satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第4話

~attention~
『空と海』のメインキャラ達が学パロなif世界で面白おかしく(?)過ごす物語です。本編とは何も関係ありません。また、擬人化した前提で話は進み、友人とのコラボ作品です。苦手な方はブラウザバックですよ。
こんなに続くと思ってなかった入学式編です。まだ途中です。今回で終わる(予定)。
高等部メインなので、中等部の二人の出番が……
ステラ「最後くらいはくれますよね!?」
……多分?
ステラ「多分」
そんなことより、ツバサちゃん達と早く出会わなければー!!
ステラ「話聞いてー!」
フォース(出番無さそう)
ステラ「すーくんっ!? 何考えてるの!」
フォース「ふっ……」
ステラ「笑うなー!!」


宣言通り、一分で体育館に戻って来れた。校門と体育館は距離があるから騒ぎになることもなかったようだ。予定通りに式が進行しているのを確認しつつ、ユーリ君に近付く。その隣にティールがいるのは見ないようにしながら。
「ありがとう。もう戻っていいよ」
「あっ、ありがとうございました。失礼しますっ」
ユーリ君が去った後、ティールはすっと真顔になる。何が言いたいのかはそれだけで伝わった。顔は合わせず、お互い、新入生の横顔を見ていた。
「……ラル」
「いいじゃないですかぁ~♪ だまーってお話聞いてるだけなのもつまらないんだよ。私が……っいったぁ!?」
私の脇腹を思い切り殴ってきた。厳粛な式の手前、大きな声で叫ばなかったが、そこそこ痛かった。これから壇上でスピーチあるの、忘れてませんか、副会長!?
「いや、いいんだよ。君の無茶は今に始まったことじゃないもんね。いつもだから、気にはしないけど、無茶をされる度に、ぼくの寿命が減るってことを忘れないでほしいな」
「無茶なんてしてません。ちょーっと悪者退治しただけ……ごめんって。睨まないで~」
「先生呼ぶとか出来るだろう? どうして一人で何とかする方向にしか考えないの。悪い癖だよ」
「お小遣い欲しくて……あ、すいません。暇だったからです。お堅い式なんて見ていたくなかっただけです。ごめんなさい」
適当に誤魔化してやろうと思ったけれど、思いの外睨まれたので、正直に話した。結局、根底にあるのは、お偉いさんのお話を聞きたくなかっただけ。ただそれだけである。
「フォース君は?」
「さっきまでいたけど、何かあったみたいでどっか行ったよ。すぐ戻るって言ってたから、大したことじゃないと思う」
ふうん。とりあえず、最後まで参加は出来るらしい。どこかで退場する可能性も片隅にはあったんだけれど、頑張るね、フォース君。
『続きまして、在校生代表の言葉。冒険科三年、ラル・フェラディーネ』
あぁ、出番……ってことは、もう少しで入学式も終わりか。今年も無事に終わりそうで何よりだ。
壇上に上がるため、階段のある方向へ体を向ける。それと同時に優しく背中を叩かれた。
「いってらっしゃい。ラル」
「……ん。いってきます」
こうして上がるのは初めてではないけれど、ティールに優しく声をかけてもらうと、気持ちが簡単に切り替わる。ここだけじゃなくて、どんなときもそうだ。きっと、支えられて一人じゃないって思えるからなんだろう。
私の目の前には大勢の新入生。冒険科、魔術科の新しい仲間達だ。つぼみの彼らの未来はどんなものになるのだろうか。まだ、私もつぼみなのかもしれないけれど。それでも、何かを伝えたいとしたら。
……誰かに指示されたものでは意味がない。
事前に渡されていた内容の紙を出すのをやめ、一回深呼吸をする。そして、マイクに向かって自分自身の言葉を紡いでいく。
『新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。期待と不安を胸にこの場にいると思います。新しいことがこれからたくさん待っていて、それについての不安とか……その中に楽しみだとか、ワクワクした気持ちがあると思います。……三年前の私がそうでしたから。その気持ちを共有出来る仲間が皆さんの周りにいる人達なのです。三年間……中等部からの方は、長くて六年間、ですかね。この新たな場所で今以上の絆を築いてください。新しい繋がりがこれからの皆さんの力になります。……あまり長いのは私が好きじゃないので、最後に一つだけ。この学園には皆さんの先輩がたくさんいます。私達、在校生や今回の式を支えてくださった先生方……頼れるものは頼ってください。私達は皆さんの将来のため、未来のための助力を惜しみません。……三年間、目一杯楽しんでくださいね。在校生代表、ラル・フェラディーネ』
一歩後ろに下がり、頭を下げる。拍手の雨の中、教頭のやってくれたなという目は無視して、舞台袖にある階段を目指して歩き出す。
やれやれ。怒られるような内容は話してないんだけれどね? まあ、内容はガン無視してやったけどな。お前の言う通りになると思うなよ!
舞台を降りる直前、校門前で見かけた、ツバサちゃんを見つけた。ここでもきらきらした目をしていて、学校生活が楽しみで仕方がないといった目を私に向けていた。そんな目で見られている気がしたのだ。きっと、ツバサちゃんの思う楽しい生活が待っている。期待していいよ、そう伝わればいいと思って、一瞬だけ、彼女に向かって笑いかける。あちらが気づいたかは定かではないが、私の自己満足のようなものだ。見ていなくても、伝わらなくても問題ない。
「お疲れ様。よかったよ」
「原稿、全部無視してたな。でも、お前の言葉が一番いいよ。お疲れさん」
ティールの横にはいつ帰ってきたのか、フォース君がいた。そして、二人とも笑って、私のことを労ってくれた。二人の笑顔を見ると、私も自然に笑みがこぼれる。
「うん。ありがとう。まだ終わってないけど、一段落ついたよ」
「お前の言う通り、まだ終わってねぇけどな。大仕事は終えただろ。つーか、その前に軽く暴れたらしいな。新学期早々、問題起こすなよ」
「えぇっ……私のせいじゃなくない?」
「それに関して、ちょーっと説明して欲しいな。さっきはユーリにしか聞けてなかったからなぁ~?」
……あー、ティールのその笑顔は駄目な奴だ。説教込みで長くなりそう。よし、逃げるか。式もまだ途中だけれど、ここで尋問されても敵わない。第一、面倒だ!
「まだ入学式途中だから、後でね? ティール、周りの監視よろしく~♪ 私、教頭に色々弁明してくる!」
「え、あっ、ちょっ!?」
引き留めようとするティールを振り切って、さっさと体育館から脱出する。説明なら家でするし、こんなところで、探検隊絡みのお仕事なんてしたくありません! 私は青春謳歌中の学生なのっ!



