satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

あけましておめでとうございます!

本当は一日に出したかったんですけどね……バイト行ってたらころっと頭から抜けてましたな。申し訳ねぇ……(´・ω・`)
今年も一年、よろしくお願いします!

年末年始、忙しくて正月イラスト描けてません! バイトが休みの日はもちろんあるんだけども、お参りとか買い物とか行ってたら、描く時間なんてなかったんや……申し訳ねぇっす(二回目)

まあ、単純に普段やってるアプリゲームのイベントに時間割いているだけなんだけどな((←

H/K

今年の目標は勉強とバイトの両立ですかね。あとは普段通り、小説の更新もぼちぼちやっていこうかと。
メインである、空と海は夏祭り編が終わるといいなという希望をもってやっていこうと思います。無理な気がしてきますが、頑張る……!

そして! 毎年の如く、一ヶ月程お休みします。理由はわかりますね。はい。期末試験の時期ですね! いつものことですね。頑張ります。

ではでは!

2017年の振り返り&反省

毎年恒例ですね。まあ、大晦日に書いてるんですけどね! 時間なくて書く暇なかったんや……

H/K

今まで毎月毎に振り返ってましたが、まあ話題もないので覚えている大きなイベントだけ振り返ろうかと。
ピカ「まあ、大したことないもんね」
ライ「それでも、俺達はここにいるんだ……」
これはもう外せないかなって……
ライ「そ、そうか……?」

まず一つは祖母の家に行ったことですかね。姉弟だけで行ったのは初めてでした。色々、弟がやってくれて、親のいないときはなかなか頼りになるんだなって思いましたね……
ピカ「お姉さんの作者さんは何をしたのかな?」
え、うん……連絡係??
ピカ「うわぁ……」
私がやろうと思っても、やるからいいって言うんだもん!! やることなくなったわ!!!
ライ「弟さん、優等生なんだっけ」
そう。私より頭いいです。努力家なのです。
でも、私から言わせると猫被りなだけだと思う。外面はいいんだ。けどまあ、家のやつを見てるからプラマイ0かなって。
ピカ「褒めてんのかけなしているのか」
ライ「両方なのでは?」

次はな~……無事進級したことですかね? あと機種変更しました。
ピカ「進級はしなきゃダメだよ、作者の場合!」
せやな……
ライ「機種変とかもどうでもいい……」
うぅー(´・ω・`)
でも、新しいのに変えたくなってきた。あと一年は使わなきゃなんだけど、不具合がねぇ……うざったくてねぇ……前のは全然だったのにねぇ……
ピカ「それはお父様にご相談ください」
いや、いい。使えないほど不具合あるわけではないから。再来年の春まで我慢するわ!

次ってか、これが一番の大きな出来事かな?
アルバイト始めました……(  ̄- ̄)
自分の学費を稼ぐためと、単純に働くってことを勉強するためですね。後々、就活していくなかで、何も経験していないのはよくないと思って……
ピカ「目が死んでるんですが」
ライ「仕事出来なさすぎて、心がしんどいんじゃないんですか?」
出来ない私が悪いので、いいんですけどね。あと、入って二ヶ月なので、まだ許される範囲かと……こういうのを甘えって言うんだよね! 知ってる!!
ピカ「いいじゃん。周り、いい人ばかりでしょ」
うん……だからこそ、私の仕事が遅いせいで帰りも遅くなるのが申し訳ないのです……
ライ「それは作者だけのせいではないのでは」
もう少し、仕事できるようになりたいよね! それが目標かな!!

ブログとしては、空と海をガンガン進めてた気がします。とはいえ、去年から? やってる、夏祭り編は今年も終わりませんでした。来年もやっている気がします。空と海が終わるにはあと五年くらい必要な気がしますね。
ピカ「五年って」
ライ「つまり、俺達の方が終わるにはもっとかかるってことか」
はい。頑張ります……


さてさて、ざっくらばんに振り返りましたが、今年の出来事はこんな感じでしたね!
そして、今からというか、今日ですね。ライブの上映会に行ってきます……年越しは家ではなく、外になりそうです……めっちゃ楽しんできます……!
ピカ「唐突に作者の趣味が……」
某アイドルゲームのライブなの! アプリなんだけどね!! 行ってきます!!
ライ「行ってこい行ってこい」
あと、もしかしたらなんですが、二月辺りでまた里帰りする可能性が出てきました。決まり次第、またお知らせしますけどね!

