satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第205話

~前回までのあらすじ~
流血表現、暴力表現、またその他過激表現にご注意を。
前回はようやく敵の詳細を出し……え、出した? 出したのかな? あ、あれだ! ピカがどう知ったのかってのが分かった! これでいいか!
ってことで、その続きです。
コン「もっともっともーっと、出番がほしい!」
チル「こういうのは貪欲に行くべきです!」
ソル「え、あ、チルさんまで……!?」
ピカ「そうなるよなぁ」
ソル「助長させるようなこと、言わないでくださいね、ピカさん……?」
はーい! 始めるぞー!!


文章を読みつつ、頭の中で整理をしていく。そして、通信相手のピカに簡潔に伝えるために文章を再構築していった。
「使い手はガオガエンの男。能力値はいたって普通です。名前は……ないですね。被験者番号ならありますけれど、ここでは省略します。神器の名はピンキー。能力は超回復……ですか」
『神器って攻撃特化ばっかだと思ってた……あーでも、ヴァルツさんの持つ神器も支援型か。……ピンキーって危険なやつ?』
「ピカさんの雷姫さんよりは優しいですね……ガオガエン以外にも適正者はいるみたいです。これを暴走させるのが目的みたいですが、これが真の目的とは言い難いのでは?」
ピカの持つ雷姫のように攻撃特化でない武器を暴走させても、ピカの方が力量は上である。そうでなくとも、そこには実力者ばかり集まっているため、失敗する確率の方が高いのではないかと考えたのだ。しかし、ピカはそう考えていないらしく、若干の焦りを含んだ声で話を始める。
『神器は神の宿る器。それを暴走させるんだから、それなりの被害はある。それに、今は周りのお化け? みたいなのが出てきてる。それも、こちらの力を分散させるためだと考えれば……暴走も意味をなす。こっちの戦力も削りたいのかも?』
「少人数のところを狙い打ちってことですか。確かに、普通なら神器相手、手も足も出ませんね」
使い手を選ぶ神器がもたらす力は計り知れない。使い手のピカでさえ、全力で使ったことはないと言うのだ。暴走状態などは、意思もなく、ただ本能だけ求め、むやみやたらに振り回すのだ。下手に近付きたくはない。
『……が、私と雷姫で止められないなんて思えないのも事実。ポチャもいるし、二人でなんとかなりそうだけど。……となれば、敵の目的は……なんだ。止められると知っていて行う理由はなんだ?』
通信機から漏れる思考をソルは黙って聞いていた。聞いていたと言うよりは、それを聞き、自分でも考えているだけなのだが。
ピカは色々口に出して整理するタイプだが、ソルはじっと考えるタイプだ。時折、ぽつりと話すことはあれど、全てを吐露することはない。まあ、ピカも聞かれて不味い相手がいる場合は黙って思考を巡らす。つまり、現在、彼女の近くに驚異はないといえる。
『他の人を抜きにして、必ず駆けつけるのは、私とポチャだ。あいつが私達の……今までの戦い方を知らないわけがない。……神器使いは神器使いで相手取る……そう仮定すると、私の力を……? あは。いいねぇ。そうだとしたら、そんな光栄なことはないわ』
「……ピカさん。黒幕の正体を教えてくれてもよいのでは? 焦れったいですよ」
勝手に一人で納得し、自己完結しようとしているピカに割って入る。
『ごめんごめん。でも、明確なことは言えないから、教えな~い♪』
「ピカさぁん?」
『あはは……なんてね。本音はソル達を巻き込みたくないから何も言えないの。ごめんね、分かって』
肝心なことは答えたくないらしい。こんなピカを説得するのも難しいのを知っている。ソルは早々に諦め、別の話題を切り出した。
