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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第127話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
フォース君の話がやっと終わりました!
いやー長かった。長かった!
そして今回から久しぶりにギャグパートいくどー!
ピカ「ギャグって……」
ポチャ「まあ、明るい話ってことだよね」
イブ「久しぶりにメインキャラ達で集まれるかな」
チコ「そうだね。忘れられてそうで怖いけど……」
フォース「………」
ピカ「フォース君は出突っ張りねぇ~?」
フォース「出たくて出てないんだけど…」
ピカ「作者がフォース君をひいきしてるから、諦めなよ。それでは、始めまーす!」
ひ、ひいき……?
イブ「確かにしてる気がする」
チコ「だね」
ご、ごめん……!


少しずつ気温が上がって、これが夏だと実感した。私が住んでいたところは気温の変化はあまりないところだったから、少し新鮮に感じる。
ピカさんの基地から海を見て、肺いっぱいに空気を吸い込んだ。ドキドキする胸を抑えつつ、ピカさんの方を振り返った。
「………夏ってこんな感じなんですね!」
「なんでテンション上がってるの? 普通じゃない?」
ピカさんは私の言葉に首をかしげている。前からここに住んでいるピカさんはこれが当たり前なんだろう。しかし、私はここでの夏は初めてなのだ。
「ここみたいに温度差ないんですよ、前いたところは」
「ふーん。でも、すぐ嫌になるよ。暑いってどうにも出来ないし」
「それもちょっと楽しみなんですよ?」
「はあ……そんな風に私も楽しめればまだよかったのかねぇ………ほら、ポチャ! シャキッとする!」
ピカさんの横でぐったりした様子でポチャさんが寝ていた。暑さでやられた……わけではなく、暇だからとピカさんとやっていたトランプゲームに負けまくって、精神的に削られたらしい。絶賛落ち込み中のようだ。
「あんなにやって勝てないって何……?」
「ふふんっ♪ ポチャは顔に出やすいから負けるなんてあり得ないもん」
「でもさ、色々やって一勝もしてないんだけど……」
「ポチャ、賭け事向いてない」
「あう……」
がくっと肩を落とし、再び顔を伏せて動かなくなった。私も途中から見ていたけれど、全く勝てる雰囲気がなかったのは確かだ。ただ、ポチャさんが弱い、とは思わなかった。思わないけれど、ピカさんが強すぎるんだろう。こういうの得意そうだし。
「もう。張り合いがない。……さて。もうそろそろソル達が来る頃かな。……ほら、起きて起きて!」
「………………いてっ……ったく。もっと優しく起こせよ。気が利かねぇな」
部屋の隅で壁にもたれかかる様にして寝ていたすーくんをピカさんが叩き起こした。ちなみにすーくんの隣にはチコちゃんもすやすやと寝息を立ててお昼寝していた。
「んなこと言って、この前全く起きなかったじゃない。もっと過激に起こしてあげてもいいんだけど?」
「この前ってお前……あれはお前がおれを無理矢理眠り状態にしたんじゃなかったか」
「あっれぇ~? そーだったっけぇ?」
「…………わざとだろ。知ってて叩いただろ。……首かしげて惚けても無駄だから。可愛くねぇから!」
すーくんの言う通り、ピカさんは小首をかしげ、人差し指を顎に当てて考える仕草をしている。ただ、可愛い可愛くないでいえば、可愛いと思うのは私だけだろうか。
まあ、すーくんも本気じゃないだろうけど。
「ちぇっ……冗談通じない奴め。………せっかくチームの皆に会わせてあげようって思ったのに。フォース君、新人なんだからね?」
「へーへー分かっておりますよ」
「じゃ、準備!」
「へーい……」
すーくんは面倒くさそうに立ち上がると、横に置いてあった空色のマフラーを掴む。そして片手で首に巻いてあった白いリボンをほどき、代わりにマフラーを首に巻いた。
空色のマフラーはピカさんがチーム加入の証だと言ってすーくんに渡したもの。そして白いリボンは詳しくは教えてくれなかったけれど、大切な人の形見だって言っていた。恐らく、この前のるーくんの話にあった人のことだろう。
………恋人さん、か。
「フォース君、かっこいいですなぁ~♪」
「そりゃどうも。……なあ、どうしても祭り参加はしなきゃなんないわけ?」
「もちろん。君はもうメンバーだからね! 嫌なんて言わせないよー? 文句も受け付けません」
「嫌って言いたいけどさ。………逃げられるなんて思ってねぇよ」
今回、ソルさん達がやって来るのは二つの理由からだそうだ。一つはスカイメンバー全員でお祭りの警備をするため。もう一つはすーくんの顔見せのため。
というか、私が散々一緒に行こうって頼んでいいよって言わなかったくせに、ピカさんに頼まれると仕方ないな雰囲気を出しつつも了承するのはなんでよ。いやまあ、私じゃ無理って分かってたから、最終的にピカさんに頼むつもりだったけども!
私もピカさんみたいに強引にいくべきなのかな。でも、すーくんには逆に引かれて、挙げ句の果てに心配されそう。逆効果かなぁ……って、なんで私がこんなこと考えなきゃいけないのよ!
「………ふあぁ~……はっ! 寝てた!」
キョロキョロと辺りを見回しながらチコちゃんも目を覚ましたようだ。それに気づいたすーくんがひらりと片手を上げる。
「チコ。はよっす」
「お、おはよ……今何時……?」
「ん? そうだな……昼過ぎ?」
「お昼か……なんだか最近、だらだらしまくっているような……」
