satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ピカブイ発売!

わーーーい!!!!
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やっちゃったな……このためだけにSwitchゲットしちまったぜ……うっ…お金がっ!!

とまあ、色々設定しなきゃなので、すぐに出来るかは微妙ですが、今日中にはプレイします。多分。
ネット接続とかアカウントとかそこら辺ですね。どしよっかねぇ~
プレイしたら感想をちょろちょろっと書きますよ!
短いですが、今回はこれにて終わります。特にネタもないので←
ではではー!

追記(17時半)
もろもろの設定を終わらせて、本格的にプレイしていきます! やっとだよ! ちょっと触ったけど、いやぁ……すっごいね。絵もきれいだし、ピカチュウ可愛いし、ピカチュウ天使かよ……
ちなみに、ピカチュウは女の子にしました。あれ、一番初め(性別や名前決めるところ)に出てきた性別固定なんですね。調べました(笑)
持ち運び形態とジョイコンのみ操作の二種類で遊びましたが、簡単なのは本体操作かなと。ジョイコンのみはポケGOっぽい操作かなーと。いやまあ、ポケGOよりは優しいかもだけど。そこまで数こなしてないからわかりません。そこら辺も後々のまとめで話していきますね!

ピカチュウに会いに行ってきまーす!! まだ、ちょっと性格を選んでるところなんで←
ではでは!

ポッキー&プリッツの日

ポッキー&プリッツの日ですね。
すっかり忘れてましたわ。でもね! イラストは描きましたよ! 去年やったか覚えてないけど、まあ、恒例だね!!

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↑ピカver.

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↑イブver.

残りのメンバーは……うん。察して…

ちなみに、今年はポッキーもプリッツも食べてません。ついこの前、トッポは食べました。

H/K

いやー!! あと一週間ですね! ピカブイ発売! 楽しみすぎて夜しか寝れません!←
まあ、当日に出来るかはおいておいて、ちゃんとしっかりプレイしていきますわ。相棒のピカチュウとともに! ピカチュウはいいんだけど、残りメンバーはどうすれば……? なんか結局、成り行きでカントーご三家+αって感じになってそうです。うん。

ピカブイプレイ始まると、小説を書く暇もないですね……一週間投稿が止まったら、ピカブイで遊んでると思ってくだせぇ……

ではでは!

空と海 第203話

~前回までのあらすじ~
流血、暴力表現、過激表現等の描写にご注意を。
前回は敵をフルボッコ(?)にしたところですね。このトリオ怖いなぁ……
ソル「意識を失って眠るようにあちらへと逝けるのですから、いいことだと思いますよ?」
ピカ「その前に苦しむのでは?」
それな。ポチャは液体操るけど、チルは空気を操っちゃうから……
チル「うふふふふ」
ピカ「嫌な笑顔してるなぁ」
で、では、始めていきまーす……