~あとがき~
今回で終わると言ったな。あれは嘘だ。

次回、今度こそ終わります。入学式編!

これ途中まで書いているとき、一緒に作っている友人とのメッセージやり取りの中で、「入学式編が三部作になりそう!」なんて感じの送ったんだけど、ごめんね。三部どころか五になりました。誰だ。前後編で終わるとか言ったやつ。……私か(小声)

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第3話

~attention~
『空と海』のメインキャラ達が学パロなif世界を楽しむ(?)物語です。本編とは全く関係がございません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもありますので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。
前回は入学式前編でした。そして、生徒会所属なのにきっちり制服を着ない二人。
ラル「ブレザー邪魔」
フォース「分かる」
ティール「分からないで。これがルールだから!」
コラボだって言っているのに私のメインキャラ達しかいないし、前回に至ってはステラもリーフも出てこないっていうな。
ラル「……あの二人、学年離れてるので?」
フォース「あいつらも新入生組でよかったんじゃね? アラシとレオンと同年代だろ」
……ステラ達、年下に見えるかなぁ~?
ステラ、リーフ「!?」


ティールが帰ってくる前にブレザーを回収。ロッカーではなく、教室に放置してあった。ちなみに生徒会室に行く前、教室に寄ったの忘れていたことをそこで思い出した。失敗したなと思いつつ、私が帰ってくると、フォース君は着替えていて、左腕に生徒会の腕章も着けている。
あぁ、それも着けないといけないんだった……それは生徒会室にある私の机の引き出しかな。多分。
「もうすぐ帰ってくるってよ。教室前はどうだった?」
「新入生のところは通ってないから知らないけど、階段付近は騒がしかったかな。魔術科も似たようなものだと思うよ」
カーディガンを脱ぎ、椅子の背もたれに掛かるように投げる。久し振りにブレザーに腕を通すと、フォース君がさっさと腕章も着けてくれた。
「ありがと。流石、お母さん~♪」
「黙れ。次からティールにやってもらえ」
「……うぅん。ティールって不器用だから、自分でやった方が早い気がする」
フォース君は何も言わなかったけれど、妙に納得したような表情をしていた。私と同じで心当たりでもあるんだろう。
「あ、今更なんだけどさぁ……スピーチって何言えばいいの?」
「本当に今更だな。原稿はあるんだろ」
「教頭に渡されたのがあるけど、そのままなのって癪だからさ」
手渡した原稿を見ながら、少しだけ考えるように思案する。こんな会話、ティールが聞いたら嫌な顔するだろうな。基本的にルールに忠実な彼のことだから、変える必要なんてないって言うに決まっている。フォース君だから相談しているようなものだ。
「じゃあ、最後に自分の言葉で付け加えれば? その場を見て、伝えたい思いとかをさ。お前、口だけは達者なんだから」
「最後の言葉は聞き捨てならないけど……そうだね。そうするよ。その方が私も楽しい」
「仕事してくれるならなんでもいいけどな」
そう言いながら、教頭から貰った原稿を私に返した。返して貰った原稿はそのままポケットにしまう。
「新入生の顔を全体的に見てみたいからね。これはちゃんとやるよ」
「ただいま! ごめんね。遅くなった! 最終確認やろう!」
担当の子達を引き連れたティールが帰ってきた。こちらの話もきりよく終わっていたから、ナイスタイミングだ。時間的にも余裕はあるし、問題なく式は進行するだろう。この場には十人いないくらいの役員が集まった。生徒会全体のメンバーはまだいるけれど、残りは受付をしていたり、先に体育館で案内をしているのだろう。
さて、真面目にお仕事しますか~
「今年も魔術科、冒険科共に多くの新入生が入学してくる。スムーズな進行の手助けをするために生徒会も動くよ。式は事前に言ってある通りのプログラムで進む。仕事の割り振り、担当も事前に知らせた通りで変更はない」
始まってしまえば私しか仕事ありませんけどね……とは言わず。裏方業もあるので、私だけなんてことはあり得ないからね。
「何かトラブルがあった場合、ティールかフォースを通して指示を仰げ。仮に私達がいなかったら、その場にいる先生もしくは上級生の判断で動いて。今後、何かあれば直ちにインカム通して連絡すること! 以上! 全員持ち場につけ!」
「了解!」
こんな指示を飛ばしていると、何かの軍隊でも率いてるんじゃないかと思うことが多々ある。私、生徒会の役員……なんだよね?

