satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第31話

「言っても意味ないわよ?」


えっと……ちょっと待って。
私はソルさんたちに、聞こえない程度のボリュームで話していく。声に出した方が整理しやすいからだ。
が、その前に気になること一つ。
「どこ情報?」
『内緒♪』
…………あ、そう。
『……で、守り人はさっき言ったやつらな。で、神の部類だが、命は有限』
ふにゅう?
『大体の神は死ぬことはないんだよ。……例外はあるらしいが、余程のことをしない限り、無限ってわけだ』
ほへー……
「じゃ、その守り人って……変わっていくの?」
『らしいな。種族は変わらないようだが。……あ、でも、ジラーチにいたっては、千年に一度だから例外』
あ、そうか。
お願い事、叶えてくれるんだよね? 確か。
すーくんは、そうだな、と一言返す。興味ない、とでも言いそうな声だったな。
『ま、なにを守っているのかってのは、さっきのやつな。で、どこにいるかだが』
え、そこまで知ってるの?
『おれの……知り合い?……が教えてくれた。なんか、そういうのに詳しいんだよ』
なんでハテナマーク?
『気にすんなよ。……で、場所だが……?!』
え、なに? どうしたの?
すーくんは、そのまま黙ってしまう。なにかあった、ということだけは私にもわかったけれど、それがなんなのかはわからない。
「すーくん……?」
『なぁ、すぅ。絶対にあのアブソルから離れんなよ』
へ?
『本当は、入れ替わりたいんだがな。でも、今はそんなことできないだろ?……だから、離れんな』
う、うん。
いつになく真剣な声のすーくんなんて、久しぶり。なので、詳しい事情も聞かずにうなずいた。
『……で、話を戻すが……あ、やべ』
ふへ?
すーくんの声はそれ以上、聞くことはなかった。私は、なんとなーく、後ろを振り向くと、ソルさんとライブさんが近づいてきていた。
あぶな……
ほんと、こういうのは、鋭いんだから。
「お二人とも、どうかしましたか?」
「いえ、こちらの本を読み終えたので」
速い………ソルさん、速いよ。
「ライブさん、まだある感じなんですか?」
「んー?……まあ、ね。イブちゃん、疲れちゃった?」
え、えっと……まあ、はい。
ライブさんは、クスリ、と笑うとソルさんの方を向いた。
「今日はこれくらいにしたら? なんだかんだで、二、三時間はたってるし」
わぉ……
そりゃ、集中力も途切れますよ。
「仕方ないか……では、ライブさん、また明日」
「はーい♪」
にっこりと笑顔でそう答える、ライブさん。泊まり込み、と言っていたけれど、私がいるから一度帰るのだろう。そういえば、最後までコンさん、こなかったな。
そんなことを思いながら、私はソルさんと一緒に、外に出た。

