部になる。俺のやってる分野」
「二つってことはもう一つ?」
「あぁ。舞の部って名前の通り、舞を踊る部門だ。技の完成度とか……演舞つーの? それを見せるんだよ。乱闘と違うのは、本物の武器を使えて、技も魔法もありなんだよな。人を傷つける危険がないから、本物使う人も結構いるぞ」
「ふふっ。アラシ君には合わなそう」
「うっせぇ! 分かってて乱闘専門なの! で? 二人はどっちやるんだ?」
参加したと言う話を覚えていたらしいアラシ君は、気になっていたのか質問してきた。どうでもいいこと覚えているものだ。
「どっちも出来るよ。まあ、ティールは舞より乱闘。私は乱闘よりも舞だけど」
フォース君はやらないけれど、乱闘派だろうな。いやまあ、あの人は剣より銃派、遠距離武器派だけど。そもそもの話、実戦向きのフォース君がやるような競技でもないか。
「ラルさん、踊れるんですか!?」
「ははっ……まあ、うん。……ソウデスネ」
「……へぇ?」
あら、少し興味持たれた? 私個人的には、剣術の乱闘としてあまりやりたくないのが本音だ。というのも、乱闘の部のルールとして、純粋に剣の技術のみで競い合うというものがある。魔法や技を使ってはいけないというルール。対して、私のスタイルは使えるものは使うであり、剣の技術だけで言えば、普通レベルだと思う。まあ、私の周りは優秀な人しかいないわけで、ティールやフォース君と比べてしまうと劣るという話だ。要は自分の肌に合わないので、やりたくありませんという私情まみれのどうでもいい理由なんだけれど。
よし。対戦しそうになったら、ティールか誰かに押し付けよう。そうしよう。
雑談をしながら、目的地の剣術部練習場へとやってきた。剣術部は部員数も多く、やっている内容が内容なだけに練習場もなかなかの広さがある。学園自体の敷地面積が結構な広さのため、こんな大きな場所を作れるんだろう。男女比率としては男子が若干多いくらいで、女子の姿もないわけではない。
ツバサちゃんの他にも見学者はいるようで、先輩らしき人物から剣の握り方や技なんかをレクチャーされている人がちらほらいる。
ティール先輩にラル先輩! 部活ではお久しぶりです!」
「やっほ。キーくん。なかなかの盛況っぷりじゃない? やったね~」
「今年はなんだか多いんですよね~? 新しく始めるって後輩も多くって」
私達に気付いた部員の子が話しかけてきた子は、二年生で冒険科のキーくんことイツキ君だ。生徒会役員の一人で、冒険科という繋がりがあるためか、それなりに面倒を見ている子の一人。明るくふんわりした薄緑の髪が特徴で、将来は探検家関係の仕事に就きたいらしい。
「イツキって乱闘と舞、どっちやるんだっけ?」
「どっちも好きですけどね! 技を鍛え上げるのは一緒なので。んでも、男は乱闘で花を咲かせるものですよ~♪」
元気一杯の笑顔でそうは言うけれど、去年の大会は舞の部にいた気がする。……まあ、今年はどうなるか分からないし、期待しておこうかな。
キーくんの視線は私達からアラシ君へと移った。同じ部活で面識があるからだろう。不思議そうな表情を浮かべ、少しだけ首を傾げる。
「あれ、アラシ? 今日は来ないって聞いてた気がするけど、俺の勘違いだった?」
「あ、えと。すんません、イツキ先輩。そのつもりだったんすけど、友達のツバサが見学したいって言うんで、その付き添いです。……こっちはレオン。……こいつも一応、友達……?」
「一応は酷いだろー! 子供の頃からの付き合いじゃーん? よろしくっす、イツキ先輩! レオンでいいですよー!」
「なるほどね、大歓迎だよ。よろしく! レオン。……と、ツバサさん、でいいのかな?」
「ええっと、ツバサ、で大丈夫です! 今日は見学させてもらいますね。イツキさん」
「オッケー! ゆっくりしてってね、ツバサ」
イツキ先輩……?
聞き慣れない先輩呼びに思わず、吹き出してしまう。どうしても先輩っぽく見えないのだ。私から見れば、ここにいる全員が後輩。しかし、イツキはどちらかと言えば、先輩に世話させるタイプだった。甘え上手とも言う。
「ラル先輩、何笑ってるんすかー」
「あぁ……いや、気にしないで。……キーくん、頑張ってるなぁ、と」
「? そりゃ、先輩みたいな探検家になりたいですからっ! 先輩方、手合わせしていきます?」
キーくんの提案に私とティールは思わず、顔を見合わせた。キーくんのその言葉は、私とティールでやれという意味なのだろう。ティールとアイコンタクトだけで、どうする、と思案している間に、練習していた部員達が何人か寄ってきた。
「ラル先輩の舞、もう一度見てみたいです!」
キーくんのやや後方から手を上げて発言してきたのは、声からして女子部員だろうか。顔が見えないから分からないけれど、もう一度と言うからには私のを見たことある人だ。いつのを見たんだろう。
「え、やだ……面倒くさい」
「ラルさんの見てみたいです……」
ツバサちゃんのぽつりと放った言葉にうっと息が詰まった。うるうるした上目遣いで私のことを見つめている。どこで覚えてくるんだ、その目は! 魔性の女か! くそう!
「一回だけな! ティールにもやらせたし!」
「あ、自覚あったんだ」
「あるわよ! わざとやらせたし!?」
「その発言、しばらくは忘れないからね。ぼく」
簡単にやるだけなら、正式な衣装は必要ない。このままやってやろう。
着ていたカーディガンをティールに投げつけ、ワンピースだけになると、練習場……その中でも舞を練習するエリアの中央に立つ。
練習だし、木刀でやるのが普通っちゃあ普通。が、それを体に馴染ませる時間も惜しい。というか、面倒だ。それを省くには、自分の愛刀を呼び出す他ない。
「出番だよ、雷姫」
腰に巻かれた細い黒のベルトに鞘付きの雷姫を出現させる。鞘から抜かなければ、ただの棒切れと同等だ。一応、抜けないように鞘と刀を首に巻いてあったリボンで固定する。こんなことをしなくても、雷姫が抜けないように調節してくれるだろうけれど。集中のために、雷姫に片手を添えて目を閉じる。
『ふん。このようなつまらんことで呼び出しおって。悪かったな、棒切れと同等で。そのように申すなら、抜けばよかろう』
頭の中に雷姫の凛とした声が響く。久し振りに喋ったと思えば、悪態しかついてこない。機嫌を損ねると面倒なので、頭の中で弁解しておこう。
こんなところで抜きたくない。あと、刀として一級品な雷姫を見せびらかすような行為はしたくないんだよ? 私にとって、これ以上にないくらいの愛刀で、代えの利かない相棒だよ。拗ねるなって!
『拗ねるだと? 我は呆れているのだ、マスター』
ふうん? 雷姫の中ではどう違うんだろう。
『天と地程の差があるわ。阿呆』
違いは今晩、じっくりと聞くとしようか。
『むう。今晩だな。……覚悟しておくのだぞ、マスター? 今は黙って刀ではなく、仮初めの姿として使われてやろう』
「ありがとう」
それ以降、雷姫の声は聞こえなくなる。ゆっくりと目を開けると、舞の部専門の子達だけでなく、乱闘の部の子達までも、私に注目しているのが手に取るように分かった。普段ならあり得ないくらいにしんと静まった練習場で、私は雷姫をベルトから外した。



~あとがき~
一部活に一話なんて誰が言ったんだ。二話かかるじゃないか。

次回、ラルの舞をお見せします。そして次の部活に! 行けるといいな!