生徒会と先生達の誘導の下、新入生達が次々と体育館へと入ってくる。吹奏楽の音楽と共に入学式のスタートだ。
私の仕事はトラブルの対処と舞台に上がってスピーチを読む。これだけである。傍にいるティールとフォースはトラブル対処だけ。一応、体育館内を見回り、体調不良の生徒がいないか、不審者がいないか等々を見てくれている。見回りは他の生徒もしているし、先生も目を光らせているだろうけれど、生徒数も多いし、保護者もいるし、お偉いさん達だっている。正直、人が多いせいで、フォース君の顔色が悪い気もするけど、お仕事はきっちりしてくれるので、甘えさせていただく。本当に駄目なら自分で判断するでしょう。はい。
新入生が入場し終わり、式が淡々と進んでいく。お偉いさんの話とか本当にどうでもいいと思う。誰だ、このおじさんみたいな人も普通に出てくるし。先生的には必要でも、生徒には必要ない情報だ。まあ、式典だし、やらないわけにもいかないんだろうけど。大人の世界はどこだって難しいものだ。
「会長。少しいいですか……?」
困惑した様子で私に話しかけてきたのは、今年、二年に上がった魔術科のユーリ君だ。まだ少し幼さの残る彼は、確か役割は式の参加者の誘導担当で受付をやっていたはず。そこで何かあったのか。……いや、受付時間は締め切ってあるな。
フォース君もティールも出払ってる。……出番はまだだし、いいか。
「手短にどうぞ」
「校門前にここに入れろと騒ぐ男が」
「学園の関係者?」
「確認しましたが、記録はありません」
「……警備員に任せれば? セキュリティ高いじゃん、ここ」
……と、言ってはみたものの、これは自分で行った方が解決する気がしてきた。出番までまだあるから、どうにか出来るだろう。
「私が行く。ユーリ君はこの場に残って、式の進行状況を私に連絡してて」
「了解です」
体育館内は早歩きで移動し、一歩外に出ると、一気に加速して校庭を横切る。
「……あっ。出てきたはいいけど、アイテムなんも持ってねぇ~」
あぁ、でも、いいか。あれがあるわ。
校門前は警備員と生徒会数名で男の人をどうにかしてなだめようとしているところだった。男の見た目が完全に一般人ではなく、明らかに悪の組織だろ的なオーラを感じる。隠す気はないらしい。……が、どこかで見た顔である。どこで見たんだろうか。
記憶の中を探れば、すぐに思い出した。探検隊としてのお仕事のときに見た顔だ。
「……あ、ポスターの人。賞金三万のやっすい賞金首。罪状は強盗だったなぁ?」
「会長!」
「インカムで呼びなさいよ、君達」
っていうか、こいつは何でここに来たんだろう。謎だ。……まあ、いいか。生活費稼ぐチャンスだと思えば。面白いな、こんなことになるのか。
相手の身なりをさっと目視でチェックしていく。簡単な装備しかしておらず、武器なるものと言えば、小型ナイフくらいか。武装していると取っていいのだろう。小型ナイフでも危ないもんね。うんうん。よし、決まりだ。
私は生徒と男の間に入り、目配せで警備員に離れるように促す。警備員は小さく頷き、生徒会の子達を引き連れ、後ろに下がる。
「ここは関係者以外立ち入り禁止です。お引き取りをお願いします。聞き入れない場合、武力行使も辞さない考えなのですが」
「ガキ相手じゃ話になんねぇ! さっさと道を開けろ!」
……この人から薬の臭いがする。幻覚でも見て、狂っちゃったらしい。あらら。御愁傷様だ。
用事はなんなのか、目的等々を聞き出すところだが、生憎、今日の私は生徒会長として忙しいのだ。変なお仕事はごめんである。
「もう一度言う。直ちに立ち去れ。でなければ、十秒後に武力行使に移る」
「俺はここを通らなきゃなんねぇんだよぉぉ!!」
後ろに何か迫っているものでもあるのだろうか? この人の見ている世界は分からないけれど、同情の余地はない。
何かを振りきるように腕を回し、その勢いのまま私に殴りかかってきた。スピードも威力もないパンチを避ける。
「……十秒経った。警告もした。規則に則り、行動に移る。……後は警察にでもお世話になってくださいませ。来い、雷姫」
何もないところから日本刀を出現させると、相手に刃の部分ではなく、峰の部分で鳩尾を狙って叩きこんだ。力は大して込めていないが、相手を気絶させるくらいは出来る。案の定、綺麗に入り、地面にばたりと倒れた。後は警備員通して大人に任せてしまおう。
何度でも言うけど、忙しいんだよ! 今日は!
「戻れ、雷姫。……君達も持ち場に戻っていいよ」
さっさと雷姫を消し、簡単に指示を飛ばす。言われたメンバーは慌てて返事をすると、それぞれの持ち場へと走って戻っていく。その背中を見つめつつ、ふっと息を吐いた。思ったより手応えなかったな。あっても困ると言えば困るけれど。
『会長、ユーリです。挨拶まで十五分と連絡が来ています』
「了解。こちらは片付いた。一分で戻る」
……はっ! これは事後処理が必要なのでは? もしかして、仕事増えた……?



~あとがき~
終わらねぇ……!!(焦り)

次回、ようやく入学式終わります!

生徒会として、ちゃんとお仕事しているところを思い、ああいう場面を書いてみたけれど、大人達が何とかすればいいのにと思う。なんだろう。色々、ルールでもあるんでしょうか。警備員さんも武装なんてしていないだろうし、手を出すにも出せないとか……そんな理由でしょうかね。きっと。

何度も言いますが、本編と設定をほぼ変えてません。つまり、ラルは雷姫所有者でティールはスイとセツの二振りを所有しているってことですね。
学生と言う身分上、どうなのか気になるところだけど、探検隊っていう設定もそのままなのでね。許してね。滅多に出てきませんし。

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第2話

~attention~
『空と海』のメインキャラ達が学パロなif世界で大暴れ(?)する話です。普段の話とは関係ありません。また、ここでは擬人化された前提で話が進みます。そして友人と設定を作り、創作されたものですので、苦手な方はブラウザバックだ!
そして、自己紹介とちょっとした設定は前回をチェック! えー、前回は入学式前日準備でしたね。ふわっふわなまま入学式突入です。前日準備はラルさん、逃亡しました。
ティール「逃げたところで家で会うんだけどね」
ラル「そこだよね。逃げても帰る場所は同じ!」
ティール「家で色々言われるくらいなら、真面目になってほしいものだよね。会長?」
ラル「えっ? ティール君は唯一のアイデンティティーを私から奪うの……?」
ティール「そんなものをアイデンティティーにしないでくれるかなぁ!? もっとあるよ!」
では、始めるぞー!


