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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 番外編~中編~

私は買い物を済ませると、お店を出た。そしてちらり、と上を見る。空はまだ青く澄んでいたが、これから帰るとなると、夕方になってしまうだろうか。
今、何時かな……三時? うん、それくらいだな。
「よし……帰ろっと。いい暇潰しもできたし……買い物もしたし」
来た道を戻ろうと、くるり、と方向転換する。
しかし、明日はなにをしようか? あ、書類整理でもしよう。つか、今日もそれをしていれば……なんで外にきてしまったのだ、私は。まあ、買い物できたし、よしとしよう。うんうん。
年末の大掃除までに、今年の大きな仕事をまとめておかないとな。なにがあったっけか……まあ、軽くメモ書きしているし、それを見れば思い出すだろう。去年も思い出したし、大丈夫だ。多分。
そんなことを考えつつ、前を見ると、全力疾走で走っている人が目に入る。周りの人と思いきりぶつかっているし……そこまで急いでなにかあるのだろうか?
と、思い、避けようと道の端に移動しようとした。が、それは叶わず、誰かに呼び止められる。
「ピカ! その人、捕まえてー!!!」
「………は?! え、ああ…私?」
「そう! 早く!」
聞き覚えのある声である人物が浮かんだ。しかし、捕まえろ、というのはなんだろうか。まあ、いいけれど。
「邪魔すんな!」
「よくわかんないけど……大体、邪魔なのはお前だ! “アイアンテール”!!」
軽くではあるが、ジャンプし、尻尾を硬化させてそれを相手に当てる。技はヒットしたようで、ばたん、と相手が倒れた。それと同時に周りからの歓声が聞こえる。私は歓声を無視し相手に近づいてみる。
「ってぇぇ……このクソガキ…」
いや、言われたからやっただけなんすけど……クソガキ呼ばわりされる筋合いもないし。本当に誰だ、この人。
「ピカ! ありがとうですわ♪」
「あぁ……いや…いいんだけどね。つか、久しぶりだね、きまっち」
「えぇ♪ 元気でした?」
きまっちこと、キマワリは私たちの先輩……つまり、プクリンギルドの先輩だ。今はギルドも卒業して、探検家として活躍中のはず。そんなきまっちがここでなにをしていたのだろう。
「元気だけどさ。この人、誰? あ、恋人?」
「恋人なわけないじゃない!……もう、嫌ですわ」
「あ、ごめん。恋人はドゴームだよね。んで、結局、誰?」
ドゴームも違いますわよ……で、こいつはお尋ね者です。目を離したすきに逃げられてしまって……不覚ですわ」
なるほど。年末近いのにご苦労様です。
ちなみに。
ドゴームも私たちの先輩だ。きまっちと同様、念願だった卒業を果たし、探検家……のはず。
まあ、噂によると、きまっちとたまにチームを組み、依頼をこなしているようだが……恋人同士と言われているようだ。いや、できてるな。うん。
それはさておき。
「ピカ、お一人ですの? ポチャは?」
「お家に帰ってんの。一人で悪かったな。どーせ、寂しい人ですよ」
「そうでしたか……ポチャとは上手くいってますか?」
「ご想像にお任せします♪ まあ、今も仲良く探検隊を続けてるよ」
「そうですか……愛し合っているのですね……キャーですわっ♪」
どこから愛し合っている……という話になったのだろうか。そこまで言うほど愛し合っては……
と、ここまで考えたところで恥ずかしくなってきた。慌てて、きまっちから視線を外す。
「あらあら……? ピカ、照れてますわね♪」
「んなことないし……大体、きまっちはどうなの? 一人のクリスマス?」
「残念ながら、一人ではないですわ」
ちくしょう。ドゴームのやつめ……
「相思相愛じゃん……きまっちとドゴーム
「ピカ? なにか言いました?」
「なにも? というか……きまっち、そいつ、届けなくていいの? また逃げるよ?」
「あぁ! そうですわね♪ それじゃあ、ピカ、またですわ♪」
「うん、ドゴームとお幸せにー」
「えぇ……って、違いますわ!!」
そんなドゴームとお熱いきまっちと別れ、私は家路につくのだった。ぶっちゃけ、ドゴームと本当にそうなのかは知らないけれど、そうなっていると私の直感が言っているから間違いない。
家にというか、基地に帰ってきたのは、私の予想通り、夕方になった。夕方と確認してから、基地に入る。
「ただいまー……って言っても誰もいないよね」
がらりとしていて、なんとも寂しい空間を作り出していた。しかも周りも波の音しか聞こえず、更に悲しくなってくる。
久々にきまっちと会えたことは嬉しかったが、一人のここは……ちょっと。
「いやいや……この状況を楽しまなくては……ポジティブに考えよーっと」
と、言っても……フォース君の言う通りなんだよね。
クリスマスまでに帰ってきてほしいけれど、そんなワガママが届くわけもなく。
「まあ……仕方ないよねー……さて……仕事しよう!」