「話を戻しますが、暴走した神器を止める手立てはあるのですか? ガオガエンが被験者ということは、何らかの実験をさせられていたということになります。暴走させるための実験とも考えられなくはないで……ん?」
『お、どしたん?』
何かの気配を感じ、後ろを振り向くと、何かが勢いよく部屋に滑り込んできた。よく知った顔で、先程まで意気揚々と部屋を出ていったコンだ。
「ぷきゃぁぁぁー!! ぞーんびぃ!」
「……はい?」
「うごうごしてるよ! 人の動きじゃないよ! 気持ち悪いよー! って、伝えるために戻ってきたの!」
「あー……そういう計画?」
『となると、そのガオガエンもその部類なのかな? というか、ゾンビに勝つのって頭落とせばいいの? 助けて偉い人~』
ピカは完全にふざけて言っているが、実際問題、そこまでお気楽に言えるものではないはずだ。ほうっておくわけにもいかない。
「ピカさん、知りたいことは得られましたか?」
『ある程度はね。残りは任せる。……私のおすすめは全焼させることかな? んじゃあねぇ~♪』
言いたいことだけ言って、プツリと通信が切れた。今欲しいものは得られたらしいが、それがなんだったのかは分からないし、どう繋がったのかはピカにしか分からないのだろう。が、今はコンの言うゾンビをどうにかした方がいいのは明確だった。
「チルさんは?」
「ゾンビ観察してる~」
「あの人も肝が据わっているよ……どこ?」
「こっち!」
コンの後を追って、更に奥へと進む。ある檻の前でチルがじっとしていた。二人が近寄り、チルの目線の先を見てみた。
「あぁ、これは……」
「これでは、私の能力なんて効きませんよね。この方からは何も感じませんもの。……もう生きてはないのですね」
「リアルなお化け屋敷に来た気分です。……作り物の方が可愛いですよ」
立ち上がることも出来ず、這うように移動していた。元々、なんだったのかも分からなくなるほどに体は崩壊してしまっている。或いは、ミイラとでも呼んだ方がいいかもしれない。それでも、壊れたおもちゃみたく、ぎこちなく動いていた。
「こんなのがいくつもあるんだよ~」
「ピカさんの言う通り、燃やした方が早そうだな」
「ですね。炎で浄化出来ないものはありませんから。……この方もある種の被害者ですわ」
チルは憐れんだ瞳を向けつつ、そっと檻の側から離れた。この人から得られるものは何もないだろう。こんな風にした実験記録を持ち帰るだけでいいはずだ。それらを回収した後、ピカの言う通りにしてしまえばいい。
「コン。最終的にここ燃やすから。そのつもりで」
「! あたしの出番だね! おっけー!」
「まだ燃やさないでくれよ。やることが残ってるんだから。……資料を探しに行ってきます。チルさん、コンを連れてもう一度、屋敷内を見回ってくれませんか? 何かないか確認を」
「ええ。分かりました♪ ソルさんのお仕事が終わったらご連絡をお願いします」
チルとコンは来た道を戻り、屋敷の探索へと戻っていった。燃やすと決めた以上、重要なものがないか確認を慎重にしなければならない。誤って燃やしてしまったとしても、それは復元出来ないのだ。
ソルはすぐに資料室に戻ることはせず、檻の端の方まで……つまり、奥まで進んでいた。空いている檻も多いが、何かしら入っている檻には状態がまちまちであった。かろうじて、どんな種族か判別可能であったり、体の一部がない者であったりと数は多くはないが、悲惨な姿をしている者はいた。
「元々、ここの所属なのか、関係のない一般人なのか……判別は出来ないけれど。これ、実験の成果なのかな。……それとも何らかの能力……?」
そこら辺の情報はまだ目にしてなかった。探せばあるだろうかと思いつつ、資料室まで戻ることにした。



