satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 6ー7

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしておりますので、原作のイメージが崩れる恐れがあります。というか、崩れるので、苦手な方はブラウザバックね!
ピカ「なかなか長いね……」
ポチャ「一話、オリジナル半分挟んだからかな?」
ピカ「あと変にクサイハナさんとバトルしたのがよくなかった」
いいやん! やりたいやろ、そういうの!!


~6‐7 やってきたあいつらと失敗~


「……ピカ、しっかりして!」
あ、頭痛い……ガンガン言ってる。私の頭の中でなんか改造されているよ……
「変なこと言ってないで、起きて!」
あ、はい……
ポチャの呼ぶ声でふらりと体を起こし、辺りを見回す。場所は変わらず、『リンゴのもり』の奥地のようだ。
「……う、うぅん」
そして、取り残されたと思われる、スバットがそこにいた。確かに、ズバットだけあのとき何もしていなかったし、私達と同じように臭いにやられて逃げ遅れたんだろう。馬鹿な奴だ。
「はっ! わわっ!? 逃げ遅れた!」
「……おい待て、ズバット。そう簡単に逃がさねぇぞ! “十万ボルト”!!」
「へっ!? え、あ……ぎゃあぁぁぁ!!」
とりあえず、腹いせに取り残されたズバットに“十万ボルト”を繰り出して、吹っ飛ばしておいた。簡単にトンズラなんてさせないわよ。全く。
「……流石、ピカ。ただでは倒されないね」
「ふん。それにしても、お互いやられたね」
「うん。まだ臭いが残ってる……」
それに毒ガスのせいで不調だよ。くっそ、やられた。それに、周りを見て分かった。
セカイイチ、なくなってるし、あいつらが持っていったのか」
「え? うわ! 本当だ。どうしよう?」
どうしようもないものはないしなぁ……確認だけでもしておくか。無駄になりそうではあるけれど。
「あるとは思えないけど、木に登ってあるか確かめてみようか?」
「う、うん……一応、お願い」
駄目元でセカイイチの木に登って探してみるものの、セカイイチを残すようなそんなマヌケなことがあるばすもない。結果から言えば、セカイイチはなくなっていた。
あぁ……ないし、頭痛いし、踏んだり蹴ったりだ。何なの。私、なんかしたか? そんな覚えないし。何もしてないよ……もういいわ。降りよ。
するするっと木から降りて、ポチャに向かって首を振った。ポチャもそこまで期待していなかったようで、そっか、と呟いただけだった。
「……まあ、ないなら仕方ないよね。ギルドに戻ろっか。何て言われるのか怖いけど……ね」
そこなんだよな。ペラップは大切な仕事だって念を押してきたし、やってはいけない失敗をしてしまった気がしてきた。それを考えるだけで、頭痛の種に成りうるものである。

バッジを使って一瞬の内にギルドへと戻ってきた。本当なら現実逃避のようにぎりぎりまで逃げていてもよかったのだけれど、そんなことをしても結果は変わらない。それなら、潔く訳を話して分かってもらうしかない。……聞いてくれるかは五分五分だが。まあ、私達も新人だし、失敗することもある……なんて、これも言い訳か。
「ん、おかえり。二人とも」
「あ……ペラップ。た、ただいま」
なんでよりにもよって入ってきてすぐ会うのがお前なんだよ。空気読めよ。いや、ある意味読んでるけども!
「ご苦労だったな♪」
「あ~……ペラップ? 実はね…」
ポチャが私の方をちらりと見て、今まであったことを話した。あったことを話した、というよりは、セカイイチを持ってこれなかったということを言っただけだ。しかし、この説明の仕方は……間違ってはいない。むしろ正しいんだが、これではまるで私達に非があるように聞こえる。いやもう、それにしか聞こえない。
「え……えぇぇ!? 失敗しちゃったの!?」
案の定、ペラップは私の思った通りに解釈したようだ。そして、ばさばさと左右行ったり来たりを繰り返した。それを見て、本当にやってはいけないことをしたのだと確信した。私達だけのせいではないけれど。
「どうしよう!? わわわっ! どうしようどうしよう!! え、本当に失敗したの!? どーしよう!!」
このテンパりよう……かなりまずい。うん、まずいよね。
「仕方なかったんだよ。スカタンク達が…」
「おだまり! 言い訳は聞きたくないよ!」
ポチャが弁明しようとするも、無情にもペラップは遮った。言い訳くらい聞いてくれたっていいものを。
「……仕方がない。とりあえず、今日、お前達は夕飯抜きだ!」
んげぇ!? 待て待て待て!! 私達のせいじゃないんだけど!? 邪魔されたから出来なかっただけなのに!?
「大切な仕事が出来なかったんだ。こんなんで済まされるなら安いくらいだよ!」
安くねぇよ! 一日に一回しかない安定した食事の機会をお前はなんて理由で抜きにしてくれとるんだ!?
……とまあ、こんなことを口したらどんなことを追加で罰せられるのか分かったもんじゃない。頭では私達が失敗したことは事実だと分かっているのだ。その事もあるし、立場も悪いから、ここは我慢するけれど。言わないけれど、言わないけどぉぉ!!
「話くらい聞けよ、この…」
「!? ピカ、駄目!」
音符鳥め、とぼそっと悪態でもついてやろうと開いた口をポチャに塞がれ、ついでと言わんばかりに体も押さえつけられた。客観的に言えば、ナイスプレー。主観的に言えば、邪魔するな、である。
「フンッ! 泣きたいのはこっちだよ。今回のことを親方に報告するのはワタシなんだからね……」
こっちだって泣きてぇわ!! スカタンクのせいでこんな屈辱を味わうなんて……! スカタンク達も嫌いだけど、話を聞かないお前も嫌いだかんな!!
「このことを聞いた親方様は……親方様はきっと……うわあぁぁぁぁ!!」
うるせぇ! 叫びたいのはこっちだよぉ!!
「もう、ピカ! だから駄目だって!!」
ポチャに体を押さえられている以上、もうどうしようもない。ビビりでなよなよしているポチャも男の子。力で敵うはずもなく、私はばたばたするしかない。が、それでもばたばたと悪あがきをやめない。
「親方様には夕飯のあとに報告しに行く。お前達も一緒についてこい。親方様のアレを食らうのがワタシだけというのは、不公平だからな」
そもそも新人に何を期待してるんだよっ!! 新人のミスは上のミスだろ……いや、何言ってるんだ、私。駄目だ。もう、疲れてきた……
「お前達も必ず来るように! いいなっ!」
ビシッと命令され、何も言えなくなる。いや、最初から何も言ってはいない。心の中で、頭の中で言い返してはいたけれど、口には出していない。そこは誉められるところだと思う。偉い、私。まあ、ポチャに止められていたというのもあるかもそれないけれど。
ここでじっとしていても仕方がないので、私達は自分達の部屋へと戻ることにしたのだった。