ユーリ君もだけど、イツキ君はレイ学限定キャラですね。今のところ。二人とも私が適当に考えたキャラですが、ユーリはケモ耳少年。種族は……なんだろう。アラシ君と同じ牙狼かな。
イツキはポケモンの擬人化のイメージでやってます。誰かは考えてないけど、剣術ってところからリーフブレードが使える、ジュプトルリーフィアとか?……もしくは、ふわふわ緑の髪でエルフーンとかですかね。とにかく草タイプなのは決定事項。
二人とも二年生で生徒会役員なので、今後も出てくるかもですね。よろしくぅ!

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第9話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロでif世界で遊んでる話です。本編とは一切関係ありません。擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品! 苦手な方はブラウザバック!
一軒目、考古学部でした。大した説明入れられなかったけど、まあ……いいか。今回は弓道部へ! なぜって私がやってみたかった部活第一位でしたので! 私の通っていたところにはなかったので、諦めました。そもそも運動部なんて入れないと思うけどね……!


校舎を出て、運動部の活動エリアに来た。弓道部だけでなく、アラシ君が所属する剣術部や様々な運動部が活動している。ここは高等部限定だけれど、少し離れたところに中等部の活動場所もあったはずだ。
そして、私達は弓道部の練習場へと足を運んでいた。練習着である弓道衣……袴に身を包んだ生徒達が数メートル先にある的を目掛けて弓を射っている。自分の身長より大きい弓をぶれずに操る動作、武道に通じるスポーツの一種で所作も洗礼されたもので感動すら覚える。
「なんだろう……空気が違うというか、凛としてます。ここだけ、違う場所みたい」
「礼儀作法もしっかりしているからね。ピシッとしてるって感じ」
弓道ってこんなに人気の部活なのか? 思ったよりいるんだけど」
見学者がそれなりにいるのは、ティールが実演することを聞き付けた人達だろう。いつもはもう少し静かで人も少ない。どこで嗅ぎ付けたんだろうか。
ティールのせいだね。アラシ君達、知らない? 彼のこと」
「んー……特には?」
アラシ君とレオン君は思い当たる節はないようだ。男子にはあまり興味のない話なのかもしれない。
ティールってあれでも人気なんだよ。ファンクラブが作られるくらいには」
「はあぁ!? ファンクラブだぁ!?」
「にゃはは♪ ティールのファンクラブか~」
「見た目と生まれ持ったスキルが女子の心をくすぐるみたいでねぇ~? 中等部入学当初からそこそこ有名だったみたい。おまけに誰にでも優しいからさ、性格がいいイケメンってことで株上昇しまくりで」
私と出会ったときから、ティールは人気者で、初めは私としては他人事であった。が、本人が望んだものではないと知ったのは、知り合ってすぐだった。どうしようもないのも事実なので、話を聞くくらいしかやってなかったな。
「あ、あの! 生まれ持ったスキルって……?」
「あら。ツバサちゃんなら知ってるかなって思ったんだけどな。ティール、ここから北にある国から来た王子様。正式な名前は忘れたけど、彼は第一皇子、王位継承一位の資格を持った王族なの」
この話、ティールは嫌がるんだけれど、今はいないし、さっさと手短に済ませてしまおう。
海が綺麗で、全体的な印象は澄んだ国であるというものだ。特産は珊瑚や真珠、宝石などを使った装飾品で、それなりの値段はする。国の経済は安定し、治安も悪くないため、観光地としても有名だ。
「結構、いいところだよ。一回だけ行ったことあるけど、永住してもいいとすら思ったね。ティールは許してくれないかな」
王権が生きた国の一つで、全ての権限は王が持つ。もちろん、政治を行う機関はあるが、最終決定は王様が下す。極論を言えば、国民全員が望むことでも王様がノーだと言えば、誰が何と言おうとノーになるということだ。
「……って、聞いてる? 三人とも」
つらつらと説明をしていたのだが、三人がぽかんとしてしまい、話を中断する。色々、衝撃事実を明らかにしてしまったから、処理が追い付いていないのだろうか。
「な、なんかもう……無理矢理にでも敬語で話すべきなんじゃあ……? 俺、めっちゃ失礼な態度取ってたよ」
「人って見かけによらねぇな~」
「おーじさま……はわわっ!」
各々、思うことがあるみたいだ。とりあえず、ティールが戻るまでには通常に戻って欲しいところだ。
ティール様よ! ティールさまぁぁ!!」
ギャラリーが騒ぎだしたため、ふと練習場に視線を向ける。制服ではなく、袴に着替えたティールが出てきて、指定の場所に移動する。彼が出てきたことで、他の部員達は後ろに下がり、じっとティールに注目していた。吸収出来るものはしてやろうということなんだろう。
ゆったりとした動作で弓を構える。これがバトルなら素早く構えて、すでに矢を射っているところだが、これは競技。バトルではない。静かに狙いを定めて、ピタリと動きを止める。
「なんだが、皆さんがティールさんをかっこいいって思うの、わかる気がしました。……かっこいいです、ティールさん」
「うん。私もかっこいいって思う。……何かに真剣に取り組むティールはかっこいいの」
ピンと張り詰めた空気を裂くように、矢が的に吸い込まれる。そんな錯覚を起こすほどに、正確に中心に射る。歓声はない。上げる空気ではないから。
流れる動作で二つ目の矢を手に取り、先程と同じ動作を寸分の狂いもなく、やって見せる。渇いた音が響き、的を見れば、一投目と同じく中心を射抜いている。三投目はなく、構えていた弓を下ろす。緊張した空気もパッと消え、それと同時に盛大な歓声が辺りを包んだ。
「凄いですー! かっこよかったですね!」
パチパチと愛らしく手を叩きながら、笑顔でティールをほめてきた。私のことではないけれど、少し嬉しく思った。
それとは関係ないんだけれど、ツバサちゃんがかっこいいを連発する度、アラシ君の表情に少し不満の色が見えるのは気のせいだろうか。……いや、気のせいではないな。つまり、そういうことか? あはっ♪ 若いっていいね!
「かっこいいでしょー! うちのティールは!」
「はいっ! かっこいいでーす!」
「ツバサちゃん、ティールに手、振ってみ」
「? はい。でも、気付くでしょうか……?」
気付くよ。だって、私の相棒だからね。
遠慮がちに手を振るツバサちゃん。私もその隣で手を振ってみた。流石、ティール。私達のことを見つけ、笑顔で手を振り返した。
ティールさん、気付いてくれましたね!」
「だね~♪ さて、ツバサにちゃん、こういう部活はどうだったかな?」
「かっこいいんですけど……」
「ツバサには向かないな。周りに被害が出る」
アラシ君の言葉にレオン君も頷く。きっぱり言い切る辺り、何か前科でもあるのだろう。聞かなくても、雰囲気で分かる。が、アラシ君は丁寧に説明してくれた。
「ツバサってあんなのやらせると、どう頑張っても当たらないんだよな。というか、あらぬ方向に飛ばすって言うか。的じゃなくて人に当てると言うか……とにかく、一言で済ますなら、ノーコン」
「ノーコンの域越えてるな~♪ 尊敬しちゃうくらい、綺麗に外すし」
酷い言われようだが、ツバサちゃんは反論出来ないようで、しょんぼりしている。こうなると、ボールを使うようなものも道具を使うようなものも候補から外れるというもの。ある意味、候補がグッと減るわけだし、楽っちゃ楽になった。言えないけど。
「誰にでも苦手はあるから、気にしないでね。ツバサちゃん」
「うぅ……」
少しどうなるのか見てみたいと思ってしまったけれど、人に当たる危険があるなら想像で止めておこう。ボールならともかく、弓道は危険だ。やろうと思えば、頭だって射抜けるだろうし。
「じゃ、ボールとか使わないようなものを見に行こっか。続けて運動系見ていく?」
「あ、じゃあ、レオンのも見たし……アラシのも見てみたいです。せっかくなので」
「えっ」
剣術か。それなら問題ないかな。
ティールが帰ってきたら、そちら方面に行ってみよう。アラシ君が微妙な顔しているけれど。