ではでは、今年もあと僅かですが!
ピカ「来年もよろしくお願いしまーす!」
ライ「皆さん、よいお年を」
よいお年を!!

空と海 第157話

~前回までのあらすじ~
なーさん乱入……いや、乱入ってのは語弊があるね。参戦、か?
ホノオ「見切り発車みたいだね」
何を言うか、ホノオさん。私はいつでも無計画で走る暴走車だぜ☆
ホノオ「おぉ~♪ すっごい降りたいなぁ」
あはは~♪ ほめてもなにも出ませんよ~♪
レン「はっきり拒絶されてるのにポジティブだな」
ナエ「ぬー」
レン「あっ……うん。そーねー……」
んじゃ、始めますね!


がらりと雰囲気が変わったフィールドを笑いながら眺めていた。そこにナエと交代したもえぎが不思議そうに見つめている。
「…………」
「お疲れ様、もえ~」
「あ、はい……あの、そんなに楽しいですか。今の状況……」
「ん? そやね。楽しいよ。うちからしたら、これは他人事やけんね」
まろの返答に特に続けることはなく、すとんと端の席に座る。ここから見る景色はフィールドに出ていたときのものとは全く違う。ここからでは死角も多く、全体を把握することは容易ではない。そんな状況で、フォースやホノオに指示を出しているらしいピカが少しだけ恐ろしく思えた。存在そのものに恐怖したというよりは、ピカの力量が見えてこないことが怖いのだろう。それと同時に尊敬もした。
「すごいひと、ばっかり……だな」
「そら、そぅやろなぁ~♪ ナエと同等の力を持った人ばっかりやもん。そんなところに出とるんよ、うちら」
「聞いてたんですか」
「あはっ♪ 地獄耳やけんね」
「そう、ですか……?」
他愛ない話をしていたが、まろは笑みは消さないまま声だけ真剣になる。
「んふふ。……でも、ちょーっと、ナエは暴走してる気がするんよ」
「ぼうそう」
「そ。理性が飛ぶとかそういうことではないけど。……ま、真面目な人やから仕方なかよ」
そういうと、ぱちんと手を鳴らした。気持ちでも切り替えるかのように、空気を切るように、突然に。
「それがうちらのリーダー。ちゃあんと見とき、もえ」
「……はい」