~あとがき~
一悶着起こします。多分。

次回、ソル達は無事に仕事を終えられるのかって感じですね。(何も考えてない)

ピカがある程度の情報はここで揃えてます。なんなら、彼女の頭の中には敵のシナリオまで読み込めたかもしれません。まあ、ピカさん、持っている情報が違いますんでね。ここで何か分かる人はいるはずがない。何も言ってないもの。私が!!←
いつかは分かります。いつかはね!!

コンがゾンビとか言ってたけど、怖がってる訳ではないです。チルもだけど。いやぁ……女性人の肝が据わってるのなんのってね。

ではでは。

Fantasy world

この物語はファンタジーポケモンを掛け合わせたものだよ! 苦手な方はバック!
イオ「………」
アルファード「………魔法、ほとんど出てこねぇよな?」
イオ「そだな。バトルないし」
………………は、始めるよ!!


~第16話 おっとりバルーン~

主がこの部屋から出ていき、メイは辺りを見回す。入り口すぐに置いてあった物を凄いが、この部屋もそれなりに積み上げてある。一体に何に使うかは未だに謎だ。
「あ、あの……?」
「初めまして。ボクはオーガストだよ~♪ よろしくね、ミルちゃん」
「あ、はい……」
「何かあったら何でも聞いてね。ボクに答えられることはなーんでも答えるよ」
「えっと……じゃ、さっきは急に現れましたけど……どこにいたんですか?」
メイはミルがそう質問をしている間、オーガストが現れたところを覗いていた。周り多くの物に溢れているのに、そこだけぽっかりとスペースが空いていた。ここなら物が死角になって急に現れるように見えるだろう。
「メイが見てるけど、そこで寝てたからね~♪」
『え、寝てたの?』
オーガストの言葉に思わず反応してしまった。そんなメイににこっと笑顔を見せる。
「うん。でも、ファード様が呼んだから起きたの」
「は、はあ……?」
「そうそう。これからもしファード様に用があったら、ボクに言った方が早いよ~♪ ファード様のこと、引っ張ってきてあげるね~♪」
「え、あ、はい」
ここまで主に対してぐいぐいいけるのはオーガストくらいなものだ。どの代の主に対してもこんな感じに接していたからだ。基本的に使い魔は神の使いの世話役のようなところもあるから、強く出ることは出来る。ある一定ラインまでではあるが。
実際、メイも生活に関することに関しては、かなり強気に出ているが、いざというときイオの前では否定出来る気はしない。ミルを助けたときのように、自分がやるとは言い出せる雰囲気ではなかった。しかし、オーガストは駄目だと思えば駄目だと言えるし、その点に関しては結構頑固である。そんな性格のオーガストが少しだけ羨ましいとも想う。
「あの、アルファードさんはどんな魔法を……?」
「さっき、ぬいぐるみをふわ~っとして、飛ばしてきたでしょ? あんなのが初歩的な支配魔法だよ」
どこかメイの使うエスパータイプの技にも似ているところはあるが、限度と言うものがある。メイの力では自分の一定の範囲内のものなら浮かせたり、動きを封じたりすることが出来る。しかし、アルファードの魔法ではその力を遥かに上回るのだ。そこが技と魔法の違いと言えよう。
「支配するのはものだけじゃないけどね~」
「は、はぁ……」
ピンときていないらしいミルは首を傾げていた。しかしまあ、昨日今日でこんな非日常を受け入れろという方が難しいだろう。
「ファード様はなんか難しい人だけど、大丈夫! いい人だからね!」
『いい人は鍵閉めてたり、もの飛ばしたりしてこないんじゃない?』
「そーゆーのも愛情なんだ~」
そんな愛情はいらない、と心の中で毒づいたところで、イオとファードが入ってきた。それと同時にメイとオーガストのこの会話は、ミルに聞こえていないことを思い出した。

俺達は家に入り、メイ達の待っている部屋に足を踏み入れた。どんな話をしていたかはわからないが、そこまで時間を空けたわけではないし、大したことは話していないだろう。
「ファード、とりあえずは……あれだ。仕事をしろ。仕事を」
「あぁん? うるっせ。生きていくのに支障はねぇから変えるつもりもない。で? 次はどこ行くんだよ。つーか、ここに来るまでに誰に会ってきた」
「ん? えっと、シェルんとこ。お前が二人目だよ。次は決めてないけど……アルマクかな」
「俺が言えた義理じゃねぇが、他人に紹介出来る奴らじゃねぇよな」
お前を含める全員がぶっ飛んでるからな。まともなやつが一人もいないという奇跡。時代が違えば分かっていたんだろうが、今期は仕方がない。このメンバーで行くしかないのだ。
「お帰りなさ~い。ファード様、イオ様」
『お帰りなさいませ♪』
「えと……お、おかえりなさいっ!」
三人から出迎えてもらえたところで、そろそろお暇しなくては。少しずつは打ち解けてくれているとありがたいのだが、まだ時間は必要だろうか?
オーガストは優しく親しみやすい性格だから問題なさそうだが、ファードと仲良くしろよなんて口が裂けても言えない。無理だもん。上級者過ぎる。
「おい。イオ、今、悪口言っただろ」
「言ってない。……メイ、ミル。そろそろ行くぞ。今日中に回りきりたいし」
「は、はい!」
『了解です! お話にありましたが、アルマク様の下へ?』
「だな。昨日の今日で遠くには行ってないだろ? 多分。恐らく。きっと」
「どんどん曖昧になってるぞ。……まあ、いい。これ以上、面倒なことにさせるなよ。いっつも事件の中心にはお前がいるんだからな。このトラブルメーカーめ」
ファードに蔑むような目で見られ、言うだけ言うと部屋に引っ込んでしまった。とても心外なのだが、反論する余地を与えないところがファードらしい。自分勝手め。
「イオ様、申し訳ありません。ファード様にはちゃあんと言い聞かせますね~」
「あー……うん。心遣いは嬉しいけど、優しくな? オーガストが言うと洒落にならん」
ファードに対しては結構、強く出るからな。オーガストは。ある意味、使い魔としての役目は果たしているけれども。
「はぁい♪ ばいばい、メイ。ミルちゃんも」
『ばいばーい。また今度ね~』
「お邪魔しましたです! ありがとうございました!」
フレンドリーに手を振っているメイとは対照的に、ぺこぺこ頭を下げるミル。もう少し、軽くなってもいいと思うのだが、これもまた時間が解決してくれるかな。
「んじゃまあ、行くか」
さて。次は放浪癖のアルマクだ。ちゃんと地面のあるところにいればいいのだけれど。





~あとがき~
題名考えるのがしんどくなってきました。

次回、アルマクのところに!
そろそろネタ切れだ!!!