~あとがき~
踏んだり蹴ったりの二人ですね。

次回、親方様のアレとは……?
ピカ達は生きて帰ってこれるのか!!

ピカ、めちゃくちゃに荒れまくっています。心がね! そりゃ、仕事ですから、失敗したら自己責任なのかもしれませんけれど、理由くらい聞けよ馬鹿って感じなのかな。あと、ちょこちょこ書いてますが、毒ガススペシャルコンボのせいなのか、体調を害してます。彼女。ほんと、踏んだり蹴ったりですわ。
荒れまくりの彼女を止めていられるポチャだけど、彼も内心どう思っているのだろうか。ピカみたいにペラップコラ、ペラップ。とはきっとなってません。自分の不甲斐なさくらいは責めているかもですね。

ではでは。

はじまりのソラ 6ー6

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしています。原作のイメージが崩れるため、そういうのが苦手な人、嫌な人は見ないことをおすすめするよ!
ピカ「最近、オリジナルをぶっこむ作者から一言どぞー」
創作楽しいです。バトル描写能力ほしいです。
文章能力もっとほしいです(泣)
ピカ「一言とは」
ポチャ「三行だったね」
ピカ「せやな……」


~6‐6 やってきたあいつらと失敗~


相変わらず、敵ポケモン(草タイプ)にびくびくしながら進むポチャとそれを利用して時々悪戯をしかける私は色々あったものの、無事に目的地へと辿り着いた。『リンゴのもり』の奥地に行くと、一際大きな木が目についた。ぺラップの話通りならあの木に生っているのがセカイイチだろうか。
「あ、あれじゃない? 行ってみよ!」
私の悪戯に律儀に付き合ってくれた……否、付き合わされたポチャだったが、体力だけはあるようでまだまだ元気だ。とは言っても、ダンジョン突入前と今では元気度は変わってくるけれども。
近くまで寄ってみると、より大きさが伝わってくる。普通の木の何倍あるのかも見当がつかない。実っている数は見たところ少ないが、そこは自然の物であり操作出来るものではないということだ。
「きっとここにあるのがセカイイチだよね。……さて、あれをどうやって取ろうか?」
「クククッ……そんなの簡単じゃねぇか」
「!? だ、誰だ!?」
ポチャの疑問に姿の見えない誰かが答える。そしてこの声の主を私は知っているはずだ。ここ数日間、生活を共にしているではないか。
がさがさっとセカイイチの木の上から顔を出したのは、ドクローズの三人だった。私はとっさにポチャの首根っこを掴み、そのまま後ろに数歩下がるのと同時に、私達の目の前に降りてきた。ぶつかったらどうするつもりなのか。それとも、初めから狙っていたのか。そもそもなぜ、ここにいるのか。しかし、理由がなんにせよ、こいつらと馴れ合うつもりはない。
「お前ら、遅かったな?」
スバットがにやりと笑う。それに続いてドガースも笑いながら入ってきた。
「ずっとセカイイチを食べながら、お前らのことを待っていたんだぜ?」
あぁ。どうして、気が付かなかったんだろう。きっと、ここに来るという話をこいつらは聞いていたのだ。ギルドにいるときは弟子達の目、親方の目があるためか、全くと言っていいほど関わりはなかった。スカタンクとしては、ちょっかいを出せない状況だったのだ。そこにこの仕事の話だ。しかも、話を聞いていたのなら、これが重要な仕事だということも知られている。……絶好の機会だ。今更だが、迂闊だった。もっと警戒すべきだったのに……! ここ数日、何もしてこないから油断していた。
「ケッ……食い過ぎて腹一杯だぜ」
だったら、そんなになるまで食うなよ。馬鹿が。
こいつらが食べたせいでセカイイチが少ないのか。理解したくなかったけれど、理解した。
「こいつらセカイイチ食べたって言っているけど、木にはまだ残ってる」
ポチャの言う通りだ。少ないけれど、セカイイチらしきリンゴがいくつかある。それなら、この場でやることは一つだ。
「ピカ。……こいつらを倒して、セカイイチを持って帰ろう」
どうやら、ポチャも私と同じ考えのようだ。私はポチャの言葉にうなずくと戦闘体勢に入る。しかし、そんな警戒心剥き出しの私達を見て、スカタンクから飛び出したのは、私の予想の上を行くものだった。
「倒す? 失礼な奴らだな。オレ様はお前達の仕事を手伝ってやろうと考えていたんだぞ?」
「……えっ!?」
「さっき、どうやってセカイイチを採ろうかと言っていただろう? そんなの簡単だ」
さっきも同じようなことを言っていたな。しかし、私達に協力なんて。
スカタンクは私達に背を向けると、目の前にあるセカイイチの木に何度か思いきり体当たりをした。スカタンクくらいのポケモンならそれなりの威力はあるだろうか。木はがさがさっと揺れると、残っていたセカイイチが落ちてきた。スカタンクは再びこちらに振り向くとにやりと笑った。
「ほら、簡単だろう? さあ、落ちているセカイイチを拾ってギルドに持って帰るといい」
私はともかく、お人好しのポチャですら、動こうとしない。こいつらのことだから、何か企んでいるに決まっている。
「どうした? 拾わないのか?」
スカタンクだけが不思議そうに私達を見てくる。それすらも、怪しく見えてきてくるのだから、ますます動く必要性を感じない。
「絶対、何か企んでる。騙されないからね、ぼく」
ポチャのこの一言に三人は驚いたようだ。その反応を見るに、やはり何か良からぬことを考えていたのだろう。
「こいつら、騙されないぜ?」
「ケッ……つまんねぇなぁ?」
「クククッ……引っ掛からなかったのは残念だったが、それでお前らはどうすると言うんだ?」
「さっきも言っただろう? お前達を倒して、セカイイチをギルドに持って帰るんだ!」
先程のダンジョン内でのビビりはどこに行ったのやら。ポチャは強気にスカタンクに言い返した。宣戦布告のようなそれを聞いたスカタンクは、少しだけ感心したような素振りを見せた。
「ほお。今回は随分威勢がいいな? 初めて会ったときはあんなにビビっていたというのに」
「た、確かにあのときは怯んだし、今も怖くないって言ったら嘘になるけど……けど、今回は絶対に負けるもんか」
「……よかろう。その勇気に免じて、オレ様達も本気で相手をしてやろう」
それはいいことなのか微妙だ。本気で来てもらっても勝てる気はしないのだが。
三人横に並んでいたドクローズだったが、ズバットが一歩後ろに下がり、スカタンクドガースが私達の前に立ちはだかった。あ、何かしてくるやつだ、これ。
「何か仕掛けてくる……? ピカ、気をつけて」
「クククッ……はたして、お前達にこの攻撃が耐えられるかな? オレ様とドガースの“毒ガススペシャルコンボ”を!」
は、毒ガス? 待て、これって……
私が考えに達するよりも相手の方が早かった。スカタンクドガースが同時に臭いの攻撃をしてきたのだった。避けるのも防ぐのも間に合わず、私とポチャはその場に倒れてしまう。ポチャにとってはこれが初めて、私にとっては二回目の臭いの洗礼である。一度ならず二度までも受けることになるなんて思いもしなかった。
一回目と違うのは恐らくこれが毒ガスであることだろうか。頭が痛いし、視界もぐらぐらしている。駄目なやつだと思う前に私の意識が飛んでしまった。