~あとがき~
ファンクラブの話とティールをかっこよく書きたくてやりました。

次回、剣術部へ!

話には出てませんが、ティール以外にもラルとフォースにもあるらしいです。ファンクラブ。
今後、出てることがあるかもですね。ファンクラブ関係の事件とか……? そもそも、ファンクラブが存在するティールとラルが一緒にいる時点で抗争がありそう。知らないけど!

ツバサちゃん、どうしてもボールや遠くに投げる、当てる行為は苦手なご様子。どんな風になるのかちらっと出せる日があればいいですね。

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第8話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界で好き勝手するお話です。なお、擬人化した前提で話が進み、友人とのコラボ作品になります。苦手な方はブラウザバックです!
さてさて、見学に行くのに時間がかかっております! 前置きが長すぎる!! が、今回から入っていきます! はい!
ラル「見学前に二話使ってます」
はい……使ってます……


まず、向かうべきなのは……というか、大切なことを忘れていた。
「ツバサちゃん、どんな部活がいいとか希望はある? ここ、それなりに部活数あるから」
「ううん……そうですねぇ」
新入生用のパンフレットを見つめながらかなり悩んでいる。これは長くなりそうだ。考えている間に新入生との親睦でも深めますか。
「アラシ君とレオン君は何部~?」
後ろを振り向きつつ、問いかける。私が話しかける度に、アラシ君が微妙に反応しているのが面白い。あれがかなりのトラウマになっているらしい。今後も似たようなことあるかもしれないんだから、慣れて欲しいな。一個人としては、だが。
「俺は考古学部っすよ! アラシは剣術!」
「考古学に剣術か。私らが出入りしてるところだね。……考古学は資料提供してるだけ?」
「うん。校長が出せって言うから」
そうか。そこで保管しているんだった。自分の家にあるし、見に行く必要もないから行ったことなかったな。
「あんたらのこと、見たことないけど……」
ボソッとアラシ君が呟く。運動部では、中等部と高等部では部活の活動範囲が違うせいだろう。私とティールが剣術に出入りしていたのも、高等部に上がったばかりの頃だ。あそこ、そこそこの部員数だし、意識しなければ記憶にも残らない。現に私もアラシ君に覚えがないのだから。私より通っているティールは名前くらいは知ってたかもだけれど、実際は聞いてみないと何とも言えない。
「近いし、考古学部、行ってみようか。予算上げて欲しいって要請もあるから、見に行かなきゃだし」
「考古学……レオンが入ってる部活?」
「にゃはっ♪ ツバサ、あんま興味無さそうだけどな。俺はいいよ~♪」
「……はい! 行ってみます!」
悩んでいるよりはどこか見てみた方が方向性が見えてくるかもしれない。方向性が考古学部でいいのか、最適解かは不明だけれど、知り合いがいる部活なら気軽に見学も出来る。
うちの学園の考古学部は文化部ながら、実績も歴史もある部活である。名前の通り、考古学についての研究を主とし、時には遠出をし、各地に存在する遺跡へ調査に赴くくらい。ちなみに、私は一緒に行動した経験はない。被らないように計画を立てていると言うのが一番の原因だろう。理由は特にないけれど、大人数が同じ遺跡の調査をするより、別々のところを調査をした方がよいと思ってるだけに過ぎない。
「ラル」
「あー……はいはい」
ブレザーはないけれど、腕章は回収してきてるよ。言われなくてもつけますよーだ。一応、これも生徒会の仕事だ。つけておくに越したことはない。
腕章を腕につけ、考古学部の扉をノックする。中から返答が返ってきたため、扉を全開にする。
「こんにちは。生徒会執行部です。予算についてのお話に参りました~……ついでに見学者も連れてきたので、入室の許可をお願いします」
「え、あ、ラルさん!? あ、はいっ! どうぞ……!」
部屋の中は思ったよりもかなり適当なまとめ方である。しかし、資料自体は膨大で、まるで小さな書庫のようだ。壁一面には机の上に乗りきらない資料で埋め尽くされていた。歴史的な資料がここにあるんだと思うと、少しだけ心がくすぐられる。
「ちょーっとお話ししてくるから、レオン君にでもお話聞いてね? 私より詳しいだろうから。……ティール、三人を任せた」
「了解。あんまりいじめないでよ、会長」
「えー? いじめなんてしてないんだけどなぁ?」
大切な経費をどんな風に使うのか問い詰めるだけなんだけれど、それをいじめているなんて形容するのはナンセンスだと思う。問い詰める、なんて言うのも変な話かな?