話すこともない! なんだろう?
オーガストは使い魔だけれど、ファードよりは体が大きいので無理矢理連れ出すことが可能です。力もファードよりあります。だって、ファードは引きこもり……いえ、インドアなので!

ではでは!

空と海 第204話

~前回までのあらすじ~
流血、暴力表現、またその他の過激表現にご注意を。前回は死屍累々でした。
チル「罪悪感がないわけではありませんが、それ相応のことをしてきた方々なので、慈悲はありませんわ」
ソル「その辺に転がる石だと思えば問題ありませんね」
コン「その辺に転がる石! つまり、モブだね!」
せやな! モブの人生なんて知ったことかー!
ピカ「やだ、この三人怖い」
チル「ふふ。ピカさんにもその言葉は当てはまりますよ?」
ピカ「……あぁ、うん。だよねぇ」


地下へ下りてみると、更に奥へ続く道と左右に二つの部屋があった。コンはその片方を指差し、自信満々に答える。
「こっちだよ! あたしの勘は今日も冴えてる!」
「みたいだね」
扉を開けてみれば資料の山であった。簡単に回って見てみると、紙媒体のものが多いが、奥にはコンピュータも設置されているらしい。しかし、そこに重要なものがあるかは謎である。
「……この中から探すのか」
「何かもわからない情報を、ですね。ピカさんもお人が悪いです。教えてくれてもよろしいのに」
「連絡してみましょう。あの様子だと、起きてる気がしますから」
「むずかしーものがいっぱいで、お手上げー」
「……チルさん、あの先ですよね」
ソルは牢屋に続くであろう道を示す。チルがこくりと小さく頷いた。
「ええ、恐らくは。……一つ、確かめたいことがあります。私はこの場所……建物全域に能力を使いました。それなのに、動きを感じるのです。それは、お祭りの会場に出てきた彼らとも近いのでは、と」
「なるほど。そいつらを見れば、弱点なりを何か見つけられるかも、と?」
「ヒントはあるかもしれません」
「それなら、僕はここで情報を探しています。そちらはお任せしますよ」
「そうですね♪ コンさん、一緒にこの先を覗きに行きましょう♪ すこーしだけですけれどっ」
「おおー! いくー!」
ぴょこんと跳ね起きて、チルと共に部屋を出ていった。ソルはふっと息を吐いて、再び部屋の中をぐるりと見渡す。
「そうだなぁ……とりあえず、起動してみようかな? その間に、適当に見ていこうか」
コンピュータのスイッチを入れ、起動させる。端子にあるデータを内蔵させたチップを差し込んだ。これでロックがかかっていても、勝手に開けてくれるはずだ。どういう仕組みなのかはソルは知らないが、ピカが組み込んだらしく、悪用はするなと釘を刺されている。その解除がするまでは、近くの棚からゆっくりと見ていく。重要なファイル、あるいは頻繁に使われるファイルは一目見れば見当がつく。そして、今回の事件も最近まで計画が練られ、頻繁に使われていたはずだ。それを見ていけば、自ずと見えてくるはずである。
「どこの組織が動かしているのかは重要ではない……あの事態を収められるような、そんな情報……やっぱり、あのお化けをどうにか……? いや、でも、フィフィさんを残したとなると……そっちは考えがあるのか」
フィフィは支援型の技を多く持つ。それらを使い、どうにかするつもりなら、大量発生しているあの敵についての重要度は低いと言えるだろう。集めといて損はないかもしれないが、格別急ぐ必要もないと判断する。
ここまで考え、あくまで予想でしかないのだと思い立つ。これが間違えていたらたまったもんじゃない。使われていた形跡のあるファイルを閉じ、代わりにバッジを取り出した。
「はあ。まあ、聞くのが一番か。えーっと?」
ピカを呼び出し、何コールかした後に、気の抜けた返事が返ってきた。それは紛れもなくピカであった。これをポチャが見ていたら、なんで寝ていないのだと怒るのだろうと思いつつ、口にはしない。
「起きてますね」
『まあね』
先程よりも返事ははっきりしていたため、寝起きではないのだろう。そのまま、聞きたいことを聞く。
「敵のアジトに侵入しましたよ。今、小さな資料室みたいなところです」
『ほーん。それで?』
「今回の計画をまとめたファイルを見つけましたよ。……特に目ぼしいものはないですが」
『ふぅん。そこまで重要なものは置いていないって感じ? それとも、見逃している?』
「コンピュータのデータを見ていないのでなんとも。……気になる単語は……そうですね。協力者による妨害、ですかね。これは自分達のことではないでしょう」
『そうねぇ。上からのをそのまま使ってる可能性もあるけど、それでも協力者なんて書き方はしない。……また別にいるってことだ』
黒幕がいて、ヴァンガルがいて、そのヴァンガルに協力する誰かがいるという図になる。なかなかにややこしい図になっているらしかった。
「ピカさんはどれが欲しいんですか?」
『どれかぁ……あるもんは全部ほしいけど、時間は有限だしね。黒幕は別にいらないかなぁ。見当ついてるしぃ……あとは……うぅん』
「……? あ、ピカさん」
『ん? 何?』
パラパラとめくっていると、より詳しい計画表が出てきた。それを流し読みしていると、ある単語に目を引かれた。
「神器を用いた実験……?」
『……嘘でしょ。それに手を出すの? 神器の能力は分かる?』
「そこまで詳しくは……別のファイルでしょうか」
『神器絡みかぁ……ろくなことにならないな』
コンピュータが完全に起動したのを確認し、画面を見てみた。アイコンは少なく、ファイルがいつくか残されているだけである。適当に開き、更新日が新しいものをチェックした。ここまでセキュリティが甘いのなら、情報管理も甘いのではないかと薄々感じ始めていた。適当に開いたにも関わらず、お目当てのファイルを引き当ててしまったからだ。
「誤魔化す気はないのでしょうか。……えっと……神器の能力……は」
そこには紙媒体で見た計画表の詳しい内容が記載されていた。神器の名前にその能力。持ち主の種族、技、パラメーター等々。これでもかと言うほどに重要事項がわんさか出てきた。
「ピカさん」
『分かる。思う気持ちは分かるよ。……察してあげて』
「んー……まあ、そうですね。……では、簡潔に敵の詳細をお伝えします」