~あとがき~
せっかく辿り着いたのに、この仕打ち。ピカもポチャも報われませんね。ドンマイとしかいえないぜ。

次回、ドクローズに邪魔された二人の運命やいかに!?

ほんと、ここのシナリオは主人公とパートナーは踏んだり蹴ったりだなって思います。その理由についてはこのあとわかると思うので、何も言いませんけど。あと、主人公にいたっては、二回目の臭い攻撃を受けてます。もう、本当に可哀想だわ……

ではでは!

はじまりのソラ 6ー5

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしていますので、原作のイメージが崩れることがあります。苦手な方はバック推奨です!
ピカ「謎にオリジナルの展開が来た。いつになったら遠征は始まるのだろうか」
ポチャ「い、いつだろうね……?」
でもさぁ、遠征始まったら始まったできっとボス戦で手こずるから。どうでもええやん?
ピカ「どうでもよくない」


~6‐5 やってきたあいつらと失敗~


いつもの朝会が終わり、いつも通りに掲示板の仕事を終わらせるかと考えていると、ペラップに呼び止められた。
「今日は依頼ではなく、食料を調達してきてくれ」
食料?
私達は顔を見合わせ、ペラップに近づいた。いつもの依頼ではなさそうだ。
「あぁ。今朝になって倉庫を見たらいきなり減っていてな。……しかもセカイイチだけが全てなくなっていたのだ」
セカイイチ? なにそれ。どんな食べ物だよ……
「リンゴの一種だよ。とても大きく、とても美味しいリンゴでな。そして、なにより親方様の大好物なのだ♪ セカイイチがないと親方様は……親方様は……」
そんなリンゴがあるんだ。親方が夕飯になると頭の上に乗っけているのはそれなのかな。確かに普通よりは大きなリンゴだなとは思っていたけれど。
で、親方がどうなるのかという話だったか。ペラップは黙ったままで言いにくそうにしている。
「…………なのだ。だから、頼む。セカイイチを取ってきてくれ」
え、今、何て言ったの? 親方がどうなるって言った?
私とポチャはお互いの顔を見合わせ、首をかしげた。私もポチャも聞き取れなかった。もしかしたら、言っていない可能性もあるけれど、そんなの探ってても仕方がない。
「よく分からないけれど、セカイイチを取ってくればいいんだね」
「あぁ♪ セカイイチは『リンゴのもり』の奥地にある。いいかい? これは簡単な仕事のように感じるが、とっても大切な仕事なのだ」
「うん、分かった。ピカ、頑張ろうね!」
「はいはいっと……」
セカイイチが親方のなんなのか全然分からないけれど、まあ、いいか。いつも通りこなせば問題ないでしょうし。
どこか心配そうなペラップをよそに私達は教えられた『リンゴのもり』へと向かうことにした。
……それにしても、急にセカイイチがなくなるなんて……誰の仕業なんだろう。親方が勝手に食べたのか、弟子の誰かのつまみ食いか。あるいは……スカタンク達のせいか。ここで犯人探しをしても仕方がないんだけれど、なんだかとばっちりをうけているような気分だ。別に悪いことなんてしていないのにな。
そんなことしか考えていなかった私は、私達のことをじっと見ていた視線に気が付かなかった。もしここで気がついていたら、このあとの結果も変わっていたかもしれないのに。

