satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第32話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界でのんびりほのぼのしている物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック。
私が好き勝手展開することでお馴染み、休日パートです。色々話しました。今回は残された男子組。どっち視点で書こうか悩んだけど、ティールかなぁって。なんとなく。
ステラ「雑ですね!?」
ラル「これが通常運転だから」
え、あ……え??


集合場所として多くの人に使われる街の広場に向かうと、待ち合わせの相手はふわりと欠伸を溢していた。駆け足で彼に近寄ると、ぼくはある意味、お決まりとも言える台詞を口にした。
「フォース、待たせてごめんね?」
「んあ。……いんや、待ってないし」
「君らしい返答だね。じゃあ、行こっか」
「おう。えっと……こっちだな」
どこに行くかはあらかじめ決めてあって、その共有も終わっている。そのためか、すんなりと目的地目指して歩き始めた。
休日というのもあって、フォースもぼくも私服だ。フォースは、ライダースジャケットジーンズだし、ぼくはぼくで、ワイシャツに少し丈の長いジャケットで簡単に済ませていた。
「君が付き合ってくれるとは思ってなかったよ。渋られるか、最悪断られるかされると思った。ほら、ラルの頼み事は嫌だって言ってから渋々受ける割合が多いでしょ?」
仕事で外に出るときはあるんだけど、そうじゃない約束でフォースと外で会うのはあまりない。いや、家に呼んで、ご飯を食べるとか、ステラ達が来るからついてきたとかそんな感じで会うことはあるけれど。……うん。校外で二人だけってそこまで経験がないな。
「お前の頼みって、筋が通ってるから前向きに検討してるだけ。ラルは根掘り葉掘り聞いとかねぇと、こっちが損するし、聞いても納得出来ない方が多い」
「それでも面倒だって言われると思ってたんだって。君の口癖みたいなものだろう?」
「おれを何だと思ってんだよ。否定はしないけどさ。……まあ、おれもやりたかったってことだ。タイミングよかったの、お前が」
ふうん……?
ぼくが彼に頼んだのは、模擬試合のような……つまりは、バトルの特訓だ。授業でも体の動かし方、戦い方等は学び、実践するけれど、その場にフォースがいないことの方が多い。いたとしても、対戦相手になるのは稀で、あったとしても制限時間と制約があるから、お互い全力なんて出せない。仕事ではむしろ協力して戦うし、普段もフォースと対立なんてしない。
「にしても、真面目だな。大会、最後だからか?」
フォースの言う大会っていうのは、剣技大会のことだろう。開催時期も近く、出場の意思のある生徒からぼちぼち参加表明証なるものも提出されつつあるらしい。とはいえ、今回は全く関係ないんだけど。
「あ、違う違う。ほら、新学期って忙しいから、仕事にセーブかけてるんだよね。体鈍ってないかなーってのを確かめたいと言うか、戻したいんだよ」
「そういうのを真面目っていうの」
ぼく、言うほど真面目じゃないと思うんだけどなぁ。ラルもフォースも、クラスメイトや生徒会の人達も、口を揃えて真面目って言うけれど。
「いいんじゃないの。周りからの印象がいいに越したことねぇよ。大会の成績も上位取るわけね」
自分でいうのもあれだけど、フォースの言う通り、剣技大会の成績はいい方だ。探検隊で培ってきた経験が活きてくるのか、優勝とは言わないけれど、それなりに成績は残している。優勝出来ないのは、ぼくに応用力と機転が利かないからかなって。ラルに言わせると、ぼくの戦い方はソロに向かないとかなんとか。実力が均衡する相手の場合、適応するための時間がかかりすぎて、隙が多いらしい。確かに、相手を観察しようと躍起になっている間に攻撃され、押し負けるのがテンプレだ。どうにかしたいけれど、仮に優勝して目立つのも不本意だから、現状の成績で妥協している節もある。上にいきたい欲はあるけども。
いや、でも、ぼくが成績を残せるのも別の理由があるように思えてならないのもまた事実だ。
「それは君達が途中棄権するからかな? 流石に二人が本気で来たら、順位とかがらっと変わると思う。今年は出なよ。去年なんて学校にすらいなかったよね? 一回くらいは君の本気、見てみたいよ」
毎年ルールが変わる剣技大会なのだが、一年の頃は確か、細かくグループに分けられた総当たり戦だった。フォースは二回戦かそこら辺で棄権していた記憶がある。一回戦を数秒で終わらせて、話題になっていたのに、次の試合では姿を見せず。当時は面識はなかったものの、こうして交流するようになってから理由を聞けば、「飽きた」の一言だった。
「面倒だからやだ。……去年は生徒会の仕事はやってたよ。大会は参加してないけどな。ラルってこういうのは真面目に出てるって思ってたけど? 生徒会の仕事より、大会の方が楽とか言ってさ」
「うーん。元々、目立つの好きじゃないからなぁ」
ラルは誰かに注目されてのを好まない。普段から大胆な行動をしている割には、そんなことを言うものだから、矛盾しているねって指摘したことがある。そして、返ってきた返答は気持ちの問題らしく、自分がやりたいからやったことが、結果的に見られて注目を浴びて、話題になって……っていうのは、仕方ないって思っているらしい。構え方の問題なのかな。その辺はぼくには分からなかった。
それに、彼女の感覚だと実戦と試合は違うみたいで、剣技大会は仕事が嫌だとかそういう以前に、好きじゃないって感情が先に出ている。戦うのが嫌いじゃないけど、剣技大会は試合だから、好きじゃないって言われた。彼女の線引きは難しい。
「あ~……おれもラルの言うこと分かるかも。実戦って手加減する必要ないだろ。そういうことじゃないか?」
……うん?
どういうことなのか詳しく問う前に、目的地に着いてしまった。仕方なく、この辺で話を終わらせて、中へと足を踏み入れた。
ぼくらの目的地は、探検隊としては馴染み深い探検隊ギルド、プクリンギルドだ。かなり広いギルド内は、出入り自由のフロアとギルドメンバーのみの立ち入りOKの生活スペース、探検隊登録者のみ立ち入り出来る施設がある。この辺だと、それなりの規模を持つギルドの一つだと思う。ぼくとラルも以前はここで修行をしていた時期もあるけれど、高等部進学と共に卒業をしている。
「手続きしてくるから、待ってて」
「おー」
「あら! フォースさんがギルドにいらっしゃるのは珍しいですね!」
後ろから話しかけられ、慌てて振り返ると、笑顔のリンがいた。少しグレーかかった白色のロングヘアーの彼女は、シンプルな白のワンピースにカーディガンと清楚にまとめられている。普段、受付の仕事をするリンが入口……つまり、外にいる方が珍しい。たまたま外に出て何かしていたんだろうか。
「おれが来る必要がないからね。リーダーとサブリーダーが優秀なもんで」
「うふふ♪ そうですね~♪」
仕事の受理をぼくらでやっているから、他のスカイメンバーがここに顔を出す機会がない。とはいえ、独自に動くムーンやクラウはある程度来ている。それでも依頼の受注に関しては、ぼくとラルがやっているのだ。
「本日はどうしました? お仕事の話は伺ってませんが……?」
「あぁ、うん。仕事じゃなくて、トレーニング室に行く予定だから」
「そうでしたか! 何日か前に言っていたの、今日でしたか~♪ それでは手続きしますので、受付へどうぞっ」
バッチリお仕事モードのリンを先頭に受付へと向かう。今日は学生的にはお休みなんだけど、探検隊に休みと言う感覚はないようで、多くの人が依頼書の貼ってある掲示板を睨みながら様々な仕事を吟味していた。
「今の時期、何の仕事が多いんだ? ティール達みたいに掲示板見ないから、知らないんだけど」
「収穫……というか、収集ですね。春は実りの時期ですから。ダンジョン内でしか採れない物もあるんですけれど、内部は凶暴なモンスターも多いのです。そのため、こちらに依頼が多く来ています」
「うっへぇ……じゃあ、討伐系がいい。何も考えなくていいし」
フォースらしい返答にリンは小さく笑うと、カウンター横にある小さなバーを上げると、中へと入った。そして、ぼくらに向き合うと再び笑顔を見せた。
「それなら、今度、報酬のよい討伐依頼を確保しておきますね♪ それでは改めて……プクリンギルドへようこそっ!」