~あとがき~
適当に始めてしまったこの三人の話。早速、詰まり始めてしまいました。辛い……

次回、牢屋方面へと向かった二人が見た光景は……

ここら辺の時間軸は……そうだな。まあ、皆がドンパチしているとは思うんですけど、ピカとヴァルツが連絡取る前……ですかね? ヴァルツがガオガエンさんと戦う前だと思っていただければ。
なんかもう、あれだな。全部終わった後に、時系列順に別記事でまとめますか!? そういうのはいらないか……大丈夫か……?
まあ、ぶっちゃけ、作者である私ですら適当すぎて何も理解してないんですけどね!←

ではでは!

Let's Go!ピカチュウをプレイ

最初に言っておきます。
私はまだ! バッジを半分しかゲットしてません!!! そんな私のやってみた感想をつらつら書いていきます!!!
そこら辺までのネタバレにもならないようなネタバレをしていきますので、閲覧する際はご注意を。



……いいですかね??
始めますぞ!!

ってことで、まず、Switchを初めて触りました。めっちゃ画面きれいですね! 画質よきです。本当に。ただ、本体操作は本体が少し重いかなって感じました。私が慣れてないだけかもですけどね。

ポケモンを起動させると、ピカチュウが可愛らしいのなんの。めっちゃ動いてる。ひえぇ…
ピカチュウだけではありませんが、連れ歩きしているポケモン達も動きます。(当たり前)
表情も変わる子達が多く、話しかけるのが楽しいですね! 反対に表情が変わらない子達は最終進化したとか乗れるポケモンとかそんな感じですかね? 全ポケモン試したわけではありませんから、みんなそうだとは言えませんが。

捕獲システムについて。序盤はいいんですけど、中盤辺りから野生ポケモンのLv.が上がって、捕獲がしにくくなります。そこはなんかねー……
二人プレイにすれば、捕獲率はぐんと上がりますが、それでも捕まらないときは捕まりません。ボールを二人分使いますので、ボールもお金もどんどんなくなっていく……(´・ω・`)
そして、これは私の偏見と言うか性格があれなんですが、野生戦がなくなったのは、やっぱり物足りなく感じます。ポケモン捕獲が作業ゲーに感じてしまい、飽きが早いんですね。Lv.上げのために捕まえるって乱獲しまくってるのって……いや、まあ、ぐっと楽になりましたけどね。お金がかかるかかる……そこですよね。いいお金稼ぎの場はないものか。

あとはジム戦ですかね。
特に変更点はないと思いますが、カントーって自由度高いんですよね。順番に巡る必要がないっていう。FRLGをプレイしたときは、ジムを飛ばしたことあります。今回もそんな感じに出来るようです。最近のポケモンは基本、一本道が多いので初代ってこんな感じだったなーみたいな(笑)
今回は順番通りに巡ります。なんでって、Lv.上げがしんどいからです。ぶっちゃけ、相棒が強ければ無双可能だと思いますけど!

