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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

初めての人

「……目、開けていいよ」
う……うん……
すーくんに言われるまま開けてみると、一面のお花畑が目にはいった。
こんなの見たことない!……あれ?
「ここ、明るいね……さっきまでオレンジの色だったのに、青いよ?」
「ここはさっきの場所とは世界が違う……別次元……異空間」
??
「うーん……ま、違うところだよ。今はそれでいい」
ふへー……
「この鍵がなきゃ入れない……ほら」
あわわっ!
すーくんになげてわたされたカギを見てみるけれど、ふつうのカギだ。とくべつスゴい……とは感じないけれど。
「はい、すーくん」
「おう」
すーくんは受けとりながら、目をかくしていたリボンを外していた。
「すーくん、ここになにかあるの?」
そうわたしが聞くとすーくんは、少しだけ遠くの方に目をやる。答えはなにもなかった。
しばらくはすーくんのあとにつづいて歩いていたけれど、すーくんがピタリと立ち止まった。
「………すーくん?」
「ここさ……おれの……おれの大切な人がいるとこなんだよ」
すーくんの?
「そう」
………あ、あれ?
わたしたちの目の前におはかがあった。
………もういないってことかな。
「ま、昔の話だし……当たり前なんだけど……でも、一人で来る勇気はないし……というか、来てもいいのかすら怪しいし」

「ま、いいけどね。来たもんは仕方ねぇ」
………すーくん。
「ないてる?」
「泣いてねぇよ……別に……」
………でも。
「………泣いてない」
………うー………
「無視しろや……くそ」
だって、目にはいるもん。
どうしよう……すーくんを元気づけなくちゃ……そうだ!
「すーくん、あのね、あのね……すーくんはヒトリじゃないよ!」
「すぅ……?」
「わたしがいるもん! だからね……あのね……悲しくないよ。これから、がんばるから……だから、なかないで」
「泣いてねぇよ……でも……ありがとう」
すーくん。
「………さて、行こうか。来た意味はあったってことだな……すぅ、ありがとう」
うん! 元気でた?
「……出たよ。行こう」
はーい!
ふわりと風がふき、花びらがまう。
わたしたちはそのなかを二人で歩いていった。

「…………やあ、久しぶり」
「マスターさん、お久しぶりです。いつからいました?」
マスター、と呼ばれたビクティニは首をかしげた。
「さっき。だってフォースにバレるもん。ま、君はいいよね……」
今度はこちらが首をかしげた。
「フォース、いたんですか?」
「あ、うん。そうか……ごめん、鈴流ちゃん……君には見えないんだったね。俺がそうしたから」
うふふっ……と笑った鈴流。
「いいんですよ。マスターさんのせいじゃないですもん。そっか、フォース……ふふっ♪ 元気ですか?」
「まあね。一時期凄かったけど」
鈴流はその言葉を聞き、ふっと表情を暗くした。マスターは鈴流を見てしまった!……という顔をしたが、すでに遅い。
「私のせい……ですね。フォースには辛い思いさせちゃって」
「あぁぁ……その……ごめんね。ほんとは俺も会わせてやりたいけど……それは……出来ないからさ」
「ふえ……あ! いえ! 知ってますよ。崩れちゃいますもんね。大丈夫です! 私、待ってますから。フォースが気づいてくれること。きっと気づいてくれますもん♪ 私の大好きな人だから」
笑顔でそう言った鈴流。マスターは少し悲しそうな顔になるが、鈴流は気づかずに話す。
「でも、今はあのイーブイちゃんの傍にいるのかー……まだまだ先は長いなっ♪」
「……そっか。鈴流ちゃんは強いね」
「そうでもないですよ。フォースがいるから頑張れるんです」
「いいね、君たちは………じゃ、俺はもう行くね。バイバイ、鈴流ちゃん」
「あら、もう行くんですか?……またお話しましょうね♪」
バイバイ、と無邪気に手を振る鈴流。
「………もう二度と会えないんだよな。フォースと鈴流は……もう……俺にはこれが精一杯なんだ」
マスターは鈴流に聞こえないようにそう呟いた。鈴流は案の定聞いておらず笑顔のままだった。
マスターがいなくなり、鈴流だけになった花畑で静かに呟く。
イーブイちゃん、フォースのことよろしくね」

なにか声が聞こえた気がした。その声はとても優しく、キレイな声。
「……………? すーくん、なんか聞こえた?」
「あ? いや、なにも……なんだよ、幻聴か」
なに、それ?
「ありもしない声を聞くこと」
じゃ、ゆーれー?
「幽霊って……なんか違う気がするが」
う? じゃ、オバケだ!
「あんまり変わらないだろ……ま、気のせいじゃね?」
そっかぁ………そうなのかな?
ま、いっか♪
「すーくん! これからよろしくねー」
「…………おう」
これから、たっくさんいっしょにいるんだからね!……ぜったいだよ?
「………はいはい。わかってますよ、お嬢様」
すーくんはわたしの頭をポンッとたたくとヒョイともちあげる。
「とりあえず、ふらふらと渡り歩くか!」
おー!



~あとがき~
終わり方がわからなかったの巻き。
そして、長かったのですよ……(;´∀`)
ま、逃避行(でいいのやら)は終了ということで、イブの過去編は終わりです。
ここから、イブの無邪気という名のド直球な質問がフォースを襲うんですけど、また別の話ですね。
ひまなときにでも書こうかな。ほんと、ビックリする質問が……ね。

さてさて、鈴流とフォースの間にはなにやら壁が存在するそうです。マスターが二度と会えないとか言っちゃってますけどね。
ま、察してよ((
まー……フォースと鈴流のことは本編で!
しかし、これだけで見るとマスターがヒドイ人ですね。フォースと鈴流を会わせないようにしたの、彼(?)ですもんw
仕方なかったんですよ、マスターにも色々ありますから………多分。

次回からはピカの過去編。
完全に本編とは関係のない話なのでピカだけ、番外編ですね。
他の子たちは本編に繋がるようにはしてますが、ピカの過去なんて……本家と似たような感じだし……
ピカ「フォース君! こいつやっちゃって!」
フォース「ん? あぁ……はーい」
お…おう……フォース! ストップしようよ……ね?
フォース「ラルを敵に回すなってのが、暗黙の了解なんだわ」
いや……ちょっ……あぁぁぁぁ!!
ピカ「フォース君、ありがとう♪」
フォース「お役に立てて光栄ですよ。で、一話完結にはならんらしいよ」
ピカ「あ、マジ?」
フォース「では、次回もよろしくな」
ピカ「よろしくねっ!」
うぐっ……ごめんなさい……つ…繋げるから……軽く。
ピカ「その言葉、忘れんな?」
あ、あい……では( ;∀;)