見た感じ、どこにでもあるような森の入口。しかし、生えている木々にはリンゴがたくさん実っていた。季節感というものは存在しないところ、ダンジョンなんだなと思わせる。
「ここが『リンゴのもり』だね! 奥にあるって話のセカイイチ目指して頑張ろう~♪」
いつにも増して、テンションの高い奴め。何がお前を駆り立てるんだよ。
「だって、リンゴって美味しいもん」
うわ。探検とはなんたるかを語るときと同じくらいきらきらした目をしていらっしゃる。もしかして、リンゴ好きなのか。
そう聞いてみると、ポチャは嬉しそうにうなずいた。本当に隠し事が出来ない性格のようだ。将来困りそうだな、ポチャ。
「ポチャ、分かってると思うけど、目的はリンゴ回収じゃないからね?」
「もちろん! セカイイチだよ♪ 分かってる分かってる!」
本当だろうか。ま、もうどっちでもいいか。
ダンジョンの中は森だし草タイプのポケモンがたくさんいらっしゃるくらいだ。ポチャが本当に使い物にならなくて、というか、草タイプのポケモンに耐性がないのか、見かけるだけでびくびくしている始末だ。
おい、お前。氷タイプの技あるやん。飛行タイプの技あるだろう? なぜ逃げる??
「……じょ、条件反射……?」
「勘弁してよねー? 電気タイプの技、通りにくいんだから……それ教えたのポチャだよ。私にタイプ相性を教えたのポチャさんですよ!?」
「面目ないです……」
しょぼんとして、申し訳ないという気持ちは伝わってきた。それは分かる。が、しっかりしてほしい。いや、本当に。ポチャは多くの知識を持っていて、色々な場面で助かっている。が、それだけでは意味がないのだ。恐らく、探検というものはそれだけでは成り立たない。
「もう。頭だけよくても使えなきゃ意味ないっての……私、初心者! OK!?」
「お、おーけー」
「もう、一国の王子様が聞いて呆れるよね」
「やめて。その話はやめて……」
「あっはっは~♪ まあ、仲間を大変な目に遭わせるようなことは極力避けるけど。リーダーとして、お仲間は守るよん♪」
今は右も左も分からないけれど、少しでも頼れるリーダーになれればいいんだけどね。いや、面倒は嫌かな。ポチャやソルはそんなことしないだろうけれども。
「……ぼくも、ピカのこと、皆のこと守れるように頑張るよ。だから、一緒に強くなれるといいね」
「…………なるんだよ。一緒に」
こんな何でもないようなところでいうことではないかもしれない。それでも、私達は。
「それがチームの意味だと思うな。私は」
「うん。そうだね……そうだよね!」
「じゃあ、強くなる一歩だ! 目の前のクサイハナさんを撃退しなさい」
決意を改めてしたところで、さっとポチャと位置を入れ換える。その瞬間、ポチャを顔がさっと青ざめたのが分かった。こんな風に訓練して苦手なタイプにも慣れさせるのもリーダーの務めですよね。分かります分かります。心苦しいけど、ポチャのためだ。私は我慢するよ。
……本音は状態異常が怖いだけです。やだ、言わせないで? 恥ずかしいな、んもうっ♪
「ピ、ピカァァ!! 攻撃してきたよ!?」
そりゃここにいる皆様は私達を住みかを荒らしに来た敵さんに見えているわけだから、襲いかかってくるのはデフォルトだ。それが不思議のダンジョンというものであるのは、学習済みのはずである。
いやはや……ワーキャー言いながらクサイハナから逃げるポチャはほんっと情けないです。離れて見ているけれど、滑稽だよ。いや、うん、知ってた。
「どどどどうしゅたらいいの!!」
あらあら。慌てすぎて噛んでるよ、ポチャ君。仕方がない。指示するか。
「まず、向き合うことから始めてほしいかな。んで、相手をよく見て、“つつく”を出せばいいんじゃないかと思うよ」
「む、向き合う……!」
ポチャは走るのをやめて、クサイハナに向き合った。クサイハナもピタリと動きを止める……はずもなく、そのままポチャに突っ込んでいく。
「うわうわうわ!?」
「落ち着けー? “つつく”だよ。あ、一発狙うなら“ふぶき”でも可だよ。今から必ずや命中するでしょうね」
なんせ、敵から突撃してきてくれている。これで外れるなら、とんだノーコン野郎かクサイハナがラッキーさんだったということになるが。ポチャはよく分かっていないようで、えっと不思議そうにしていた。これくらい一人で気づきなさい。
「え、え? あ、じゃあ……“ふぶき”!!」
理屈を考えるよりも私の言葉を信じたらしいポチャは、力一杯の“ふぶき”を放つ。それは相変わらずの威力で、離れて一休み気分だった私にもその冷気が伝わってきた。その冷気をほぼゼロ距離から受けて、耐えられるはずもないクサイハナはばたりと倒れてしまった。
「お、おぉ……! 当たった!」
「よし、行くか。クサイハナさんに合掌してけよ」
「え、倒せってピカが言ったんだよね……?」
「ポチャが草タイプ苦手みたいだからさ。克服のお手伝いだよ、お手伝い。でも、苦手タイプの話なら私も苦手だよね? 電気タイプだもんな」
「? ピカは苦手なんかじゃないよ。だって、ぼくのパートナーだし、友達だもん」
いや、だから、最初に会ったとき……あぁ、あのときは私に敵意がなかったからか。納得した。
「そうかそうか……うん、ありがとう。よしよし行こうか」
「うん? うん、行こっか」
理解しているのかいないのか分からないけれど、ポチャは私の言葉にうなずいた。もう少し奥に行けば目的地だろうか。



~あとがき~
あ、これまだかかるわ。

次回、『リンゴのもり』の奥地到着! そこには一体何があるというんだ!?
いや、セカイイチの実る木ですよね。知ってます。

ちょっとだけでもダンジョンにいるときのピカとポチャを書いてみようかと好奇心で書きました。大体こんな感じです。ピカがポチャのことをいじりながら奥まで進みます。それか、普通に話ながら進みますん。
苦手タイプが来ればポチャはいちいちびっくりしてますし、そんなポチャを見てピカは頼りない奴めと思っています。ピカは地面タイプを目の前にしたら、ポチャにすっと差し出します。びくっともせず、おら、お前の仕事だ的なテンションで。たまに自分でもやっつけますよ。

ではでは!