相棒については一言です。くっそかわええ……!
ですね!! 着せ替えも可愛いし、ふれあいもいい。進化させようとすると、拗ねるのもめっちゃかわいいよ!!?? 石がある人はやってみてくださいな! また、相棒に関しては、能力値もぐんと底上げされてます。なので、相棒のみでもクリア出来るのではと。それなりに鍛える必要はあるとは思うけどね。
不満を言うなら、イーブイピカチュウでは専用技の数にかなりの差があり、技だけ見るとイーブイの方が強いと思います。多分。能力はどうなのか分からないんですけど、ほぼ変わらないんじゃないかな……多分。
ピカチュウ版しかやってないので、比べられないんですけどね! これはもうイーブイ版もいつかやるべきなのでは((←
あ、あと、これだけは言わせてくれ。
相棒の大好き度ってのがありまして、従来で言うなつき度みたいな数値があります。それをMAXにした状態でクチバの大好きクラブへ行くと、進化系の着せ替え貰えるんですわ。……何が言いたいか分かるね? ピカチュウライチュウセット。イーブイは進化系全部だ。初代に出てこないエーフィからニンフィアまで全部だ。八種類だ。……何が言いたいか分かるね!?
……これを知った瞬間、一瞬だけピカチュウにしてしまったことに後悔を覚えたことは内緒です……ブラッキー…うぅっ!(´;д;`)
まあ、なんですかね。ライチュウセットはシンプルなものだったので、イーブイもそんな感じかもしれません。見たことないので、あれですけど。
お気に入りの着せ替えはふなのりセットです。あれ? なみのりセット? とにかく! 水兵さんの可愛いマリンスタイルです! あれです!! かわいい!!! ちなみに、主人公の鞄はよそいきセットがお気に入りです(笑)

最後にコントローラーについて!
一番操作しやすいのは、本体操作で次にジョイコン。最後にモンスターボールplusです。
でも、利点としてモンスターボールplusはポケモンを中に入れて、外に持ち運び出来る! そして、歩いた結果に応じて道具と経験値を貰えます。一万ないくらい歩いて、経験値は四~五千くらいですかね? あとは、どれだけ反応して遊んであげるかだと思います。そこら辺もボーナスありそうなので。



ここまでつらつらとやった感想を述べましたが、めっちゃ楽しんでプレイしていることは間違いないです! それだけは本当ですよ!!
まだ終わってないので、私の知らない何かがあると思いますし、どれだけ時間がかかるかも分からないです。一週間かけて、半分だもんなぁ……

あ、せっかくなので、パーティーメンバーの名前をば。
ピカチュウの女の子でNNはノエルちゃんです。今回、パーティーは固定してないので、育ててるポケモンは五匹以上いますね。御三家とピジョットクサイハナハクリューウインディ。plusに入ってたミュウ。など。今後も増える予定。
なんですかね。初代は育てたいポケモンが多いんですよね! 六匹に絞れないです!


ここまで閲覧ありがとうございました!
適当で支離滅裂な文章でしたが、思った通りに書いただけなんや……もうしわけねぇ…
ではでは!

ピカブイ発売!

わーーーい!!!!
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やっちゃったな……このためだけにSwitchゲットしちまったぜ……うっ…お金がっ!!

とまあ、色々設定しなきゃなので、すぐに出来るかは微妙ですが、今日中にはプレイします。多分。
ネット接続とかアカウントとかそこら辺ですね。どしよっかねぇ~
プレイしたら感想をちょろちょろっと書きますよ!
短いですが、今回はこれにて終わります。特にネタもないので←
ではではー!

