satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第71話

~前回までのあらすじ~
とりあえず……一件落着しましたね。はい。
ピカさんも生きてたし……よかったよかった。
ポチャ「ピカが何も策もなしに突っ込むわけないもんな……何かしら考えていたと考える方が普通かな」
ピカ「………それ、褒めてるの? なんか遠回しに馬鹿にしてない?」
ポチャ「してないよ?」
ピカ「…………嘘」
ポチャ「そんなことないけど……」
ピカ「まあ、とりあえず……始めまーす」
なんとかこの章も終わりそうですな~♪
とか言って、まだまだ続くんだろうな……((遠い目
ではでは、始めますっ!


「………ピカ! おっそいっ!」
バンッと大きな音をたてて入ってきたのは、下にいたポチャだ。いくら待ってもピカが降りてこないため、呼びに来たのだろう。彼の中で彼女の心配というのは、頭にない。そんなことを考えたところで、意味がないことを知っているためである。
ピカは読んでいた本から顔を上げ、にこっと笑顔を向けた。
「お、ポチャ~♪ 生きてたか。よかったよかった」
「よくないよ! 終わったなら早くしようよ……ずっと下で待ってたのに、ピカ、来ないんだもん。って、何読んでるの?」
「なんだろ……よくあるドロドロの昼ドラのやつみたいな?」
「なんでそれをチョイスしたの? 大体、そこまで暇じゃないでしょ!」
ピカの持っていた本を取り上げ、本棚に戻した。そして、そのままピカのことを引っ張って部屋を出る。
「あぁ! まだ嫁姑問題が解決してないのにー!」
「終わったあとに言うのもあれだけれど、お願いだから、緊張感を持ってくれない!? 殺しあった後に本を読むとかあり得ないからね」
「大丈夫だよ。私があり得なくないって証明を…」
「そんなしょうもない証明なんていらないから。……早く報告しに行こう? 四天王さんたちが待ってるかも」
「それはまずいな。……あの人に会うのはしゃくだけど、シーさんが待ってるって考えよっ♪」
お気楽モードからなんとか切り替わったようで、ほっと息をついた。とはいえ、当の本人は小説の続きが気になるのか、ぶつぶつと呟いている。
「ピカ、その小説のことはとりあえず、忘れてくれない?」
「ふぁーい……」
気の抜けた返事を聞きながらピカと共に外に出た。そして、探検隊バッジの能力を使い、四天王たちが集まる場所へと移動した。

二人はじっと互いの顔を見合っていた。
そんな二人を交互に見て、首を傾げる。
「シア? カイ? いつまでにらめっこしてるの? ボクもまぜてよ♪」
「プリンは入らない方がややこしくならないから、少し黙ってよっか」
「だってエルフ~」
「二人はほっときなよ。ピカちゃん達来るんだから、待ってよ?」
「そだね~♪」
エルフと呼ばれたエルフーンは、プクリンの乱入を阻止し、内心ほっとしていた。こんな状況でプクリンが乱入などしたら、収集がつかなくなってしまう。それだけは、困る。
止められるのはピカくらいなものだが、そのピカもまだこの場には来ていない。よって、未然に防ぐ必要があるのだ。始まってからでは遅い。
シアと呼ばれたグレイシアは、目の前にいるライチュウにガン飛ばしている。飛ばされているライチュウのカイも負けじと睨み付けていた。
「早くピカちゃん、来ないかな……」
「もうそろそろじゃない? 大丈夫だよ♪」
「心配は然してしてないよ。……ピカちゃんとポチャくんだからね」
エルフとプクリンが話していると、扉を叩く音が聞こえた。それを合図にシアとカイも自分の席に座る。そして、扉が開かれ、外からピカとポチャが入ってきた。
「失礼します。探検隊スカイのリーダー、ピカです」
「同じく、探検隊スカイのポチャです」
「探検隊スカイ、ただいま任務を終え、到着いたしました。今回の報告をしても………って、報告をする前にちょっといいですか?」
「どうしたの? ピカ? あ、セカイイチ?」
「なんで殺しの仕事やったあとにセカイイチなんですか? 親方の頭はセカイイチしかないのか! そうじゃなくて、気持ち悪いんでお風呂行ってきてもいいですか? あと臭い。あと眠いんで、報告は明日でお願いします」
「いいんじゃない? いってらー」
「……いや、よくねぇだろ?」
「うっさいわね。カイは乙女心をわかってないの? ピカだって女の子なの。……ピカ、こいつのことはいいから、いってらっしゃい。あとポチャも」
「シーさん、ありがとうございます」
「……え、ぼくも?」
シアがひらひらと手を振り、ピカは軽く一礼して部屋を出ていった。ポチャもピカの後に続いて部屋を出る。
再び、四天王たちだけが部屋に残される結果となった。シアとカイのにらめっこが再開される。
「普通、報告が先じゃね?」
「だーかーらー……ピカも女の子だって言ってるでしょ? 血生臭い仕事の後よ? 考えなさいよ」
「カイの負けだね~♪ シアの勝ち」
プクリンがにこっと笑い、締めくくった。そして、カイの方を向く。
「それにこの部屋がちょっと臭くなるかもだしね♪ カイはそれに耐えられるのかな?」
「……………う」
プクリンのこの一言で収まったようだ。がたんと椅子から立ち上がると、ぐっと背伸びをする。
なにか思い付いたのか、シアがにやりと笑って見せる。
「………この際だから、浴場、覗いてこようかしら」
「どの際だよ……」
「ピカと色々話したいじゃない♪ それじゃあね」
それだけ言うと、部屋を出ていってしまった。シアの行動を止める者はおらず、シアを見送った。



~あとがき~
あ、四天王さんたちしかいない……だと?
まあ、これぞ、私の必殺技! 『予告を吹っ飛ばす』が出ちゃいましたね~((殴

次回こそ、補佐たちを出したい……かな。
あ、いつも通りのコメディー要素を入れていきたいと思ってます! はい!
例えば、ポチャがいじられるとか。なんかそういうのです。はい。

今回で言うこと……あ、殺しの手口か。
えっと、ピカの場合、これだ!……というのは、決めていません。色々試して、あーだこーだします。
多いのはそのまま斬って出血多量で終了。
たまに相手を麻痺させ、じわじわと殺すこともあります。これは雷姫さんの能力を使ってますね。
後者のは感電死……というか、心臓麻痺なのかな?
なんかそんなやり方です。
あと、少ないですが、銃で撃って終了ってのもありますが、銃系は基本、ポチャ任せですね。

ポチャはスイとセツの能力を使い、一気に殺すやり方です。二つの剣の説明をしないとあれなんですが、簡単に言うと、スイは水の剣。セツは雪の剣なのです。
で、スイをセツの能力で凍らせ、氷の剣を出現させる。そして、相手を貫く……みたいな。
他には銃を使うやり方もあるようですが、銃は相手を脅すことに使う方が多いみたいです。

ピカはともかく、ポチャはややこしいな。
まあ、本編にあんまり関わらないけどね!
ではでは!