ほんの数分だったろう。チルの安堵するように息を吐く行動で、意識を思考の海から現実に覚醒させた。チルは二人の方をちらりと見ると、にこっと笑うがそれもすぐに曇ったものへと変化した。
「終わりました。……ですが、変ですね。まだ命の気配を感じます……いえ、違いますね。何かの生命、動きを感じます。生きている……のでしょうか?」
「動いてるってことは生きてるでしょ! へんてこりんなこと言わないでよー」
「そうですよね。そんなお化けみたいなこと……ありませんものね」
「お化け、か。一理ありそうだ。……コン、お前も倒せない敵と戦っただろう。あんなものが中にいるとしたら。……それはお化けの何者でもないだろう?」
「はっ! 確かに! じゃあ、お化けだね。うようよしてるんだねっ」
簡単に意見を変えるコンの将来を心配しつつも、チルに降下するように指示した。それに素直に従い、敵の本拠地の屋根に到着。そこからソルとコンは降りた。屋根の上で地面とは言えないものの、コンはしっかり足で感触を確かめる。それも満足したのか、くるりとソルと向かい合った。
「そんで? どーする? ここから侵入!?」
「まあ、侵入はするけれど。……チルさん、どこら辺から空気の流れは変わりますか? 僕の感じるものと同じ位置なら十中八九、間違いないかと」
「はい。……地下ですね。そこに十はいるかと」
「十もお化けいるの? うげうげ~……攻撃、通じるといいな」
「僕の見立てもそんな感じです。それならば、地上階はほぼ安心です。コン、蹴破れ」
屋根をとんとんっと指差した。それだけで通じたのか、コンは小さく頷くと、小さな体で大きくジャンプし、落下の勢いと“ニトロチャージ”で意図も容易く屋根を破壊する。そのままの勢いでコンは家へと侵入した。空いた穴を覗けば、チルですら侵入可能なほど大きなものになってしまったのを確認する。ここまでのものは望んでいなかったが、これで中に入ることは出来る。
「怪力馬鹿もこういうことには役立つ」
「ふふ。ソルさんってば、手厳しいですわね」
「僕はコンの教育係。優しくなんてしてあげませんよ。さて、チルさんはどうしますか? ここで待機して待っていてもいいですよ」
「あら。レディをこんな不気味な場所に置いておくのですか? 紳士ではありませんよ」
「失礼。それでは、ご一緒にどうぞ? お姫様」
「はいっ♪ このようなこと、あまりないので、心踊りますわ♪ ソルさんは手慣れていますわね」
このような場面で心踊らせる空の姫もどうかと思うが、それに関しては口にするのは無粋である。彼女もまた、スカイのメンバーだ。このような世界があることは承知の上だ。
「慣れてはいませんよ。チルさんよりは経験ありますけれど……コン!」
「ほいほいっな! 見て! みぃんな、死んじゃってる! うん? 死んじゃってるよね?」
中に入って一番に見たのは、あちこちで苦しむようにもがいたであろう人々である。すでに事切れているが、その最期は容易に想像出来た。
「どいつももう生きてない。放っておけ。……とりあえず、重要な場所へと向かいたいな。情報とか、敵の心臓部……重要機密のあるところへ」
「おっけ! 探してみる!」
「頼んだ」
「まあ。死屍累々、とはこのことなのでしょうか? 我ながら、恐ろしい能力ですこと」
優雅に降り立つチルはさながら、空から降りる天使のようだが、この場では天から迎えに来た天使に見えてくる。とは言え、そこら辺に転がる彼らの命を奪ったのは彼女であるから、天使よりも死神に近いかもしれない。
「真っ赤に染まっていない分、幾分かは歩きやすいですよ。チルさん、あまり動揺しませんね?」
「このようなことで動揺しては国を担う主として、示しがつきません。それに初めてではないですから、問題ありませんわ。このような使い方が出来ると父からも聞かされていましたもの」
それにしたって、落ち着きすぎだとも思うが、そこら辺は、ピカの英才教育でも行き届いているのかもしれない。或いは、国で何か習うのか。一般人のソルには見当もつかないが、つける必要もない。
自分のペースを崩さない姫はコンがいないことに気がついたらしく、辺りを見回していた。
「コンはお宝探し中ですよ」
「あらあら。そんなもの、ここにあるんですか?」
「あいつは嫌に鼻がいいから、僕らが闇雲に探す必要がないんですよ。元泥棒に任せておけば大丈夫です」
「そういえばそうでした。いつもこのように?」
「はい。もちろん、勘なので間違うこともあるんですけれど、大抵あってますからね。本当に恐ろしいというか」
中を探索しつつ、コンの帰りを待った。二階部分であろうここには特に何もないらしく、組織の者が寝泊まりするような簡易ベッドが多く並ぶ部屋があったり、武器が詰め込まれた部屋があったり、はたまた何もおいていない部屋があったり。それでも、ソルの求めるものはここにはないらしい。コンがいないということはある程度予想はしていたが、万が一ということもある。可能性は潰しておくに限るのだ。上から見た通り、部屋数は少なく、広さはない。探索にも大した時間はかからないだろう。
「一階に行きますか」
「はい。目ぼしいものはないようですから」
階段を使って下へと向かう。一階も二階と同じように苦しみもがいたであろう人々が転がっていた。誰もが出口に向かって手を伸ばし、来るはずもない助けを乞うように。
「これを見ると悪いことは出来ないですね」
「はい。このような末路、辿りたくありません」
「わー! いた! ソル、チル! あったよ! なんかファイルいっぱいで……えっと、ピカがいじってる、箱があったの」
意味もなく滑り込んできたコンが慌ただしく告げた。ピカのいじる箱というものは、コンピュータを指しているのだろう。そして、ソルが探していた部屋に間違いない。
「一階か?」
「んと、違う。下だった」
「あら。早速、地下探検ですか? 面白くなりますわね」
「お化けのいる地下にもう突撃か。……どうせ、行くだろうけど、そこにあるの?」
「地下はろーやみたいなのがあったよ。中はちゃんと見なかったけど! ソルが探してた部屋はその手前? かな?」
どうやら、お化けと対面せずとも目当てのものは見つかりそうである。しかし、そうもいかないのだろうとも思っていた。ソルとチルはお互いに目配せすると、コンを先頭に地下へと足を踏み入れることにした。



~あとがき~
時間軸的には多分、あれっすね。皆が頑張ってる辺りです。ポチャがピカ(スラ)と対面して色々やってる辺りとか、そんなんだと思う。

次回、ソルが見つける情報とは? そして、ピカの求める情報は……?

ここまで三人を喋らせることがなかったので、キャラが壊れていないか心配です。大丈夫? 問題ない?

ここで今更ながらにコンの設定が出てきました。彼女はピカに拾われる前は泥棒やってました。経緯は追々、はじソラで話すと思いますので、多くは言いませんけどね。

ソルとチルのコンビになるとまた違う空気感で好きですね。お互い、年が上で近いのもあるかもしれません。他のコンビで似たような奴らがいないので、面白いですな!(笑)

ではでは!

未熟な新芽が華開くとき

~前回までのあらすじ~
平和に終わりましたね。この話の時間軸は連載している空と海から近くなったのではないかと。いや、舞台ははじソラの方が近いかも? その間なのかなぁ……
まあ、ここから本格的に入っていくであろうと予想しています。はい。
もえぎ「あ、はい……」
ヴァルツ「……」
入るだろうとか言いましたが、もう少し、ほのぼとしたシーンが続くのではないかと思われます。続いたら嬉しいよね!?(願望)
もえぎ「で、でも、私達にとっては……その、過去の話ですし……続いても……」
ヴァルツ「希望を壊すことを言ってやるな」
もえぎ「は、はい……」
うぅぅぅ……!!