追記(17時半)
もろもろの設定を終わらせて、本格的にプレイしていきます! やっとだよ! ちょっと触ったけど、いやぁ……すっごいね。絵もきれいだし、ピカチュウ可愛いし、ピカチュウ天使かよ……
ちなみに、ピカチュウは女の子にしました。あれ、一番初め(性別や名前決めるところ)に出てきた性別固定なんですね。調べました(笑)
持ち運び形態とジョイコンのみ操作の二種類で遊びましたが、簡単なのは本体操作かなと。ジョイコンのみはポケGOっぽい操作かなーと。いやまあ、ポケGOよりは優しいかもだけど。そこまで数こなしてないからわかりません。そこら辺も後々のまとめで話していきますね!

ピカチュウに会いに行ってきまーす!! まだ、ちょっと性格を選んでるところなんで←
ではでは!

ポッキー&プリッツの日

ポッキー&プリッツの日ですね。
すっかり忘れてましたわ。でもね! イラストは描きましたよ! 去年やったか覚えてないけど、まあ、恒例だね!!

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↑ピカver.

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↑イブver.

残りのメンバーは……うん。察して…

ちなみに、今年はポッキーもプリッツも食べてません。ついこの前、トッポは食べました。

H/K

いやー!! あと一週間ですね! ピカブイ発売! 楽しみすぎて夜しか寝れません!←
まあ、当日に出来るかはおいておいて、ちゃんとしっかりプレイしていきますわ。相棒のピカチュウとともに! ピカチュウはいいんだけど、残りメンバーはどうすれば……? なんか結局、成り行きでカントーご三家+αって感じになってそうです。うん。

ピカブイプレイ始まると、小説を書く暇もないですね……一週間投稿が止まったら、ピカブイで遊んでると思ってくだせぇ……

ではでは!

空と海 第203話

~前回までのあらすじ~
流血、暴力表現、過激表現等の描写にご注意を。
前回は敵をフルボッコ(?)にしたところですね。このトリオ怖いなぁ……
ソル「意識を失って眠るようにあちらへと逝けるのですから、いいことだと思いますよ?」
ピカ「その前に苦しむのでは?」
それな。ポチャは液体操るけど、チルは空気を操っちゃうから……
チル「うふふふふ」
ピカ「嫌な笑顔してるなぁ」
で、では、始めていきまーす……


