satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第455話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界の物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
前回で体育祭(一日目)が終了しました。今回からは二日目だ! つまり、折り返し!!(日数的には)
話数的にはどうなるか分かりません! なるようになれ~~~~~!


《L side》
昨日に引き続き、天候にも恵まれ、今日も今日とて、体育祭日和である。
生徒達は昨日と同じように観客席に座り、二日目の開会式(?)を眺めていた。
私達も例に漏れず、固まって席に座っていた。まあ、フォース君だけはフード被って、寝てるみたいだけど、この場にいるだけよしとしよう。
『グッドモーニングエブリワ~ン! 二日目の司会進行を務める、冒険科三年、リュウだ! 昨日に引き続き、よろしくな~! そして、そんな俺の相棒は~?』
『おはようございます。今日も一日、司会進行を務めます。魔術科一年、キャスです! よろしくお願いします!』
体育祭司会は昨日と同じ二人がやってくれるらしい。まあ、そうだろうな、とは思っていたが。
『皆は前日の疲れとか残ってないか!? 俺はめっちゃくちゃ、手と腕が痛いぜ!』
『先輩、昨日の綱取りでかなり踏ん張ってましたからね。……でも、腕とかより喉の方が頑張っていた気もしますけど、そちらの調子は?』
『おん? おいおい、相棒~? その質問は野暮ってもんだろ?』
『……まあ、普段から痛めている様子は見ませんし、声が掠れたりもないですけどね』
『まあな!』
『でも、先輩。先輩は冒険科所属ですよね? 腕っぷしより喉の方が強いっていいんですか?』
『おっと~? それは言わない約束だぜ、相棒!』
……一度でいいから、喉、壊してくんないかな。いや、壊すって言うか軽く痛める程度でもいい。とりあえず、あの大声が少しでも控えめになる程度に喉をやってしまってほしい。切実に。
「人の不幸を願うのはよくない……って言いたいところだけど、ぼくも少しだけ思っちゃったなぁ」
昨日、ティールは間近でリュウ君の大声の洗礼を受けちゃったもんね。ついでにあのカオスな現場にもいたわけで。
「放送部の機材のためにも、リュウ君には黙ってもらいたいものよね。……そうなれば、機材が壊れることもないし、修理しに行く必要もない。部費の件であれこれ口を挟む必要もなくなる……一石二鳥ならぬ、一石三鳥よ」
「ラルさん、放送部によく行くんでしたっけ?」
ステラちゃんの言葉に私は小さく頷く。
まあ、よく行くかと言われると怪しいところではあるが、それなりに出入りする部活ではある。
『さぁて、世間話もこれくらいにして、サクッと両組の途中経過を発表するとしようか! ドラムロール、カモーーーン!!』
カモーンって、あんたが手元で操作するくせに何を言ってるんだ。知ってるんだぞ、SEにそれが入ってるの!
とまあ、そんな無粋な突っ込みはさておき。
ドラムロールとシンバルの音が鳴り、会場の大型モニターに大きく得点が表示された。
『現在の得点、紅組が506点! 白組が523点と僅差ながらも、白組優勢となっています!』
『よっしゃあぁぁ!! 白組はこの調子で差をつけていこうな~!』
『紅組もまだまだ逆転のチャンスはあります! 頑張っていきましょう!』
ふむ。一日目が終わった段階でその点差か。
「焦る必要はない点差だなぁ~……適度に頑張ってこ~」
「何、その気の抜けるやつ……昨日は最後の体育祭、頑張るぞーって気合い入ってたくせに」
もちろん、最後の体育祭という気持ちは忘れていない。しかし、人間、同じテンションをずーっと続けられる程、元気じゃないのです。
「ずっと頑張ったら、しんどいじゃん? なら、休みながら頑張った方がいいよ」
「君の場合、隙あらば休むくせに」
いやぁ、上には上がいますって。だって、すでにそこで寝てる人いますからね。えぇ。
今だって、ステラちゃんにつつかれてるのに起きる気配ゼロですからね、はい。
『続いて、セラフィーヌ理事長による挨拶です』
おや、セラフィーヌさんとな。
いやまあ、この学園の責任者だし、この場にいるのは不思議ではないのだけれど。
「校長ではないのね」
「あはは……プリン校長が挨拶できるとは思えないですけどね……」
それはそう。リーフちゃんの言う通り、仮に登壇したとして、この時間の挨拶となると、「ぐぅ」としか言わないだろうから。
「えぇっと……? それ、挨拶……なんでしょうか?」
「うん。プリン辞書において、寝言と書いて、あいさつって読むんだよ。覚えておいてね」
「いらない知識をリーフに教えない」
いやぁ、今後、重宝しますけどねぇ? 絶対。
理事長は昨日、選手宣誓を行った舞台へ登壇し、ペコリと頭を下げる。そして、微笑みながら柔らかな声色で話を始めた。
『レイディアント学園の生徒の皆さん。体育祭は楽しんでいますか? 中等部の一年生の皆さんにとっては、初めての……高等部の三年生の皆さんにとっては、最後の体育祭になると思います。今日は昨日に引き続き、いいお天気なので、どちらの組も後悔なく、思いっきり体育祭を楽しんでください。でも、はしゃぎすぎて体調を悪くすることだけは、気をつけてくださいね? こまめな水分補給を忘れないように♪ 私からは以上となります。それでは体育祭、二日目のスタートです♪』
挨拶が終わった理事長が片手を上げると、それが合図だったのだろう。空に二発の花火が打ち上がり、体育祭の開始を告げる。
『セラフィーヌ理事長、ありがとうございました! ってことで、早速だが、二日目の競技を開始するぜー! 参加する生徒は集まれー!!!』
『二日目、最初の競技は詰め放題競争です♪』
……じゃあ、行くかぁ。
学校の体育祭の競技としてはよく分からないやつだけど、まあ、楽そうなので選びました。
「リーフちゃんも参加予定だったよね? 一緒に行こうか」
「はいっ! 行ってくるね、ステラ」
「うん! いってらっしゃいっ! 始まるまでにはすーくん、起こしとくね! ラルさんとリーちゃんの勇姿、見ろーって!」
あはは。そんなので起きてくれ……いや、リーフちゃんのためなら、ワンチャンあるかも……? 私のためは絶対にないと断言できるけど。
「いってらっしゃい、ラル」
「うん。いってきます」



~あとがき~
体育祭編、ほとんどの話は短くなってます。
読みやすくていいね!←?

次回、詰め放題競争。

ラルのリュウ君に対する態度が剣技大会より酷くなっている気がする。何かあったんでしょうね。(適当)

ではでは。