自分自身では手早く終わらせたつもりですが、それなりに時間はかかってしまいました。手際のよさはヴァルさんが一番です。どんなことをやっても、そつなくこなしてしまうのですから、羨ましいです。本人いわく、一人の時間が多すぎただけと言いますが。
「ヴァルさん、準備出来ました……」
「あぁ」
読み物がいつの間にか、本から何十枚もの紙とファイルの山に変わっていました。その紙の束を適当に整理して立ち上がると、お夕飯の席に着きます。二人で声をそろえて「いただきます」と言うと、各々好きな物に手を伸ばし始めました。
「あの、さっきの……えと、お仕事……ですか?」
「ん? あぁ、あの紙? いや……全く。個人的に請け負ったことだ」
それをお仕事って言うのではないのでしょうか……? えっと、きっと、ギルドで頼まれたものじゃないってことですね……
「そう。頼まれたからやってるだけ。特に期限も言われていないから、適当にのんびりやっている」
ヴァルさんは、熱くて食べられないらしいお豆腐をつつきながら話してくれました。

しばらくは時々、談笑しつつも淡々とご飯を食べ進めていました。それががらりと変わったのは、いきなりトリスさんが現れたからでした。楽しそうで気になったのか、何か思うことがあって出てきたのかは分かりませんが、とにかく、出てきたのです。
トリスさんを見たヴァルさんは「また、コイツは」みたいな嫌な顔していて、トリスさんは「いつものことでしょ」みたいにニコニコしています。
「なーんか、楽しそうだよぉ~? ねえねえ、最近、出番なくてつまんないよぉ~!」
「いいことじゃないか。お前を使う機会がないなら、俺の周りは平和ってことだ」
「面白おかしく生きたいのー! ヴァルツ、面白くなきゃ、存在意義ゼロだからね!?」
「俺の存在意義がそんな薄っぺらいものになってたまるか。少なくともお前のために生きてはない」
ヴァルさんは何を思ったのか、席を立つと冷蔵庫の中を物色し始めます。何か探し物でしょうか? トリスさんはそんなヴァルさんを見て、次は私に目線を合わせます。
「もえぎちゃぁん! ヴァルツがいじめるよぉ~」
はにゃっ!? え、えぇっと、そん、そんなことはないと……はい。ないと、思います」
「むぅ……はっ! ねえ、僕のことを雇ってみない!? 今なら大サービスで無料だよ!?」
ずいずい寄ってきて、アピールしてきました。トリスさんは武器で、私の知らない何かなのは知っています。……えと、神器って言うんでしたっけ? 使ったことないし、調べたこともないので、知識がないのですけれど。雇うとは、またどういうことなんでしょうか。
えぇっと、トリスさんを使うのって、お金を取るシステム……なんでしたっけ? なんだか、違う気もします……?
「ふぃーに近づくな。この変態」
「あう」
ヴァルさんがこつんと軽くトリスさんの頭を叩きました。あるものでトリスさんを叩いたのですが、なぜそれを持っているのかは謎でした。
「ヴァルさん、それって……」
持っている理由を知りたくて、続きを言おうとすると、ヴァルさんに言うなとジェスチャーされました。なので、聞くことは出来ず、再び席について、食事が再開されます。
「お前はそれを言うために出てきたのか? 出てくる必要ないだろう」
「あるよぉ~? お楽しみの二人を茶化すっていう大事な任務でしょ! 男女が一つ屋根の下! ヴァルツが変な気を起こして、もえぎちゃんを狙うことだってあるでしょ!? 男は皆、ケダモノだよ!」
ヴァルさんが……私を……? 狙うって……え。
ふ、ふえぇぇぇっ!? ケダモノォォ!? みゃあぁぁぁっ!!!
「? それを言うなら、お前もマリーと同じ状況と言えるだろう」
「やめて。それ以上言うと、ヴァルツのこと、殺しちゃいそう」
「やれるなら、どうぞ」
「……ううっー! マリーが邪魔するぅぅ!」
「トリス」
「何さ!」
「こっち来い」
「えぇ……んぐっ!? んんんんー!!??」