唐突にやりたくなったアレのお話

この前さ……
ピカ「おう。いきなりなんだよ」
この前さ、色々見てたのよ。小説なり設定なりここに投稿した数々をね?
ピカ「うん? うん。で、なんでそれを私に言うの?」
それでさ……
ピカ「なんだよ。あれか? 放ったらかしにしてきた数々を見てきて謝罪でもするのか? それならさっさと簡潔にまとめたものを投稿すれば?」
え、そうじゃないよ?
ピカ「…………」
あ、でね? プロフとか見てたらやりたくなってね? 付き合ってほしいんだよな。
ピカ「やだよ。あるじゃん、私の……えっと、三年前か。あと簡潔にまとめたやつなら一年前の? あるじゃん? ほら、やらなくていいやん?」
そうじゃないの! 唐突にやりたくなるじゃない!? 設定公開!!
ピカ「え、あ……はあ?」
本当は全部終わってから改めて最終話含めての設定公開しようとか思ってたけど、無理! 待てない! 助けて!!
ピカ「えぇ~……?」
と、思ったんで、私、考えた。
聞かれたことある兄さんと鈴流ちゃんの書く。
ピカ「……え、うん? じゃあ、なんで私呼んだの!? 関係ないじゃん!!」
いや、皆のも書きたい。せっかくの夏休みよ!?
ピカ「んなこと言ったら毎年毎年する気か、お前!!」
……まあ、私の夏休みも二週間くらいしかないんだけどね?
ピカ「無理じゃん」
でもさあ、アレだよ。最近バンバン小説投稿してるからさ、整理しよ? 私がしたいの。皆のプロフとか書きたいのぉぉ!!
ピカ「じゃあ、もう好きにすれば!?」
するぅぅぅー!!!


ってことで、私の自己満足!
メインキャラまとめたプロフを書きやす( ・`ω・´)
せっかくなので、絵とか描けたらええね(*^^*)
あとは、かなり前にウィルと鈴流の詳しいプロフを聞かれていたことをふと(読み返して)思い出したので、それも制作します。まっとれ!
もし、他に「こいつのこと詳しく知りたい!」「この子、今なにしてるん?」「〇〇に聞きたいんやけどぉ~」等々、ご質問やらあれば答えるよ!! もう、そういうのしたい!
まあ、ないならないで、私の満足する上記の二つをやります。楽しいね! 本編書けてないから、こういうのやり出したくなるね!((←

ではでは!





ピカ「ところでなんで私は呼び出されたの?」
ここの代表取締役だろ?
ピカ「初めて聞いた、そんな役割」

はじまりのソラ 6ー4

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしていますので、原作のイメージが崩れることがあります。苦手な方はバック推奨ですよ!
ピカ「ギルドが安息の地ではなかった」
ポチャ「疲れて帰ってくるのに、あの人達と顔合わせるのがちょっとね……」
ピカ「ほんとだよな。早く終われよ、遠征」
平穏に終わるといいねぇ!?
では、始めるか!
ピカ「平穏に終わらないフラグ立てないでほしい」


~6‐4 やってきたあいつらと失敗~


気が重い。何がってスカタンク達と生活することにである。あの悪巧み野郎共が考えることにはいいことなんてあるわけがない。そもそも好きでもないし、一緒に生活したところでチームワークなんて生まれるはずがない。意味のない地獄の日々がギルドで待っているのだ。……もう、野宿していいかな。我慢するよ。もう、お外で寝よう……?
「大分、参っているようですね。ピカさん」
「ぼくもあまり会いたくないっていうか……関わりたくないんだよね」
掲示板の仕事を終わらせた帰り道。バッジで帰ればいいものを未練がましく、徒歩でギルドまで帰っている。徒歩といっても私はソルの背中に乗っているだけなんだけど。
「臭いがさぁ……もう、私の嗅覚がおかしくなりそうだよ。この二、三日過ごしただけなのにおかしくなってるもん~」
スカタンクドガースですからね……でも、仕事に出てしまえば、顔は見ませんし、しばらくの辛抱ですよ」
「そうなんだけどね。だからこうして、のんびり歩いて帰っているわけだけど……ピカは自分で歩けばいいのに」
「やだぁ~……ソルの背中気持ちいいんだもーん」
「全く。怠け癖つかなきゃいいけど。……ごめんね、ソル」
「いえいえ。僕は構いませんよ~♪」
遠征に行くためにと頑張ってはきたけれど、スカタンクが来ると知った途端にやる気がどこかへ飛んでいってしまった。仕事はやるが、遠征に対する情熱はメンバー候補入りを果たしたときよりも冷めてしまっていた。私ってこんなやつなんだろうな。飽き性というか……物事が持続しないというか。
それでも、ポチャが行きたそうにしているから、なんとか踏みとどまっている感じだ。……この考えは少し、いやかなり、私はポチャに依存しているように思える。私がというよりは、ポチャがよければそれでいいところがある。まあ、空っぽの私が何かを求めるのもおかしな話ではあるか。
「……? ピカ、どうしたの?」
「いんや。……ポチャは遠征、行きたいよね」
「もちろん! ピカは行きたくないの?」
「行きたい。けど、ポチャの情熱には負けるよ」
「えぇ!? ぼくってそんなに行きたそう? まあ、行きたいのは事実だし、そう見えても全然いいけどさ。だってだって、誰も行ったこともないところに行くってワクワクするもん♪」
「ふふ、ポチャさん、楽しそうですね」
「へへ♪ 探検のよさ、魅力を語るなら一日中喋ってられるよ! いや、一日じゃ足りないかもしれないねっ!」
キラキラしてて、楽しそうに笑った。頑張り屋なポチャは誰よりも探検に向ける思いは強い。そりゃそうだ。見習いとはいえずっと夢だった探検隊になったんだもん。遠征にも心を踊らせるはずだよ。
「行けるように頑張ってるんだから、残りの期間も頑張るよ、ポチャ」
「うんっ! 目指せ、遠征メンバー!」
「僕もお二人が遠征に行けるよう、微力ながらお手伝いしますね」
「ありがと、ソル♪ メンバー決めまで日がないもんね。頑張らなきゃ……!」
今はまだ、自分が分からなくても、何もなくて空っぽでもいい。ポチャの助けになるなら、きっと私は頑張れるんだ。