ラルが考古学部の部長、会計を交えて話をしている間、ツバサは目の前にあった資料に手を伸ばしていた。
「わあ~……これ、古代文字?」
「そ! その解読も俺達の活動の一つだから♪」
ツバサの持つ資料を覗きながら、楽しそうに答えた。レオンの専門分野でもある考古学について、聞かれるだけで楽しくなってしまう。それくらい、レオンにとっては好きで楽しいものである。
「そいや、ティール先輩もここに資料を提供してるって言ってましたよね~?」
「あ、うん。一応、探検隊で活動してるからね。そこで遺跡とか未知のダンジョンに行くことも少なくないよ」
「探検隊?  学生なのに?」
アラシの疑問は最もだ。探検は時間をかけて行う遠征も多い。平日は学生として、学校に通う身分であるティールには合わないと感じたのだろう。
「色々あって……中等部二年になる少し前かな。それくらいからラルとやってる」
「……あの人と? えっ、二人!?」
「今はメンバーも増えたけど、しばらくは二人きりだったよ。……アラシ、ぼくとラルで組んでるのが不思議なんじゃない?」
ティールの指摘に反論しないアラシ。どうやら、図星だったらしい。第一印象が最悪だったのだ。無理もないかと苦笑を浮かべた。
「あんなんだけど、ラルは凄い人だから。本当に、ぼくとやってるのがもったいないくらいに才能のある子だよ」
「……ふーん」
あまり納得はいっていないらしいが、これ以上聞いてくることもなかった。じっとラルがいる方向を見つめていた。そして、黙って二人の話を聞いていたツバサがティールの制服の裾を小さく引っ張る。
「あ、あの、ティールさん……アラシのこと、嫌いにならないでくださいね……?」
「えっ?」
「!? お、おい、ツバサ!?」
「アラシ、無愛想なところあるんです。なんか、ラルさんに対して敬語とか怪しいんですけど……優しいところもあるんです! なので……えっと……」
ツバサはなぜか必死になって、アラシの態度についての弁明を行う。そんなツバサに若干顔を赤くして、止めようとするアラシを一歩引いて、笑いを堪えるレオンがいる。そんな仲間が少しだけ羨ましいと思う反面、仲間に恵まれている三人を微笑ましくも思った。
「……あははっ! 嫌いも何も、ぼくはアラシ達のこと、何も知らないしなぁ。……でも、そうだな。これから仲良くしてくれると嬉しいかな。先輩後輩でもいいし、友達としてでもいいから。……ラルもそう言うと思うよ。敬語が嫌なら使わなくてもいいからね、アラシ。……後、レオンも」
ラルの任せたという一言は、これを指していたんだろうと何となくだが思っていた。素直ではないラルもらしいと一人考える。
「な、仲良く……! はいっ! よろしくお願いします!!」
「うん。よろしく」
「俺は嫌じゃなかったけどな~……まあ、先輩の言うことは絶対だし!? よろしく! ティール!」
「早速ノリノリだな……レオンは。いいけど」
「なんか……気ぃ、使わせてごめん……」
「そんなことないさ。……改めて、よろしくね。アラシ」
「おう」
ようやく、アラシの年相応な笑顔を見たところで、ラルの様子を窺う。予算の話をしっかりしているのかと思えば、話題は違う方向へ行っているようで、何やら資料を見せられているらしかった。探検隊としての知識を借りたかったのだろうか。
「……まあ、逃げ出すよりましか」
ティールさん! ティールさんとラルさんは、どこの遺跡に行ったことありますか? 資料、あるなら見てみたいです!」
「ん? ん……と。そうだな。……この辺のなら」
聞き覚えのある遺跡の資料を引っ張りだし、ぱらぱらとめくっていく。遺跡の入口の写真を見つけると、ツバサに手渡した。
「おー! 俺も行ったことあるぞ! ここの遺跡の壁画、めっちゃ綺麗なんだよな~!」
「へー……写真あんの?」
「あると思うよ。二、三ページ先じゃないかな?」
「わっ! 本当だ。綺麗に残ってる~」
ラルの話が終わるまで、四人は適当な資料を引っ張り出しては、写真や記録を見て感想を述べあった。十分程度続いた後、ラルの話が終わったらしく、四人のところへ近付いてきた。
「何の話をしてたか忘れた」
「予算の話でしょ。どうするの?」
「現状維持」
「何をどう持っていったら現状維持に……」
「協力をしてあげると、現状維持になるんだよ。覚えておきなさい、ティール君。……真面目な話、ここにはそこそこの経費を割いているから、上げるのも難しい話なのよね。資源は有限」
「次はどこ行くんだ~?」
レオンがツバサに問うと、再び唸り始めた。まだピンと来ていないらしい。
「文化系より、体動かすところ見てみる? この辺は……弓道の練習場が近いかな。ティールの出番だね!」
「……え、君が見たいだけじゃ」
ティールの答えにラルは笑顔で返す。察しろと言わんばかりの笑顔だ。新入生三人は意味が分からず、首を傾げている。その疑問が解消するには現地に行ってみる他ないだろう。



~あとがき~
これからアラシ君、レオン君は敬語ではなく、タメ口で話していきます。

次回、弓道部を覗いてみます。
ティール君がかっこいいパートいきます。

色んな部活があります。話にはなくてももう大量に! 王道なものから変なものまで揃えております……!
なんかセールスみたいですね。なんでだ。

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第7話

~attention~
『空と海』のキャラが学パロなif世界を楽しむお話です。本編とは一切関係ありません。擬人化前提で話が進み、友人と共に作り上げている作品でもあります。苦手な方はブラウザバックだ!
前回初登場しました。アリアちゃんです。今回の話では絡みはないと思いますが、今後はある……かもしれない!
では、始めまーす!