いきなり、トリスさんが叫び始めました。それを聞いて、私もやっと正気に戻り、トリスさんの方を見てみると、床をごろごろしていて……
「あの、ヴァル、さん?」
「まろから貰った自作の激辛デスソース。それ使った」
激辛マニアのまろさんから、いつだったか大量に作ったからと貰ったことがありました。仕事上、色んな薬品なんかを調合するので、こういった配分はとても上手なんだそうです。まあ、私もヴァルさんも試しに使ってみましたが、食べられたものじゃないと判断でした。そのため、あれは冷蔵庫の奥底に眠らせていました。
あのソースを食べた数日は辛いものなんて目にしたくないくらい、嫌になりましたもん。
「……ご愁傷さま、です。トリスさん」
「トリス、うるさい。戻れ」
未だに叫び続けるトリスさんを消すと、ヴァルさんは疲れたようにため息をしました。
「こっちでもうるさいな……頭に響く。もう少し静かに叫べ」
それはもう叫びではないと思いますが……
「あの、実体化させても大丈夫ですよ。私、気にしませんし」
「お前がしなくても、近所迷惑だろう。それに元々は俺がしたことだから」
近所迷惑なのは……同意ですね。はい。
少しだけハプニングのあったお夕飯でしたが、その後は平和に終わり、お片付けをしました。このお片付けはヴァルさんがやってくれましたが。その間に私は、お風呂の準備もして、ついでに寝る準備もしてっと……
もう一度、リビングに戻ってきたときには、キッチンはきれいに整頓されていて、部屋も書類は全てテーブルに置かれていました。この短時間にささっと片付けられるヴァルさん、すごいです。
「あれ……?」
そんなヴァルさんの姿がなくって、何かあったら嫌だからと、一通りの部屋を見て回ります。大きな物音は聞こえていないので、大丈夫だとは思うんですれけど、敏感になってしまうのも、ヴァルさんが前科持ちだから。……本当に、あの人は自分のことは二の次で、私には何も言わないのです。
「ん……んん? そう、だな。……はぁ?」
ヴァルさんは自分の部屋にいるみたいで、そこで誰かとお話し中みたいです。邪魔にならないように、リビングへと戻りました。
ところで、誰と連絡を取っているんだろう?
聞いたら、教えてくれるでしょうか。けれど、ヴァルさんのお仕事なら、首を突っ込むのも変な話です。私が入ってしまったら、ややこしいことになるかも……本当に力を貸してほしいときは、ちゃんと教えてくれるはずなので、そのときまでは待っていた方がよさそうですね。
リビングで座って、何をするわけでもないけれど、なんとなく、近くにあった本を開いてみました。私の知っている言語ではなく、見てもピンときません。ヴァルさん、本当に何でも出来ちゃう人なので、ファン……と言いますか、そういう方々はたくさんいるらしいです。ギルドの中でも、カリスマ……? みたいな立ち位置で、ヴァルさんのクールな性格も相まって一層、男子だけでなく女子にも人気があります。尊敬している人も多いし、パートナーになってからも影で告白されてるのを見かけました。……それをOKしたという話は聞かないので、全部、断っているみたいですけれど。
そんな人を寄せ付けないような雰囲気のあるヴァルさんが、私をパートナーに指名したのはなんでなんでしょう? こればっかりは考えてもさっぱりですし、聞いても理由はないなんて言うので、見当のつけようがありません。
「ふぃー? どうかした?」
お話が終わったヴァルさんが私のいるリビングへ顔を覗かせました。わたしはヴァルさんを見上げながら、口を開きます。
「あ、ヴァルさん……あの、お風呂の準備、しました。……いつでも、大丈夫です」
「ん。ありがとう」
「ヴァルさん、お薬は?」
「飲んだ。が、もうそろそろ次の休みに貰いに行かないとかもしれない。……じゃ、先に入るぞ」
「はい。いってらっしゃい」
こんなお仕事なので、行けるときに行っておかないとです。近いうちにお休みをしっかり取らないとですね。