チコちゃんの意見は最もだ。全くとは言わないけれど、依頼をやらない日が増えてきた。かといってギルドの皆も別に仕事をくれるわけでもない。そんなことを考えていると、ピカさんが首にスカーフを着け直しながら笑って言う。
「仕方ないよ。皆、お祭りムードで仕事なんてする奴いないし? それに準備に駆り出されるしね」
「ぼくらが所属してたときは仕事仕事だったのにね。今はこんなんだから平和なんだろうけど」
「それなー……ま、こんくらいが丁度いいのよ。あんときが異常だった」
「………そうだね。思えば色々あった…」
「ありすぎてお祭りどころじゃないもんな……」
ピカさん達の修行時代も気になるところだけれど、今はその話をする時間はなさそうだな。
ぴょこんとピカさんの耳が動いた。誰か来たらしい。恐らく、スカイの誰かだろうけれど、私には分からなかった。ピカさんには分かるのだろうか。
「………お、来たか。フォース君」
「はいよ」
ずっと持ったままだったリボンを両目を隠すようにぐるぐるっと巻き、後ろで結ぶ。彼いわく、紅目は目立つから他人に見られたくないらしい。多分、元から赤目のポケモンとかなら隠す必要もないんだろうけど。ま、隠してても全く問題ないみたいだから、別にいいんだけど。
全員で外に出てみると、そこには白くふわふわのわたあめ……あ、チルさんかな。
「チル。何してんの」
「ピカしゃん♪ ひょっとまっへへくらはいねー」
何言ってるのか全然分かんない! しかし、何か取り出そうとしているのか、頭を翼に突っ込んでもぞもぞしている。
「ぷはっ! お久し振りです、ピカさん。ポチャさん。……それと、イブさんにチコさんも」
チルさんは翼から顔を出し、何事もなかったかのように笑顔を向けた。
ほとんどお話したことないのに、覚えててくれたんですか!?
「もちろん。一度会った方は忘れませんよ。それが次期王女としてのたしなみですから」
そういえば、空の国のお姫様だっけ?
チルさんの言葉を聞いたピカさんが隣にいるポチャさんのことを小突いていた。にやっと面白そうな笑みを浮かべながら。
「……だってよ、ポチャくーん」
「ボク、ソンナノシリマセン。……チルのとこは初めに生まれた人が継ぐんだもんね。英才教育って奴でしょ」
「うふふ♪ でも、まだまだ未熟なのです。英才教育の方で言うなら、ポチャさんの方が厳しいのでは…」
「シラナイデス、ソンナノ」
あの温厚なポチャさんが心底嫌な顔してる。本当にこの話は嫌なんだな。
「チルさん、さっきもぞもぞしてましたけど……」
「あら。そうでした。着いたって起こしていたのです。でも起きてくれないんですよ」
「誰やねん………チル、ちょっとごめんね?」
ピカさんは呆れたようにチルさんの翼の中に潜っていく。ちょっと気持ちよさそうだと思ったのは内緒の方向で……
「貴方がフォースさんですね。ピカさんから加入の件はお話は伺っております。これから同じチームとして、よろしくお願いしますね?」
「え? あぁ、よろしく。………チルだっけ」
「はい。お会い出来て光栄です。久しく加入なんてなかったものですから、ピカさんの考えていることは分かりませんね♪」
「………いつもあんなんか」
すーくんの頭の中は多分、チームに誘われたときのことを思い出しているのだろう。それはチルさんにも伝わったらしく、笑顔でうなずいた。
「はい。ポチャさん以外の皆はピカさんに誘われてますから。チームの創設者としてはポチャさんですけれどねっ♪」
「ほお……?」
「一緒にやろうって言っただけだよ。チームの方針とか名前は全部ピカだから。……チーム作ったのはぼくだけじゃないよ」
「うふふ♪ そうでしたね」
「………はあっ! なんでフィっくんがここにいるの! いつも海渡ってこなかったっけ?」
もこもこの翼から顔を出したピカさんの腕の中にはフィフィ君がすやすやと寝ていた。確かに前に会ったときも海から来ていた気がする。
「あ、ついでに寄って一緒に来たんですよ」
「そうなの? まあ、いいけど……フィっくん? おーい? ついたぞー?」
「うにゅにゅ…………マーマー?」
…………ん!? マ、ママ……!?
ね、寝惚けてるの……? フィフィ君……?
ポチャさんとチルさん以外は一斉にピカさんの方を見た。前に会ったときはピカって呼んでたはずなのに……!
私達は黙ってピカさんの様子をうかがった。ピカさんはいつも通り落ち着いていて、大して気にしていないように見える。
「そうだよ、フィっくん。ママだよー? ほら、着いたよ。早く起きなさい?」
否定しないの!? ピカさんとフィフィ君ってどんな関係なの……?



~あとがき~
全員揃いませんでしたね。秘技、予告破り発動しちゃったかな~?((殴

次回、今度は揃います。はい。

久しぶりにイブ視点ですね!
これで大丈夫なのか気になるところだけど、なんとかなってるでしょう! そう願う!

イブがちらっと言っていましたが、ピカとポチャの修行時代についてははじソラをチェックだぜ!←
そして、久しぶりにチルとフィフィの登場です。
チルのお姫様設定はどっかでも言った気がするんで、それは置いときますね。
チルとポチャは幼い頃からの知り合いです。一国のお姫様と王子様なんで、交流はありました。それをどこかで書くことはしないと思いますが……
そういう裏話だよって感じかな?

フォースがデザイン変更しました。マフラー着けるだけなんだけどね。これはどこにも公開してないかな? また変更しやがったぜって思っている人、またしちゃいました! でももうしないんで許して!
まあ、イラスト描くときはマフラーだるいんで描くか微妙ですけど。彼も普段から着けてるわけではないので、大した変更ではないのかな。

ではでは!