仕事の割り振り表を見つめつつも、ちらりと背後を見る。私の背後には窓があり、新入生と思われる初々しい子供達が校庭を横切っていく。クラス表を片手に教室へと向かうんだろう。いやはや、私が高等部に入学したのも三年前だなんて、歳は取りたくないですねぇ……
「うっわ。人多い。あり得ねぇ」
「逃げないでよ、フォース。役職持ちなんだから、体育館中の待機組」
「へいへい……」
私と同じく、ティールとフォース君は窓を見ているようで、適当な会話をしていた。
ティール、フォース君。飛び級才女様の話は聞いてる?」
「うん。昨日、君から聞いた程度の知識だけど」
「中学卒業認定試験をクリアした十二歳ね。中等部すっ飛ばしとは、なかなかだよなぁ」
いや、お前も中等部すっ飛ばしただろ。……いや違うか。中身は馬鹿みたいに年上だし、才女様とはレベルが違う。
「あ、あの子だよ。あの白い子」
「……なんであんなにやる気満々なのか気になるけど。学校なんてそんなに楽しくないぞー」
ティールが指差す方向に私は目線を運ぶ。正門前で男の子二人と写真で見た女の子が確かにいた。男の子達は落ち着いているけど、噂の才女様こと、ツバサちゃんは興奮したように二人に話しかけているらしい。
あの二人は誰なんだろう? 付き人……? 執事かな。それなら、私の代わりに色々やって欲しい。
窓から視線を離し、目の前のパソコンの電源をつけた。起動したのを確認すると、あるデータから新入生名簿と顔写真を見ていく。制服からして片方は魔術科でもう片方は冒険科だ。いや、学科は仲良く同じところにいて欲しかった。そっち方が探しやすいだろうが。
ちなみに、魔術科は女子はローブ、男子はマントとブレザーを着用し、冒険科はブレザーだ。パッと簡単な見分けがつくのはありがたいが、制服を着崩している生徒が多いため、普段はあまり意味ないかもしれない。
「十二歳だから、学校楽しみなんじゃない?」
「子供か! いや、子供だ……十二歳は子供だ」
「最年少の新入生だね。期待の星なのかなぁ」
「偏見つかなきゃいいけど、そんな心配もいらないか? 友達もいるみたいだし」
「アラシ・フェルドとレオン・エクレール……知り合い同士って認識でいいのかな」
「うわっ! また教師専用ページ使ってる。バレたらただじゃ済まないんだけど」
大丈夫。バレたことないから。追及されたこともなければ、疑われたこともないので。
ぎょっとしているティールの横でフォース君は気にする様子もなく、画面を覗きこんだ。そして、二人の内、一人を指差して首を傾げる。
「赤髪がアラシってやつ?……種族は?」
牙狼。レオン君は猫」
この学園には大きく分けて二つの人達がいる。まずはここが特徴だと言い張れるようなこともなく、言ってしまえば普通の一般人。いやまあ、ティールの髪は水色で私は金色みたいな、一人一人の特徴はあれど、全体で共通する特徴はない。どこの出身とか、どんな力を使うのかという分け方はするけれど、見た目には現れない。
次にツバサちゃんやアラシ君のようにある特徴を持った人達だ。尖った耳を持つとか、尻尾があるとか……その種族特有の共通した特徴がある。まあ、それ以外は私達と何ら変わりないだろう。詳しくは知らないけど。……いや、私がちゃんと授業聞いてないだけだ。後で教科書見てこよう。……今、持ってたかな。まあ、いいや。
アラシ君は暗めの赤い短髪で黒い耳と尻尾。私から見て右目に傷がある。興奮気味のツバサちゃんをたしなめるような素振りを見せていた。対するレオン君は明るい黄色の髪で、長さはアラシ君と似たような感じだ。オレンジがかった耳とすらりと伸びる尻尾がある。時折、楽しそうに笑っているところを見ると、陽気な性格なのかもしれない。
「ぴょこぴょこしてんなぁ、お姫様」
フォース君の言う通り、アラシ君がたしなめているにも関わらず、彼の制服を引っ張り、何やら話している。人がいっぱいとかそんな話だろうか。
「お姫様? 才女さんが?」
「ぽくない? ふわふわ感が」
「ステラちゃんもふわふわしてるでしょ。つまり、ステラ姫だよ。ステラ姫ちゃん。ほら、崇めなよ」
「あれはエセ姫だから……」
この場に本人がいたら膝に蹴りが入っているところだ。膝カックンの要領で崩れ落ちるやつ。それとも、そうなる前に軽々避けてしまうかも?
私達がどうでもいい話をしているなんて知るはずない新入生三人組は、やっと校門を潜って歩き出した。待ちきれないツバサちゃんは、アラシ君の手を引っ張って、どんどん入り口目指して進んでいた。そして、そんな二人に置いてかれているレオン君は、歩きながら楽しそうに笑っている。
……という、一連の流れを黙って私達は上から見ていた。三人揃って、窓からだ。
「えっ……めっちゃ可愛くない? 天使か。実物もっふもふじゃん。天使は存在したんだな……」
写真ではなく、本人を見た第一印象はそれだった。実際に見た方が写真より何倍も可愛い気がする。これは気のせいなんかではない。うん。白いし、本物の天使かな。
「始まったよ。ラルの病気が」
「お前の天使は雫だろうが。浮気するな、馬鹿」
二人の視線は冷たいけれど、私にとっていつものことなので、全く気にならない。キャスター付きの椅子に座って、両手を頬に当ててくるくる回る。
「しーくんも可愛いけど! 私の天使だけど!! 私の愛する天使君だけどね!? 天使二号はツバサちゃんだったんだよ~♪ んふふ。ステラちゃんもリーフちゃんも可愛いけどね!」
「教頭先生に関わるなって言われたんじゃなかったの? ろくなことにならないから」
「すでに釘刺されてるのが笑えるんだけど。確かに、姫さんの教育に悪そうだもんな? ラルの行動全般がさ」
そこまで言われるのは心外だが、いいことをしているとも言えないのもまた事実。少なくとも、正規ルートを使わずに、生徒名簿を見ているのは声に出せない行為だ。
「あー……あの純粋な性格が変わるくらいなら、遠くから観察するねぇ~♪」
「えっ、ストーカーすんの……?」
「いや、しないからね!?」
出会った当初の目をするな、フォース君! 冗談だよ!? 学科違うし、学年も違うんだから、無理だから。本気にするんじゃない。
ティールは見ていた壁掛け時計から目を離す。そして、ぎゃあきゃあ騒ぐ私とフォース君ににこりと笑って話しかけてきた。
「そろそろ仕事モードに切り替えよう。全体の最終確認するから、集合するように指示する。……それでいい? 会長」
「いいよ。よろしく、副会長君」
全体連絡をするためにティールが部屋を出ていく。まあ、体育館でサポートする人達しか呼ばないだろうし、大したことはしないから、緩く終わらせていこう。目立つ仕事は私のスピーチくらいなものだ。
「今日は真面目に仕事するんだなー」
「ふふっ♪ 天使の為に頑張る~♪」
「姫さんと雫、どっち?」
「そこは聞かなくても分かるでしょ、フォース君」
「はーん……? まあ、いいが。制服は正しく着ろよ。上はどうした」
本来、冒険科の女子制服はシンプルな白のワンピースの上に、黒ベースのブレザーを着用するのが基本である。しかし、私はブレザーではなく、パステルカラーのロングカーディガンを着ている。ブレザーはきっちりし過ぎて動きにくいから、普段は着ていない。ぶっちゃけ、前に出なくてもいい式典では着てないこともあるくらいだ。
「あー……多分、ロッカー?」
「取りに行け」
「めんどくさ……いや、ごめんなさい。行きます。……いや、フォース君もブレザー着てませんけど!? ネクタイすらしてないし!?」
冒険科の男子制服は、女子同様の黒ベースのブレザーに白のワイシャツ。そして、学年毎に割り振られた色のネクタイをするのが基本。三年は紺に近い青色のネクタイだ。ティールはきっちり着るタイプだけれど、フォース君はブレザーを着たり着なかったり。ネクタイはいつもしてないけど。ちなみに、今はブレザーは着ておらず、薄いグレーのパーカーに黒のインナーが見えている。
……え、よく見たらワイシャツも着てなかったな。規定の制服、ボトムスだけじゃねぇかっ!
「全部鞄の中。戻るのめんどいから、家から持ってきたんだよ」
フォース君は仲間だと思ったのに。……はぁ、行ってきまーす……
ティールが帰ってくる前に戻ってこないと色々言われてしまう。やれやれ、服を選ばなくていいから楽だけど、こういうときは制服って面倒臭いなぁ。



~あとがき~
入学式の話は二話で終わると思っていた私です。

次回、入学式編(?)まだまだ続きます!
おかしいなぁ~?