仕事を終えてそれぞれがギルドに帰ってくると、弟子達とドクローズは夕飯を共にした。ギルドの者達には+αはあるものの、いつも通りの光景だ。そして、夜になり、皆が寝静まった頃。
「……夕飯食ったばかりだけど、なんか腹へったな?」
そう言い出したのはドクローズの一員であるズバットだ。そしてすぐ側にいたドガースも同意する。
「ケッ……あんな飯じゃ腹一杯になりゃしねぇ」
「ギルドのやつらも寝静まったようだし、今から探しに行くか」
スカタンクの言葉の意味が分からなかったらしい、ズバットが首をかしげる。
「え? 探しにって何を?」
「決まっているだろう。ギルドの食料だ。見つけ出して、盗み食いをするのだ」
ギルドのメンバーならば、絶対に考えないようなことをしれっと実行しようとする。スカタンク達はギルドのメンバーではないし、そもそも他の人達がいないところでいい子ちゃんでいる必要もない。
スカタンクの考えに感激したらしい、二人は行く気満々である。
「よし、行くぞ」
「へい!」
誰も起こさぬように気を付けながら、食堂へと足を向ける。食料があるならそこだろうとなんとなく思い立ったためである。周りは暗く、見通しも悪かったがが、ズバットの超音波で物音をたてることなく軽々と食堂にたどり着いた。
「よくやったな、ズバット
「へへっ! こんなの楽勝ですよ!」
「さて、と。食べ物はどこだ……?」
目は慣れてきたとはいえ、手元に明かりなんてものはない。スカタンクが匂いをたどるかと思っていたところに、ドガースがふわふわと浮いて見回していたところに発見したようだ。
「あ、ありましたよ、アニキ!」
「馬鹿野郎。デケェ声を出すな」
「す、すいやせん……けど、ありましたよ。沢山置いてあります」
それはドガースの言う通りで、何日分だと思うくらいの食料が貯めてある。そこから果物のいい香りが漂っていた。その匂いのする果物を引っ張り出すと、大きなリンゴがそこにはあった。普段、見るようなリンゴとは比べ物にならないくらいに大きく、甘い香りがする。
「……これ、もしかしてセカイイチか?」
「アニキ、なんですか? そのセカイイチって」
「名前の通りだ。大きなリンゴよりも大きく、セカイイチ旨いらしい。そういえば、晩飯にプクリンが食ってたな」
「へぇ! そんなに美味しいんなら、食べちゃいましょうや」
興味を示したズバットドガーススカタンクの答えを待った。何も考えずに食べてしまって、もし自分達に不都合があったら大変だ。考えるのはリーダーであるスカタンクに任せる方が安全なのを二人は知っているからこその行動である。
「……そうだな。元々、腹へって探しに来たんだ。好きなもん食えばいい」
スカタンクの許可を聞くなり、二人はセカイイチにかぶりついた。スカタンクズバットドガースと同様に食べ物に食らいつく。
十分食べると、またギルドのメンバーを起こさないようにそろりと戻り、満たされた腹に満足しながら眠りにつくのであった。



~あとがき~
本当はあそこに向かうまでを書きたかったんだけどな。なぜ、こうなった!!

次回、ピカとポチャの二人が重要な任務を任されることに……!?
六話ももう終わりそうね~……とか言って、多分まだ終わりません。なんてこったい。

空と海ではソルとの会話もあんまりないんですよね。なので、はじソラで入れていければと思いまして、入れましたね。
今回のピカちゃんの気持ちをまとめるとドクローズ来たし、遠征に行きたい意欲もあんまりないけど、ポチャが行きたそうだから気合い入れ直すかって感じです! 若干ナイーブにもなっているし、自己分析とかもしているんですが、難しいことは私にはわっかんねぇわ!! だから、説明は省略!((←
空と海のポチャは大人びてますが、ここでは目一杯子供っぽさを出したいです。それだけ。ピカは根本的なところは変わらないです。強いて言えば詰めが甘いくらい? あと弱いね(笑)

そして、せっかくだしとドクローズの盗み食いのシーンも書きました。きっと暗い中、ズバットのコウモリ特有の超音波をキャッチしたり、ドガースが飛んで道探したりなんなりしてたどり着いたんだろうな、と妄想しつつ書きました。書かなかったけど、こいつらどこで寝てるんだろうね? 弟子部屋は満室だし、親方部屋に寝るわけないし、どこで寝ているんだ。寝袋生活か!?……っていつも思うんですけど、触れませんでした。
あと、もっとスカタンクの悪さを出していきたいんですけど、なんか難しいね。頑張ります。

ではでは!

はじまりのソラ 6ー3

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしているため、原作のイメージが崩れる恐れがあります。苦手な方は閲覧を控えてね!
ピカ「前回は散々な目に遭った」
ポチャ「ごめんね、ピカ。ぼくがしっかりしてなくて……」
ピカ「ここでそういう話はいらないから!」
ではやってくぞー!
ピカ「作者、ここでの会話思いつかないんだよね? 正直に言ってもいいんだよ?」
あうっ……!


