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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 7ー1

はじまりのソラ ポケダン 過去編

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしているため、原作のイメージを崩す可能性大です。苦手な方はブラウザバックしてくださいね!
ピカ「酷い目に遭った」
ポチャ「お腹空いた」
やっとここまできた……前回が長すぎたね。
やっと、遠征の話だよ!!


~7‐1 ギルド遠征、重なる謎~


セカイイチを持って帰ってこれなくて、とりあえずで夕飯抜きにされました。そして、色々あった夜を終え、朝。いつも通りに目が覚めてしまうところ、生活リズムが正しく動いているのだと実感出来る。それでも、お腹は空いたな、と思ってしまうわけで。夕飯時は気分悪かったけれど、治ってしまえばなんてことはない。お腹空いたなぁ……と呑気に考える。
「おはよぅ……」
「!? ポチャが起きた!! どうしたの? 飴? あ、雪?? 降るの?」
「そうじゃなくて……お腹、空いて寝てらんない」
あ、なるほど。朝が弱いポチャも空腹には勝てなかったか。そして、この話をしてもどうにもならない。……さっさと朝会へと赴くことにしよう。

全員が集まり、ギルドの掟を復唱。そして最後に鳥が話し始めた。
「えー……最後に。近々、遠征メンバーの発表を行う。皆、これが最後のアピールになる。選ばれるよう、しっかり仕事に励んでくれ♪」
その言葉で弟子達が嬉しそうにしているのが分かる。そりゃずっと楽しみしていて、メンバー入りをしてやると意気込んでいたのだ。発表が待ち遠しいのだろう。
「それでは皆♪ 仕事にかかるよ!」
「おー!」
ぞろぞろっと皆が動く。いつもの光景だけれど、なんだか気合いが入っているように見える。気のせいかもしれないんだけれど。
「お前達。今日は依頼の仕事をしてくれ。……あと、それから」
少しだけ言いにくそうに困った顔を見せた。嫌な予感しかしないな。
「遠征メンバーの話だが、お前達が選ばれるのは諦めた方がいいぞ」
そうら、きた。
「えっ!? 諦めろって……」
「やはり、昨日の失敗が大きいのだ。親方様は一見、何を考えているのか分からないが、内心、腸が煮え繰り返っているに違いない」
そんな腹黒そうには見えないが、まあ、分からんでもない。何も言わないけれど、言わないだけと言うことはよくあることだろう。
「恐らくだが、お前達を遠征メンバーに選ぶことはないだろうな。だから、発表時はあまり期待しないでくれ。……じゃあな」
ペラップはそのまま用事があるのか、この場からいなくなってしまった。何もこんなときに言わなくてもいいものを。
案の定、ポチャがしょんぼりしていて、まだ朝だというのに疲れきったような顔をしていた。相当ショックなんだろう。
「……ただでさえ、お腹が空いているのに。もう仕事をやる元気なくなったよ」
あら、珍しい。私がこうなることはあれど、ポチャがそんなことを言うなんて。なかなか、あのペラップの言い方はキツかったか。
ポチャはその場に座ってしまい、本当にやる気なくしたのだとうかがえた。私もポチャと同じようにしてもいいのだが、こんなところで駄々をこねても仕方がない。それに、そんなところを鳥に見られたらたまったもんじゃない。
「ねえ……ちょっと」
幻聴かな~……誰かさんが呼ぶ声がする。
「こっちでゲスよ~」
……この口癖。ビッパ
座っているポチャの頭を叩き、声のする方を見ると、ビッパキマワリ、チリーンの三人がこちらを離れたところから見ていた。呼んでいるのはこの三人で間違いなさそうだが、何の用だろう?
「ちょっとこっちに来るでゲス」
そう言いながらキマワリ、チリーンは弟子部屋の方へと行ってしまった。二人についていけばいいのだろうか。やっと立ち上がったポチャと二人でキマワリ達の後を追いかける。その後ろにビッパがついてきていた。
一番奥の部屋、つまり、私達の部屋まで来ると出口を塞ぐようにビッパが立つ。そして、安堵したかのように息を吐いた。
「ふぅ……グレックル以外、誰も見ていないでゲスね……」