同僚が観察していることを知ってか知らずか、ナエとホノオのやり合いはどんどん熱を増していた。ホノオの体が大きい分、何をしているのか目で追えないなんてことにはなっていない。なってはいないが、観客達は理解が出来ず、ただただ呆然と眺めるしかないだろう。
しかし、戦っている当事者達はそうも言ってられない。場の空気と自身の勘……使えるものはを使っていく必要がある。
「“かえんほうしゃ”」
ごうっと灼熱の炎を吐き出し、ナエの姿を狙う。しかし、当たるなんて思ってはいない。あくまで、陽動である。ホノオ自身、どう技を使えば相手を動かせるのか、どのようなことをすれば思い通りになるのか知っている。それを直感的に判断をしていく。直感だから、何を基準に選ぶのか聞かれても適当だよ、としか答えられないのだが。
ホノオの予想通りの軌道にナエが動く。炎を避けるために限られた道へと誘われる。それは、恐らくナエも知っていて、そうせざるを得ないが故に、動いているのだ。
「ありがと。そう動くと信じてたよ」
「……ぬぅ」
「“れんごく”」
ナエが逃げてきた場所に火柱が上がる。地獄の門でも開くのではないかと思わせるように高々と立ち上った。逃げられてなければ、ナエはこの中である。効果は抜群で、普通なら耐えられるはずはないがあくまで、普通ならである。
「……ま、この程度でやられるわけないもんねぇ」
“れんごく”に囚われている間にホノオは適切な距離を取り、じっと火柱が落ち着くのを待つ。そんなホノオの側にレンが降り立った。
「やるねぇ」
「えへ。傍観者面のレンに言われても嬉しくない」
「んだよ、可愛くねぇな~? これからどーすんの? このまま追い込むのか」
「出来ることならね。でもなぁ……そう簡単に終わるなら補佐なんてやってないよなって。一筋縄じゃいかないのが君達だろう?」
「ん~……そう評価してくれるのはありがたいけど。お前も大概だよ」
「……? そうかな」
「そうだよ……っ!?」
気づかぬうちに種を植え付けられ、その種から生えてきた芽がレンの体にまとわりつく。
「“やどりぎのタネ”……いつやられた」
「今、じゃない?」
すっとホノオが指差す方を見ると、火柱に囚われていたはずのナエが火柱の前に立っていた。所々火傷の痕があるが彼にとって些細なことだったようだ。
「くっそ……じわじわくるやつじゃん。嫌らしい」
放っておけば、レンの体力はナエに吸いとられていく。つまり、ホノオだけを相手にしているわけではなく、レンも攻撃対象であるという意思表明のように思えた。レンの状態を観察しているとふと、レンが連れ出したトパーズの姿がないことに気がついた。ホノオは辺りを見回すが、姿はない。
「トパーズくんは?」
「あぁ? あら、いつの間に……?」
どうにか芽を取り除けないかと奮闘していたレンから間抜けな声が発せられた。奮闘したところで取り除くことは不可能に近いのだが、それはレン自身も分かっているのだろう。
「ぬぬぬ」
助走のモーションもなく、ナエはその場から消えたように攻撃体制になる。誰に向かってくるかなんて、分かりきってきた。そしてその軌道も予測出来ている。ホノオは後ろに飛び、背後に向かって何かを受け止めるように腕を突き出す。
「大丈夫大丈夫。忘れてなんかないよ」
「ぬぅ……」
がっしりとホノオに掴まれ、ナエは少しだけ呻く。しかし、これでは終わらなかった。ナエの周りに無数の木の葉が舞い、次第に竜巻のように巨大になっていく。ここでホノオはパッと手を離し、距離を取る。
「“リーフストーム”……物理攻撃ばっかりしてくると思ってたっ!」
「……ぬんっ!」
ナエの掛け声と共に“リーフストーム”はホノオ目掛けて飛んでくる。草タイプの技とはいえ、強力な技だ。まともに食らってしまえば、今後の戦いに支障が出かねない。そう思って距離を取り、炎技で対抗しようと正面を向いた。
「ぬー」
少しだけ、嬉しそうに笑う。意味が分からず、ホノオは困惑した。なぜ笑っているのか、理由を考える。まだ策があるからなのか、それとも別の考えがあってこそなのか。あるいは、自分の思い通りに事が進むからなのか。ここから離れるべきか、突っ込んでナエが繰り出す何かを未然に防ぐか。ホノオはここまで考えて、ぐらりと地面が揺らぐのを感じた。
「っ!? これは……!」
ナエトルが使える、地面タイプの技。“だいちのちから”であった。地面がホノオに向かって地面が岩となり、牙となる。回避行動に移る前にまともに食らってしまい、視界が揺れる。そんな状態で回避出来るはずもなく、今度は目の前に迫る“リーフストーム”を受けるしかなくなった。ホノオはナエの思惑通りに動いてしまったことに、全て受けたあとに悟った。
「げほ、げほっ……いっつ」
「ぬ~」
「あーすっごい嬉しそう。……んー……思考が追い付かなくなってきたな」
ナイトとのやり合いは、お互いのことを完全に熟知した状態で挑み、考える必要はあまりなかった。ホノオは元々そんなタイプではあったが、思考していないわけではない。ただ、体が勝手に動くだけである。しかし、ここに来てナエの登場で反射神経だけでは勝てないことに気づいていた。それほどナエの強さが身に染みたし、レンの反応を見ていても察することが出来ていた。どのような手がいいのか考えて、ずっと動いてきた。そんな戦い方を今までしたことがないホノオは、慣れないことをして、思った以上に消耗しているのだ。判断力が落ちてきている。
「俺は、ピカちゃんやブイじゃないもんな……考えるのがウザったくなってくる」
ここからは直感で、いつも通りに動くしかない。その方がまだ勝機はありそうである。そう切り替えた途端、頭がすっきりしてきた。
「んっ……はぁー……さて。抜け駆け禁止、だよ? トパーズくん!」
「うわっ!?」
だからこそ、ずっと気配を殺し機会をうかがっていたトパーズの奇襲にも気づけたのだろう。トパーズが突っ込んできたところにタイミングよくパンチを繰り出していた。もろに受けてしまったトパーズは簡単に吹き飛んだ。
「……ぬん」
「あはっ。色々考えるのやめるね? だって、そんなの俺じゃないもん。俺の戦い方じゃない。複雑な思考回路はいらないんだ。俺の役目じゃないから」



