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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第90話

~前回までのあらすじ~
祝九十話……!
やべぇ……九十話だって。やばいな。
ピカ「どう考えても終わらない~♪」
フォース「今年中に終わらせる気ないのかな」
あるよ……あるけど…これからですよ!!
ピカ、フォース「無理だ」
…………そんなこと言わんでよ。
えーっと、前回はウィルさんがいなくなって、なんやなんやでフォース君が完全体になりましたとさ。
フォース「完全体ってなに。ロボットか何かですか、おれは」
ピカ「ロボット……ふふっ…」
前回の見て、フォースの印象も大分変わったのではと思っていますよ。私は!
では、スタート!


そよそよと気持ちいい風が吹くなか、ゆっくりと目を開けた。ぐっと伸びをし、ピカにしては珍しく、のんびりとした口調で話始めた。
「…………っ…んー…はよーっす……」
「マスター」
『ピカちゃん、おはよう♪』
「ん~……上手くいったー?」
『うんっ♪ ありがとうね、ピカちゃん』
「そーですか……よかったです………っよし! 起きた!」
ぴょん、と起き上がり、二人に向かって笑顔を見せた。
正直、今までどんな会話をしていたのか、ピカははっきりと覚えていない。しかし、鈴流のこの様子だと目的は果たせたのだと理解できた。
「雷姫、ありがとっ♪ 面倒だったっしょ?」
「まあな。しかし、マスターの命だ。仕方あるまいよ。それに、これで小僧の気持ちが変わればよいと思っておるしな」
「何々~? 雷姫って意外とフォース君のこと、気にしてるの? なんでなんでー?」
「マスターには関係ない話だ。つっかかるな」
『うふふ♪ ピカちゃんと雷姫さんって仲良しなんですね♪ 見ていて幸せな気分になれますよ~』
鈴流の言葉にピカと雷姫は互いの顔を見合わせた。そんな風に言われたのは初めてだったため、どう反応すればいいのか困った。
「あ…ありがとうございます……?」
「む……変な気分だな…」
『あれ、そうなんですか? 私にはそういう風に見えるけどな~』
「………そうなんだ」
「らしいな……わからんが」
「だね。……ま、いいことだし、いいか」
「そうだな。……では、マスター、我は帰るぞ。今日はもう呼ばれぬことを願っておるからな」
「うん。明日は呼ぶかもしれないね!」
「…………訂正しようか。しばらく呼ぶな」
ピカは不満そうな表情になるが、悪ふざけなのがバレバレである。もちろん、それは雷姫も同じだった。
呼ばれれば協力はするし、必要なら勝手に出てくるつもりだ。それはピカもわかっていた。
「えへ。じゃあ、またよろしくね♪」
「………あぁ」
『雷姫さん、今日はありがとうございました。お世話になりました』
「うむ。……まあ、これからも小僧のこと、思ってやれ。小娘にしか出来ぬことだからな」
『………はいっ♪ もちろんです』
雷姫がその場から姿を消すと、ピカと鈴流だけとなった。周りを見渡し、首をかしげながら、フォースの居所を考えてみるが、思いつくはずもなく、結局無駄となった。
「うー……フォース君、どこいったんだろ?」
『さあ……でも、そのうち戻ってくるよ。だってフォースいなくちゃピカちゃん、元の世界に戻れないもんね』
「……ですね」
『ねえ、ピカちゃん。もう一つ私からお願いしてもいいかな?』
「はい、何でしょうか?」
ピカは鈴流のお願いを聞き、少し驚いたが、その願いを受け入れた。

