satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ピカ(ラル)の裏話 その3

前回までは!
ラル「一つ目に見つかったんだけど」
ジュプ「オレのいない間に何やってるんだ?」
ラル「私のせいじゃないもん!」
ジュプ「…………」
ラル「始めまーす♪」
ジュプ「ラル………お前……」
ラル「私のせいじゃない……よね?」
ジュプ「だと……思いたいがな」
ラル「あの……信じてよ?」

~~~

物語~善と悪~

ラルは直ぐ様逃げようときびすを返す。が、ポケモンと人間の運動能力を考えると分が悪かった。ヨノワールに攻撃されてしまい、逃げるのが難しくなる。

「………ぐっ」
「逃げられると思うなよ……貴様といえど、ジュプトルがいなければ逃げれまい。……更に手負いとなれば……な」
「なんでこんことするかねぇ……」
「貴様どもが歴史を変えようとするからだろう?」
「まあ……世界を変えようとしてるからね。歴史も変わるわな」
「なぜ、そんなことをするのだ。正しいと思ってやってるとでも?」
「私的には、正しいと思っているわ。けれど、それが本当に正しいかは……わからない」

ノワールと話しつつも逃げる機会を窺う。
そして今まで思っていたことをそのまま相手に言ってみる。これで隙ができれば……と考えての行動だ。

「つまり、よ?……誰も……誰一人として…」
「…………?」
「何が正しくて何が正しくないなんてわからないものだから」
「…………なんだと?」
「私たちにとって正しくて、ヨノワールたちにとって正しくない、でしょう? また逆もしかり。だから、正解なんてどこにも存在しない……その行動が正しいと思えば、それが正解なのだから。……だから私は、自分の信じた道を行く」
「ふん……それは私のしていることも正しいと言っているようなものだな」
「そうね。自分でそう思うなら、そうなんじゃないの?……私は否定するけどな」
「私もお前の行動を否定しよう。我々は身を守るのだからな」
「あっそう? まあ、とりあえず……おやすみなさい、ヨノワールさん♪」
「!?……………これは…」
「私の武器だよ? あ、返してよっと……」
「短剣……だと…?」

ノワールとは、かなり近づいて話していたため、ラルの持つ短剣がヨノワールに刺さったのだ。もちろん、すでに回収済みだが。

「これで死ぬとは思ってないわ。大体、これに殺傷能力は求めてないから。……これはただ逃げるための手段だからね」
「……………くっ」
「でもでも、刀身に毒なんか塗っちゃってるけどな♪ ま、そこまで致死量ないからさ、安心してね?」
「まっ…おまえ…」
「んー? あ、怪我のことならご心配なく。これ、血糊なんでっ♪ これも逃げるための手段。それではいい夢を~」

そうしてヨノワールから逃げ、家路につくのだった。

帰ってきたラルを見て、ジュプは「あの手か」と悟り、何も知らないセレはかなり慌てていた。半ば面倒な顔をしながら、セレとジュプに今まであったことを説明した。

「ちょっと……え、血糊!?」
「逃げるための手段としてね。あ、マトマの実だから。辛いよ? 舐める?」
「舐めないわよ」
「使ったのか……オレがついていないときに……ラルってやつは」
「私じゃないよ? あっちがつきまとうの」
ジュプトルさん、マトマの実のこと知っていたんですか?」
「あぁ……かなり幼稚な手だかな。目眩ましにはなるかと……というか、本来なら投げるはずだったのだが」
「攻撃してきたの見て、血に見せられるかなぁ……と。でも、痛かったけどね」
「そりゃそうだな……まあ、無事でなにより」
「うん」

そんなこともありながらも、ラルとジュプは過去の世界へと行く日になる。最後の確認として、ラルは目の前の二人のポケモンに聞く。

「これでこの世界は変わる。けれどそれは私たちの最期、ということになるけど。二言はない?」
「ない。ここまでやってきたのだ。やってやろう」
「失敗しないでよ、ラル♪」
「え、私だけ……? えっと、努力するよ……ジュプ」
「なんだ、ラル?」
「お互い、何があってもやり遂げよう。離ればなれになるかもしれない。どちらかが捕まるかもしれない……それでもやり遂げよう」
「もちろんだ。何があってもやり遂げてみせる」

二人は硬い決意と共に、 ときのかいろうへと飛び込んだ。

タイムスリップ中の事故により、ラルは記憶喪失となり更にピカチュウになってしまい、ジュプとも離ればなれになる。
が、なんとか再会し、二人はしっかりとやり遂げるのだがそれはまた別の話。


終わり!


セレ「出番ないんだけれど……?」
ジュプ「………………」
ラル「ふにゅ……まあ、仕方ないよ」
セレ「仕方ないよですまないよ!?」
ジュプ「セレビィ
セレ「…は、はい……?」
ジュプ「気にすることはない。なぜなら一回も出ていないやつらもいるのだからな」
セレ「……………あ」
ラル「ヤミラミ軍団、ドンマイ☆」
ジュプ「ヨノワールは出たが、それも最後だけだ」
ラル「ですな」
ジュプ「だから、気にすることはない」
セレ「……………////」
ラル「さりげないフォローだね、ジュプ?」
ジュプ「そうか? 思ったことを言っているだけなのだが」
ラル「………だろうと思ったよ」
セレ「……………////」
ジュプ「?」
ラル「さてさて、しめますか。次回はピカとして出ると思うから」
ジュプ「ピカチュウとして……ってことか」
ラル「質問内容によっては私が出る。でもまあ……基本、ピカチュウじゃん?」
ジュプ「じゃあ、人間としてはここで終わりか」
ラル「…………そうね」
ジュプ「では、次回で」
ラル「ではっ♪」

次回、質問や感想やキャラトークですっ!
ではでは~(*´∀`)♪