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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第61話

~前回までのあらすじ~
まあ、力の説明を少しね。少し。
ピカとフォースがまた二人きりだよ! 二人きりだよ! ここ重要! 二人きりだよ!
フォース「うるっさいな! 二人きりを強調するなよ、うっとうしい」
ピカ「やっと登場したよ~♪ いえーい」
フォース「お前もなに軽くスルーしてんだよ!」
ピカ「二人きりは別にいいかなーって」
フォース「…………」
まだ微妙な関係を保っている二人なんだから、二人きりを強調したくなるじゃん?! なるじゃん!!
フォース「ならん」
ピカ「いい加減呼び名をどうにかしようよ」
それもそうっすね~……
まあ、とりあえず始めっか!
フォース「…………なんだろ、この孤独感」


フォースの呼びかけは無視し、当たり前かのようにフォースの隣に座る。
「…………おい。おれの質問は…」
「縫ってあげよっか?」
怪我している部位を指差し、フォースを見てきた。フォースはフォースでなんと答えればいいのかわからず、黙りこんでしまった。
ピカは目線を外すことなく、首をかしげている。
ここで断ったとして、どうなるのだろうか。フォースはピカのことをよく知っているわけではない。が、当たり前のように縫ってあげよっか?…と聞いてきた。無理矢理してくるのだろうか……?
しかし、それ以前に断れる雰囲気ではない。となれば、答えは一つしかなかった。
「よ…よろしくお願いします……」
「うん。じゃあ、じっとしててね。……あ、部分麻酔する?」
「………………普通、するよね」
「うん。すると思う」
「なら、おれに聞かなくてもよくない? しようよ」
「えっ」
「驚いた顔しないでくんない?!」
「めんごめんごー♪ ちゃんとするよ……仕方ないな」
「ねえ、おれのこと嫌いなの? そんなに面倒ならいいっすよ。ほっときゃ治るんで……」
「それはダメだ」
「そこは否定するんだ」
うん、とうなずきながら、手際よく包帯代わりにしていたリボンをほどく。そして、フォースに寝るように指示をだし、ピカはバッグを漁り始め、そこから注射器を取り出した。
「多分、痛くないよ。……いや、知らないけどさ」
「なんだよ、その一言……!」
「………次」
「なに……経験者……?」
こういうのって、医師免許いらないんだっけ、と考えているうちに、ピカの方はさっさと縫合に取りかかる。
あまりの手際のよさに驚いてばかりだ。経験者でなければ、こんなことはできないだろうが、本業は探検隊のはずだ。
「終わったよ」
色々考えている間に治療が終わったらしい。上体を起こし、確認すると、綺麗に縫合されていた。
「うん、早くねぇか?!」
「え、なに。別にいいじゃん……のろのろやっても私の得がないもん」
冷めた目で見られ、納得せざる終えなくなる。そんなフォースの様子など無視し、こちらも手際よく包帯を巻く。
ここまでの時間、五分もかかっていないだろう。
「…………………えぇ…?」
「なによ、不満? 抜糸は自分でやってね。やってあげてもいいけど」
「いいよ……やれるから。……お前の本業は探検隊だよな。探検隊でいいんだよな」
「当たり前じゃん。これは応急手当の技術でしょ?」
「……普通の人は縫合を応急手当と呼ばないよ」
「そうかな」
「そうだよ」
ふうん、とピカが呟き、また先程と同じようにフォースの隣に座った。二人の間に少しの沈黙が流れた。
それを破るため、ずっと気になっていたことを質問する。
「…………で、なんでここに」
「イブちゃんに呼ばれた。怪我人ってのも、君だって予想してた」
「あの馬鹿……」
イーブイ君、別になにがあったとか聞かないけど……あんま、無茶しない方がいいと思うよ。イーブイ君にはイブちゃんもいるんだし。……ね?」
「……わかってるよ」
「ならいいけどさ。……じゃあね」
すくっと立ち上がると、フォースに背を向け、歩き出す。フォースは、その姿を見て、思わずピカの腕を掴んだ。流石のピカもこれは驚いたようで、戸惑いながら振り返る。
「ちょ……?!」
「ご、ごめん……つい」
「ついって……」
「………似てるんだよ、お前…」
「似てる……?」
その問いに答えることはなく、うつむいてしまった。ピカは、フォースと向き合うように体勢を変える。
イーブイ君? 急にどうしたの?」
「…………少し、ここにいてくれると…助かる」
「うん、別にいいけど」
そう答えると、フォースの正面に座る。そこから、フォースの表情は読めなかったが、今回のことでなにかあったのだろう、と予想はできた。しかし、それは予想でしかない。本当のことは、聞いてみない限り、わかるわけがないのだ。
ピカの腕を離すことなく、掴んだままだった。ピカはその手に自分の手を添え、落ち着くまで、このままでいよう、となんとなくそう思った。



~あとがき~
あ、フォースがデレた! フォースが!
ピカもなんか優しい。なんか優しい!
………こほん。
落ち着こ。でないと、二人になにされるか……

次回、仲良くできるのかな、ピカとフォースの二人は……って感じかな。

ピカに似てる……って誰のことだろうね。
って、わかるよね! フォースに関わりのある女の子って少ないもん! あの子ですよ! あの子!
次回、そんな話もできたらええなと……はい。

ではでは!