ほんの数分だったろう。チルの安堵するように息を吐く行動で、意識を思考の海から現実に覚醒させた。チルは二人の方をちらりと見ると、にこっと笑うがそれもすぐに曇ったものへと変化した。
「終わりました。……ですが、変ですね。まだ命の気配を感じます……いえ、違いますね。何かの生命、動きを感じます。生きている……のでしょうか?」
「動いてるってことは生きてるでしょ! へんてこりんなこと言わないでよー」
「そうですよね。そんなお化けみたいなこと……ありませんものね」
「お化け、か。一理ありそうだ。……コン、お前も倒せない敵と戦っただろう。あんなものが中にいるとしたら。……それはお化けの何者でもないだろう?」
「はっ! 確かに! じゃあ、お化けだね。うようよしてるんだねっ」
簡単に意見を変えるコンの将来を心配しつつも、チルに降下するように指示した。それに素直に従い、敵の本拠地の屋根に到着。そこからソルとコンは降りた。屋根の上で地面とは言えないものの、コンはしっかり足で感触を確かめる。それも満足したのか、くるりとソルと向かい合った。
「そんで? どーする? ここから侵入!?」
「まあ、侵入はするけれど。……チルさん、どこら辺から空気の流れは変わりますか? 僕の感じるものと同じ位置なら十中八九、間違いないかと」
「はい。……地下ですね。そこに十はいるかと」
「十もお化けいるの? うげうげ~……攻撃、通じるといいな」
「僕の見立てもそんな感じです。それならば、地上階はほぼ安心です。コン、蹴破れ」
屋根をとんとんっと指差した。それだけで通じたのか、コンは小さく頷くと、小さな体で大きくジャンプし、落下の勢いと“ニトロチャージ”で意図も容易く屋根を破壊する。そのままの勢いでコンは家へと侵入した。空いた穴を覗けば、チルですら侵入可能なほど大きなものになってしまったのを確認する。ここまでのものは望んでいなかったが、これで中に入ることは出来る。
「怪力馬鹿もこういうことには役立つ」
「ふふ。ソルさんってば、手厳しいですわね」
「僕はコンの教育係。優しくなんてしてあげませんよ。さて、チルさんはどうしますか? ここで待機して待っていてもいいですよ」
「あら。レディをこんな不気味な場所に置いておくのですか? 紳士ではありませんよ」
「失礼。それでは、ご一緒にどうぞ? お姫様」
「はいっ♪ このようなこと、あまりないので、心踊りますわ♪ ソルさんは手慣れていますわね」
このような場面で心踊らせる空の姫もどうかと思うが、それに関しては口にするのは無粋である。彼女もまた、スカイのメンバーだ。このような世界があることは承知の上だ。
「慣れてはいませんよ。チルさんよりは経験ありますけれど……コン!」
「ほいほいっな! 見て! みぃんな、死んじゃってる! うん? 死んじゃってるよね?」
中に入って一番に見たのは、あちこちで苦しむようにもがいたであろう人々である。すでに事切れているが、その最期は容易に想像出来た。
「どいつももう生きてない。放っておけ。……とりあえず、重要な場所へと向かいたいな。情報とか、敵の心臓部……重要機密のあるところへ」
「おっけ! 探してみる!」
「頼んだ」
「まあ。死屍累々、とはこのことなのでしょうか? 我ながら、恐ろしい能力ですこと」
優雅に降り立つチルはさながら、空から降りる天使のようだが、この場では天から迎えに来た天使に見えてくる。とは言え、そこら辺に転がる彼らの命を奪ったのは彼女であるから、天使よりも死神に近いかもしれない。
「真っ赤に染まっていない分、幾分かは歩きやすいですよ。チルさん、あまり動揺しませんね?」
「このようなことで動揺しては国を担う主として、示しがつきません。それに初めてではないですから、問題ありませんわ。このような使い方が出来ると父からも聞かされていましたもの」
それにしたって、落ち着きすぎだとも思うが、そこら辺は、ピカの英才教育でも行き届いているのかもしれない。或いは、国で何か習うのか。一般人のソルには見当もつかないが、つける必要もない。
自分のペースを崩さない姫はコンがいないことに気がついたらしく、辺りを見回していた。
「コンはお宝探し中ですよ」
「あらあら。そんなもの、ここにあるんですか?」
「あいつは嫌に鼻がいいから、僕らが闇雲に探す必要がないんですよ。元泥棒に任せておけば大丈夫です」
「そういえばそうでした。いつもこのように?」
「はい。もちろん、勘なので間違うこともあるんですけれど、大抵あってますからね。本当に恐ろしいというか」
中を探索しつつ、コンの帰りを待った。二階部分であろうここには特に何もないらしく、組織の者が寝泊まりするような簡易ベッドが多く並ぶ部屋があったり、武器が詰め込まれた部屋があったり、はたまた何もおいていない部屋があったり。それでも、ソルの求めるものはここにはないらしい。コンがいないということはある程度予想はしていたが、万が一ということもある。可能性は潰しておくに限るのだ。上から見た通り、部屋数は少なく、広さはない。探索にも大した時間はかからないだろう。
「一階に行きますか」
「はい。目ぼしいものはないようですから」
階段を使って下へと向かう。一階も二階と同じように苦しみもがいたであろう人々が転がっていた。誰もが出口に向かって手を伸ばし、来るはずもない助けを乞うように。
「これを見ると悪いことは出来ないですね」
「はい。このような末路、辿りたくありません」
「わー! いた! ソル、チル! あったよ! なんかファイルいっぱいで……えっと、ピカがいじってる、箱があったの」
意味もなく滑り込んできたコンが慌ただしく告げた。ピカのいじる箱というものは、コンピュータを指しているのだろう。そして、ソルが探していた部屋に間違いない。
「一階か?」
「んと、違う。下だった」
「あら。早速、地下探検ですか? 面白くなりますわね」
「お化けのいる地下にもう突撃か。……どうせ、行くだろうけど、そこにあるの?」
「地下はろーやみたいなのがあったよ。中はちゃんと見なかったけど! ソルが探してた部屋はその手前? かな?」
どうやら、お化けと対面せずとも目当てのものは見つかりそうである。しかし、そうもいかないのだろうとも思っていた。ソルとチルはお互いに目配せすると、コンを先頭に地下へと足を踏み入れることにした。



~あとがき~
時間軸的には多分、あれっすね。皆が頑張ってる辺りです。ポチャがピカ(スラ)と対面して色々やってる辺りとか、そんなんだと思う。

次回、ソルが見つける情報とは? そして、ピカの求める情報は……?

ここまで三人を喋らせることがなかったので、キャラが壊れていないか心配です。大丈夫? 問題ない?

ここで今更ながらにコンの設定が出てきました。彼女はピカに拾われる前は泥棒やってました。経緯は追々、はじソラで話すと思いますので、多くは言いませんけどね。

ソルとチルのコンビになるとまた違う空気感で好きですね。お互い、年が上で近いのもあるかもしれません。他のコンビで似たような奴らがいないので、面白いですな!(笑)

ではでは!