そんなこんなで、数日は溜まりに溜まった書類整理をすることに。こんなことなら、日頃からやっておくんだった……と思いながらの作業である。まあ、無理なんだけれども。
時々、遊びに来るイブちゃんたちも手伝ってくれ、結構助かった。
フォース君とは気分転換に、親善試合のようなことをしていたら、ヒートアップし過ぎて、雷姫に怒られるというハプニングもあったんだけども。
その場の好奇心でちょっと反抗してみたら、二人して雷姫に……ね。怖いですよ、雷姫。
……………ふぅ。
まあ、そんな感じの数日間で、クリスマスも今日となった。相変わらず、残り少なくなった書類とにらめっこしながら、基地に籠っています。
ポチャもまだ帰ってこないところをみると、なにかあったのかもしれない。……家の方で。
まあ、うるさそうだもんな……執事みたいなあのおじいさん。ポチャがうざそうにするくらいだ。私で言う、ペラップの小言くらいうざいんだろう。
それはめちゃくちゃ、迷惑だ。
「……………っと。終わりー! やったー!」
ふっ、と外を見ると、いつの間にか日が暮れていた。
マジか……えぇぇぇぇ……暗いだと?! そこまで集中してました? あ、そうなんですか……やればできる子ね、私!
「って、自画自賛したって……むなしいだけなんですけど。はあ……ポチャさぁぁぁん!! 私、寂しいよぉぉ!!」
なんとなく、今までの不満をいないやつにぶつけてみる。いないんだから、いいよね。別に、聞かれるわけじゃ…
「え? なに……? どうしたの?」
…………ありり?
くるり、と入り口の方を見ると、目を丸くしてこちらを見ている、ポチャの姿。不思議そうに様子を伺っているようだ。
……本物か? 寂しすぎて私の見ている幻覚ではなかろうか。んまあ、とりあえず……
「どなた?」
「いやいやいや!!! ぼくだけど! ポチャだよ?! パートナーの顔、忘れたの?」
「お…おぉ……偽者じゃないのね…」
「ぼくの偽者ってなに? てか、帰ってきた相手にどなた?……って、ひどいよ?! 普通に迎い入れて?!」
ごもっともである。私だって、そんなこと言われたら、その人に殴りかかるだろう。ではでは、改めまして。
飛びっきりの笑顔をポチャに向け、いつもの言葉を放つ。
「……おかえりっ♪ ポチャ」
「ただいま。ピカ」

「まあ、ほんとは明日帰ってこようかなー……と思ってたんだけどさ。まあ、早く帰らないとね……っと」
「無理しなくてよかったのに。ポチャ、危なっかしいし?」
「ひどい!! そんなことない…と……思う…よ?」
意志がぐらぐらじゃないか。
しかし、今日のこんな時間に帰ってくるとは……ケーキとか作ってないぞ。いや、まあ、書類見てたし、無理だけどさ。
「あ、あと……クリスマスってことも思い出して……だから、帰ってきた」
「ポチャにそんな心があったなんて……!」
「ぼく、どれだけ世間知らずだと思われてるの? それくらい、配慮するよ!」
本当? 実際、お母さんとかに言われて思い出したんじゃないかな? あの人、なんでもお見通しだし。
「いっ?!」
あ、動揺した。当たっていたようだ。
「ま…まあ……とにかく、間に合ったからいいじゃないか。はい」
「なにこれ……爆弾? ダイナマイト?」
「そんな危ないの渡すわけないだろ?! プレゼントだよ! プレゼント!!」
確かに、ダイナマイトは入らないか……爆弾なら……いや、ちょっと殺傷力にかけるかな……この大きさは。
んじゃあ……どうすれば…
「ピカ……」
「気になったもので……てへ☆ まあ、冗談だよ?」
いや、本当は真面目にどれくらいの火力になるかは考えていた。それは認める……言わないけど。
「その言葉信じるからね?……で、まあ、開けてみてよ」



~あとがき~
後編に続きます。次でラストです。
基地に帰ってきたポチャ。滑り込みセーフのクリスマスに間に合った二人はクリスマスを楽しむことに。
ポチャからプレゼントを貰ったピカは……?

いやぁ……楽しいね……こういう感じは。
早くくっつけ!……と思っていた方々、次はきっと満足させてみせますよ……! 多分。うん、多分。
本編でもこうなればいいなぁ……

キマワリのことをきまっちと呼ぶ、ピカ。きまっちと呼ぶのは、ピカだけです。はい。
で、キマワリとドゴームのことは、空の探検隊をプレイした方はわかりますよねっ♪ ねっ!

フォース「次回か」
イブ「出番……出番…」
フォース「呪文のように言うな」
チコ「きっと、ラブラブするよね! フォース♪」
フォース「そうだな。んで、なんで音符ついてんの?」
チコ「フォースも鈴流さんとラブラブするの?」
フォース「しねぇよ」
チコ「しなよー? 見ている人も望んでるよ!」
フォース「それはない」
イブ「次回は出番あるかな……」
フォース「あー……あると思えばあるんじゃね?」
チコ(適当だなぁ……)
フォース(……まあ、絶対ないけどな)

ではでは♪