~あとがき~
ほのぼのっていいね。
まあ、本題には入れなかったわけなんですけど。

次回、ようやく本題に……入る。はず、です。はい。

トリスには場を掻き乱す嫌な人(?)であってほしい。っていう、願望ですね。いやもう、嫌なやつかもですが。でも、心の奥底ではヴァルツを認めて、指示に従うので、最初から真っ黒な嫌なやつではないんだよなぁ……(多分)

本編やここまでを読めばわかるかと思いますが、ヴァルツに恋愛感情はないです。もえぎは意識してませんが、どうなんでしょうね?
そもそも、二人が一緒に住んでいる理由も、こっちの方が経費削減出来るだろみたいな感じです。もえぎに物欲はありませんが、まだまだ新人なので、大きな仕事も数えるくらいしかやってません。そのため、安定した収入はないです。反対に、ヴァルツは多くの仕事を引き受けて一定の収入を得てますが、病院行ったり検査したりを定期的にしちゃってますんで、そこにお金がいっちゃうわけです。じゃあ、もう二人で住んで、お金節約しようぜ的な考えですよ。はい。本当にそれで節約になるのかはしりませんが。そんな理由ですね。裏がないわけではないけど、悪いことは全く考えてないです。はい。

ではでは。

☆第17回 ゆるゆるトーク☆

~前回までのあらすじ~
バレましたね。
ピカ「ポチャは相手を騙しきるなんて能力持ってなかったねぇ」
ポチャ「うぅ」
ピカ「まあ、素直ってことで。そこがいいところなんだろうけど。そろそろこの話も佳境に入りまーす」
そうっすね! あべこべ別世界編、最終回……とはいかないと思うけど、もう少しで終わると思います!