~あとがき~
長くなってしもうた。ごめんなさいね!
なんだか、ホノオとナエメインですね。トパーズとレンの影の薄さヤバし。

次回、まだまだ続くぜ! ホノオVSナエ!

なんか、あれですね。レン、何してんのって感じですね。あいつは何しきたんや……? フォースにやられ、復活したと思ったら、もえぎに手足縛られ、ナエに“やどりぎのタネ”植えられ……いいところないですね。多分、これからもないですね(笑)
本人、やる気ないんで適当なところで帰りたいんだと思います。抵抗も必要最低限しかしてませんし。いや、頑張れよって感じですけどね!

ではでは!

ウルトラサンと近況報告

わーい! ポケモンするぞー!

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↑見ての通りだよ! ウルトラサンだよ!

ちょこちょこ情報は出てたので、楽しみにしてました。どうなるんだろう。ドキドキです(^o^)
パートナーどうしようかな……と延々と考えた末に、前回同様、アシマリでいくことにしました! なんか、ハウくんにはニャビー持っててほしかったんや(笑)
NNはシフォン。シンフォニーから取りました。これから楽しむぜ~♪

今回で3DSラストって言われてるみたいなので、あれだよね。switch買わなきゃなのかな。……ポケモン本編がswitchで出るなら買いますよ……いつまでも追いかける自信はあります←

とりあえず、ウルトラサンをのんびり楽しもうと思います!

H/K

ポケモン買ったついでに報告しようと思います。
実はですね。やっといいところ見つけたんで、ちまちまバイト始めました~! ついに駄目人間が社会に一歩踏み出したぜ……
ずっと探していたんですけど、いいところがなくってなぁ……って友人に相談したら、友人が行っているバイト先を紹介されまして。行けなくない距離だし、時間も行けそうだしってことで物は試しと面接受けたら受かりまして……とんとん拍子で決まってました。未だに信じてない(笑)

何が言いたいって、長期休みもバイト入れるつもりなので、私の長期休み恒例(?)週一更新が出来るか怪しいって話です。まだわかりませんが、最低でも月一で更新するので、のんびりお待ちくださいませ。申し訳ねぇ……(´・ω・`)
まあ、バイト始まったばっかなんでねぇ……頑張ります…

ではでは!

VC銀の話

小説、完全に詰まっているんじゃ……なーさんとホノオの扱いにくさよ……(´・ω・`)
もうちょい待っててね。つっても、来月はURSMの話をしてると思いますけど。

ってことで、今回はポケモンの話! VC金銀が配信しましたね! 私は銀をやっています。HGをやったことがあったので、金ではなく、銀をやろうと思ったのです。というか、家に銀あったんです。何でかは知らない。でも、私はクリアした記憶がないので、初見プレイしてます! HGとはまた違いますし、そもそも覚えてないって言うね!←
金銀はそこそこ難しいと言う話です。まあ、クルミちゃんのミルタンクが有名なのかな。……HGのとき、チコリータ選んでハヤトのジムで詰んだことを思い出しました。そんな感じで、御三家のうち、チコリータヒノアラシはちょっと難しいと言われてます。序盤詰みまくるからってのが理由ですかね。ハヤトしかり、ツクシしかり。まあ、ワニノコが楽なんですよね。