入学式の話はいわゆる、プロローグ的なもので長くやる必要はないなと思っていました。前日の話で一話、当日で一話、と考えていたんですけど……こいつら、本編以上に適当な話しかしてない。進まん。

私が思う、学園に通う生徒達分類を入れてみました。ラル達は言わずもがな擬人化なので、元になったポケモンがあるわけです。それが一種の種族分け出来そうですけれど、友人キャラ達が名乗る〇〇族とは言わないので、説明として分けてしまいました! まあ、彼らも元になったポケモンいるんですけどね……!

制服の説明も出しましたけど、これから変更があるかもしれないので、大雑把に描きました。入学式編書けたら、高等部の制服を着た擬人化ピカ達を描きますね。あと、全体の設定表みたいなまとめも出します! 忘れてなければ!

あ、天使呼びされてる雫はフィフィのことです。フィっくんですね。こっちでも探検隊やってる設定なので、スカイメンバーは皆でシェアハウス的なことをやってると思います。

ぽんぽん出てる理由は、冬休みで書き溜めしていたからです。本編ほったらかしですが←

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第1話

~attention~
空と海のメインキャラ達が学生だったらという、よくあるif世界です! 普段の彼らとは別人なので悪しからず。また、この世界では擬人化されている設定(だけれど、文字だけだからあんまり関係ないね……)で、友人と設定もろもろを考えたコラボ作品でもあります。そういうのが苦手な方々はブラウザバックだよ!
よっしゃ! 簡単な自己紹介だ!! 細かい設定は察して!
ラル「雑過ぎて笑う」
フォース「だなぁ」
やめなさい。
ラル「はーいw」

舞台について
レイディアント学園、通称レイ学の日常を描いた物語。中高一貫校であり、冒険科と魔術科に分かれ、更に多様に渡る分野の専門知識を学ぶ。

ラル(ピカ)
冒険科所属、高等部三年で生徒会長。性格等々は本編である『空と海』とあまり変わらないが、仕事に対する姿勢が本編以上に低い。不真面目の問題児。
ティールとパートナーで一緒に住んでいる。

ティール(ポチャ)
冒険科所属、高等部三年で副会長。ラル同様、性格等々は本編と変化なし。仕事から逃げるラルに対する態度が若干辛辣なくらい。
ラルのパートナーで一緒に住んでいる。

フォース
冒険科所属、高等部三年の書記兼会計。上二人と同じで、本編と変化はない。ステラとリーフの親的存在で家事全般を請け負うお母さんやってるくらい。
ステラとリーフの三人で住んでいる。

ステラ(イブ)
冒険科所属、中等部三年生。特に変化した部分はない。戦いは不慣れなため、危なくなったらフォースを召還する。そこだけみたら、魔法っぽい。
フォースとリーフの三人で住んでいる。

リーフ(チコ)
冒険科所属、中等部三年生。特に変化した部分はない。戦いよりもサポートする技術を学びたいと考えているのは違うところかもしれない。
フォースとステラの三人で住んでいる。

()の中はあれだよ。本編の中で使っている名前ですね。ひっさしぶりに本名なんて出したので、一応書きました。ここでは本名呼びなので、ついてきてくださいね!!
はい! お話始めまーす!


桜舞い散る季節。桜は入学の象徴になることが多いけれど、実際は入学前に散るのがほとんど。卒業で桜がピックアップされるんだし、当たり前と言えば当たり前だ。そして、明日は入学式。中高一貫校であるためにほとんどが内部からの新学生が多いのが特徴だ。体育館では明日の準備にてんてこ舞い……なのは、先生達だけか。私の所属する生徒会が駆り出されてはいるものの、基本的には春休みで校舎内はがらんとしている。
「……で、聞いているのか!?」
「あー……長々と続けるもんで、半分聞いてなかったですけど。えと、理事長の御子女様が入学されるとかなんとか? そんな話でしたっけ」
生徒会が駆り出されているっていうのに、会長の私は校長室で校長の話……ではなく、教頭の話を聞いていた。いや、校長が話せって話だ。おい。分かっているぞ。きっと寝ているんだろうね!?
ノウツ教頭の説教じみた有難いお話は進んでいく。
「そうだ。何度でも言うが、何かあれば簡単にクビが飛ぶんだ! お前も退学では済まないんだからな!?」
「あんたはともかく、私が関わることなんてないでしょ。その子……んんっ! その方は一年生。私は三年。しかもあっちは魔術科でこっちは冒険科! 接点のせの字も見つからないし」
いつもいつも私が問題の渦中にいるような言い方はやめていただきたい。そりゃ、色々した記憶はあるけれど、それとこれとは話が違う。下級生との交流がないわけではないし、魔術科の子達とも面識はある。それは認めよう。しかし、それは生徒会という接点があるからだ。一年の初っぱなから生徒会に入ろうとか思う子もいないだろう。分野も違うし、そもそも教室に顔を出さない私とどう接点を作るんだ。
しかし、この教頭は疑いが晴れないらしく、探るような目付きで私を見てきた。それに私は営業スマイルで応える。
「御子女の情報は? 気付いたら出会ってて色々してたってこともありますよ」
「むっ……そうだな……」
ひらりと一枚の紙を渡され、さっと目を通していく。入学手続きをするための入学届けだ。一生徒の私が見るのもどうかと思うが、そこら辺は信頼を得ているとでも言っておこうか。
そこには小さな写真と共に簡略的な経歴が書かれていた。白い髪に狐の耳。左右非対称の目の色をし、緊張したように笑う女の子。名前欄にはツバサ・ケアル・レイディアントとある。……ティールの正式名を聞くときも思うけれど、お偉い方々の名前は長い。ツバサちゃんでいいや。
「狐族の……はあ、飛び級ねぇ。才女ってやつですかー? 天才は違うなぁ」
「あはは~♪ ラルも頑張れば飛び級してたかもなのにっ!」
いきなり会話に入ってきた校長がにこにこ笑顔で悪意もなく、さらりと飛んでもないことを話した。寝ていたくせに適当なことを言うな。適当なことを。
「校長! 中等部の頃からサボり魔で問題しか起こさない。挙げ句に出席日数ギリギリなラルを飛び級なんてさせられません! なんでこんなやつが会長やってるんです!?」
ほら。関係ない話が出てきた。さらっと流しておこう。面倒なことになる。
「一定数の信頼のお陰ですぅ♪ でもまあ、いいです。要はツバサ様と関わるなって話ですよね。極力努力しますよ」
書類を返して、くるりと踵を返す。これ以上話を続けると関係のない小言まで言われてしまう。さっさと退散するに越したことはない。
「それと、明日! 生徒会長として新入生の前でスピーチしてもらうからな! 忘れずに来るように!」
「気が向いたらねぇ~」
教頭は保守的な考え方をしていると思う。私が関わるかどうかなんて、自分で決めるっての。……しかし、先程の簡素な情報だけでは、それ以上の認識は生まれなかった。たくさんいる新入生の一人って認識だ。それ以上でも以下でもないのだから。