~あとがき~
ストックありすぎ問題を解決するためにしばらくは週三投稿を心に決めました。まあ、「やっべ、何も書けねぇ!」ってなったら、慌ててすぐに週二か週一に戻る←

次回、ティールVSフォース……は面倒なので、だらだら話します。このシリーズでバトルシーンを挟むつもりはないのじゃ。というか、まさか男子組に二話使うなんて思いませんでした。うっそだろー!?

この世界にもプクリンギルドは健在です! ギルドメンバーもちゃんと全員いますよ。ということは、レイ学校長と教頭もここの人って訳ですね。二足のわらじ……二人……いや、教頭の思惑としては、よき人材を近くで見極めるために今のポジションにいるのかもしれませんな。校長? 何も考えてないよ。きっと。いや、何かあるのかな?? 分からぬ。

前々からちょこちょこ話題に出てます、剣技大会。実はこれを書いている時点(3月上旬頃)で特に何も決まってません。だから、詳しい内容とかも出てこないんですねー! うふふー!(笑)
でもまあ、フォースやラルは好きではない(そもそも、普通の授業にすら出ない二人ですね)ようで、過去の大会では序盤にさっさと退場しています。ティールはちゃんと出ていますが、優勝経験はないようです。今回の大会はどうなるんでしょうね? 相方のお話に期待……そして、詳しい設定なんかも期待…

ではでは!