~6‐3 やってきたあいつらと失敗~


スカタンクと遭遇し、何かされるのではと思いつつ警戒をしていたけれど、私の考えとはよそに何事もなく平凡に数日が経過した。そして、いつもの朝会。難なく終わって、いつも通りに仕事をすればいい……と思っていた。
「皆、今日は仕事にかかる前に新しい仲間を紹介するよ♪」
新しい仲間……?
ペラップの言葉に他の弟子達もざわつき始めた。新しい弟子でも入ったのだろうか? 近々遠征があるというのにか。入ってくる新弟子にそんなのは関係ないのかもしれないけれど。
「おーい、こっちにきてくれ」
合図と共に入ってきたのは新しい仲間……ではなく、どこかで嗅いだことのある臭い。ペラップや親方は何の反応もしていないが、弟子達は何の臭いだの自分のせいではないだの更にざわつく。私の予感が当たらなければいいんだが、これ、スカタンクではなかろうか。
「あ、あいつら……!?」
「うわ~……スカタンク達が新しい仲間?」
臭いの後に入ってきたのは、ポケモンだ。ズバットドガース、そして、スカタンクの三人。ドクローズの三人だった。
「ケッ……ドガースだ」
「へへっ。ズバットだ。よろしくな」
「そしてこのオレ様がこのチーム……ドクローズのリーダー、スカタンクだ。覚えておいてもらおう」
そして、スカタンクは私達の方を向くと、嫌な笑顔を浮かべた。こっち見ないでほしい。知り合いなんて思われたくない。
「特にお前達はな……クククッ」
うっわぁ……! 抹消したい! 記憶から今すぐに抹消したい!!
「? なんだ顔見知りか? それなら話は早いな」
こんなやつら顔見知りじゃねぇよ……!
「この三人は弟子ではなく、今回の遠征の助っ人として参加してもらうことになったのだ」
……誰か、夢だと言ってくれ。
どっかの誰かさんがここの遠征の話を持ち出すから! いや、ぶっちゃけ言わなくてもこいつらのことだ。すぐにバレそうなものだけれども。
「えぇっ!?」
声に出して驚いたのは私の後ろにいるポチャだ。一瞬、私が声に出してしまったのかと焦ったが、私よりも顔に出やすいやつがいたな、すぐそこに。
ペラップさん、こいつはいちいち大袈裟なんですよ。クククッ」
んあぁぁ! 気持ち悪い。薄っぺらい敬語なんて使うなよ。普段使わないだろ、お前! 絶対!
私達とスカタンクの間に流れる微妙な空気を感じ取ったらしい、ペラップは少しだけ不思議そうに首をかしげる。が、深く突っ込むようなことはせずに話を進めていく。
「……まあ、いい。とにかく、今回の遠征ではこの三人がいてくれたほうが戦力になると親方様が判断されたのだ。ただ、いきなり一緒に行動してもチームワークは取れないから、この数日間生活を共にすることになった」
言いたい。こいつらの本性を洗いざらい吐いてやりたい。が、何を言っても信用されないだろうし、なんなら私より実力はあるし強いと思う。それに親方の判断となれば、聞く耳を持たないだろう。
あーあー……荒れるよ、この遠征……絶対荒れる。
「短い間だが皆、仲良くしてやってくれ♪」
仲良く、ねぇ……? 少なくとも私は願い下げだ。なるべく、関わらないように過ごせればいいのだが……変に絡んできそうで怖いな。
それにしても、この臭いについてペラップや親方は突っ込まないのだろうか。感じているけれど、何も言わないのか。これが大人の対応というやつなのか。親方はなにも感じてなさそうだけれど。
「それでは皆、仕事にかかるよ♪」
「……おー…」
いつもより皆の元気がない。そりゃそうだ。この部屋、臭いもん。スカタンクのせいで。
「おや? 皆、今日は元気ないね?」
「いや、だって……こんな臭うのに、元気出せって方が無理……」
ドゴームの最もな意見に弟子のほとんどがこくこくっと何度も頷いた。その瞬間、周りから地響きがし、ぐらぐらと揺れ始めた。地震かと思ったが、ずっと黙って前に立っていた親方がうつむき、体を震わせていた。
「タア…」
あ、これ、駄目なやつだ。この先のことは知らないけれど、駄目だって本能で分かる。
「! いかん! 親方様のいつもの怒りが……!」
「タアァァァ」
「親方様を怒らせたらとんでもないことになるぞ! 皆! 無理にでも元気を出すんだ! 今日も仕事にかかるよ!」
「おぉー!!」
いつも通り、いや、いつも以上に声を張り上げた。その声を聞いたらしい親方はぴたりととまり、部屋に戻っていった。皆も各々の仕事場に向かう。この場に残ったのは、私達とペラップ、そしてスカタンク達だ。
「クククッ……今日からよろしくなぁ?」
よろしくされたくない。
特に挨拶を交わすこともせず、ドクローズが出ていくのを見ていた。最近、いいことなんてこの先にあるのかと疑いたくなるくらいに嫌な予感しかしていない。
「……あいつら、絶対に怪しいよね」
「ま、今のところは何かをして来たわけではないし……こっちは気を付けていくことしか出来ない。……ポチャ、気を付けてよ?」
「分かってる」
今日のところはいつも通り、依頼をこなしていくしかない。そして何事もなく数日が過ぎるのを待つしかないのだ。



~あとがき~
ドクローズ、ギルドで生活することになりました。何を考えていることやら……
そして大切な仕事をすると言ったな。あれは入らなかった。次回にも入らないです!←

次回、スカイの三人の会話とドクローズの怪しい動き……? です! 何気にオリジナル展開多めで参ります!

なんかあれですよ。親方、不用心だよね!? 面識ないであろうドクローズをすんなり自分のギルドに招待するんだもん。
まあ、彼の気持ち的には「手伝ってくれるなら多い方がいいし、そっちの方が楽しそうだよね。トモダチトモダチ~♪」なんでしょうね。分からんけど。
もしかしたら、一緒に生活しようってのはくそ真面目なペラップさんの提案なのかなと思いつつ……
ピカは本性を知っているわけですが、「言いたいけど誰も信じねぇだろうな。信じないなら言わないわ。めんどいもんな」の精神で黙りです。
仮に空と海のピカだったら、どうにかこうにか言いくるめて阻止しそうなものです。成長って怖いね。

ここら辺はゲームとほぼ同じなので、知っている人にはつまらないと思います。ごめんなさい。まあ、今はピカちゃんの落ち着かない心情でも楽しんでてくださいな。もう少し進めていけば、ボス戦の描写やゲームシナリオの中にちょっとでもオリジナルの展開を入れていければと思っていますので、お付き合いくださ~い♪

ではでは!