入学式が行われる体育館では、会長不在の中でも着実に準備が進められていた。てきぱきと指示を飛ばすティールとフォースがいるからだろう。この調子なら、予定通りの時刻に準備が終わるはずだ。
「君が真面目に仕事するのも珍しい話だね」
「あ? 春休みで暇だから」
あまり生徒会室に顔を出さないフォースは、ラル程ではないにしろ、仕事を真面目にするタイプとは言えなかった。しかし、能力は持ち合わせているため、やる気さえあれば大抵のことは出来るのだ。
「中等部と高等部同時にやんの?」
「やるけど、時間はずらしてある。一緒にやれればいいけど、生徒会の挨拶とか、新入生代表とかそれぞれにあるし、出来ないんだよね。まあ、いちいち準備する手間も省けるから、同日で有難いとは思ってるけど」
「はぁ……結構効率的なのな」
「うん。毎年、準備は高等部、片付けは中等部がやる決まりだよ。……あ、フォースは高等部からだったっけ」
「えへ。外部受験者なので」
「内部からの持ち上がりがほとんどだからね。今年もほぼ内部上がりだってさ」
「ははっ♪ それで成立してるんだから、全体の生徒数多いのが分かるよな。……あ、それ、片付けていいわ。数的に予備の椅子だ」
ティールと会話をしていても、周りの状況把握は完璧である。フォースの指示に元気な返事が返ってきたところで、再び会話が続けられる。
「んで、うちの会長様は? 学校にはいるんだよな?」
「一緒に来たよ。……でも、その途中で教頭先生に呼び止められちゃった。こっち来るかは微妙」
「ん~……来ないに飴玉三つ」
「ぼくも来ないにチョコ二つ」
少しの沈黙が続き、身内からの信頼がないことが確認されるだけであった。小さくため息をついたフォースは、離れたところにいた中等部の制服を着た少女に呼び掛ける。
「……おい、すぅ! ちょっと生徒会室覗いてこい! 鞄あれば帰ってないってことだし、引っ張って来て」
「ふぁ!? 私が!? 無理だよぉ! ラルさんを引っ張れるわけないじゃん!」
リーフと一緒に暇だから手伝いに来たステラがびっくりしたように叫ぶ。ラルやティールとも知り合いの彼女達は当然ながらラルの性格も知っている。二人が言うほど不真面目さは感じない。しかし、よく仕事から逃げて様々なところに隠れていることも知っていた。
「いいから。おれらはここから離れられないんだし、行ってきて。あと、お前だと連絡が楽」
「うぅ。……分かった。期待しないでよ?」
「お前に期待なんてしてない」
「すーくんのばぁぁかぁぁ!!」
フォースに対する不満を漏らしながら、体育館の出入口へと駆け足で目指した。二人のやり取りを黙ってみていたリーフが慌てて呼び掛ける。
「ス、ステラー! 一人で大丈夫ー?」
「だーいじょーぶ! リーちゃんはティールさんを手伝ってあげてー!」
「……もう。フォースもあんまり意地悪なこと言わないでよね! ステラ、気にしちゃうんだからっ」
ステラが出ていき、リーフは腰に手を当てながら、フォースに近付いた。しかし、フォースは手元の書類から目を離すことなく、一言。
「すぅもりぃもそこまで子供じゃないだろ」
「み、認められたってことでいいのかな。嬉しいけど、複雑な心境だよ……?」
ティール、会場のセッティングは概ね完了した。後は明日の段取りチェックと仕事振りをすれば今日は終わり」
「OK。予定通りだ」
「飴とチョコはどうするかね」
「当たったらそれぞれに渡す……ん? 外れたらどうなるの?」
「……すぅ達?」
「あはは。どっちも得しない賭け事だったね。今からでも来るに賭ける?」
「嫌だ。絶対帰ってるだろ。あいつ」
「? 何の話ですか?」
ティールとフォースの会話を知らないリーフは首を傾げるばかりだ。二人はお互いの顔を見合わせると、苦笑を浮かべる。心底どうでもいい話だと二人して思ったからであった。
「あー……二人でチョコと飴買ってくる話だ」
「頑張ったから、皆で食べようね」
「えと、は、はい!」
どうでもいい会話をしながら、ステラの連絡を待った。数分後、彼女からラルの鞄もなければ靴もないことを知らされた。結局、最後まで会長不在のまま、前日準備を終わらせることになった。



~あとがき~
本編と性格が変な感じになってる気もしますが、環境の変化のせいです。中身は本編と変わりません。

次回、入学式だ。仕事はやるのか、ラルさんよ!!

本編と設定を変えてないってことはフォースは制御者の立場のままだし、ラルは記憶ないし、ティールは王子様設定だしと無理がありそうです。触れないけど。フォースの制御者設定は問題ないけど、ティール、お前の王子様設定はどうしようもねぇな。どうするか。留学生か、お前は!!??

さてさて。狐族という種族みたいな言葉が出てきました。ラル達にケモ耳はないです。なんだろう。メタ的なことを言えば、作者が違うからこんな違いが出てくるんですけど、そんなことが通る世界ではないので、説明しましょう!
ケモ耳というか、〇〇族と呼ばれる人達は魔法使えて、それ故魔術科に席を置く人達が多い……って言う設定でお願いします。魔力が高い象徴なのかもですね。

ではでは!

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!
今年も1年、よろしくお願いします(*^O^*)
イラストは描く暇なかったので、いつかちろっと出したいなと思ってます。(忘れるフラグ)

さてさて。今年の目標は無事に卒業することですぅぅ!! そのためにあれですね! 就職先をきちんと見つけて、卒論書き上げます……!
ブログとしては、月1更新に戻しつつも小説を続けていくことですかね。一体いつまで夏休み状態なんだ、ピカ達は……?