そして、今回私が選んだのは、ヒノアラシでした。HGはチコリータ選んだんですけど、親戚の子に欲しいと言われ、あげたんですわ。チコリータさん。で、結局、弟にオーダイル借りてクリアしたんですよね。なんて過去があったもんだから、選んだことがないヒノアラシでクリアしようかと。ということで、私のパートナーはヒノアラシくんです。可愛い。
今現在、バッジは六個。パーティーで一番レベルが高いのはヒノアラシ改め、マグマラシくんでLv.31です。パーティーは
マグマラシ(レッカ/♂)
デンリュウ(ひかり/♀)
ヌオー(うーたん/♀)
ヨルノゾク(ちょうろう/♂)
ゴローン(いっしん/♂)
イーブイ(ぶどう/♂)
……の六匹。こうして見ると、片仮名表記なのはマグマラシのレッカだけですね。レッカは烈火のことね。ぶどうは後々、ブラッキーに進化させる予定なので、ほぼ手持ちがジョウト組になる予定です! え、いっしん? いや、まあ……仕方ないね。他にいい子見つかれば入れ替わるかと。でも多分、入れ替わりはないですね……

まだまだ時間はかかりそうですが、のんびりプレイしていこうかなーって思います!
金銀はバッジ十六個集められるし……頑張るぜ!
来月はUSやってると思います。それまでに銀を終わらせなければ……!
ではでは!

お知らせ

この時期のお知らせはもう分かりますよね。

学校始まるので、月1更新に戻ります!

夏休みはそれなりにエンジョイしてました。楽しかったぜ、夏休み……!

とりあえず、今月は投稿はもうないと思います。なので、来月の投稿から月1ですね。夏休みだとやっぱ、別のことに意識が向くのであまり小説は進められませんでしたが、案外追い込まれていた方が書くかもしれませんね(笑)
空と海は書くのがつらくなってきたんで(バトルばかりで何してるのかわからなくなってきた)、別の話進めるかな。つっても、空と海なんですけど。お祭りの話が終わったら投稿予定の先の話を書きますわ……

ではでは!

空と海 第156話

~前回のあらすじ~
ホノオとナイトのバトルは終わりましたね。私の気力もなくなりました。
ピカ「イメージはあるけど、それを文章に出来る能力はなかったか」
そうなんですよね。でもまあ、二人のバトルの終わらせ方は大体あんな感じでしたよ。文章に難ありですけど。もっといい言い回しが思いつけば修正しときます!
では、始めまーす!