雑談的な。 その22

久しぶりの雑談です。べ、別に小説のストックがないとかそんなんじゃないんですよ!!
ほら、久しぶりに落書きとかも載せたいからね!! ね!!!

H/K

今、絶賛夏休み中です。
高校みたいに宿題が出ているわけでも、部活の課題があるわけでもないので、気楽なものです。だから、毎日小説を投稿できたんですけど( ^ω^ )
でも、こんなにだらだらしてていいのかとも思ってしまいます。まあ、思っているだけでなんも行動にしない馬鹿なんですけどね。
というか、こんな長期休みでもない限り、小説を投稿できないんですよね。悲しみ。書く時間もないんだよぉ……(´・ω・`)

後期も月曜日~土曜日まで通いそうなので、まあ、夏休み明けたら月一更新に戻りますよ。できれば、月二、三回くらい上げたいものですが……
とりあえず、今のうちにストックしておいて、冬まで頑張るしかないですね!!

H/K

そして、今、ガンガン投稿している小説、空と海なんですけど、ぴたりと止まってしまいまして。
何がって気力がね? どっかお出掛けしたっぽくってね? バトルシーン手前で止まってるのね?
どーしましょーねー……ほんとは夏休み中に終わらせたかったんだけど、無理そうです。
無理矢理書いてもあれなので、私が書けるまでお待ちくださいなm(_ _)m

はじまりのソラこと、はじソラはまあ、ガンガン書けます。ダンジョン描写してないし、ただ曖昧な記憶で書けるわけがないので、プレイ動画等を参考に書いてるんでめんどいんだよね←
んでも、空と海よりは書けるよ!!(*´ω`*)
頑張って遠征の話書きたいね!

F.Wはこの前やっと投稿したわけだけど、ちょっとミルと他の子達をどう会わせるかのイメージが出てきてないのでピンチです。またかなり間が空きそうです。でも、頑張るよ……!
早く弱ってるジュン君書きたいんで←

約束はね……一切書いてないんですよね。
もしかしたら、空と海以上に書く気力がないかもですね。しかも、このあとの落書きでも言ってますが、設定がね。話の流れがね。グダッグダなのね。ちょっと組み直したいんで、もうちょっと待ってね? いや、待っててください!!!

H/K

さあさあ、落書き晒そうかな!!
最近書いたものが多いですが、古いのもありますよ。

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↑今年か去年のバレンタインに書いたフォースと鈴流の漫画から一コマ。
一番気に入ってるとこです。表情がいいね!←
料理なんてしたことない鈴流ちゃんからチョコなんてもらって、食べてもいいのか、そもそも食えるもん作ってきてるの、こいつは!! と自問自答のように悩みに悩んでるんだけども、鈴流ちゃんのきらきら可愛い笑顔に勝てるわけないだろ、馬鹿野郎……! となっているところ。鈴流に甘いフォース君です。
この漫画を全てここに晒すことはないです。どーせ誰も見ないですもん。黒歴史を残すこともないよね。うんうん……

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↑色々ピカちゃん。
一枚目のやつはあれだよ。カッコいいピカちゃんが描きたかったんや……
二枚目はダンジョン探索って感じ。森の中だよ。多分。


この先、ネタバレしかないです! 注意してね!!
あと、他の子書かせてもらいましたってのもあるから、注意してね!!
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↑描きたかったんや……こーゆーの…
使い魔三人の今と過去って感じかな……多分ね。

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↑バトルロイヤルに出てくる子達。
描写いれてない子達もいるから、あれやけど……
でも、こんなんだよ!!

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↑空と海に出てくる公式カップル。
あれ、ピカチュウ多くない……?(^o^;)

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↑約束に出てる三人。
色々書いてあるけど、そこはノーコメントとさせていただこう。でも、これだけは言える。
設定決まんねぇよぉぉ!!(´;д;`)

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↑レイラ(ライの母)がピカに似ていたわけ。
否定しとこーと思って……まあ、あれだよ? ほっといてミスリードに使ってもよかったんだけど、めんどいなって思ったんで。ほら、うごメモ時代のネタバレメモ見てないとわからん話でもあるんだけど、否定します。違うと言っておこう!!
ぶっちゃけ、約束のピカに関してはマジでなんも決まってやせん。空と海の結末次第。
本当はこれの裏にボツった設定が色々書いてあるんだけど、流石に見せらんないからね……そこまでヒント与えるのもおもろくないやろ!?

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↑私の願望。
ツバサちゃんが恋心というものを知った暁には、アラシ君にキッスしてくれてもいいんじゃないかという願望。ガチのは描くの申し訳ねぇんで、挨拶程度のほっぺたにね? よくあるやん? 海外でこんな風にするのあるやん? それを二人にしてほしかってん。
イグ兄さんとリアさんは流石の余裕ですわ。憧れますわ。アラシ君も見習ってほしいですわ。いや、マジでね? 見習ってよ? この! 大人の余裕を!!


いやー……満足しました!
絵を描くのも久しぶりのような感じなので……お恥ずかしいですわ。
またちょいちょい描きたいですな(*^^*)
最後のはほんとはね。あれよ? レオン君のラブラブも描きたいと思ったんやけど、恋人さんのデザ知らんかったけん、やめたんよ。うんうん。
だから、まあ、犠牲になったのはアラシ君だけね。ドンマイ。私がやりたかっただけなんだけど、あれだね。ツバサちゃんセコムさん(エデン様)にやられてきてな、アラシ君……


ではでは!
閲覧ありがとうございました!!