~リュケイオンの外れ~
ピカ「うん。この辺なら誰も来ないと思う」
ポチャ「それで、君は」
ピカ「気づいていたって話だろ? そりゃ、親友を間違えるわけないさ。でも、それでも、思い込もうとしていた……君を彼女に見立てていたのは確かだよ。そこは僕の我儘で傲慢だ」
ポチャ「……本当の名前は?」
ピカ「僕の? 僕はディルク。ディルク・ガーデン。パートナーの名前はカナデって名前だったよ」
ポチャ「カナデ?」
ピカ「うん。それで、どこから……何から教えようか?」
ポチャ「じゃあ、とりあえず……ぼくを見つけた経緯を聞かせて」
ピカ「OK
……分かってると思うけど、僕は今、一人で探検隊をしているんだ。その日は夜遅くに基地に帰ってきて、そこに君が寝ていたって訳」
ポチャ「それだけ……?」
ピカ「うん。だから、単純に僕のいない間にあの場所に転送されたって感じかな。異世界のことはよく分かんないから、そこら辺は僕に聞かれても」
ポチャ「そうだよね。ごめん
……じゃあ、君は、ぼく……ってことでいいんだよね。……ディルクは元々、探検隊のサブリーダーで、彼女を支える立場。もっと言えば、カナデは元ニンゲン」
ピカ「うん。そうだね。……僕はカナデの相棒で、探検隊のリーダーは本来、彼女だ。ニンゲンだったって話も聞いてる
つまり、僕は別世界の君、ってことになるね。それはどこで気がついたの?」
ポチャ「フォースと話してたときだよ。性別の反転や細かい差異はあったけれど、人柄は大して変化なかった。極端な例だけど、短気な人がマイペースののんびり屋にはなってたってことはなかった。根本的なところにぼくの世界と変化はない
それで、君がぼくの知るピカなら、フォースに変化がないのはおかしい」
ピカ「フォースに?」
ポチャ「ぼくのところのフォースは、周りとそれなりに打ち解けて交流をしてる。クールなのは変わらないし、考え方も同じだろうけど、人との接し方については、ピカと触れて変わったみたいだから」
ピカ「なるほど。……彼女が色んな人と交流するなんて想像もつかないけど……」
ポチャ「まあ、これはあくまで予想で確信はなかったけど……でも、見ていたらピカよりぼくに似てるなって思ってて」
ピカ「あはは。そっか」
ポチャ「……聞いてもいい? どうして、カナデはいなくなったの?」
ピカ「分からない。……っていうのが、正直なところさ。悪夢事件を解決して、ずっと疎かにしていた依頼を片付けていたんだ。これは僕達だけじゃなくて、後片付けみたいに色んなところで舞い込んでたみたいだけれど」
ポチャ「あー……うん。分かる。ぼくの方もそんな感じだった」
ピカ「最初は二人で一つの依頼をやってたけど、なかなか終わらないから、お互い、ソロで動こうって言われてね。僕も反対する理由もないし、いいよって答えた。ここからしばらくはソロで仕事をしていたんだ
そのせいで、二人で話す時間も減っちゃったけど落ち着けば元に戻せばいいよねって話してた。けど、落ち着いてきて、二人でまた一緒に仕事を始めた頃かな。カナデ、一人でふらっといなくなることが増えたんだ」
ポチャ「……どうして?」
ピカ「分からない。……いなくなる前日、仕事続きだから、休みでも入れようって話した。話したときはカナデもいいよって喜んでたんだけど、当日になって行かなくちゃいけないところが出来たって一言残してそれっきり。初めはまたいつものが始まったんだって思ったんだけどね。……一日、三日、一週間……一年待っても帰ってこなかった」
ポチャ「そこから、ディルクは一人で?」
ピカ「一応、生活に困らない程度に続けてるって感じ。探検に行くの好きだったはずなのに、何も楽しくなくて、大きな仕事もしなくなった。どこか未踏の地へ出向くことも、謎解きに行くことも
僕一人じゃ、何も楽しくなくて。……それにね、当時の仲間は……というか、カナデと関わりを持っていた人達皆、カナデを知らないんだ」
ポチャ「……えっ?」
ピカ「今までのこと、全部僕がやったことになっていた。そう、記憶をすり替えられたんだろうね。カナデはいなくなる前に、自分と関わってきた人達、全員から自分の記憶を消したんだなって……僕からカナデを消してくれなかったのは、なんでか分からないけど」
ポチャ「待って? フォースはパートナーがいたって認識してたのに?」
ピカ「そりゃあ、彼女は……フォースは、特別だから。それにフォースは直接カナデと会ったことないし、パートナーがいたんだって話したのは僕自身。それを信じてくれているだけだよ。信じるって言ってくれたのは、フォースだけだったけどね」
ポチャ(心を読んで、嘘をついていないと確信したから、信じるって言ったのか。証拠はないけど、嘘をついていないって知ったから。……それに、フォースは神との親交もあるから、そういったこともあると思ったのかも)
ピカ「そんなときに君を見て、少しでも当時の頃を思い出したくなった。違うって知ってて、それでも……ごめんね、利用して」
ポチャ「ううん。驚いたけど、追い出さず置いてくれたじゃないか。悪いやつかもしれないのに、疑いもせず。嬉しかったよ」
ピカ「悪い人ならそれはそれでもいいかなって。……どうせ、これからも無気力に生きるだけだし、そこら辺は気にしてなかったな」
ポチャ「……そっか」
ピカ「……僕はね、カナデはやることが終わったから、元の世界に帰ったんだと思う。ニンゲンの世界に。パラレルワールドがあるってなにかの本で読んだからさ。そうなんだろうなって」
ポチャ「元の世界……ピカも、いつか……?」
ピカ「さてね。君のところのリーダーがどう考えるのかは僕には分からないよ。いつだって、僕はカナデの考えは分からなかったから
さて、そろそろ行こう。君は君の世界に変えるべきだよ、ポチャ」
ポチャ「う、うん。そうだけど……」
(それで、いいのかな。もっと何か出来ることないのかな)



~あとがき~
この謎シリアスなゆるトークも次回でおさらばしたい!!