私の提案に周りからの賛同はなく、少しの沈黙が続いた。ティールとフォース君は何言ってるんだって顔だし、ツバサちゃんとレオン君は肯定的っぽいけれど、アラシ君は見るからに嫌そうである。アリアちゃんはよく分からない。他人事のように考えてるのかもしれない。
「いやいや、生徒会の仕事は!? さっきまでその話してましたけど!」
「うん。予算の話でしょ」
「他にもあるけどね。……そうじゃなくって!」
「分かってるって。仕事はするよ? でも、ただの文章を見たって、本当に必要かなんて分からないじゃない? 私達も全部の部活を見て回って、体験したことはないんだから。実際の目で見ることは大切だよ」
私の言葉に納得はしたようで、ティールからの反論は飛んでこなかった。一理あると思うんだよね!
頷かないティールに、フォース君は肩をすくめつつ、私に加勢した。
「まあ、建前だとしても、ラルの言っていることは正論だ。事実、お前らが出入りしていないところからも予算の相談はあるからな。……ついでにツバサ達を案内してやれよ。おれはパスするけど」
フォース君、面倒だと思ってさっさと断ったな。
ティールも現状の把握はしている。実際に見た方が懸命な判断も出来るし、トラブルも避けられる。こちらとしては、悪いことは何もないのだ。
「……分かったよ。でも、ぼくも行くからね。ラル一人じゃ何するか考えたくもないからね」
信用されてないなぁ~……らしいけどね。
と、こちらで話が進んでしまっているけれど、当の本人達が望まなければ意味がない。断られたらそれはそれ。視察には行くけれど、別行動するだけだ。
「えと、いいんですか……? 私達の……というか、私の都合で付き合わせても」
「私は大丈夫だよ。ツバサちゃん達さえよければだけどね」
「……アラシ、レオン、いいかな?」
ツバサちゃんに聞かれ、アラシ君とレオン君はお互いの顔を見合わせる。そして、レオン君がパッと笑った。
「元々、ツバサのために見学しようって話だったしな~♪ ツバサがいいなら、俺達も問題ないよ。な、アラシ?」
「ま、まあ……そうだな」
「ほんとっ!? やったぁ! それじゃあ、お願いしますっ! ラルさん、ティールさんっ!」
キラキラと愛らしい笑顔を私達に向ける。めっちゃ可愛い……!
いきなり抱きつくわけにもいかず、仕方がないので右隣に立っていたフォース君に抱きついた。ティールよりも角度的にやりやすかっただけの選出だったけれど、動じないと言うのもポイントである。
「ラ、ラルさん……?」
「気にするな。いつもの病気だから。……生徒会室は五時までは開けとく。それ以降は知らん」
「それはいいけどぉ、なんで五時?」
「おれん家の冷蔵庫、空なの。買い物に行く」
ステラちゃんとリーフちゃんのお母さんだからな。夕方のタイムセールにでも出向くつもりなのか。家庭的だ。……え、待って。
「じゃあ、キュウリとレタスとトマト買ってきて。そしてうちに届けて」
「断る」
サラダがぁぁ! 付け合わせの! サラダの材料が皆無なの!! プリーズ! 恵んでぇ!
私の訴えも空しく、簡単に引き剥がされて、ティールのいる方向に投げられた。そして、薄情にもそのまま教室を出て行き、生徒会室へと行ってしまった。仕方がないので、今度はティールに抱きつく。泣き真似をしつつ、茶番とも取れる寸劇じみた会話を続けた。
「サラダなくていいですか、隊長……」
「家に誰かいるでしょ……電話しなよ」
「いや、年長組、仕事で一日帰らないから頼める人がいな……あっ!? ちょ、フォース君! サラダとかどうでもいいわ! しーくんの迎えを代わりに行ってきてぇぇ!!??」
慌ててフォース君の後を追いかける。サラダとか変なこと頼む前に大切なことあった。どうして忘れちゃうかな、私の馬鹿!

フォース君を追いかける形でその場を離れるラルを事情を知らないメンバーは、ポカンと見つめていた。ティールは苦笑しつつ、事情を説明する。
「ぼくら、何人かで一緒に住んでるんだけど、その中のしーくん……雫っていうんだけど、その子が保育園に行っていて、その迎えの話ね」
「ほうっ! 先輩方、同棲してるんですねっ!」
「まあ、そういう……? いや、二人だけじゃ」
レオンは面白いものでも見つけたと言わんばかりに目を輝かせた。ティールも流れで頷きかけるも、否定をした。昔は二人だけだったが、今では何人かとシェアハウスのような形で暮らしているのだ。同棲とは言わないだろう。が、レオンは気にする素振りはなく、ティールに迫っていく。その様子を見ていた三人はそれぞれの反応を見せた。
「まぁた始まったよ。レオンの奴」
「? どーせーってなあに、あーちゃん」
「男女が……一緒に住む……?」
呆れたり、そもそも見ていなかったりとするが、ティールとレオンを止めようとする人はいない。
「あれっすか! 朝から晩まで一緒に過ごす的な! そんなドキドキな関係だとっ!」
「ない訳じゃないけど……って、ドキドキの関係って何!」
「そりゃあ、恋に恋する展開?」
「は、はあぁぁぁっ!?」
弄ばれているが、簡単に捌けるほどティールは器用ではなかった。レオンに遊ばれるまま問答に答えるしか出来なかった。残りの三人は三人で話を進めていく。
「あ、そだ。あーちゃんも一緒に行く? 部活見学!」
「……このあと、仕事あるから……そろそろ帰る。レオン、止めといてよ。……アラシ」
「やだよ……意味わからん」
「そっかぁ。残念……あ、私に話しかけてくれた人ってだあれ? 自己紹介する暇なくって」
「ラル達が言ってたけど……フォースって人。……外部進学組の……僕、話したことないな……」
「生徒会の人だろ。入学式で見かけた。アリアはラルって人とは話したことあんの?」
「ん。……何回か。アラシ、避けてるみたいだけど……普通の人だと思う……結構、動けるタイプ……身軽で。あと、人気もあるし……」
「……ふーん」
アリアの言う言葉を信じない訳ではないが、何しろ出会いの第一印象が悪すぎた。確かに入学式では普通に話し、挨拶を終えていたはずなのに。気がついたら、蹴られて、文句を言えば追い討ちを受ける。何がなんだかさっぱりであった。そんな相手に好意を持つツバサが理解出来ないでいた。どこがいいのか分からないのだ。本人の前でそんなこと、口が裂けても言えないが。
「ごめーん。お待たせ。今帰ったよ~……やれやれ。一つの頼み事をすると、十の嫌味が返ってきたんだけど~?」
噂をすれば、本人が帰ってきた。フォースは説得出来たらしいが、色々言われてしまったようだ。困った顔をしているものの、様子からしてどうにか解決してきたみたいだ。
「いえいえ! 大丈夫ですっ! むしろ、こちらが謝る立場なのに」
「いいのいいの。それじゃあ、そろそろ行こうか。……ティール、何してるの? 私のいない数分間で仲良くなったの?」
「なってないっ!」
「えぇっ? つれないなぁ~?」
「? えっと、とりあえず、行きますか! 部活見学ツアーの始まりだよ~♪」
ここで仕事のあるアリアとは別れ、生徒会のラルとティール、新入生のツバサ、アラシ、レオンの五人で作られた謎パーティーの冒険の始まりである。



~あとがき~
どっかの部活に見学に行けると思ってたけど、無理でした。(常習犯)

次回、部活見学スタート!

どうでもいい話を突っ込むと楽しくなって仕方のない私です。シリアスよりもワイワイしてる方が楽しいよね! 書いてる私が楽しい!←

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第6話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界で滅茶苦茶に遊んでる話です。本編とは一切関係ありません。また、擬人化前提で話が進んでいます。友人とのコラボ作品でもありますので、苦手な方はブラウザバック!
前回は新入生三人組とラルは最悪な出会いをしました。あ、最悪な出会いをしたのはアラシ君だけか……えーと、三人組の性格云々は簡単にはあとがきにでもまとめておきますね~
はい! 本編より書くのが楽しくなってきたレイ学物語! 始めるぞー!