合わせてお知らせします!
1月といったら、そう! 課題祭りだ!!!
とどのつまり、今月から不定期更新になります。投稿はするとは思いますが、週1ではないと思われ……
最低限、1つは出しますって感じかな? はい。
あと、友人と色々話していて、やりたい話ができたので、近いうちに出そうかと思ってます。新シリーズだよ!! 恐らく! きっと! 多分っ!!

ではでは、今年もゆーったりと続けていきます! 忙しい時期になってしまいましたが、やりたいこともたくさんありますし、まだまだ創作ライフは続けていくぞぉぉ!!??
ではでは!

2018年の振り返り&反省会

大変だ……今年ももう終わる……(´・ω・`)
ってことで! 毎年恒例の振り返りやるぞぉぉ!!
ピカ「もう何も驚きません。どうも、ピカです」
ライ「相方二人に殴られそうだけど、呼ばれたので来ました。ライです」
お馴染みの2人と! 振り返りと反省していきます! 私がブログやめるってなるまで付き合ってもらうからな……
ピカ「黒歴史になってもいいなら、どうぞ」
ううっ!( ;∀;)
ピカちゃん、冷たいぃ……!!


海外研修で初海外&イギリスに行ったことがビックイベントだったかな? 大変だったけど楽しかったわ。行かせてくれた両親に感謝感謝だぜ。
ピカ「あっちで何か面白いことなかったの??」
友達が買った巨大ぬいぐるみを背負ってたら、周りの人に二度見されました。いや、なんか被せられたから背負ってただけなんだけどね?
ライ「ヤバイ人じゃん」
ピカ「修学旅行にテンション上がった中二男子かよ」
私の! 意思じゃない!! 大きすぎて、前に持つの嫌だったの。視界不良になるし、荷物を前に持ってきてたから、かさ張るし? っていうか、あれはどう持ってても見られるやつ!!!
まあ、あれです。どうせ二度と来ないし、二度と会うことのない方々の視線なんてどうでもよいです。
ピカ「いくらしたの?」
えっと、50£らしい。
ライ「50……日本円だと、約7000円、くらい?」
ピカ「妥当なお値段な気がする」
それなりの大きさだからね。帰りはトランクに突っ込んで持って帰ってたけど。その友達、荷物を軽くするというか、綺麗に詰めるのが得意らしく。
あ、ちなみに、1£が140円前後だとおもってくれればよいかと思われ。
ピカ「作者の一番高い買い物は」
カシミヤマフラーだな!
友達と一緒に買って、2つで75£だったかなぁ……?
まあ、カシミヤさんは母にプレゼントしました。たまーに使ってくれてるみたいです。自分の高い買い物はあれかな。25~30£くらいの懐中時計。デザインがよくて買いました。観賞用です。

ピカブイ! ピカブイも重大イベントだね!
無事に殿堂入りしましたよぉぉ!!! わーーい!
ピカ「最終的なパーティーはどうしたの?」
えーっと……相棒ノエル(ピカチュウ・♀)と御三家とウインディカイリューの6匹。サブでラプラスピジョットラフレシア、ミュウも育ててました。今回の楽なところはポケモンボックスを自分で持ち歩いているから、簡単に入れ換えが出来ることかな。手持ちが瀕死になったら、控えメンバーに入れ換えが出来ると言う……
ピカ「セコい」
ライ「ですね」
難易度は下がった……のかなぁ? 今作、特性補正がないから、純粋な力量比べなのよね。それなりにダメージ食らったよ。レベル差10以上あったのにね……
あ、でも、2人プレイで強制的に2対1出来るし、難易度は下がったよ。うんうん!
あ、そだそだ!
見事! 色違いイーブイさんをゲットしましたぞぉぉ!!! 男の子だけどな!
ピカ「ジム巡りも放置した結果だね!」
ライ「今回は1ヶ月後に殿堂入りしている辺り、手抜きしているのかと」
いやぁ……色違い探してたから遅れましたね。殿堂入りまでそこそこかけてます。色違い探しで。
イーブイ捕まえる間、2匹色違いと遭遇して、「お前らじゃねぇんだよ!」って叫びました。心で。

これがあれなんだけど。一番大きいと言うか、私事で申し訳ないんだけど。
ライ「今更か」
ピカ「なんだなんだー」
就活生になってしまいましたっ……!!!!
働きたくないよぉぉぉ!!!! うわあぁぁぁっ!!(o;д;)o
ピカ「……つっても、フリーター回避したもんな」
はい。有りがたいことに、現時点でお1つ。
これからも続けていきますれけど! ある所から内々定を出していただけまして! フリーターにはならないと思われます! 今後の就活も死ぬ気でやります。はい。
そして、就活と同時にやっている卒論……卒業論文についてね。はい。これまた面倒臭い。やらなきゃ卒業出来ないので、頑張ります。
何が言いたいって、来年は1年を通して、くっそ忙しいと思います。今現在は週1更新を守っている私ですが、来年は期待しないでね……!
ピカ「……ここでする話!?」
言っておこうと思って……?


はい! 今年の三大出来事でした!
来年は、今以上にゆるーくのんびーりやっていこうと思います。少なくとも、ピカやライ、イオ、サファ達の物語が終わるまで、ここでの物書きは続けていきますので、就職してもやる気満々です。私生き甲斐なので!←
来年の目標なんかは明日あけおめーってやりますので、そのときにでも。いや、今年の目標は決まってるけどね!
ピカ「そろそろ私達の存在意義が問われてもいい気がしてきたね」
ライ「ぶっちゃけ、いらないですよね。俺達」
いいやん! 2人いるの楽しいから!!
ピカ「……はい?」
ライ「寝言は寝て言え」
うっ……ライ君が辛辣だ……(´;ω;`)
ではでは、よいお年を!
ピカ、ライ
「来年もよろしくお願いしまーす」

空と海 第206話

~前回までのあらすじ~
わー! ゾンビさんがたっくさんだぞー!? 大変!! 燃やさなきゃ! そんな感じでした。
ソル「紹介文がいつになく雑ですね?」
コン「語い力低下だねー!」
お、お主に言われるとなんか負けた気分……!!
もう最近、長い文章書けなくってね~
ソル「現役学生さんがそんなことではよくないですよ。もうすぐ、課題の季節ではありませんか」
あ、う……うぅぅぅっ!!
コン「おーばーきるだね、ソル」