次回、あべこべな世界とお別れ(予定)!
そのとき、ポチャはピカ……もとい、ディルクに何を伝えるのか。

えーっと、あれっすね。ディルク=ポチャです。この世界のポチャのポジションにいるのがディルクだってだけなんですけど。なんでとか理由は聞いちゃいけない……これを欠いたきっかけも大したことないんだから……!!

特に話したいこと……いや、これを考えたきっかけとか話したいことはあるけど、これの最終回にでも話しますわ。はい。

ではでは!

空と海 第202話

~前回までのあらすじ~
流血、暴力表現、その他過激表現等々にご注意を。
ということで、前回からスカイメンバーの暗躍をご覧になっているわけですね!
ソル「そうですね。暗躍なんてそんな格好いいものではないですが」
コン「……はっ! 久しぶりの出番!! わーい! でっばーん!」
チル「うふ♪」
普段、全くピックアップされない面々なので、ここで活躍の場を書ければと!
では、始めます!


大まかではあるが、ピカから聞かされたものを二人に伝えた。チルには概ね理解してもらえたらしいが、コンはひたすらに首を傾げていた。
「ふふっ♪ つまり、敵の本拠地で大暴れをしてこいということですよ」
チルのこの一言で、コンは難しい話を投げた。こくこくと頷き、オッケーと大きな声で了承した。
「こいつの将来が心配で仕方ないよ」
「ソルさん。行きましょう。のんびりしているよりは、向かった方がよいと思います。ここから少し距離がありますから……」
「そうですね。行きましょう。場所の把握は」
「問題ありませんわ。三十分で到着します」
ソルとコンはチルの背中に乗り、チルが大きな翼を広げると空へと飛び立ったのだ。

「ヴァルガンの基本情報はぺラップさん達に言った通りなんだけど、他は知らないんだよ」
「調べてる途中だったの? ソルにしては準備不足だねー?」
「この件に関しては、僕じゃなくてピカさんがメインに動いてて、情報共有が間に合わなかった」
空での移動はソルもコンも大してすることがない。そのため、こうなった状況整理と共に、敵の情報などの共有をしていた。この話は参加はしていなくとも、チルも聞いている。
「んー……じゃ、なんで、ピカは一人でやってたの?? いつも、そんなことしないのに?」
「いや、結構してる」
「はい。していますね」
「まっじー!? うーむむ。あたしの知らないピカがいるー!!」
「コンが子供だから知られたくないだけだと思うけどな。……チルさん、ここまでどうですか?」
「子供とはなんじゃー!!」
ぽかぽかとパンチをしてくるコンを無視し、チルに意見を求める。こういった情報をチルに話すことをピカはしない。だからこそ、第三者の意見が聞けて、別視点からのアプローチが出来る。
「そうですね。ヴァルガンの裏には大きな組織が動いているのは確かです。それが何なのかは、行ってみれば分かると思いますが……分からないのは、ピカさんの求める情報ですかね?」
「そこですね。……行って集めてこいとは言われたんですが、重点的にこれをとは言われてませんから。……そして、最終的には殲滅。全員殺してこいってことですから」
「いっつも、ピカとポチャばっかりだったもんね! こーゆー、ちまなさ……ん? ちぐな??」
「血腥い」
「そ! ちまなぐさい!」
「なまぐさい、な? 言えてないぞ。……裏の仕事はほとんど、僕達に回してこなかったから。今回も、本来ならピカさん自身で行くつもりだったみたいだし」
「しかし、こうして頼ってくれたのは嬉しいことですわ♪ 不謹慎ですが、心踊っていますもの」
「僕もそう思いますよ。……コン、頼りにしているから」
「ん! まっかしてー!」
裏の仕事はピカとポチャの担当だと決められたように、メンバーに回さないようになっていた。とはいえ、全くなかったわけではない。ソルの主な仕事が情報収集というもので、場合によっては危険と隣り合わせの仕事であるためだ。時にある組織に侵入して、そのまま全滅させることもあった。コンが子供だからという外されなかった理由は、そこにある。ソルと共に修羅場を潜り抜けているからこそ、必要不可欠な存在なのだ。対して、フィフィはまだこのような仕事があることは知らせていない。幼い彼が知るには早すぎるのだ。
「一度、分かっていることを整理すると……ヴァルガン自体、大きな組織ではないが、大きな組織の傘下にいる。今回の騒動を起こしたのはヴァルガンである可能性が高い。そして、その裏には巨大組織がいる。……ん? それが分かっていて、ピカさんは殲滅しろと?」
「どゆことー? 悪い人にはお仕置きしなきゃじゃん? 何もまちがってないよ」
「裏が誰なのか分からないのに、全員殺す指示はおかしい。……聞き出す必要がないってことだ。でも、組織の中に特定出来る情報があるとは限らないのは、ピカさんだって分かっているはずなのに」
コンはソルの話を聞いても、大して理解出来なかったらしい。頭の上にはてなマークを浮かべているらしかった。それを気にすることなく、ソルの思考は進んでいく。
「……ピカさんは、どこの組織が裏にいるのか知っている? となれば、必要なのはどこの組織の傘下なのかじゃない。……もっと別の何か」
「ソルさん。着きましたよ。あれが敵の本拠地です」
チルに呼び掛けられたことで、一度、思考がストップした。上から覗きこむと、小さな宿のような長方形の建物が見える。高さはそこまであるとは思えないし、広さもない。本当に小さな組織が今回の混乱を招いている。
「……もしかすると、ヴァルガンは利用されただけなんだろうか」
「りよー?」
「簡単に言えば、捨て駒。後ろに巨大な組織があるって言っただろう? その組織に捨てられたってこと」
「協力ではなくですか。……後ろの組織は何がしたいんでしょうね」
「それこそ、入れば分かると思います。……なるほど。ピカさんの知りたいものはそれか。今回の騒動の本来の目的を探ればいい。あとは、それに対する対処法か」
「おー? あたしはなにすればいーの?」
「とりあえず、何もするな。チルさん」
「はい。人のいる空間のみ、操ります。数分で終わりますわ」
チルはポチャ同様、“あやつり”の一種を扱うことが出来る。空の国では空気を操る。一概にこれが出来るとは言いにくいものだが、普段は空気というよりは風を操ることが多い。その場の空気を乱し、風の刃を作り出して攻撃したり、空気自体を固めて人を受け止めるクッションにしたりなど。
そして、今回行うのは敵の殲滅。大雑把に言ってしまえば、敵のいる空間の空気を奪い、真空状態にしてしまう。そうなれば、呼吸困難に陥り、数分で死に至る。離れすぎると扱えないが、今は敵の本拠地の上空である。それくらいは容易いというものであった。
チルの目が薄緑色に変化し、その瞳が怪しく光る。集中して、中にどれだけの人がいるのか空気の流れを読み取っていく。
「そこまで多くないですね。……では」
「コン」
「はーい! 出入口、“ふういん”しちゃうっ!」
本来、自分の覚えている技と同じ技を“ふういん”するものだが、それを応用した。コンが考える自分と同じ思考、考えを“ふういん”してしまうのだ。つまり、逃げるという思考を封じてしまう。
ここまでしておいて、ソルはなんだか酷い殺し方をしているなと片隅で考える。まあ、実行しているのは、彼ではないのだが。
チルの能力が発動してすぐに家が騒がしくなったのを感じたが、すぐにそれは収まる。酸素が回らなくなり、意識を失ったのだろう。もう少しすれば窒息する。それくらいの頃合いを見計らい、中に侵入するかとぼんやりと考えていた。