「…………あ、フォース君。おかえりー」
「おう。悪い、遅くなった」
フォースの帰りを待ってどれくらいたったのか、ピカには判断しかねるが、数時間は待っていたように思えた。理由を問いただす気はないが、どことなく元気がないように見えた。そして、彼の両目が紅くなっていることに気づく。
「フォース君、目、紅くなってません? フォース君本人でいいんだよね?」
「…………あぁ、大丈夫だよ。何でもないから」
「何でもないように見えないんですが。まあ、いいや。そろそろ出発しますか」
そう言って、後ろを振り返った。そこには鈴流がピカに向かって手を振っている。
『ピカちゃん、ばいばーい! ピカちゃんも恋、頑張ってねー♪』
「やめてくれませんか?! そういうのいらないから! マジで!」
『えぇ? だってピカちゃん、素直にならないんだもーん。表に出さなきゃ気づいてくれないよー?』
「別れ際にそんなこと言うか?! せめてフォース君がいないときに言ってくれません?! いや、それも嫌だけども!」
『えへへ……ごめんね♪』
フォースはピカの見ている方向へと目をやった。見えているわけではないが、ピカの反応を見る限りいるのは理解できる。
「…………あっちにいるのか」
「う…うん………何か伝える?」
「いや。また来るから大丈夫。そのときに自分で伝えるよ」
「そっか。それならいいけど」
「あぁ……行こうか」
「…………フォース君?」
ピカの呼びかけに答えることなく、横を通り過ぎてしまった。その様子に何があったことは明白だが、鈴流に感ずかれるのも不味いと思い、詳しく聞くことはしなかった。
もう一度鈴流に向かって大きく手を振ると、フォースの後を追っていった。

ピカとフォースがいなくなった花畑で、鈴流は自分の墓の上に座り、上を見上げた。
『………マスターさん、いつまで盗み見聞きをしているんですか? 私とお話しましょーよ♪』
「あのね、鈴流ちゃん? 別に好きで見聞きしているわけじゃないんだよ? 仕事だから仕方なくだね…」
『仕方なく……ですか? 本音は?』
鈴流の横に現れたビクティニ…マスターに笑いかけると、相手は苦笑を浮かべる。
「やだな~……仕方なくだよ」
『ふうーん? 何か手でも出したのかと思いました』
「出してないよ。俺、そこまで甘くないからね」
『雷姫さん、言ってましたよ。どこまで影響するかわからないって。……マスターさんが強いのは知っています。だから、ピカちゃんの身体を使っていたとはいえ、見るのは私。見えないと思っていました……けど、見えた。マスターさん、何かしたのかなーって』
「ノーコメントでお願いしまーす」
ひらひらと手を振り、説明しようとしないマスターに不満を持つが、問い詰めたところで何も得られるものはない。鈴流は諦め、そうですか、と返した。
「それで久し振りに会った感想は?」
『そうですねぇ……変わらずフォースのことが好きなんだなって思いました♪ ちょっと話しただけなのに、すっごく嬉しくて、楽しかったですもん♪』
「乙女だね。鈴流ちゃん……で、ピカちゃんとはどうだった? 一応、彼女は種が違うけど」
『普通でしたよ。普通のピカチュウちゃんです。ま、種が違うからって感情を押し殺しているようですが……でも、何とかなるって思ってます』
「そっか。………! んじゃ、また後で来るね。ちょっと呼ばれちゃったから、帰らないと」
『そうですか。残念です。じゃあ、次はマスターさんの愚痴でも聞きましょう♪』
「う……あ…ありがとう……じゃあね、鈴流ちゃん」
『はぁい♪ また後で会いましょうね~♪』
再び一人になった鈴流は墓から降り、花で花冠を作り始める。
『あーあー……結局、マスターさんの真意がわからなかったなぁ……あの人、よくわかんないんだもん』
手早く作った冠を墓の上に飾り、もう一つ作り始めた。時間の流れを感じさせないこの場所で、再び愛する人を待ち続ける。
『……待ってるからね、フォース』



~あとがき~
無理矢理終わらせた感満載ですが、終わりました!

次回、イブたち残され組を!
出来れば一、二話で終わらせたい。

フォース君、元気ないですが、これから大丈夫なのか。だって、最終的にバトルしに行くんですからね、彼は。

ピカの衝撃的事実が発覚したようにも思えますが、そこら辺はスルーでお願いしまーす♪

そして、明日から一週間ちょっとお休みします。
復活したら、とりあえず、連載休止状態の二つのお話を投稿しようかと思っています。
目標的には夏休み中にこの章を終わらせ、秋になる頃には終盤に入っていきたいですね~
んで、学年上がる前に終わらせる………と。
それが理想ではありますが、無理な気がしてならない。いや~……大丈夫なのかなぁ……私。
ま、いいや。そのときになってから考えます(笑)

ではでは!