「ふぁ……ふあぁぁぁ…」
「嫌だぁ♪ ホノオさん、怖いわ~」
今までのバトルを見て、完全に怯えているもえぎに呑気に野次馬気分のレン。お互いにホノオに対する反応は正反対だった。
「あは~♪ レン、嘘ばっかぁ~」
「んなことないよ。ナイトをボッコボコしてやるーって野心ってぇの? そういうの見え見えだったぜ」
「……そうかな?」
「そうだよ」
ホノオとレンの間に冷たい時間が流れるが、それは長くは続かなかった。ナイトの次に出てきた相手が話しかけてきたからであった。
「えっと、よろしくお願いします」
ペコッと頭を下げて、緊張した面持ちのコリンクである。目の色が濃いオレンジ色をしている以外はどこにでもいるコリンクだ。
「俺はホノオだよ。よろしくねぇ~」
「もえぎ、です……」
「何これ。自己紹介の流れ? レンでーす」
自己紹介をしたホノオに続いて、もえぎとレンも名前を告げる。それを聞いたコリンクはまた頭を下げた。
「僕はトパーズって言います! こういうの、初めてなんですけど、頑張ります!」
今からバトルする相手にも律儀に挨拶を交わす。トパーズにとっては、状況はよくないと思われる。タイプ相性で勝るわけでも、力で押しきれるような相手でもないだろう。アクアのチームはもう手立てがないのかもしれない。程々に戦い、リタイアでもしようと思っている可能性すらある。確実に言えることは、一番追い込まれているのはアクアのチームであるということだ。
「んー……四人でどんぱちするの?」
「やですぅ~! 俺は空に逃げる」
そう言うと、いつの間にか手足を縛っていたつるから脱出していていたレンは、翼を大きく羽ばたかせ大空へと飛び立つ。捕まえられない距離ではないが深追いしても仕方がない。そんなことを思いつつ、ホノオは空を見上げていたがすっと下に戻した。
「じゃあ、仕方ない。三人でしよっか?」
「……えっと」
「とりあえず、バトルすればいいんですよね。力一杯、向かえば……」
「そだね~♪ 随分威勢がいいね」
戸惑うもえぎに対して、トパーズはやる気を感じられた。倒してやる等の野心が見えるわけではなく、純粋に経験するため、勉強のために頑張るといった具合である。
「俺は師範でもあるから、そういうの好きだよ。好きにおいで」
「は、はい!」
ホノオに走って突っ込んでいく。小柄な体型を生かして、素早く小回りを効かせながらちょこまかと周りを移動する。そんなトパーズをホノオはちらちらと目で追っていたが、なるほど、と呟いた後は追うことをやめた。
「お~……目が回りそう」
「“ボルトチェンジ”!」
ホノオの死角である背中に回り込むと、電気をまとって、体重をかけながら体当たりをした。技が当たった後は、技の効果を利用してホノオの側から離れる。そして、ホノオの様子を窺うが大して効いてなさそうなのは見てとれた。
「あはは。ビリビリする~」
「うむむ……平気そうな顔、ですね」
「まあ、ね。こんくらいでやられるならここにはいないってやつだよ」
「う~……ナイトさんのこと、ほぼ一方的に倒しちゃうくらいですもんね」
「そっかな? 別に対等な勝負じゃなかったし、俺が強いって基準にはならないんじゃない?」
先にフィールドに出ていて、もえぎとフォースを相手にしていたのだ。体力が有り余っているホノオとは状況が違う。コンディションが万全でなかった以上、比べられるのもおかしな話ではあった。しかし、仮にホノオにはナイトが万全であっても勝てる自信は大いにあったのだが。
「というか、あのギルドに新人さんがいるなんて知らなかったよ♪ アクアの相方なんだって?」
「はっ……はい!」
次々と攻撃を繰り出すトパーズをあしらいつつ、会話をしていく。新人とはいえ、ホノオに攻撃しつつも話が出来るくらいは体力に余裕があるようだ。
「あっくんには、色々お世話になってて……もちろん、リーダーさんにも、ギルドの皆さんにも」
「……なんだか、訳ありっぽいみたいだね? よかったら後で教えてね~♪ 一応、俺はナイトの相方だし、あのギルド出身だから。力になってあげる」
「あ、はい! ありがとうございますっ!」
現在進行形で敵対している相手にもお礼を述べるトパーズ。そんなトパーズをホノオは出来た子だな、なんて呑気に考えつつ適当に攻撃を流していく。
そんな二人の様子を少し離れたところから黙って見ていたもえぎだったが、いきなり自分の控え席の方へと走って行ってしまった。
「わわっ!? えと、もえぎさん……?」
「ついにあそこも交代か」
もえぎはまだ戦える状態であるから、交代するためにこの場を離れたのだろう。これで全チーム初期メンバーはいなくなったことになる。