入学式から数日。新入生達は新しい授業、環境に慣れるのに必死……かどうかは分からない。私はどうだったか。必死になっていた記憶はないけれど、楽しんでいたのは確かだ。出来ることも増えるし、何より新しいことが増える。
「一年生になりたぁあい……」
「何言ってんだ? もう放課後だけど」
フォース君に言われて気が付いた。新学期の初めってほぼ聞かなくてもいい内容ばかりで、すっかり忘れていた。皆、教室をバラバラと出ていき、これから各々の時間を過ごすのだろう。とはいえ、クラス替えをしたばかりでそこら辺で固まって話している人も多い印象だ。
私はフォースを見上げ、首をかしげた。鞄を持ち、完全に帰るスタイル。直帰か?
「フォース君、帰るの?」
「部活と委員会の予算見直しで居残りです。色々と希望が上がってきてるからな。……ってか、お前らも一緒にやるって話だったろ」
「あっ!? いや、知らない……」
「その、『あっ』て知ってる奴だな」
はい。言われて思い出したけど、そんなの中等部高等部共に毎年やってましたね。今日だったか。
「ラル! 逃げようとしないの。ほら、準備して」
「んえ~……」
仕方ないな。今逃げても明日明後日とずるずる引っ張るだけだし、今日やって帰るかな。
引出しの中にある、持って帰らなければならないものだけを取り出して鞄に入れていく。私とフォース君は、いらないもの、使わないものを置いていくタイプで、ティールは全部持ち帰るタイプだ。予習復習やるタイプの。いやはや、優等生は違うわ。
「そういえば、入学式後のあれ。どうなった?」
「えっと……あぁ。アラシの件ね。時間なくって行けてない。謝りに行かなきゃいけないんだけど」
私の準備が終わるまで待ってくれるらしく、二人が話し始めた。先に行ってくれてもいいんだけれどね。律儀な奴め。……いや、理由は分かる。逃げないように見張っているのだ。くっそ。
「関わるなって言われてたのに……こういうのあれだろ? フラグ回収したって言うんだろ?」
「だね……ラルから動いたわけじゃないから、自ら回収しに行ったとは言わないかな?」
私が逃げた後、ティールはツバサちゃんとレオン君に軽く事情説明をしたらしい。アラシ君は完全に気絶してたみたいで、どうにもならなかったと聞いた。二人は「アラシなら大丈夫」と笑って話し、心配はいらないとまで言っていた。一回の顔面跳び膝蹴りを耐えていたし、何より、付き合いのあるであろうツバサちゃん達が言うなら、間違いではないと思うけれど。……やっぱり不憫に感じた。結局、ティールはティールで中等部の生徒会役員ちゃんに呼び出しをされ、後日改めてという話に落ち着いた。……というのを、家に帰ってから私は聞かされたのだ。一回目は不慮の事故かもしれないが、二回目は故意にやったのだから、謝るべきと怒られたのである。
……あっちが飛び出してきたのに、謝る必要性あるかな。自業自得じゃない……? 二回目に至っては、デリカシーのない発言に思わず蹴っちゃっただけなんですけど。スイッチが入っただけなんです。お仕事スイッチといういらんスイッチが。
なんて、言い訳が通じる相手でもないため、渋々頷いた。で、時間を作れずに今に至るわけだ。あちらも新学期で忙しいだろうし、こちらはこちらで忙しいので、仕方ない気もするのだが。
「蹴られたのは不幸だったけど、姫さんの反応には驚きだな。友達蹴飛ばされて、かっこいいで済むのがさ。なんつーの? 肝据わってるというか」
「元々、ラルに熱烈な視線でも送ってたのかな? 入学式の挨拶してて、そんな目をしてる子多かったよ?」
え、マジでか。それは気にしてなかった。
「こうしてファンを増やすのか。なるほどね~」
「ラルの表面しか知らない新入生……ん? でも、中等部の頃から知ってる顔もあったからなぁ。いやぁ、中等部時代より、ラルの自由度増したんだよね。……うーん、でも」
「お前の言いたいこと、なんとなく分かるわ」
私の知らないところでどんどん話が進んでいるし、途中から意味が分からない。一体、どこに論点があるのかが謎である。
「準備終わったよ~」
荷物整理を終え、席を立つ。そして、扉の方をちらりと見たところで私は動きを止めてしまった。
「どした……?」
「ん? えと……」
教室後方の扉からひょこっと顔を覗かせる人物が一人。白い髪、ぺたんと垂れた耳、透き通った青色と澄んだ黒色のオッドアイ。……ツバサちゃんだ。ということは、アラシ君とレオン君も一緒にいる可能性もある。
「ツバサ……さん」
「名前にさん付けはねぇわ」
「いや、あんまり面識ないのに呼び捨てなのも……え、ツバサちゃん?」
ティールが誰かをちゃん付け!? 気持ち悪い!! 今すぐ私のためにやめて!」
「どいうことだよ!? ラルの中でぼくのイメージって何なの!?」
「……それは一言ではちょっと?」
「えぇっ!? 何年もいるのに、そんな反応なの? 嘘でしょ」
何年もいるからこそなんだけど……難しいな。
「おい、新入生。こんなところでどーした?」
私とティールが話している間、フォース君がツバサちゃんに話しかけていた。ツバサちゃん本人を目の前に姫さん呼びはしなかった。フォース君とツバサちゃんは面識ないし、当然と言えば当然の対応だ。フォース君、そこそこ身長あるから、下手をすると一年生をいじめている上級生にしか見えない。
「恐喝かな……?」
「そう思う人はいないでしょ……フォースだよ?」
確かに。ステラちゃんとリーフちゃんを養うお母さんだもんね。疑う人なんていないか。
「聞こえてるぞ、ラル」
フォース君の影からツバサちゃんの顔がちらりと見えた。私を捉えると、パッと顔を輝かせた。
「……好かれちゃってるね? 何したのさ」
ツバサちゃんの反応を見て、ティールは私に耳打ちする。単純な疑問なのだろう。私にもよく分かってないんだけれどさ。
「友人に跳び膝蹴りして、回し蹴りしたら好かれるんだよ……今時の子は分からないよぉ」
「うん……そうだね」
私とティールが近付くと、ツバサちゃんの後ろ、正確には私達の死角となる扉の後ろにレオン君とアラシ君の姿があった。アラシ君と目が合ったとき、一瞬、ビクッと体を震わせていた。入学式のあれがフラッシュバックしたのだろうか。
いや、流石にそう何度も蹴らねぇわ。
「あ、ラルさん! あの、ここにあーちゃん、いませんか? クラスはここだったと思うんですけど」
「あーちゃん?」
「アリア。……アリア・ディーネって言うんだけど。……ちょっと聞きたいことあって、ここに来たんだよ。……あ、来た……んです」
私と目を合わせることはなく、ツバサちゃんの説明の補足をする、アラシ君。そして、そんなアラシ君を見て、笑いを堪えるレオン君。
……アラシ君、敬語を使うのが癪なのかな。蹴った張本人に敬語なんて使いたくないもんねぇ。或いは単純に使いにくいのかもしれないけれど。
「ツバサが部活に入りたいって言うから、案内役を探してて。俺達、自分達の入ってる部活しか知らねぇし……それに、高等部とじゃ勝手が違うかも知んないって。知り合いで先輩のアリアなら詳しいだろってことでここに来たんす」
アラシ君のより詳しい説明を聞いて、納得した。この学園は部活は盛んに行われている。中等部、高等部が一緒になって活動出来て、お互いが切磋琢磨するには丁度いい環境だ。彼の言う通り、高等部からでしか入れない部活もある。また、一緒にやるといっても運動部では練習メニューが違うため、感じ方も雰囲気も変わるだろう。
「なるほど。懸命な判断だね。んー……アリアちゃん……か。今、いる?」
「そもそも、アリア・ディーネを知らん」
「クラス替えあったからね。……フォース、同じ授業取ってなかった? ぼくも取ってる奴」
「知らね」
フォース君、サボり魔だからなぁ……人探しのあてにはならない。とはいえ、私も彼女とは数えるくらいしか話したことはない。確か、人魚族の女の子でいつも一人の……ティールと同じ様な青い髪をポニーテールでまとめている子。
「お! 先輩、知ってますね~♪ アリアってやっぱ、どこでもそんな感じなんだな~♪」
「去年、同じクラスだったからね。本当に事務的な会話しかしたことないけど」
「あ、いた! あーちゃん!」
お目当てのアリアちゃんを見つけたらしく、ツバサちゃんが教室の中に入ってきた。アリアちゃん自身は帰るつもりだったらしく、ツバサちゃんの姿を見て、ほんの少し驚いたような気がした。ほぼ無表情だから、感情が読み取りにくいんだけれど、間違いでなければいいな。
ツバサちゃんとアリアちゃんがこちらに近付き、アラシ君とレオン君にも気が付いたらしい。小さな声で、あっと漏らしていた。
「よ、アリア。ちょっと頼みたいことがあって」
「……何?」
アラシ君は私達にしたような説明をアリアちゃんにもする。それを黙って聞いていたけれど、全てを聞き終えたアリアちゃんはそっと首を振った。
「……部活、興味ないから。……力にはなれない……と思う」
「ふえぇ~……そっかぁ」
「そうか。や、そんな気はしてた。……うーん、どうする?」
「にゃはっ♪ アリアだしな♪ そだな~? 片っ端から見てく?」
「……時間、かかる。……ある程度の目星は必要」
残念そうなツバサちゃんに対し、アラシ君とレオン君は想定内の返答だったみたいだ。これからどうするかの対策を練り始める。アリアちゃんも思案するような表情になった。
ツバサちゃんには色々あるんだろう。理事長の娘ってことはお嬢様だし、大変なんだろうな。私とは大違いだ。私には縛るものなんて何もないのだから。ティールも時々、嫌そうな顔をして実家に帰ることあるもん。
……ここでの解決策は、誰か一人でも案内役がいればいいということだ。学園内の部活に詳しくて、ある程度の説明出来る人物が好ましい。……ん? いるじゃん。ここに。
「ねえ、私でよければ案内するけど?」