揃いも揃って一体、何なのだろう。
「はい。どうぞ♪」
そう言ってキマワリが私達の前に出してきたのは、一つのリンゴだ。……どういうことだ。
「お腹、空いてますでしょ?」
「昨日の夕飯、皆で少しずつ残しておいたでゲス。ピカはあの場にいなかったけど、ちゃんと残したでゲスよ♪」
お預けだった私達……いや、私は部屋で寝ていたから、ポチャを見て、残しておいてくれたのか。
「ほらほら、早く食べて~♪」
キマワリが言い終わるのと同時にリンゴにかぶりついた。……のは、ポチャだけで、私はぽかーんとして、三人を見回していた。
「どうして……?」
「あっしがもし、ピカ達の立場なら耐えられないでゲスよ。だから、少しでも助けたかったんでゲス」
「ビックリしたんですよ♪ ご飯大好きビッパがあなた達のためにご飯を取っておこうとするなんて」
「それを見て、皆、少しずつ残していたんですよ」
……全く、親方も弟子もお人好ししかいないのか、ここのギルド。揃いも揃って……だから、ドクローズにも目をつけられるんだよ。
「ぷはぁ♪ 生き返った~!」
食べ終わったらしい、ポチャが満面の笑みを浮かべていた。私はじっともらったリンゴを見て、ぼそっと呟く。
「……ありがと」
「うふふ。いいんですのよ~♪」
食べ終わり、一息ついたポチャは先程までの話を聞いていたらしく、改めて三人にお礼を言っていた。
「困ったときはお互い様ですもの」
「皆で頑張って、遠征メンバーに選ばれるゲスよ」
「あ、でも、遠征についてはペラップが……」
諦めた方がいいと言われたことをポチャは三人に話す。三人も夕飯をお預けにされるような失敗をしたのだろうと察しはついているだろう。不安そうな表情を浮かべるポチャを元気付けるためか、ビッパが優しい笑顔を浮かべていた。
「そんなのまだ、分からないでゲス!」
「そうですわ! まだメンバーは決まっていませんもの♪」
「あ、ありがとう……! でも、遠征メンバーは誰になるか分からないでしょ? ここにいる皆が行けるわけじゃないのに……それでもいいの?」
ポチャの問いにキマワリはゆっくりと首を振った。
「よくないですわ。誰かが選ばれれば誰かは落ちる……それは仕方がないことですわ」
「でも、そのときはそのとき! そうなったら、選ばれた方を応援すればいいんです!」
選ばれたい気持ちは皆同じだ。探検隊を……探検家を志してここにいるのだから。そして、成功した仲間を笑顔で見送ることも、ギルドにいる以上、必要なことなのかもしれない。
「皆、ピカやポチャと一緒に遠征に行きたいんでゲス。だから、諦めるなんてもったいないでゲスよ」
「そっか。……うん、そうだよね!」
ビッパの言葉でやる気を取り戻したらしい。とんだお騒がせなやつだ。ま、私もきっと人のこと言えないけれど。
「ぼくら、遠征メンバー目指して頑張るよ! まだ時間はあるもんね!」
「そうですよ。元気出していきましょうっ!」
「それに、チャンスはありますもの。皆で行けるように頑張りましょ♪」
三人の先輩達に背中を押してもらって、ここで諦めるなんて出来るわけがない。それに、ドクローズの三人にもまだやられっぱなしだ。こんなところで躓いてなんかいられない。遠征に行って、謎を解いて宝を見つけ出すのは私達だ。
私もリンゴを食べ終わり、ぺろり、と唇を舐める。そしてその場に立ち上がりポチャの方を見ると、こくっと互いにうなずき合う。
「ピカ、あと少ししかないけど、もっともーっと! 頑張ろうね!」
「当たり前でしょ! 負けられないもんね!」
改めてこんなことを言うのも遅すぎるかもしれないけれど、諦めるのには早すぎるよね。
まだ、可能性はゼロではないんだから!



~あとがき~
リンゴ一つでお腹一杯になるポケモンが羨ましい。というか、なってないのかな。どうなんだろ?
そういえば、世間ではバレンタインだというのに、こやつらはリンゴしか食べてませんね。いやまあ、ポチャはこれでいいのか……

次回、ついに遠征メンバー発表か!?

ついにポチャが早起きしました。が、まあ、可哀想な理由なんですけどね。お腹空いたから起きるって……ありますよね? 私はあんまりないです((

遠征、頑張って書きたいです~♪
バトルとかあるしね。頑張るよ……!

ではでは!