「ソルさーん。なにかわかりました?」
「特には……長期戦覚悟ですね」
帰り道に私はソルさんに、今日の成果を聞いてみた。しかし、大した情報は得られなかったようで。
どうしようかな……すーくんのあれ。
言ってもいいんだけど、疑われるのも嫌だしなぁ……
てきとーにウソでも並べてみようか?……いや、それこそ、危険な手段だ。
遠回しに言ってみようか。
え、でも、遠回しってなんだ?
「……あ、コンさん」
「え?……あ、本当だ……コン!」
「あ、イブ♪……と、ソル」
明らかに、逃げた、という自覚があるようで。ソルさんを見るなり、一歩後ろに下がった。ソルさんはソルさんで、逃がす気もないらしく、一歩つめる。
「お前、逃げただろ」
「な、なんのことかな?……うわぁぁ! ごめんなさい! 苦手なんだもん!」
とぼけようとしたコンさんだったけれど、ムダだと判断したのか、すぐに謝った。
ついでに、苦手だと暴露した。
「あのなぁ……そういうことじゃ、困るんだよ」
「ふにゅ……ごめんちゃい」
ペロッと舌を出し、ソルさんにもう一度謝った。ソルさんは、はあ、とため息。このやり取りを何度もやってきたのだろうか。
「嫌いなものは嫌いなの。……ピカもなんで、あたしをおくかなぁ」
「嫌いなものになれさせるためだろ」
「うぇぇ……ドSぅ……」
これだけでドSと言っていいのやら。
が、コンさんにとってはかなりの苦痛なのかもしれない。それを知った上で、ピカさんがあてていたとすると……うん、ドSかも。
「えっと……イブ……だよね? なんか、ごめんなさい」
「ほへ?……あ、いえいえ! 全然大丈夫です。コンさん、今までどこに……?」
「あ、さん付けしなくていいよ? で、どこに……か。うーん? 特に……散歩?」
散歩ですか……
さて、なんと呼ぼうか。
「散歩……って、お前なぁ」
「ソル、怒らないでよ」
「別に怒ってないさ。呆れてるだけ」
「ソルの意地悪ぅぅ!!」
…………あらら。
ソルさんとコン……ちゃん……で、いいか。仲がいいんだな。
そんなことを思っていると、コンちゃんが私の方を向いた。
「イブ、なに笑ってるの?」
「え……あ。ごめんなさい。仲がいいなって……兄妹みたいです」
私の一言で二人はお互いに顔を見る。
「兄妹……なんて、初めて言われたかも」
「確かに……そうだな」
ケンカは止まったけれど、言ってはいけないことだったのかな。
「え……ごめんなさい……」
「いえ、謝らなくていいですよ」
「イブ、ギルドが見えてきたよ」
え……あ、本当だ。
いつの間にかそこまできていたんだ。
ギルドの前につくと、ソルさんとコンちゃんに向き合った。
「今日はありがとうございました! 色々、勉強になった……というか、楽しかったです」
「そうですか? それなら、よかったです」
「今度、あたしと一緒に遊ぼうよ♪」
はい♪
「それでは、また会いましょう」
「ばいばーい!」
ソルさんとコンちゃんの後ろ姿を見ながら、別のことを考えていた。
ねえ、すーくん?
『なんだよ、早く入れっての』
その前に、聞いてもいい?
『なに?』
「……なんか、嫌な予感がする。てか、今……この近くに、いるよ?」
『んなの、知ってるよ。だから…』
すーくんの言葉を最後まで聞くことはなかった。いや、聞けなかった、が正しいかもしれない。
「……誰ですか、あなた方」
目の前に現れたのは、ピチューとキルリア。
ピチューの背には、大剣のようなものが見えている。自分の背丈ほどの刀身ではないだろうか。私から見て、右耳にスカーフを巻いている。
一方、キルリアの方はピチューと比べ、武器は持っていない。こちらは、私から見て左手にブレスレットをつけていた。
その二人に共通するのは、赤い結晶のようなものがついていること。
どっちにしろ、味方……ではないだろう。
「誰……か。言っても意味ないわよ?……だって、アナタ……ここで、アタシたちに捕まるもの♪」
にっこりと、笑いながら、とんでもないことを言う、キルリア。
「あんたのこと、調べさせてもらった。ステラ・フォレス……だろ?」
私の本名……
ぐっ、と力を入れる。もちろん、勝てる相手ではない。……逃げる準備。
すーくんに入れ替わってもいい……でも、なるべく、それだけは避けたい。
「昔は色々と苦労していたみたいだな?……理由は知らないけど。……その理由についても、喋ってもらおうか」
昔……
この人たち、私の過去まで知って……
少しずつ、呼吸が浅くなる……そう感じたとき。聞き慣れた声がした。
『ここで、パニクんなよ』
すーくん……
そうだ、大丈夫……大丈夫。
私は……今の私は一人では、ない。
「……私は誰ですかって聞いたんですけど。……ここ、どこだがわかってます?」
「わかっているわよ。……だ・か・ら、ここでは、戦わないわよ? “ねんりき”!」
キルリアが技名を言うのと同時に、私の体が動かなくなった。
そして、ふわり、と体が浮く感覚。ゆっくりと上がっていくかと思ったら、急上昇する。
うわっ……
『……ヤバイだろ、これ』
うん、言われなくても……ヤバイのはわかります。
いつもなら、キャイキャイとはしゃぐところだけれど、今回は展開が違う。なにせ、敵によってこと状況を作られているのだ。
ふっ、と支えがなくなった。
これが意味するのは………
「落ちるぅぅぅぅ!!! てか、またか! この前も落ちましたけどぉぉぉ?!」
『お、おぉ………ヤバイぞ』
いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!



~あとがき~
うーん……急展開過ぎた?
なにがともあれ、敵さん、二人の登場です。

イブ、落下中です。
今回のは死んじゃうような高さです♪
この前のも、危ないですが、ピカがいましたのでね。なんか、手を使ったのでしょう。わからないけど。
ま、フォースいるし……ね?
フォース「……………」
イブ「……………」
あり、どうしました?
フォース、イブ「そういう問題じゃねぇぇ!!」
ごめんなさいぃぃぃ!!!

次回、敵さんとバトッていただきます。
多分。あてにならないけど。

ではでは!