資料室に戻ったソルは、重要であろう情報を持ち出す準備を進めていく。一番いいのは、全てを持ち出し、ピカに選定してもらうことである。しかし、そんな余裕もないし、何しろ時間も限られている。今回の事件に関係ありそうなものだけを選び、鞄に詰め込んでいった。
それが粗方済んだ頃、上を見に行った二人に連絡を取ろうとした時だ。一瞬、部屋の空気が変わったのだ。反射的に飛び退き、その場から離れた。先程まで立っていた場所から……つまり、床からにゅっと顔が出てきた。
「避けるんダ? 鋭いネ」
「お前は……ジュペッタ?」
「ソダヨ。こコで色んな実験してたのサ。ちょいと野暮用デね、外にいたんだヨ」
特徴らしい特徴もなく、普通のジュペッタに見える。普通のジュペッタは床から出てくるなどしないが、それ以外におかしな点はない。ジュペッタの言葉が正しければ、ここに所属する研究員といった立場なのだろう。が、ソルには釈然としない感覚があった。明確な証拠なんかはないため、言ってしまえばただの勘である。
「……帰ってみれバ、みぃんな死んじゃってる。ヤレヤレ、せっかく、いい研究場所ダッたのに。やってくれるねぇ」
「戦闘員ではないみたいですね」
「戦うヨリ、考える方ガ得意ナノさ」
「……では、簡単に降伏すると?」
「降伏? するように見エる?」
ニヤニヤと笑ったままそう問いかけてきた。余裕のある笑みに、相手には何らかの作戦があると悟る。そもそも、ここまで無駄話をするくらいだ。余裕がなくてはそこまではしない。余裕がないのなら、また違う反応を見せるはずである。演技が上手い可能性はあるが、そんなタイプには見えなかった。
相手の意図を考えていると、ジュペッタは相変わらず不気味な笑みを浮かべたままスッと消えていった。地面の中へと戻っていったのかもしれない。逃げるつもりはなさそうだった。そうなると、ソルを攻撃するため、何かを仕掛けるために下へと潜ったのかもしれない。
「ああいうタイプ、面倒なんだよな」
周囲の警戒をし、感覚を研ぎ澄ます。戦闘するならば、外なり広いところへ出た方がやりやすい。しかし、コンとチルを巻き込んで戦闘するのは得策でない。敵がどこから飛んでくるのかわからないため、的が複数あると予測が立てにくいのだ。今回の場合、的は一人の方がやりやすいということになる。
「そこか」
気配を察知した部屋の角、荷物の影に向かって、“あくのはどう”を撃った。しかし、地面に潜られると当たるはずもない。少しだけ覗かせていた顔を引っ込め、回避する。
「アハハ♪ オイラには攻撃なんて、無意味だヨ? 諦めればいいノに」
本棚の影からひょっこりと現れた。位置からして棚が邪魔して技が当たらないだろう。移動すればいいが、その隙にまた逃げ出すに違いない。
「生憎、敵は残らず倒す命が出ていますので」
「知ってるヨ。スカイのメンバー、デショ。あの雷獣が束ネる探検隊ダ♪ オイラ……いや、我々のボスも注目してルンだよ? 特に雷獣にはネ」
「変な奴に目をつけられてるじゃないですか……ピカさん」
「フフ。先に目をつけたのは、そっちだけどネ。さてさて、どうしてヤロウ? オ前、大して強そうじゃないけど、いい実験台になるカナ?」
「……は?」
「“支配シて”アゲル♪ クケケ♪ オイラの命令は絶対、ダヨ。とりあえず、“伏せ”てもらおーカ」
ジュペッタの目がキラリと怪しく光ると、ソルは抗えない力に体を押さえつけられる感覚に陥る。堪らず地面に伏せると、ふっと力は消えるものの、立ち上がろうとしても体が言うことを利かなかった。
「……はあ」
魔法みたいだなと他人事のように考えてしまった。そんな状況でないのは分かりきっていたのだが、敵の目的がいまいち見えてこないのだ。
「あの……何がしたいんですかね。滅茶苦茶にされた恨みですか? 僕を拐うとかそういうことですか?」
「何って実験ダよ。名高きスカイのメンバーに色々出来るなんテ、そうあるもんじゃナイ。面白いから、お前の自由を奪っタ。それだけだ」
「体の自由をですか」
「まあネ。ゆくゆくは、あそこにいタ奴等とおんなじ目に遭わせてたゲルよ?」
つまり、色々された挙げ句、最終的に操り人形のように駄目にしてしまうということらしかった。これが目の前にいる敵の目的らしい。かなりの私情が挟まっているが、それでいいのかは謎である。組織の一員として如何なものか。そんなことを考えつつ、どう打破しようか考えていた。
力業でどうにかなる相手ではない。体の自由が利かないとなると、コン達と連絡が取れない。その気になれば、ソルの意識すら乗っとることが出来るかもしれない。支配と行っていた以上、どこまで影響するのか分からない。命令は絶対と言っていたため、どんな命令にも逆らえないのではないか。
「……?」
ここまで考えて、疑問が生じた。
支配するとなれば、意識を奪い、仲間割れでも起こした方が早いのではないか。そう思ったのだ。一番手っ取り早いし、上手くいけば、上にいる二人も手にすることが出来るはずだ。それをしないのはなぜか。そもそも、体の自由を奪っただけで他のことは出来ている。例えば、思考。考える力はあるし、口にすることも出来る。体が動かないだけで、他のことは封じられていないのだ。
そうなれば、ソルのすることは一つであった。
「上にいる仲間に何もしていないだろうな?」
「ン? あぁ、あの女子供? 上には大量の死体がアッタ。それを操れば、イチコロ、デショ?」
「……まあ、大量だったけど」
「あ……敬語はやめタのか。生意気ダね」
「必要がないと思っただけさ。お前の機嫌を窺う必要もないと判断した。……だって、お前、弱いし」
最大限の笑顔で言い放った。そして、ジュペッタはソルが予想した通りの反応を返してきた。怒りに満ちた表情でソルの目の前まで近づき、どこからか取り出した拳銃を突きつけた。
「生意気。自分の置かれた状況、分かってないノ? どこと相手してると思ってンダ?」



~あとがき~
敬語を使わないソルはかっこいいと思う。

次回、ジュペッタVSソル! つっても、そこまで長引かないです! はい!

ソルの敬語を使わない相手は基本的にコンだけです。コンを舐めてるとかそういうことではなく、敬語が理解できない彼女のために普通に話してます。まどろっこしい言葉は混乱を招くのでね。
あと、単純にコン相手には敬語いらないわと思ってる節がある。はじソラで、お前に敬意なんて払わない的なこと言うシーンがあるので。恐らく!

ピカは変なところに目をつけられているし、目をつけているらしいです。お互いに喧嘩売ってるのかも知れませんね。

ではでは!