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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第13話

~前回までのあらすじ~
早く終わらせてよー……君たち。
ライ「……………………くぅ…」
なっ…!? 寝るな! 起きろ!
ノア「いいから、あらすじ話なさいよ」
だって、ライが寝てるんだもん。
ノアとレアに任せるよ。
ノア「んじゃあ……前回は、やっと現地についたわ♪」
レア「あとあと、イルちゃんに異常は見られませんでしたね」
雅「あらすじはこれで終わり……」
ショウ「では、始めていきますか! 作者さん、お願いします」
あ、はーい……
始めます!


コンコン、と扉を叩く音が部屋に響く。
その部屋の中にいるライは、気づくことなく、完全に眠っていた。
探検隊としての仕事を終え、帰ってきてすぐにこんなことになったために、寝不足の彼。元々、ライにとっては、寝不足なのは当たり前なのだが。
コンコン、とまた扉を叩く音。
しばらく沈黙が流れる。
そして、扉を思いっきり開ける音が大きく響いた。流石のライもこれで起きたのだが、驚いて、椅子から落ちる。
「!………………いったぁぁ?!」
「ライ、寝てましたね」
「ショウ……? あー……寝てた。なんかもう……寝てた」
「バカ……ライのバーカ」
ショウの後ろからひょっこりと顔を覗かせたのは、雅だ。
「仕事中……寝るなんて……ライ…」
「すいません、殺さないで……つか、雅とショウ、なにしにきたんだ?」
「え、ご飯なんで……呼びにきたんす。ライ、もう夜なんすけど……?」
ライはとりあえず、立ち上がる。そして、無言で倒れた椅子を直し、ショウたちに向き合った。
「…………………マジで?」
「マジだよ……? ライ、お昼になってもこないから……集中してるのかな……って」
「だから、昼はこなかったんですが、夜も呼んでもこないから……流石に様子を見にきたんすけど……寝てたとは…」
「………昼は………起きてたな。でも、多分……あれこれ考えてたときだわ……結果出て、そっから……ごちゃごちゃと…」
クスッ、とショウが笑う。雅は、呆れ顔だ。
「ライらしいです。ほら、夕食なんで、いきましょう?」
「おう……なんか、ごめんなさい…」
「いえいえ。大丈夫です」
「…………ノアとレア、もっと詳しく調べるって……言ってた」
「え、あいつらって、そんなに熱心だっけか? いや、いいんだけど……珍しいな」
「多分、イルちゃんのためかと。あと、ライのため」
俺の?と、呟きながら、と首をかしげた。
いつもなら、調査に二人で行動なんて、させないライだが、今回は人手が足りない、という理由で二人を調査に出した。もちろん、始末書覚悟で。最悪、やり直し覚悟でもあったのだ。
それでも、ノアとレアを外に出したのは、少しでも情報が得られるならば、と考えての行動だ。
まあ、イルのため、というのはまだわかる。が、ライのため、となれば話は別だ。なんせ、ノアとレアなのだ。問題児なのだ。あの二人は。さらに……
と、考えたところでやめる。最後まで考えなくとも答えは見えている。
「……………いやいやいや。冗談だろ? あいつらは、俺を困らせること第一に考えるアホどもだぞ?」
「いえ、それは言い過ぎかと」
「んなことねぇよ? 俺が今まで何枚の始末書書いたと思ってんの」
ライがうつむきながらぼそり、と呟く。雅は、狙ったように話し出した。
「大体、一年間で……さんじゅ…」
「雅ちゃん! いえ、雅お姉さま! 言わなくて大丈夫だよ!? 悲しくなるから! 俺が! つか、数えてんの?」
「それも…仕事の内だからね。基本的に、仕事から帰ったら書いているから……枚数は…」
「ごめんなさい!! 数えないで! 俺のせいです! 謝るんで、いじめないで?!」
流石のショウも慌ててライと雅の間に入る。ここで入っておかないと、雅が止まらなくなる、と思ったからだ。
「雅もやめるっす。ライ、頑張ってますよ」
「だって、寝てたから……だから…お仕置き……?」
「どんなお仕置きだよ! 精神的にくるぞ、これ! 罪悪感半端ないもん!」
「ライが悪い…」
「なんだよ! 土下座しろってか! してやろうか?!」
「ライ! 主旨変わってます! 別に土下座催促されてません。話もなんか変わってますし……ライのこと、誰も責めてませんよ」
「あー……そうだった……で、なんで俺のためなわけ」
「えっと、言ってたんで」
言ってた?とまた首をかしげた。
「ライのことだから、やり直し食らわせるし、頑張ってるから、真面目にやる、と」
「それ……俺のためじゃないぞ」
「………ライには…わからないね……照れ隠ししてるよ?」
「あはは~……冗談よせ」
「冗談じゃない……まあ、ライだからいいや」
「俺、この人にバカにされている気がする」
ライの呟きに雅はふふ、と不敵に笑うと食堂へと入っていった。
「お兄ちゃーん……僕、お姉ちゃんにいじめられてるよ。お姉ちゃんの不適な笑みが怖いよ」
「あはは……いつものことっす。気にしたら負けですよ、ライ」
「…………だよな」

食堂に入ると雅しかいなかった。ライは少しだけ首をかしげる。
「………あり?」
「ライで最後っす」
「ほんと、すいません……」
「………早く食べてくれればいい…」
雅は、奥に消えた。ライはすとん、と椅子に座ると、その隣にショウも座った。
「にしても、ライにしては手こずってますね?」
「そーかー? 俺にしては頑張ってる方だよ。まあ、手こずってるな」
「俺、難しいことはわからないけど、ライならなんとかしてくれるって、思ってます」
「………………?」
「だから、あんまり無理しないでくださいね? ライが倒れたら意味ないですから」
「おう。気を付ける」
「…………とかいって、気を付けないんですよね、ライ」
「………ごめんなさい」
「……ショウ、ライに言っても無駄」
「無駄ってなんだよ。無駄って」
料理を運んできた雅は、それをライの前に並べると、そのまま出ていった。
それを見届けたライとショウは、互いの顔を見合わせる。
「あいつはなんなんだ! 優しいの?! 意地悪なの?!」
「片付けは自分でやれ、ということかと」
「それなら口で言ってほしいな……雅」
「雅にそれは無理な話ですね」
「あぁー……そうか…」
と呟くと夕食を食べ始めた。
しばらくショウと話ながら食べ進め、食べ終わると、片付け始めた。



~あとがき~
きちんとやると、時間がかかるな。
とりあえず、まだまだ続く!

次回も引き続き、調査です!
なにか進展があればいいと思っている。

ライ「雅って、なんなんだろう」
ショウ「俺の姉みたいな感じっすかね」
ライ「いや、そういうことじゃなくて……あの性格はどうしたよ」
ショウ「もとからですけど」
ライ「だよねー……もとからか」
雅「ライのバカ」
ライ「えっ」
ショウ「雅……そんなこと言っちゃダメっす」
雅「……………」
ライ「……俺、雅のことよくわかんねぇよ」
雅「わかってもらわなくていい……」
ショウ「雅、素直じゃない」
雅「……そんなこと…」
ライ「………照れてる?」
雅「………………」
ライ「あう……ごめんなさい。にらまないで」

ではでは!