~あとがき~
ポチャもポチャだけど、チルもチルでした。

次回、まだまだ続きます。このトリオ!

この三人、ピカがいないとソルがピカの代わりに色々考える役割を請け負います。元々、色々考えるタイプなんですけどね。なので、ピカがポチャの次に頼る相手かもしれません。もしかしたら、ポチャ以上に頼ってるかも?(笑)

ピカはどんな組織が後ろにいるのかなんてのは分かっているらしいですね。
そして、これを通して読んでいる人には、二度三度と出た情報が出てくる(敵の目的とかそんな感じの)と思いますが、確認だと思ってお付き合いくださいませ。

ではでは!

はじまりのソラ 7ー8

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊をモチーフにしています。原作のイメージが壊れる可能性があるため、苦手な方はブラウザバックだぞ!
ってことで、単なるダンジョン攻略が思わぬ方向に……なぜこうなった。
ピカ「私らが聞きたいよ!?」
ポチャ「ほんとだよー……変な展開に巻き込まれるぼく達の身にもなってよー」
まあまあ、なんとかなるよ!
では、始めるよ!


~7-8 ギルド遠征、重なる謎~


遠くの方から声が聞こえてくる。声や音、匂いは分かるけれど、目の前だけは真っ黒で何も見えない。目隠しをされている……わけでもなさそうなのに。どういうことなのか。……そもそも、私はどうなった? ポチャとビッパを離脱させたことは覚えている。その先が曖昧で時間の感覚すら危うい。どれだけの時間が経ったのか。体内時計には自信あるけれど、こうも視覚からの情報がないと判断しにくい。気絶なんかさせられていれば、体内時計も関係ない気もしてきた。
仕方がないから、耳を澄ますことにした。不用心に声なんか出したら、危険かもしれない。今は自分の置かれた状況把握に努めるべきだ。
「……は…………か?」
「残りは……で……」
声が遠すぎる。もう少し、こっち寄ってくれ~……
「ま……だ。…………なんて、滅多に……からな」
願いが通じたのか、少しだけ聞き取れるような位置に動いてくれたらしい。これで全部聞こえるかな。
「あのピカチュウが持っていたバッグ、目ぼしいもんは特になかったっす。探検隊っぽいけど、バッジもノーマルランク。新米っすかねぇ?」
「新米にしてはあの動き……仲間を切り離した判断はそれ以上に思うけど。ボスがどう思うかじゃないか?」
私の話か……声を聞く限り、相手は二人の男。この場から感じる気配も二人だけ。……最低でも三人しかいないってことになる。なんだ、こいつら。お尋ね者? ボスとか言ってるし、何らかの組織の人?
声の反響具合から、私が顔を向けている方角に二人がいる。じゃあ、適当に寝返りでも打って、背を向けておこう。見えるようになったとき、目が合っちゃいましたなんて笑えないからね。
ころんと寝返りを打ち、手を自分の顔に近づける。この行為で分かったのは、両手は縛られていない。足の拘束もなし。……舐めてんのか? いや、しかし、視界は封じられているため、これだけでも十分な拘束力はある。ここからどうするか。そっと目元を触ってみても、布なんかが巻かれている感触もない。となれば、何らかの道具の効果か。視界を奪うような効果のある何か。それなら、待っていれば効果が切れるはず。それを待つ……? しかし、その間に何もしてこない保障はない。
どうしようかと考えていると、草の揺れる音が聞こえる。……ってことは、ここ『ツノやま』じゃないのか。そんな気はしてたけど。
複数の足音が聞こえ、同時に何人かの人が流れ込むように入ってきた。どこか慌てた感じがするけれど、何かあったのか。
「おい! 誰か近づいてくるぞ! このピカチュウの仲間じゃないのか!?」
「仲間? どんなやつだ」
足音から、ここに来るまで大した時間はかかっていない。出口が近いのか。そして、ここは自然に囲まれていてその音も聞こえる。地下ではない。そして、窓がある。……話し声を聞いている中で草の音が聞こえるくらいだ。窓は近くにあって、しかも開いていると見ていい。そして、敵側は予定外のことでパニック状態。声の位置からして、私の方は向いていないと見た。こっちに向かっている人は少なくとも、こいつらの仲間ではない。運がよければポチャやギルドの仲間の可能性もゼロではない。これだけあれば……これだけの情報があれば、問題ない。そして、少しだけ集中してみれば、攻撃手段だって封じられていないことも確認出来た。
……いける。
「に~げよっと……!」
勢いよく飛び起き、近くの壁に手をついた。そして真上にジャンプすると、案の定、窓枠に手をかけることが出来た。
「おいっ!? あいつ、逃げる気だぞ!?」
「視界奪ったから、逃げるわけないって決めつけてるあんたらが悪い! じゃあね!」
窓も開いていることを確認し、躊躇いもなく飛び降りた。バッグとバッジは取りに来るか諦めるかの二択だな。取りに来るなら、ポチャと合流してバッジの反応を追えばいい。諦めるなら、何かいい言い訳を考えておかなくては。
「いった……流石に綺麗に着地とはいかないか。……大丈夫。動ける」
敵の声が遠くなる方向に逃げて、相手をまけば何とかなるだろうか。
見えないから、とりあえず敵から離れられるようにと走った。何度か木にぶつかったため、恐らく森の中にいるんだろうなという適当な予測が立つ。見えていれば、死角になるような場所を探して身を隠すのだけれど、それが出来ないのが痛い。
「ふぎゃっ!? ご、ごめんなさい!」
考え事をしながら走っていたせいか、人の気配に気がつけずにぶつかってしまったらしい。尻餅をつきながらも、ぺこりと頭を下げた。姿が見えないから、何とも言えないけれど、敵ではないと思う。多分。
「いや、避けなかったこちらも悪かった。……大丈夫か?」
声質からして、男の人か。音の聞こえ方は少し上からだし、私よりは背が高い可能性がある。……仲間ではないのは残念だけれど、この人からは敵意を感じない。もう少し会話を進めてみるか。
「は、はい……あの、あなたは私のことを捕まえますか? 何か変なことしてきますか!?」
「は、はあ? そんな趣味ないぞ。そもそも初対面でそれはない。……というか、焦点が合っていないな。お前、目が見えてない?」
「さっきまで変な人達に捕まってて、それで何かされたのかと。目以外は至って健康です」
「波乱万丈な人生だな」
「それはもう……はい」
踏み込んでみてもいいけれど、それはプライバシーに反する。敵ではないようだし、これ以上、知らない人を巻き込みたくはない。適当に言って別れるか。
「えと、私、逃げなくちゃ。あなたのことを巻き込むわけにもいかないから。ぶつかってしまって、本当にごめんなさい。それじゃ……んっ!?」
別れるつもりだったけれど、それは叶わなかった。ひょいっと持ち上げられ、どこかに移動しているらしい。理解するよりも、彼が話しかけてきた。
「遠くの方で誰かを探している声が複数聞こえた。お前の言う、敵かもしれない。ここで素直に別れてもいいが、放っておくのも目覚めが悪い」
「え、えーっと? つまり、助けてくれるの?」
「そういうことさ。奴らを撃退しよう」
……おぉっと。変なことになってきたな?



~あとがき~
遠征とはこれいかに。

次回、ピカを助けた名もなき彼(?)の実力は!?

こんなことになるなんて思ってなかったの。何かちょーっとした事件にでも巻き込まれればいいさなんて思ってただけなんです。わざとだけど、悪気はないんです。ごめんなさい。
ってことで、もう少しお付き合いくださいね……

ピカの目が見えていないので、助けてくれた人が誰なのか分からない状態です。彼とは言ったけれど、女の人かもしれないです。ギルドの仲間ではないことは確かですけれど。

ではでは!