~あとがき~
見学に行く前の段取りで一話使いました。

次回、ラルの提案にツバサちゃん達は……?

よーし! 簡単にツバサちゃん達の説明をしようかな! 私が把握している程度の内容で公開出来るものだけですが!

ツバサ・ケアル(狐族)
魔術科一年の十二歳。飛び級で高等部に入学してきたため、中等部は経験していない。明るく素直な性格でなぜかラルになついている。

アラシ・フェルド(牙狼族)
魔術科一年の十五歳。中等部からの内部進学組。入学して早々、ラルに吹っ飛ばされて、若干のトラウマになっている。常識人が故に、周りにいじられる傾向にある。

レオン・エクレール(猫族)
冒険科一年の十五歳。アラシ同様、内部進学組。お調子者でラルに蹴られたアラシを大笑いするくらい楽観的なところがある。

アリア・ディーネ(人魚族)
冒険科三年の十八歳。内部進学組。ラル達生徒会組と同じクラスだが、ほぼ絡みはなく、一人でいることが多い。大人しく、無口な性格。

こんな感じかな?
今後は話の中でキャラを掴んでくれればいいなと思います! はい!

ではでは!

学びや!レイディアント学園 キャラプロフとか

やあっと入学式編が終わったので、こちらのメインキャラ5人の簡単なプロフィール紹介をします! あとは世界観とか、細かい設定とか? そこら辺をね、言ってきます! ここでいう種族は元になったキャラを明記してまっす。
いやぁ、あれですね。シリアスないとこんなにも楽しいんだね!! そのお陰で不定期更新するとか言っておきながら、ばんばん出てるよ!
え? 本編? あぁ、いいやつだったよ((殴


~キャラプロフィール~
名前:ラル・フェラディーネ
性別:女
年齢:(恐らく)18歳
種族:ピカチュウ
所属:レイディアント学園 高等部冒険科3年
   生徒会(会長)
   探検隊スカイ(リーダー)
部活:なし(色々なところの助っ人していたり、遊びに行ったりしている)
メモ:性格等々はすでにある『空と海キャラプロフ大全集』的な記事を見た方が早い。性格を一言で表すと、適当っぽいが、中身は真面目キャラ。
   (記憶喪失設定はそのままなので、)中等部へ途中編入をし、高等部へと上がってきた。中等部でも適当さは発揮していたが、生徒会役員だったとかなかったとか。よくも悪くも色々起こすからか、学科問わず有名人。仕事はやりたくないため、ティールから全力で逃げる姿が度々目撃される。基本的には、窓から飛び降りて逃げるのが鉄板。また、制服を正しく着ることは少なく、学校規定の白ワンピに規定外のロングカーディガンを羽織るのが基本型。色はその時々で変わるが、パステルカラーを好む傾向にある。
   専門は冒険科の探検に関する分野で、元々のスペックも高い。やれば出来る子。でも、やらない。が、魔術系分野には疎く、魔法を見ても何がなんなのか区別はつかない。魔法使用者との模擬戦は感覚で大抵、どうにかなってる。
   バトルスタイルは電撃を操る、スピード型のアタッカー。アタッカーだがサポートも出来なくはないため、案外バランスタイプ寄りのアタッカー。
   新入生のツバサを天使と呼び、心の癒しにしている。かといって、彼女だけに甘いわけではないため、特別視しているわけでもないらしい。でも、大好き。

名前:ティール・クランド
性別:男
年齢:18歳
種族:ポッチャマ
所属:レイディアント学園 高等部冒険科3年
   生徒会(副会長)
   探検隊スカイ(サブリーダー)
部活:なし(運動部を中心にトレーニングのために顔を出している)
メモ:細かいのは『空と海キャラプロフ大全集』とか見て! 性格を一言で表すと、絵に描いたような真面目キャラ。
   一国の王子様であり、勉強のためにレイディアント学園へ入学し、中等部1年から在籍している。そのため、親元を離れ、ラルと会うまでは一人暮らしていた。感覚は庶民的で節約家。夢のため、生活費のため、王権放棄のためにラルと探検隊を結成。それ以来、学生と探検隊の両立に四苦八苦しているところ。学園内では真面目で優しい優等生だが、ラルが何かから逃げ出すところを見つけると、鬼のように迫る姿を目撃されている。制服は着崩しせず、きっちり着ている。
   専門は冒険科の探検に関する分野。それ以外に神話や一般教養、帝王学等、幅広い分野を得意としている。魔術分野は基礎を押さえている程度。
   バトルスタイルは、水と氷系統を操る、スタミナ型のディフェンダー。サポートはあまり得意としていない。
   新入生のツバサ達にラルの駄目な部分が移らないかかなり心配している。しかし、これを機にラルが魔術に関する知識がつけばいいとも考えているとかなんとか。時折、レオンに弄られているのはなぜなのかさっぱり。