「ふむ……トパーズくん」
「なんですか?」
「ごめんね。投げさせて~」
「えっ? あっ……えぇっ!?」
がしっとトパーズの首根っこを掴むと、ボールでも投げるように軽々と空へと投げてしまった。なぜ投げられたのかも全くわからず、トパーズは空中にいたレンと激突した。ちなみに、レンはレンでいきなり飛んできたトパーズをどうにもすることが出来ないで、顔面で受け止めていたのである。その結果、トパーズと共に地面に落下する羽目となった。
「ってぇ~……おい、ホノオ! 巻き込んでじゃないよ!?」
「え? 乱戦なんだし、別におかしいことじゃないけど? 文句を言われる筋合いはない」
「うぐ……」
ホノオの言うことは正論である。レンは特に反論もせずに、話を切り替えた。
「で? いきなりなんだよ」
「あはは。もえぎちゃんのところ、新しい子来るみたいだから、呼んであげたんだよ」
「投げるんじゃなくて、声を出せ! おい、大丈夫か?」
一緒に落ちてきたトパーズを揺すっていると、ホノオはくすくす笑い出した。
「敵の子心配してる~♪ やっさしいね」
「なんつーかさ……時々、残酷と言うか冷酷だよな、お前は」
「まあね」
「あぁ、否定しないのね……」
ホノオの性格にゾッとしつつも、納得している自分がいた。元からこういう奴だったのである。
「あっ……あー……」
「ん? うっわ。ここで来るか……」
ホノオが反応した方向に目を向けると、のそのそと向かってきたのは、リーダーであるナエだった。ナエを見たレンとホノオはどちらも同じ反応である。
「来ないと思ってたんだけど。何でや」
「あー……俺もそう思ってた。何か気に食わなかったかなぁ……? 勝ちにいくために来た訳じゃないもんね。きっと」
「んな無駄なことする人じゃないしな」
二人の考えとしては、ナエの性格を考慮すると形式上参加はしているが、バトルには出てこないのだろうというものだった。バトル自体、好きではないために指示は出しても自身が出るとは思っていなかった。が、その予想は間違いだったようだ。
「ぬーん」
心意を読み取るのも難しいなんとも言えない表情で一言呟いた。しかし、ホノオには何を言っているのかわからない。共に過ごした時間があまりないのが理由であった。その点、同じ補佐をしているレンならば、問題ないだろう。
「レン、通訳してよ」
「えぇ……? 必要あるかぁ?」
「ぬ」
「んんっ……それはだな、あれだよ? これは本気で戦う場じゃなくてだな……」
レンの返答から察するに、あまりにも低堕落な場を締めに来たのだろうか。レンが弁明するものの、納得はしていないようだった。
「ぬっ!」
「え、いや、違っ……!?」
話を聞いても無駄だと思ったのか、聞く必要がなくなったのかはわからないが、ナエは戦闘体勢に入った。それを見たレンは近くで気絶したままのトパーズを抱え、慌てて距離を取る。
「ん~……俺の予想と違ったか」
タイプ相性で勝ってはいるが、勝てると言い切ることが出来なかった。ナエの力量が全く見えてこないのだ。そのため少しだけ、緊張感を持って望む必要があると判断した。
お互いの目線が交わると、一瞬のうちに技と技がぶつかり合った。ナエが何を出したか確認する暇もなく、ホノオは火で焼き付くしたのだった。それが合図だったかのように場の空気が変わったのがハッキリと感じ取れた。場にいた四人はもちろん、見ている観客にも嫌というほどに伝わっていく。



~あとがき~
ちょっと長くなってしまいましたが、まあいつも通りです。範囲内範囲内。

次回、ナエが出てきたことで場はどう変わる……?
ここから一気に流れが加速すると思います。多分。

ナエこと、なーさんは「ぬ」しか喋りません。なんで「ぬ」なのかは、私的には語感がいいなって思っただけですね。彼的には……なんだろう。理由があるのかな。想像してみるのも面白いかもです。
関係ないけど、ホノオの性格がどんどん変わっている気がします。初期はあんなイメージではなかったんです。どうしてああなったんだろう。(困惑)

本編とは関係ないのですが、今日でポケダン(探検隊)が十周年だそうで。色々語ろうかと思ったんですけど、今まで何回か語ってるので、この場でおめでとう、とだけ。後日改めて何か出来ればいいなと思います。
空と海は探検隊がメインですからね。ピカ率いるスカイもイブとチコのオーシャンも。まあ、探検隊らしいことさせてないけどね!! させたいね!
いつか、させます。させる話はありますから!

ではでは!