名前:フォース・ブロウ
性別:男
年齢:不明(本人曰く、肉体年齢は20歳)
種族:イーブイ
所属:レイディアント学園 高等部冒険科3年
   生徒会(会計兼書記)
   探検隊スカイ
部活:なし
メモ:性格の細かいのは『空と海キャラプロフ大全集』などを参照! 一言で表すと、面倒見のいいイケメンお兄さん。制御者設定は生きてます。
   ステラとリーフがレイディアント学園に入学すると言い出し、仕方なく2人に付き合う形で受験することになった。そのため、上記二人と違って高等部から在籍している。在籍するに辺り、名字は適当に書いている。入って半年程は一人でふらふらしていたが、ラルに目をつけられ、気がついたら一緒に生徒会してるわ、探検隊してるわで、本人はどうしてこうなったか理解していない。授業は受けたりいなかったりで気紛れ。テストは満点でも、出席率が悪いために教師からの評価はプラマイゼロ。制服もブレザーの代わりにパーカーを着ている等、着崩しスタイル多めだが、規定通りに着ていることもある。
   専門は冒険科の歴史、考古学分野。勉強は嫌いではないため、様々な分野に手を出し、魔術分野もそれなりに勉強している。
   バトルスタイルは力の具現化を操る、オールマイティーなアタッカー。サポートも出来るが、知らない相手とは組みたくない主義で、単騎で突っ込む。
   新入生に対しては特に何とも思っていない。ツバサの一言でラルが動けばいいなとかそれくらい。アラシには同情しつつも、ラルにいじられているのが面白いから助けないとという非道っぷりをみせる。

名前:ステラ・フォレス
性別:女
年齢:15歳
種族:イーブイ
所属:レイディアント学園 中等部3年
   生徒会(役員)
部活:図書部
メモ:性格等々は『空と海キャラプロフ大全集』などのプロフをよろしくね。一言で表すと、しっかりもののおませさん。継承者設定はあります。
   リーフと会う前はフォースと各地を巡っていた。結果、リーフの住む田舎町に落ち着き、そこで何年か過ごす。レイディアント学園の話をどこからか聞き、自分の能力と向き合うため、入学試験を受けることを決意。勉強に関しては、フォースに教えてもらっていた。現在、リーフの故郷を離れ、リーフ、フォースと共に三人で暮らしている。フォース経由でラルとティールと知り合い、それ以降よくしてもらっている。中等部ではしっかりもので頼りにされているが、時折面白いくらいにクラスから遊ばれることも多い。制服は基本、崩すことはない。
   専門は冒険科の探検に関する分野。他には各地を回っていたため、民俗学、文化等にも精通している。魔術分野はよく分かっていない。
   バトルスタイルは、能力の関係上、飛び道具で応戦する遠距離型のサポーター。飛び道具の隠し場所に悩んでいたところ、ラルに伝授され、制服の至るところに隠し持っている。忍者かな?
   ツバサ達の話はフォース達から聞いているため、仲良くなりたいと考えている。同時に接点ないなと困っているところ。

名前:リーフ・アイラ
性別:女
年齢:15歳
種族:チコリータ
所属:レイディアント学園 中等部3年
   生徒会(役員)
部活:園芸部
メモ:性別等々は『空と海キャラプロフ大全集』や他プロフで。一言で表すと、元気っ子で縁の下の力持ち。
   レイディアント学園からは離れた田舎町出身で、自然に囲まれて育った。ステラとフォースと会ってからは三人で一緒にいることが多かった。レイディアント学園の話を聞き、自分の将来を広げるため、ステラと共に入学試験を受けることを決意。勉強はステラ同様、フォースに教わっていた。現在、ステラ、フォースの三人で暮らしている。ラルとティールに出会ってからは、探検隊という職業に憧れを持ち、将来の目標にしている。中等部では、持ち前の明るさを発揮し、交遊関係が広い。思いがけない情報をゲットすることも少なくない。制服は規定通りに着る。
   専門は冒険科の探検に関する分野。他に植物等の生物学、自然学に長けている。育った環境からか、野草の見分けが得意。魔術分野は基礎知識をマスターするために勉強中。
   バトルスタイルは植物を操る、遠距離型のディフェンダー寄りのサポーター。攻撃も出来なくはないが、ステラの飛び道具がどこから飛んでくるのかさっぱりで前に出られない。
   ツバサ達とは、ステラ同様に仲良くなりたいと思っている。魔術に関することも教えてもらいたいとも思っているとか。


~本編と学パロなif世界の主な相違点~
・本名呼びが基本。
・現状(~入学式編)、ラルとティールは友達以上恋人未満状態。
・フォースはリーフのことを『りぃ』と呼ぶ。また、そこそこ長い付き合いでもある。
・重い設定は一切ない。ステラの家族話も地雷でもなんでもない。本人はけろっとしている。
・ステラとリーフはまだ探検隊をしていない。あくまで学生生活を謳歌中。
・尚、これ以降の項目は追加される可能性あり。

~細かな色々~
・冒険科と魔術科では制服が違う。
・ラル達5人は知識はあっても魔法は一切使えない。技の使用の際は、媒体となる道具(魔道具)を通して攻撃。
・使える技、魔道具は元になったポケモンに影響される。どれだけ操れるかは遺伝だったり、力量だったり、才能だったり。
・能力発動に魔道具は必要ない。(フォースの技は能力に分類されるので、アイテム使用しないってことですね)
・尚、これ以降の項目は追加される可能性あり。



~あとがき~
今現在、まとまっている情報を簡単にまとめました。相違点にないものは本編と同じだと思ってくれれば間違いはないかと。また、ここはどうなっているとかそういった質問は随時受付中でっす。

名前が出てきている、ツバサ、アラシ、レオンは友人のオリジナルキャラ達なので、ここでは詳しいプロフィールを開示していません。まあ、私も明確なことは言えないので書いてないだけです。友人側の体制が整い、情報解禁(?)されたら、こちらでもまとめようかと思ってます。私が見るために!←

ラルの設定を本番のそのまま持ってきているんで、記憶喪失うんぬんをどうしたらいいんだろうなんて思いました。が、全く触れない話なので、気にしても仕方ないですね。時の歯車事件とかもどうなっているのやら……? いや! 語らないのでないに等しいですね! 聞かないで!!←

ではでは!